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2021-12-23

インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行〈1995年〉その4、後藤 仁

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その4〉です。

                 *

 旅行8日目: 1995年3月20日(月)。今日は、ボロブドゥール遺跡と並ぶ、インドネシア・ジャワ島随一の見所、巨大ヒンズー(ヒンドゥー)教遺跡の「プランバナン遺跡」を巡ります。
 確か、この日の朝辺りから、私はきつい腹痛(腹下し)と食欲不振と微熱が出ました。吐く事こそ無いのですが、便が酷い軟便となり、食べ物がほとんど喉を通りません・・・。インドネシアではこの頃、コレラが流行っていましたので、バリ島で運転手のあんちゃんの手作りキウイジュースを飲んだ以外は、生水・氷・生野菜・カットフルーツ等の生ものは食べないように気を付けていました。しかし、衛生状態が良いとは言えないバリ島で大丈夫だったのに安心して、ジャワ島では少し油断して、レストランでは生野菜・カットフルーツ等を食べるようになっていました。それに、あたったようです。
 ・・・ここで少し、インドネシア料理について触れておきます。この時分は料理単体の写真を撮っておらず、食事内容は記録にも残していないのですが、インドネシア料理は、しっかりとしたピリ辛味付けで、基本的にどれも美味しいです。バリ島での昼食では、運転手のあんちゃんの案内で、観光客向けの洒落たレストランでバリ風ビュッフェ等をいただきました。手帳の記録では、二人で35000ルピア等と書かれていますので、インドネシアでは、まあまあ高級な食事です(この頃のレート、1ルピア≒約0.044円)。その他、インドネシアでの朝食は、ホテルのパン・ゆで卵・バリコーヒーセットをいただいたり、昼食・夕食は市内のレストランで、ナシゴレン(インドネシア版チャーハン、目玉焼き付)、ミーゴレン(インドネシア版焼きそば)等を食べました。市場で売っている、色とりどりの南国フルーツも絶品です(カットフルーツではなく、皮付きの果物を買うと良いです)。

 インドネシア写生旅行
ブサキ寺院に向かう途中の観光レストランで、同行者の中尾俊雄くんと(3月14日 バリ島)
インドネシア写生旅行
ブドゥグル(ブラタン湖)に向かう途中の観光レストランで、たいていビュッフェ・スタイルです(3月15日 バリ島)


 ジョグジャカルタのバスターミナルからソロ行きのバスに乗り約40分で、「プランバナン寺院群」(入園料1人、4000ルピア/体調悪化のせいか、この頃以降、私の手帳の記録がほとんどなされていませんので、ガイドブックの記載によります)に到着しました。中央に主堂・シヴァ神殿、左右にブラフマ神殿とヴィシュヌ神殿、その周りに、ヴァーハナ堂(乗り物堂)が3つそびえています。
 ボロブドゥール寺院はその広大無辺さに圧倒されましたが、プランバナン寺院はその高さに驚きます。私はボロブドゥール寺院の方が好みですが、同行者の中尾俊雄君はプランバナン寺院の形の方が良いと言っていました。各堂内には、ヒンズー教の神々が祀られています。プランバナン遺跡からは、最近も噴火で話題となった活火山・ムラピ山(「火の山」の意)も望めます。

 次に、仏教寺院「セウ寺院」に。入口に立つ守護神クベラ像が面白いです。続いて、「プラオサン寺院」、「サジワン寺院」、「サリ寺院」、「カラサン寺院」を拝観。各堂内には観音像等が安置されています。入場料は全部無料です。この辺りの土地では、子羊(子ヤギ)達がたわむれ、のどかで牧歌的な光景が楽しめます~。
 この日は、自身の体調と相談しながらも、丸一日、プランバナン遺跡周辺の散策を堪能し、ホテルへの帰途に着きました。

インドネシア写生旅行
「プランバナン寺院群」 シヴァ神殿、ブラフマ神殿、ヴィシュヌ神殿、ヴァーハナ堂(乗り物堂)
インドネシア写生旅行
富士山のような美しい形状の「ムラピ山」
インドネシア写生旅行
「セウ寺院」付近で、たわむれる子羊(子ヤギか?)達。
インドネシア写生旅行
「サジワン寺院」でも、子羊(子ヤギ)達が見られます 😻


 旅行9日目: 3月21日(火)。今日はジョグジャカルタ市内を巡ります。まだ、体調が優れませんが、取材をしない訳にはいきませんので、無理をおして出かけます。
 王宮近くの「鳥の市」へ。ここでは、珍しい鳥や爬虫類等の動物がたくさん売られています。次に、「水の宮殿」(入場料500ルピア)へ。その昔、スルタン(君主・国王)が宮女達の水浴びする姿を眺めたという美しいプールでは、現在、数人の男の子達が泳いでいます。「マネー!」と叫ぶので、インドネシア硬貨や日本の小銭を投げてやると、われ先にと水中に潜って取り合いをします。
 インドネシアは現在もそうでしょうが、この当時、経済的には決して豊かとは言えない状況で、あちこちで子ども達が物売り(手作りネックレス・果物等を販売)をしている姿が見られました。(その後、私は、アジア各国の旅をしましたが、この時のインドネシアが最も多かったです。)子ども達が労働をしている姿は可哀想な気もしますが、それでもインドネシアの子ども達は、現在の日本の子ども達よりも、むしろ活き活きとしていて、元気良くて、その点は素晴らしいです。
 この後、今は廃墟となっている「モスク跡」を見て、「王宮南広場」で催されていたインドネシア古式弓道を見物。これ以上の体調悪化を避けるために、この日は早めにホテルに帰って、よく休養を取りました。

 旅行10日目: 3月22日(水)。この日の朝、中尾君は美術予備校の仕事があるとかで、「腹痛で大変そうだけど、頑張ってね・・・」との言葉を残して、先に飛行機で日本へ帰ってしまいました。この後の6日間は完全な一人となり、私にとって、海外初旅行にして、海外初の”一人旅”となりました。こうして私の、海外一人取材行脚は鍛えられていったのです・・・。
 この日も、食・水あたり症状が続き、体調が良くありません。だんだん水様便となり、コレラを疑いましたが、まだどうにか動けるので、大丈夫だろうと考えていました。
 時間を無駄にしないように、どうにかこうにかホテルからはい出して、この日は王宮(Kraton/入場料300ルピア)の「人形劇(ワヤン・ゴレッ)」(10:30~12:00開催)を鑑賞(確か有料、鑑賞料は記録していないので不明)。ただ、ここで力尽きて、午後はホテルの部屋に戻り、一人、腹痛と食欲不振と微熱に苦しみながら、じっとベッドに寝転んで体調を整えました。
 
 明日は、何とか体調も復活してきて、再度、一人で「ボロブドゥール遺跡」を目指します。二人旅は楽しいのですが、どうしても見物だけが主となり、なかなかスケッチ(写生)が出来ません。この後は、本来の目的であるスケッチをすべく、病をおして、頑張りますよ~~。続きも、乞うご期待~❣

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、金唐革紙製作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 【後藤 仁 略歴】
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学 デザイン科講師、東京造形大学 絵本講師 他、日本画・絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員。千葉県松戸市在住。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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