2015-01-07

ミャンマー(ビルマ)写生旅行 その7

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。 @('ω')@ 

 (「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」その6からの続き)
 2014年10月22日、ミャンマー写生旅行も21日目です。この日も早朝から日課のシュエズィーゴォン・パヤーでのスケッチを1時間余り済ましてから、宿に戻って朝食を取ります。パヤーからの帰り、またもや自転車の空気が抜け始めましたので、宿で自転車を交換しました。
 私は海外取材旅行では、持ち運びやすいF4号とSM号のスケッチブックを使用します。一回の旅行で2冊描き終えるのを目標にしています。国内ではF6号以上のサイズを用いたり、水彩絵具や墨と筆で描く場合もありますが、海外では移動が大変なので、小さめのスケッチブックに鉛筆・色鉛筆で彩色しています。現在までに、大小100冊以上のスケッチブックを描き終えており、これが私の何よりも大切な宝物です。

ミャンマー旅行42シィンビンターリャウン 涅槃仏

 今日はニューバガン方面を目指します。まずは、オールドバガン近くのシィンビンターリャウンの11世紀に造られたという18mの巨大な涅槃仏を拝見しました。その時、寄って来て勝手に涅槃仏の解説を始めた、シャツやロンジーを手にした売り子が、解説の後、執拗に購入を勧めて来ます。この頃になると、遺跡の残るのどかで神秘的な村だと考えていたバガンは、思った以上に”観光化”が進んでしまっている事が気になり始めていました。(しかし、村人の生活もかかっており、私達が観光客である以上、仕方のない事なのでしょう。)最初はいつもの様にかわそうと思いましたが、なかなか良い色のシャツを持っていましたので、値段交渉をしてみました。(私は、個展のトーク・サイン会等で、海外の民族衣装を着て登場する時があり、その時の衣装が必要なのです。)提示された10000K(約1000円)は、どう考えてもミャンマー物価では高過ぎます。5000Kではどうかと交渉しましたが、なかなか引き下がりません。5000Kでも高くふっかけているのは分かっていますが、押し問答の末、ようやく相手は8000Kではと切り返して来ました。私はあきれて立ち去ろうとしましたが、物販に極めて熱心なその若い売り子の容貌・・・特に目が印象的なので、「スケッチをさせてくれたら8000Kでも良い」と条件を付けました。私は、見知らぬ他人を上手くスケッチ出来る幾つかのテクニックを身に付けていますが、その一つが、この条件付けという方法です。10分余りで売り子を描きました。
 その先、ミンガラー・ゼディの巨大な仏塔を見物。仏塔の周囲にはジャータカ物語の陶板画が張り巡らされていて面白いです。次に、グービャウッヂー寺院のフレスコ画の仏伝図を見学。かなり傷んでいますが、優れた壁画です。(バガン周辺の寺院は全て無料で入場できますが、壁画のある寺院は内部撮影禁止の所が多いです。)マヌーハ寺院では、建物内いっぱいに造られた巨大な仏像(座像と寝仏)を拝見。アペヤダナ寺院は、相当優れた筆致のインド風仏画が見られます。ナガーヨン寺院は、外観が美しい巨大な寺院です。
 この辺りで、昼食のパンと飲み物をいただいて先に進みます。ニューバガンまでは結構遠いので(宿から片道8㎞位)自転車がもつのか不安でした。
 ソーミィンヂー僧院には、当時僧侶が寝起きしていたと思われるレンガ造りの僧房が残っており、往時をしのばせます。次に、セィンニェ・アマ寺院セィンニェ・ニィーマ・パヤーという、姉妹に見立てられた寺院と仏塔を拝見。
 自転車で更に進むと、団体ツアー客用の高級ホテルが集中したニューバガン地域を過ぎます。その先、ペッレイ・パヤーには、ジャータカ物語の陶板画が良く残っています。
 いよいよガイドブックの端っこに位置した、ローカナンダー・パヤーに到着しました。ここからはエーヤワディー川が望めます。かなり暑い中を自転車で走って来たので、川からの風が心地良いです。パヤーの木陰からエーヤワディー川を30分余りスケッチしました。

ミャンマー旅行43ソーミィンヂー僧院

ミャンマー旅行44ローカナンダー・パヤーから望むエーヤワディー川

 存分な取材が出来て満足した私は、ここから引き返しました。帰りに漆器博物館に寄って、先日購入して気に入った土産用の漆器を買い足すと、宿に向かいました。自転車は無事でした。
 今日の夕食は、また「ウエザー・スプーンズ」でウエザー・スプーンズ・バーガー(3700K)を食べました。前回は牛肉だったので、今度はチキンバーガーにしてみました。日本人には少々堅めの肉ですが、大地を走り回った地鶏の味は濃厚で美味しいです。( ^^) _U~~ この店の大きな壁面に、世界中の観光客の字や絵がたくさん書き込まれているので、私も店主に言って一筆描いてみました。バガンのニャウンウー村の「ウエザー・スプーンズ」に寄られた時は、ぜひご覧下さい。私の可愛いバーガーキャラクターが、「おいしいよ!!」と迎えてくれるでしょう。(壁が変えられていない間ですが・・・。)

 この4日間で、ニャウンウー村からオールドバガン地域、ニューバガン地域、ミン・ナン・トゥ村周辺と、バガンのほぼ全域を駆け巡りました。明日からは、見逃している小寺院やもう一度スケッチしておきたい寺院を網羅して行く事にします。
 この様子は、また次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁
 
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No title

 先生にとって今年もよい年でありますよう(._.)

 日本人への(語弊ありましょうか?)ボッタクリには注意いりそうですね
 私ごとですが山などでやはりバーガー(昨今危うげなニュースも聞かれますが)持参したりします。確実に旨いです(^^)/

明けましておめでとうございます。

 明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。

 海外では、日本人は目を付けられやすいという事がありますので、色々と注意が必要になります。ただ、注意ばかりしていても面白くないので、トラブルも含めて楽しめるようにしています。
 旅先での思い出の一つが「食」にありますね。その国の「文化」を知る早道でもあります。
プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN)

Author:後藤 仁(GOTO JIN)
 ~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

  〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始める。東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、後藤純男先生(恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学・デザイン科非常勤講師。東京造形大学・絵本講師。金唐革紙保存会 主宰。日本児童出版美術家連盟(童美連)(太田大八先生、赤羽末吉先生、いわさきちひろ先生らが創設)会員・理事。絵本学会(太田大八先生らが創設、現会長:松本 猛先生)会員。日本中国文化交流協会(井上 靖先生らが創設)会員。この本だいすきの会(代表:小松崎 進先生)会員。千葉県松戸市在住。

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