FC2ブログ

2020-08-23

「夏休み 蟲 日記」 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁

 私はフェイスブック・ツイッターを日記代わりに、日々、思った事柄を、そこはかとなく書き連ねています。ほとんどが日本画・絵本等の作品制作・取材旅行等に関する事柄ですが、元々、誰に読んでいただくという意図もなく、しかしながら、関心のある人なら誰でも読めるような、画家の公開日記のようなものです。
 今年の春~夏は、新型コロナウイルスの影響で、ほとんど外には出ずに、アトリエで絵本の原画制作に打ち込んでいました。そんな私に会いたくなったのか、何故だか、例年よりも多く、アトリエに”虫”がやってきました。そんな些細な出来事でも、ここの所の巣篭りがちな日常の、少しの面白味になります。そこで今回、ブログにまとめてみました~。 🐝 🐞
  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

                *

 フェイスブック:2020年7月26日

 昨日、アトリエの入り口付近に、カブトムシのオスがとまっていました。時に絵の資料としてスケッチする場合もありますが、弱ってしまいそうなので、今回は写真だけ撮って、放してあげる事にしました。~~
 数日前には、カブトムシのメスがとまっていました。両方とも、近所の鎮守の森のご神木まで、運んでやり、逃がしてあげました。このマンションのコンクリートの上で最期を過ごすのは、かわいそうですから・・・。
 その他、羽アリやカンブンやセミや蛾(オオミズアオ)やアブやスズメバチやオニヤンマなど、色々な昆虫がアトリエ付近にはやってきます。時には、小さなコウモリがとまっていた時もあります。カラスやハトやスズメなどの鳥もたまにきますが、まれには、チョウゲンボウがきた事もありましたね。
 こんな都会の自然の少ない環境ですが、何故か死期の迫った生き物たちが、ぞろぞろと集まってくるのです。このマンションが、まるで都会のコンクリートジャングルに屹立する、巨大な墓標であるかのように・・・・。

カブトムシカブトムシ(オス)


 7月27日

 不思議な事です!。今日も、カブトムシがアトリエにやってきました。先日、カブトムシを放してあげた鎮守の森は、アトリエからけっこう遠いので、今回のカブトムシは別の個体です。今年のカブトムシは、これで3匹目です。例年は、多くて2匹だったので、今年は特別ですね~。
 何故か、私のアトリエの前に来るのです。よほど生き物たちは私に会いたいのでしょうか? しかしながら、彼らの生命力の力強さには感動させられます。小さな生命は、ささやかながらも懸命に生きようと、もがいているのですね・・・。人もそうあらねばなりませんね・・・。
 これほどご挨拶に来るという事は、よほど私に描いてもらいたいのかしら~。今回のカブトムシは元気そうなので、軽くスケッチしてあげました(せっかくなので、特別に掲載します)。この後また、鎮守の森まで、放してあげに行きましょう~~。(^・^)

カブトムシカブトムシ(オス)

カブトムシ・スケッチカブトムシ スケッチ/後藤 仁


 8月16日

 昨日、またカブトムシがアトリエの入り口付近に来ました~。今度はメスでした。実は、前にオスのカブトムシが来た後日に、メスのカブトムシの残骸を見付けました。既に乾いて、分解されつつありました。
 今年は今の所、5匹のカブトムシがアトリエにやって来た事になります。例年に比べて、とても多いです。セミやカナブンの飛来もかなり多いです。何か理由があるのでしょうか・・・?。
 先の大戦から75年、東日本大震災から9年・・・、やはり、お盆に、人々の魂が虫になって、帰って来ているのでしょうかね。
 もしかしたら、およそ25年前、私が大学4年の年末、57歳という若さで事故によって亡くなった、私の父の魂も混じっているのかも知れません・・・・。私も後5年で、父の享年と同じ年齢になります。不思議なものです・・・。もっと画道に、精進せねばなりませんね~~。
 昨日は遅かったので、今日、鎮守の森にカブトムシを返そうかと思っていましたが、朝にはすっかり弱りきっていました。せめて、ビルの下の土に返してやりましょう・・・。

 8月18日

 今日、アトリエの階段で、オオミズアオという巨大な白緑(びゃくろく)の蛾を見付けました。数年に一度位、まれにアトリエにやってくるのですが、今回の個体はかなり弱っていて、可哀想に羽もボロボロです。
 やはりこのビルは、虫達の集う処です。いずれも大概、弱った頃にやってきます。エデンの園よろしく、まるで、ここが最期の地ででもあるかのように・・・・。

オオミズアオオオミズアオ 

関連記事
スポンサーサイト



テーマ : 博物学・自然・生き物
ジャンル : 学問・文化・芸術

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)

Author:後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)
~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学デザイン科 非常勤講師、元 東京造形大学 絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員、この本だいすきの会 会員。千葉県松戸市在住。

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
カウンター
後藤 仁 アルバム
後藤 仁のアルバムを掲載いたします。
フリーエリア
フェイスブック 後藤 仁 Jin Goto


フェイスブックページ「日本画家・絵本画家 後藤 仁」 | 


フェイスブックページ「ながいかみのむすめチャンファメイ」 | 


フェイスブックページ「犬になった王子 チベットの民話」 | 







ブクログ「後藤 仁の本棚」ブクログ

絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR