2014-06-05
養蚕農家で蚕(かいこ)の取材をしました。
先日、千葉県で伝統的な養蚕が行われている事を知り、知人の紹介を得て取材に訪れました。現在、千葉県内の養蚕農家は6戸しかないそうです。5月23日と6月4日の2日に分けて、忙しいお仕事におじゃまして、スケッチ・写真撮影を行いました。蚕は桑の葉を食べて、2週間ほどでどんどん成長します。蚕が桑を食べる時にパチパチという良い音がしていました。桑の葉の良い香りがただよいます。





現在、絹は中国産、ブラジル産がほとんどで、日本の養蚕は群馬県を中心に長野県、茨城県、福島県、千葉県等で細々と継承されているだけだと言います。その様な中でも、日本の絹は質が極めて良いという事で、最近では楽器の琴(きん)の弦用に中国に輸出しようという動きもあるようです。
伝統的な文化は、需要がへり後継者が育たず衰退して行く事例が多いのですが、私も文化の担い手として、この様な優れた伝統文化の火を絶やさぬように継承していく事の大切さを考える日々です。そして、私なりに絵本・絵画作品として記録して行く路を模索している所です。
日本画家・絵本画家 後藤 仁
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