2013-09-22
絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』(福音館書店)寄贈プロジェクト
福音館書店から自費で「絵本」を買い取って、一枚一枚に自筆サインを書き込んで、梱包して郵便局から送付します。現在までに950冊仕入れて、700冊以上は寄贈して来ました。(200冊位は展覧会等で販売していますが。)それは、たった一人での地道なボランティアの様なものです。ボランティアなら黙ってやるのが日本人の美徳だとおっしゃる方もいるでしょうが、そこは絵描きの言いたがりと、何事も正直を旨とする私は、この様に有言実行で公に喚起する事で「東北を忘れない」というスローガンにもつながるのではないかという期待もあります。
東北の様な被災地を始め、日本中いや世界中にはまだまだ「絵本」を必要としている所は多々あります。私は多くのアジア圏を旅しましたが、極めて貧しい生活を強いられている子供達を多く目の当たりにして来ました。幼い子が懸命に労働をしている姿を何度も見て来ました。(しかし、生活は貧しくとも、大抵の子供達の目はキラキラと輝きとても明るく元気です。)
また、混迷する世界情勢の中で、日本画家の私が日本の伝統的な絵画表現である日本画で、中国の民話を「絵本」に描く事により、日本と中国、そして世界への文化交流・平和交流の一助になれるのではないかという提唱でもあります。
私の微力ではなかなか及びませんが、時間をかけてでも機会があるごとに少しずつでも、日本中・世界中の子供達への「絵本」の寄贈を継続していかなければと考えています。
絵本寄贈プロジェクト初期の多くは前からのご縁のある人・お世話になった人に寄贈していたのですが、最近は東北方面の様に「絵本」を必要とすると思われる箇所を中心に贈っています。このプロジェクトが一旦一段落しましたので、現在までに寄贈した主な寄贈先をまとめてみます。(大体、寄贈時期順に記します。寄贈冊数を書いていない箇所は、1~2冊です。)退屈かも知れませんが、ここに正確に記録しておきますので、関心のある方はご覧下さい。

【絵本寄贈先リスト】
親、兄弟、親戚。私が絵の講師をつとめる文化センターの生徒さん全員(約70冊)。ローマ法王庁(バチカン市国)大使館大使。文字活字文化推進機構、スタジオジブリ(宮崎駿氏)。ちひろ美術館。東京こども図書館(松岡享子先生)。東日本大震災復興支援松戸・東北プロジェクトサロン「黄色いハンカチ」を通して、松戸市女性センター(ゆうまつど)、NPO法人ふれあいネット松戸、NPO法人子どもっと松戸、NPO花見山を守る会、東松島震災仮設住宅、松戸市男女共同参画推進グループ登録19団体(詳細は省略します)、に計105冊。いしど画材。社会福祉法人まつど育成会。千葉県赤十字血液センター松戸。千葉県立松戸高校芸術科。NPO法人子育て支援ぽこら。京葉銀行本店。千葉銀行本店。さいたまコープ(10冊)。NHK文化センター柏。読売・日本テレビ文化センター柏・金町・町屋。岩手県陸前高田市仮設図書館「にじのライブラリー」「ちいさいおうち」。中国貴州省の旅行社を通して、州民族博物館、トン族の村等に10冊。中国貴州省肇興中学校・小学校。中国国家観光局。東京中国文化センター。中国西安美術学院(李玉田教授)。日本中国文化交流協会。ブータン王国領事館。ブータン王国国王陛下(5冊)。イルフ童画館。聖徳大学図書館。中国大使館大使。大阪市立工芸高校美術科。飛騨絵本美術館ポレポレハウス。佐藤美術館。後藤純男美術館。岩波書店児童書編集部。JCNコアラ葛飾。読売新聞社や毎日新聞社等の新聞社、NHK等のテレビ局、美術雑誌社、児童書出版社、児童書専門店等のメディア・書店関係等に約50冊(「読者・視聴者プレゼント」を含む)。千葉県立中央図書館。松戸市立図書館。柏市立図書館。葛飾区立中央図書館。千葉県子ども読書推進委員会。日中友好協会。千葉県日中友好協会。日中友好会館。文部科学省。鏑木清方記念美術館。チベット文化研究所。中国四川省の旅館「日月山荘」。東京華僑総会。市川市動植物園。早稲田教会。バブテスト教会。発達障がいを持つ人たちのブックカフェ。石巻YMCA。
公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO気仙沼事務所を通して、気仙沼市内と陸前高田市内の学校・児童施設に計20冊。公益社団法人 日本国際民間協力会NICCO名取事務所のご紹介で、名取市立幼稚園・小学校・中学校に計21冊、名取市文化会館「希望の家」絵本キッズスペース、名取市「サポートセンターどっとなとり」常設サロン(6冊)、名取市社会福祉協議会「復興支援センターひより」仮設住宅(8冊)、名取市社会福祉協議会「名取市友愛作業所」、名取市立保育園・児童センター・放課後児童クラブに計19冊、名取市教育委員会 家庭教育支援チーム「ぽっぽはうす」、名取市立図書館「どんぐり子ども図書館」。特定非営利活動法人ジェンJENのご紹介で、宮城県石巻市教育委員会と石巻市内の39小学校と5幼稚園に計45冊。福島ひまわり里親プロジェクトを通して、福島県内の全公立図書館に計97冊、二本松市内の幼稚園・小学校に計16冊。宮城県高校教育課。・・・等々、総計700冊以上を現在までに寄贈して来ました。
今、宮城県庁からの宮城県内学校への100冊規模の「寄贈先リスト」のお返事を待っている所です。
*
マメな私はかなり詳細に記録しているのですが、中には道端でたまたま出会った子供を連れた保育所の集団やお世話になった方への手渡し等で記載漏れも多くあるかと思います。また、個人のプライバシーを考え、ほぼ公人化している方を除いて個人名は伏せてあります。
ただの貧乏絵描きですし、絵画制作の多忙な私にとって、このプロジェクトは決して楽なものではありません。しかし、世の中には私よりはるかに厳しい環境を余儀なくされている人々がたくさんいます。それを思うと、絵描きの私が出来る範囲で何かをせねばならない、いたたまれない気持ちに至るのです。
絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』は、一人の少女の献身的な勇気・思いやりの心によって、自然の脅威を乗り越え、村に水がもたらされる物語です。東北の災害は「水」の恐ろしさを見ましたが、反面、「水」の恩恵で人間は暮らして行けます。自然は厳しくもあり優しくもあるのです。
この「絵本」を読んだ東北や松戸や日本中・世界中の子供達が勇気・元気を出して下さる事を願って、微力ながらこれからも絵本寄贈プロジェクトそして、絵本原画制作を継続していきたい所存です。今後ともご教導の程、よろしくお願い申し上げます。
日本画家・絵本画家 後藤 仁
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