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2021-12-24

インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行〈1995年〉その5・最終回、後藤 仁

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その5・最終回〉です。

                 *

 旅行11日目: 1995年3月23日(木)。今日は再び、ユネスコ世界遺産・世界三大仏教遺跡 「ボロブドゥール遺跡」に挑みます。
 朝、起きてみると、まだ腹痛感・食欲不振感・微熱感はありましたが、ボチボチとおさまりつつありました。そこで、一人になった事ですし、1日かけてボロブドゥール寺院のスケッチ(写生)をする事に決めました。朝早く、ジョグジャカルタのバスターミナルからバスに乗って、「ボロブドゥール寺院群」(入園料1人、4000ルピア)に到着!! 今回の旅では、まだ1枚しかスケッチを描けていないので、腕がビンビンと鳴っています~❣
 前回、ボロブドゥールを訪れた時に、おおよその目星を付けていましたので、その場所に陣取って、早速、スケッチを始めました。ボロブドゥール寺院の長大な階段を下から見上げる位置です。ここなら、階段の登り口から大ストゥーパまでが、一枚の画面に収まります。階段は四方にあるのですが、私が描いた階段は最も整っていて、登り口横の巨大獅子も立派です。F4号のスケッチブックを横位置で上下に開いて、縦長に上下2枚使用して、通常の倍の大きさで描きました。インドネシアの蒸し返すような湿気と灼熱の太陽を受けながら、およそ3時間余りは描いたと記憶しています。複雑な石組みや、精緻なカーラ(鬼面の魔除け・守り神)やブッダのレリーフを描くのは、実に困難です。かなりしっかりとしたスケッチが描けましたが、細部の詳細は写真を撮って参考にするしかありませんね。
 長い格闘の末、ようやく一枚を描き終え、再び、ボロブドゥール寺院の頂上・大ストゥーパまで登ってみました。長大なブッダの大回廊を抜けて、大ストゥーパ・小ストゥーパ群の空間に至ると、心が洗われたような実に清々しい気分になります。遠くに山々、・・・美しいムラピ山も望めます。こんな安らかな気持ちになれたのは、私の人生でも数少ないでしょう・・・。
 ボロブドゥール寺院を存分に満喫した後、前回は行けなかった、ボロブドゥール寺院周辺の仏教寺院を訪ねました。「パオン寺院」は、愛称を「ジャワの小さな宝石」といい、小さいけれど美しい寺院です。
 次に、「ムンドゥッ寺院」(入場料100ルピア)へ。立派なお堂とガジュマル(榕樹)の対比も素晴らしいのですが、この堂内には、「ジャワ美術の最高傑作」「世界で最も美しい仏像の一つ」とも称される、巨大石仏三尊像があります。私の日本画家という職業柄からも、最高の芸術美術を求道するという本能的嗜好からも、国内外の幾多の仏像・神像・彫像を見て参りましたが、この仏像は、確かに美しい。ボロブドゥール寺院建立と同じ、8世紀中頃~9世紀中頃の制作と思われますが、高さ約3mの御本尊・如来像と両脇侍の観音菩薩像・文殊菩薩像は、インドと日本の仏像の中間のような雰囲気で、誠におおらかで秀逸です。
 この日は念願のボロブドゥール寺院スケッチも出来て、十二分に満足して、ホテルに帰りました。

インドネシア写生旅行
「ボロブドゥール寺院」 カーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門と、大ストゥーパ
インドネシア写生旅行
「ボロブドゥール寺院」 円壇・小ストゥーパ群
インドネシア写生旅行
「ムンドゥッ寺院」 石仏三尊像(本尊:如来像/脇侍:観音菩薩像、文殊菩薩像と言われている)


 旅行12日目: 3月24日(金)。この日はジョグジャカルタ市内の「ソノブドヨ博物館」(入館料500ルピア)へ。ガムラン(インドネシアの民族音楽)楽器、バティック(インドネシアの ろうけつ染め布地)、ワヤン・クリッ(影絵芝居)、ワヤン・ゴレッ(人形劇)、仏像・神像等の展示物で、ジャワ文化を知れます。
 その後、「ゲムビラ・ロカ動物園」(入園料、未記載・不明)へ。ガイドブック「地球の歩き方・バリとインドネシア」にも地図内のみの記載で解説もありませんが、私は海外での旅先で終盤に時間が余ったら、よく現地の”動物園”に行きます。地元の人々の従来の娯楽・休日の過ごし方が知れますし、日本の動物園で見られない珍しい動物がいる場合もありますし、そのお国柄が出ていて、結構、楽しめて、ほっこりします~。その他、「絵本」も手掛けるようになった近年では、地元の大きな”図書館・書店”に寄ってみると、その国の文化水準、思考・思想がよく見て取れて、とても為になります。この動物園は派手さは無かったですが、キリン、ゾウ、サル、ワニ、ヒクイドリ・サイチョウ等の鳥類が、私の写真に収められていました。
 この後、市内の書店に立ち寄ったり、夕食を取って休憩してから、「ラーマーヤナ(ジャワ伝統舞踊)」(プラウイサタ屋外劇場/20:00~21:30開催、鑑賞料 15000ルピア)を観に出かけました。舞台から席が遠くてよく見えませんでしたが、写真撮影は可でした。東南アジア定番のラーマーヤナ舞踊は、いつ見ても、とても面白いです。私は海外の旅では、時間と体力が許す限り、現地の伝統舞踊・舞踏、人形劇・影絵芝居 等の伝統文化公演を鑑賞します。その国の時間と空間を思いっ切り満喫できる上に、場合によっては日本画・絵本のアイデアが浮かぶ場合もあるのです。

インドネシア写生旅行
「ソノブドヨ博物館」 パンフレット
 

 旅行13日目: 3月25日(土)。この日もまだ、食・水あたりの症状が残っていましたので、あまり無理をせず、市内をぶらぶらと散歩し、店で土産物の買い物等をしたと思います。
 この日も夜になり、「ワヤン・クリッ(影絵芝居)」(ソノブドヨ博物館/20:00~22:00開催、鑑賞料 3000ルピア)を観に出かけました。今宵は、幻想的なガムランの音と揺らめく影絵に酔いしれました。
 
 旅行14日目: 3月26日(日)。いよいよインドネシアでの最終日となりました。もし腹痛が無く、体力さえあれば、「ディエン高原」まで足を伸ばしたかったのですが、今回の旅では無理でした・・・。夕方の飛行機便で日本へ帰るので、あまり遠出はできませんが、どうしても、もう一度、私は、「ボロブドゥール遺跡」を描きたかったのです。
 朝早く、「ボロブドゥール寺院」へ再び直行~!! 回廊のカーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門を、F4号スケッチブックに2時間余りで描きました。そして、階段登り口の大きな獅子像を、1時間余りで描きました。見忘れていた”隠れた基壇”や、その他の遺跡細部を写真撮影しました。もう体力はほとんど残っていなくて、フラフラでした〰。ボロブドゥール寺院の頂上へ登り、良き旅ができた事を感謝し、帰路の安全を祈念しました・・・・・。
 
 快適だった、ジョグジャカルタでのホテル、「PETI MAS Guest House」に戻り、一休み~。時間に余裕を持って、夕方4時30分にホテルを出て、タクシーでジョグジャカルタ ・ K.C.アディスチプト空港に向かいました。
 空港でのチェックイン時に係員が、「エアポート・タクシー」と言って、お金を請求してきます。私が、「エアポート・タクシーではなくて、市内のタクシーを使用した」と下手な英語で説明をすると、さもめんどくさそうに、ローマ字表記の日本文を見ながら、「KOKUZEI(国税)!」と強く言います。「エアポート・タクシー」ではなくて、「エアポート・TAX(空港税・空港使用料)」の事だったのです。私は英語が不慣れな上、インドネシア人の英語は欧米人の英語と少し違っていて、かなり聞き取りにくいのです。この当時は、航空券に空港使用料が含まれておらず、空港を使用する度に空港使用料を支払わないといけませんでした。ここで空港使用料 17000ルピアを支払いました。お金を、ちょっと多めの、20000ルピア残しておいて助かった・・・。
 飛行機は出発時刻が少し遅れましたが、大きな問題も無く、インドネシアの大地を飛び立ちました~~~。ガルーダ・インドネシア航空はデザインがとてもかっこいいね~~ 🛫

 18:30 ジャワ島・ジョグジャカルタ →【ガルーダ・インドネシア航空 GA443】→ 19:30 ジャカルタ 着
 23:15 インドネシア・ジャカルタ 発 →【ガルーダ・インドネシア航空 GA872】→ 〔3月27日(月)〕8:30 日本・成田 着



 こうして私の初めての海外の旅は、波乱含みながら無事に終える事ができ、大きな芸術的収穫を得る事ができました。この、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』(15日間)で、私は、大いにインスパイアされ、その後も度々、過酷なアジア一人旅を敢行するようになり、その後の私の日本画における「アジアの美人画シリーズ」や、「アジア・中国 民話絵本」制作へと連綿と繋がっていったのでした・・・。

 ただし、この旅には後日談があるのです・・・。インドネシアで酷い腹痛に襲われた私は、念の為に成田国際空港・検疫所で健康検査を受けました。問題があれば確か1週間程で連絡が来るという事でしたが、何も連絡が無かったので、やはりコレラではなく、ただの酷い食・水あたりだったのです。それでも、帰国後、再び症状が悪化し、水様便が1週間以上続き、その後じょじょに普通の軟便となり、完全に症状が回復するまでに、3週間程はかかりました・・・。
 【ここで突然、旅の一言アドバイス⁉】私は医者でも何でもないので、いい加減な情報かも知れませんが、私の旅の経験値による対処法を披露。今回、下痢症状が出た時に、日本のセイロガン(下痢止め薬)を飲んでいました。私はお腹があまり強い方ではないようで、その後も、何度も海外旅行で食中毒を経験し、その対処法がだんだん分かってきました。───
 食・水あたり(通常の食中毒)の場合は何らかの病原菌が胃腸にいるので、移動日等で止むを得ない場合を除き、下手に”下痢止め薬”を飲んだりせずに、とにかく部屋で休息を取り、多めの水と適量の塩分を摂取し(脱水症状を防ぐ。ポカリスエット等がgood)、出来れば食べれそうな食物を少しでも口に入れるバナナ、ヨーグルト等はgood)事が肝要。そして、その間に、できるだけ排泄して、菌を出し尽くすのが一番です。そうしたら、普通の食あたりでしたら、酷い場合でも、2~3日程で動ける位には回復してきますよ。 ('ω')ノ

                 ★

 この取材旅行の「旅行費用」を、海外旅行の参考までに記しておきます。結構、現地で使ったような気がしましたが、かなり安めに抑えられました。

 『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』(15日間)

    航空券・旅行保険料等        約10万円
    滞在費(ホテル代・食費・交通費等)  約8万円
                    計 約18万円

 今回の旅の成果は、F4号スケッチブックにスケッチ(写生画) 4枚(今回は二人旅でしたので、あまり描けませんでしたが、貴重なスケッチになりました)。写真撮影 ネガフィルム33本、ポジフィルム3本= 計 約900枚。

 私は原画販売・展示だけではなく、出版物(版権・印税制)の仕事も請け負うプロの日本画家・絵本画家ですので、スケッチや原画をネット上であまり公開していないのですが、拙ブログ来訪者に感謝して、特別に2枚だけご披露いたします。

インドネシア写生旅行、スケッチ
鉛筆写生(スケッチ) 「ボロブドゥール寺院」 カーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門
 (F4号/1995年3月26日) 後藤 仁

※この時の取材スケッチを元に、東京藝術大学・卒業作品として制作した、私の日本画作品。実際のボロブドゥール寺院より、更に巨大化して、人が容易に登れない位に描いています。よくよく見ると、階段の中腹辺りを登る人の中に、父に手を引かれる幼い頃の私が、小さく描き込まれています(下の方の女の子と男の子では無いですよ)・・・。👇

日本画「昇殿(ボロブドゥール遺跡)」後藤仁
日本画 「昇殿(ボロブドゥール遺跡)」
 (F150号/東京藝術大学 卒業作品、1996年制作) 後藤 仁


 毎度ながら、私の実感で「旅の快適度・難易度(治安、利便性、雰囲気の良さ等から総合的に判断)」を独断と偏見で比較してみました。私が今までに旅をした国々の「旅の快適度・難易度」をざっと表にしてみると、以下のようになります。

◎日本(地方)、台湾(全域の平均)、ラオス(ルアンパバーン)、ベトナム(サパ、バックハー)、ミャンマー(インレー湖、カロー)
○日本(都心部)、中国(北京、上海ほか都市部)
○中国(青海省・西寧、甘粛省・敦煌ほか地方地域)、タイ王国(チェンマイ、チェンラーイほか)、イタリア・バチカン市国、ミャンマー(全域の平均)、スリランカ
○タイ王国(バンコク)、ミャンマー(ヤンゴン、バガン)
○ベトナム(ハノイほか)、カンボジア(シェムリアップ)、ミャンマー(マンダレー)
  (この間には開きがあり、これ以下は旅の難易度が増します。)  
●中国(チベット)、ネパール(カトマンズほか)、インドネシア(ジャワ島、バリ島)
  (この間には開きがあり、これ以下はさらに旅の難易度が増します。)  
●インド(全域)
●インド(バナーラス)

 (※上方ほど快適度が高い、下方ほど難易度が高い。)

 
 といった順ですが、これはその国・地域の「良し悪し、素晴らしさ」という判断ではなく、あくまで治安を中心とした「快適度・難易度」です。また、私の訪問年代にもよりますし、たまたまその時の状況が悪かったという場合も考えられるでしょうから、私個人の主観としてご参照下さい。
 インド、ネパール、インドネシア等は、とても優れた遺跡や文化が残っている素晴らしい国です。ただ、これらの国は一人旅をするのは結構難しい地域で、身に危険を感じる場面が何度か起こる可能性があり、特に女性の一人旅はよほど旅慣れた人でないとお勧めできません。また、ツアー旅行の場合でも、注意が必要になってくるでしょう。
 外務省ホームページの危険情報によると、インド辺りは黄色(十分注意)から部分的に薄いオレンジ色(渡航の是非検討)位の危険の程度です。中東やアフリカの紛争地帯では、濃いオレンジ色(渡航延期勧告)から大部分は赤色(退避勧告)ですので、いかにそれらの地域に旅をするのが危険なのかが推察されます。

                 *   

 ちなみに、私が今までの海外旅行で、「最も感動したランキング ベスト23 」を挙げるとざっと以下のようになります。
(それぞれが個々に素晴らしくて、感動要素も異なるので、一概に比較するのは難しいのですが、私の主観による芸術的感動度のみでランキングしています。また、これが完璧なランキングという訳でもなく、その差は僅差であり、特に下位については気分・時節によって順位が変動します。この他にも良かった体験は多々ありますが、今、思いつく場所のみを上げています。)

第1位  ☆インド アジャンター石窟「蓮華手菩薩像」
第2位  ☆ネパール カトマンズ「インドラジャトラ祭 クマリとの遭遇」
第3位  ☆中国 チベット「ポタラ宮」
第4位  ☆インド バナーラス「ガンガーでの沐浴」
第5位  ◎インドネシア ジャワ島「ボロブドゥール遺跡」
第6位  ◎中国 貴州省「トン族村滞在」
第7位  ◎中国 甘粛省「敦煌莫高窟」
第8位  ◎カンボジア「アンコール遺跡群」
第9位  ◎ベトナム サパ、バックハー「モン族村滞在」
第10位 ◎イタリア・バチカン市国「システィーナ礼拝堂 ミケランジェロのピエタ像」
第11位 ◎中国 貴州省「ミャオ族 姉妹飯節」
第12位 ◎インドネシア バリ島「バリ舞踊」
第13位 ○カンボジア「アプサラ・ダンス(カンボジア舞踊)」
第14位 ○ネパール バクタプル、パタン
第15位 ○ミャンマー インレー湖(ファウンドーウー祭)、カロー(トレッキング)
第16位 ○タイ王国 チェンマイ、チェンラーイ(トレッキング)
第17位 ○インド エローラ石窟、カジュラホー
第18位 ○スリランカ シーギリヤ・ロック「シーギリヤ・レディ」
第19位 ○中国 青海省「チベット族の一家との交流」
第20位 ○中国 四川省「四姑娘山」
第21位 ○ラオス ルアンパバーン
第22位 ○中国 西安
第23位 ○台湾 日月潭、霧台、烏来

 アジャンター石窟、ガンガーの沐浴、ポタラ宮では、感動のあまり感涙を起こす位ですし、インドラジャトラ祭ではほぼ放心状態でした。つまりは、近寄る事が困難である程、より感動が増加するとも言えますので、「旅の快適度・難易度」がそのまま「旅の良し悪し」ではないという事なのです。
 また、お金を払えば誰でも行ける簡単な「ツアー旅行」では、私と同程度の感動は多分、得られないのではないかと思います。現地の文化・美術への造詣と知識を十分に得た上で、長期間の自由旅行で精神を解き放ち、不便を乗り越えながらようやくたどり着いた中での感動なのです。

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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ジャンル : 学問・文化・芸術

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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