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2021-08-15

後藤 仁 講師/NHK・読売 日本テレビ・コープの日本画・デッサン教室(カルチャーセンター)ご案内

 私は自分が”絵(日本画)”を描く事が本業ですので、「絵画教室(カルチャーセンター)」について語る事はまれです。しかし、この度の1年半以上にも渡るコロナ禍により、私の受け持つ4つの絵画教室の受講者数も激減し、全体数では往時の3分の1程になっています。教室の中には受講者が10分の1近くまで減り、風前の灯火の箇所もあります・・・。 ( ;∀;) 
 私は、NHK文化センター(NHKカルチャー)系列、読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)系列、コープみらいカルチャー系列で教えていますが、中でも、首都圏に教室が集中している、読売・日本テレビ系列の経営自体が厳しい様子なのです~。
 そこで今回、そんなカルチャーセンター界の窮状を世間に訴えるべく、自身の絵画教室を基に書いてみます。アマチュアからプロに至る「文化」の衰退は、文明の衰退・国の衰退・人類の衰退にもつながる、恐るべき負の連鎖となり得るのです。・・・・・


 私は、2006年に金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)の製作所を離れ、絵だけでは生活が安定しない事から、やむなく、2007年から2つの教室(よみうりカルチャー柏・金町)で教え出したのが初めです。カルチャーセンター・美術大学(東京藝術大学、東京造形大学など)・美術予備校(河合塾美術研究所/大学時代に講師をする)を合わせると、現在までに、500人以上の一般美術愛好者・美大生・美術予備校生に、私は絵を教えてきました。最初こそ仕方なく始めた絵画講師業でしたが、しかし、一般の人々に絵を教えてみると、色々な発見もあり、段々面白くなってきました・・・。それまでの私は、プロへの厳しき画道だけを歩んできたので、絵の厳しさ・困難さのみが脳裏に焼き付いていました。上手い下手、レベルの高低ばかりが強調されていました。シンプルに作画を楽しむという観念は、高校2年以降は忘れていたのです・・・。
 一般の方々に接してみると、絵の好きな人が意外と多い事に気が付きました。皆さん、とても一生懸命に取り組まれますし、結構、素敵な絵を描かれるのです~。職業・年齢層のバラバラなそれぞれの方々の思いに触れ、話し・交流する事は、私自身の画道や人生の肥やしにもなりました・・・。日本画道のみの狭い観念に生きるのではなく、幅広い一般人の思考を吸収できた事は、今になって考えると、「絵本」の創作にも役立ったり、専門バカになり過ぎずに(絵描き一筋人生で結構なのですが、豊かな人間性は忘れずにいたいものです)、良かったのではなかろうかと考えています。

 10数年前、絵を教えるにあたって、まず最初に私が考えた事は、そこを、純粋に「絵を楽しむ場」にしたかったという事です。・・・・私は、美術高校(大阪市立工芸高等学校)~美術予備校(立川美術学院)~美術大学(東京藝術大学)と、とにかく専門的に絵を学習してきて、多くの決まり事や制約、競争にさらされてきました。予備校では、絵が良くないと、容赦なく講師に手を入れられました。大学でも、あまり日本画家の模範から離れすぎた創作・言動は、認められないのです。日本画団体に至っては、院展風・日展風・創画風と各派閥ごとに明確な作風があり、そこから外れれば当然、受かりません。そこは、サラリーマン以上にサラリーマン的な、まるで政治家かお役人のような、厳格な階級・肩書世界でした。
 私が子供時代から絵の路を志したのは、その世界が”自由”な創造の場だと信じていたからです。自分の描きたいものを描きたいように描くという精神が、最も大切だと信じてきました。ところがプロの世界に近づくにつれ、ますます逆の方向になっていくのです。これには大いに疑問を感じ、当惑しました・・・。
 ある受講者に聞いたのですが、前に教わっていた日展系の講師は「初心者は花(特に桜)を描いてはいけない。それは高位者の特権である。」という趣旨の発言をしていたそうです。創画会では、「きれいな絵など描くものではない。それは芸術ではない。」という基本方針があるようです。院展では、ことさら派閥の縛りが厳しく、会派から離れた画風・活動は御法度なのです。

 そのような経緯もあり、私自身は、何物にも縛られにくい、”無所属”「日本画家」となりました。絵を教える立場になった時には、これまでの経験を反面教師として、まず、『創作における自由』をモットーとし、作画における”独自性・独創性”を一番大切にしたいと考えました。その人それぞれの”個性”を生かし、伸ばし、あまり必要以上の制約を設けないというのが基本姿勢です。
 基本、その人が描きたいモチーフ・テーマを”自由”に描きます(デッサン教室では、既定のモチーフを描きますが)。描き方も日本画・鉛筆デッサンの画材であれば自由です。場合によれば画材も、日本画・鉛筆デッサンから多少、外れても構いません。画家はとかく理屈を言いたがりますが、私はあまり各人に、とやかく言い過ぎないように心がけています。少しのアドバイスの他は、各人が自分の頭で考えて描いていただけるように促します。受講者の絵に手を入れる事も、基本しません。自分の力だけで、一から百まで完成させる事が、肝要なのです。ただ、聞かれれば、その都度、できるだけ丁寧に答えます。ほとんどないですが、もし、手を入れてほしい人がいれば、手も入れます。
 その他は、各受講者が自由に絵の創作を楽しまれる事が一番です。絵を趣味として純粋に味わったり、コンクールや絵画公募展に出したい人は自由にやっていただいても構いません。個展・グループ展を開くのも良いでしょう。もし、セミプロ・プロを目指す人がいれば、他の人より多少は厳しめに指導する事も可能です。ただ、基本、趣味・余暇として絵を楽しむ場ですので、あまり各人の競争心・ライバル心がむき出しにならないように、心掛けています。上手い下手、レベルの上下ではなくて、その人となりが絵に個性としてにじみ出れば、それが一番良いのです。
 ただ、日本画・デッサンの「基本技術と知識」については、実演をお見せしながら、後藤 仁・オリジナルテキストも使用しながら、多分どこよりも懇切丁寧に指導・説明します。絵における「基本技術と知識」は、今後、趣味でもプロでも、絵を続ける上で、とても大切になるのです。どこに出ても恥ずかしくないように、絵の伝統的基礎を、くまなくお伝えしたいのです。
 静物制作・人物(美人画)制作・風景制作(屋外の公園など)・動物制作(動物園)~大作制作まで、色々なテーマに挑みますが、最終的には基本、自由制作に向かいます。「ドーサ講義・念紙講義・もみ紙講義・箔講義・模写講義」などの、プロ級の専門講義も実演を交えながら行います。私のスケッチ・デッサン・水彩画・日本画・模写・絵本作品の実物をお見せする事もあります。まれには、希望者のみで「グループ展覧会」や「美術館鑑賞会」や「食事会」を開く事もあります。
 また、その他は、講座中に時折、私が絵の雑談をブツブツつぶやいています。聞いても聞き流されてもいいのですが、面白い内容があれば心に留めていただけると、それで良いのです。私は、美術大学・予備校や日本画界・美術界に造詣が深く、また、絵本・イラスト界にも通じている上、無所属作家のしがらみの薄さを生かし、かなり深くきわどい美術界の逸話までお話する事が可能です。他の市井の絵画教室ではなかなか聞く事ができない、超専門的な内容ばかりだと思いますよ~。

「藤の会絵画展」松戸市文化ホール
「藤の会絵画展(後藤  仁 講師・カルチャーセンター合同展覧会)」 2010.1.26~31 松戸市文化ホール
 開講初期には、私が講師を担当する教室をまとめて、時々このような合同展示会を開催しました。この時は出品者・有志20名余りで、約40点の日本画・水彩画を展示しました。画像は、私の日本画(アジアの美人画)作品3点。

「藤の会絵画展」松戸市文化ホール
「藤の会絵画展(後藤  仁 講師・カルチャーセンター合同展覧会)」 2010.1.26~31 松戸市文化ホール
 地元ケーブルテレビ・JCNコアラ葛飾(現、J:COM東葛・葛飾)や地元新聞の取材も入りました。 

「藤の会絵画展」松戸市文化ホール
「藤の会絵画展(後藤  仁 講師・カルチャーセンター合同展覧会)」 2010.1.26~31 松戸市文化ホール
 当時の受講者(出品者・有志のみ)の皆様と。現在はメンバーがほぼ入れ替わり、今も残っておられる方はほんのわずかです。最も受講者が多かった5年程前には、私が担当する全教室を合わせると、60名以上いました。在籍期間は、短い方で3か月間、長い方で13年以上、平均5年位は受講されます。何かしらの絵の経験者が3割位、全くの初心者が7割位の割合で、ご入会されます。ご年配者が大多数ですが、まれには、小学生・中学生・高校生~私より若い方も来られます。

「美人画・水彩画展」柏そごう
「美人画・水彩画展」 2008.9.9~15 柏そごう
 この時は、よみうりカルチャー系列の2つの教室の有志10名程で、約20点の日本画(美人画)と水彩画を展示しました。この時にも、地元ケーブルテレビ・J:COMチャンネル(現、J:COM東葛・葛飾)や地元新聞の取材が入りました。

「美人画・水彩画展」柏そごう
「美人画・水彩画展」 2008.9.9~15 柏そごう
 私の日本画(アジアの美人画)作品2点。


 私の教室を受講された方には、私の自筆サイン入りの絵本を1冊進呈しています。最初は、全員にお渡ししていたのですが、絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)が品切れになった事や、長年、受講される方と3か月間だけの方が同じでは不公平だと考え、おおよそ半年以上、継続受講された方に渡す形になりました。近年は、気が向いた時(新絵本が出た時 等)に、数年に一度、一人1冊の絵本を、プレゼントする感じです。
 また、最初に10年間、継続受講された方には、私の特製版画(数万円相当)を特別プレゼントしました。その後は、10年以上継続された方が増えたので、その方々には、折を見て、ハードカバー絵本を1冊、進呈する計画です。

 さあ、皆さん、これから絵を始めたい方・更に追求したい方・プロを目指される方まで、お気軽に、私の絵画教室にお越し下さいね~ 💖  お問い合わせは、下記・各教室まで、お願いいたします。

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、GOTO JIN

                ★

○読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)柏
「日本画 美人画から静物まで 講座」
  (2007年10月~)

https://www.ync.ne.jp/kashiwa/kouza/202107-03043014.htm

○NHK文化センター(NHKカルチャー)柏教室
「基礎から始める日本画 講座」
「鉛筆デッサン~初歩から上級まで~ 講座」
  (2009年4月~)

http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491581.html
http://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_518580.html

○コープみらいカルチャー(春日部教室)
「基本からの日本画 講座」
  (2011年7月~)   

https://mirai.coopnet.or.jp/event/culture/saitama/

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テーマ : 絵画教室・制作日誌
ジャンル : 学問・文化・芸術

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)

Author:後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)
~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学デザイン科 非常勤講師、元 東京造形大学 絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員、この本だいすきの会 会員。千葉県松戸市在住。
★現在、ユネスコ無形文化遺産・大垣祭り 布袋軕「天井画」の制作中~❣ 中国向けの「絵本」も制作中~❣

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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