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2020-04-05

或る清貧画家の祈りの断簡(新型コロナウイルスの発生を受けて、未来への願い)

 私は時々、フェイスブックやツイッターでつぶやいています。日々感じた よしなし事を、制作の合間に、そこはかとなく書き連ねています。それらを、「或る清貧画家の苦悩の断簡」として、2020年3月にブログにまとめましたが、その後、日本で世界で新型コロナウイルスが急速に猛威を振るう現状です。昨年後半から続いていた私の中での漠然とした強い不安感が、図らずも現実のものとなりました・・・。
 現代社会・文明・文化に対する疑念点は多々あるのですが、一度に全ては言い切れませんし、私の本質は日本画・絵本作品から感じ取っていただくしかないのですが、私の絵画作品と合わせて文章を考察すると、その時々の感情の揺れや高まりが見て取れ、一人の珍奇な芸術家を理解する手助けとなるかも知れません・・・。
 この1か月間、新型コロナウイルスの発生に至った現代文明への懐疑より始まり、現状への諦念、未来への希望など、様々な意識が走馬灯のように交錯しました・・・。専門家がおっしゃられるように、今はとにかく日本の医療体制の立て直しが急務なのですが、その次は食料・必要最低限の生活物資の確保、政治による生活資金の援助が必要となり、それらがようやく収まってくると、その後は日本の経済と共に教育・文化の再構築が不可欠となります。こうして、とりあえず文化は後回しでよいのですが、人間が生きる希望・意味は本当はそこに集約されています。そして、文化を創る担い手・・・作家・画家など・・・が滅びると、一つの文化文明は消滅します。
 東日本大震災で日本の多くの人々は、家族や友人などとの絆の大切さを再認識しました。その9年後に再び発生した更に強大な国難を迎え、それを乗り越えた暁には、近年の付け焼き刃的・即物的・大量生産儲け主義的な文化論では無く、短く貴重な人生の中で、本当に質の高く深い文化・芸術・美術を味わう風潮が一層進む事を願ってやみません。そうした時代でこそ、ようやく私のこの地味な作品群は、大いなる価値観・輝きを放つ事になるでしょう・・・・。
 もし、脆弱な一貧乏画家が、幸いにもこの災いを無事乗り越えられましたら、全ての生きとし生ける物象への深い”感謝”の意を込めて、更なる作品制作に誠心誠意、没入していく所存です。経済的に可能ならば、日本~世界の被災地の子供達・社会的弱者への「絵本寄贈プロジェクト」も再開できれば嬉しいのですが・・・・・。そんな佳日の到来を祈っています。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

           *


2020年3月10日

 私は元々、現代科学物質文明には否定的な人間でもあり、漠然とした厭世観というものも、かなり小さい頃から持っている。だが不思議と、反面、美術・芸術を通してのみ、人類に対する大いなる希望も抱いている。
 私などはおおよそ凡人であるが、本当に優れた芸術家は人並外れた観察力・洞察力に基づく、先見性や直感力を持っていると言う。
 私は来し方、日本の田舎や東アジア~東南アジア~南アジアといった国々を巡る度に、人間はもっと自然に近づいた、原始の生き方に戻らねばいけないのではないかと考えてきた。もっと質素で素朴で、土に足を付けた生き方~。その思いは、常々、作品に表現してきた。物質至上主義・IT社会が本当の幸せを人類にもたらすとは思えない・・・。しかし、私自身、図らずも、まともに都会の物質文明の中に生きており、何も文句を言えない。

 人類の歴史を振り返ると、争いや災害や疫病等の連続であるが、今の世の中、また厳しい時代にさしかかっている。きっと人間文明の将来もそう長くはないのだろう・・・。私は芸術的世界観の未来を信じてはいるが、それでさえも、大いなる自然の前では実に無力である。
 私は、既に人生の半ばを過ぎ、今まで絵と共に細々と歩んでこれたので幸せな方であろう。しかし、これからの時代を生きる若者たちは、とても大変だな・・・。もっともっと厳しい時代を生きる事になろうとも、最後まで希望を失ってはいけない。そのためにも、苦しい創作の泥の中から咲かせた、美しい花一輪を、ささやかながら、少しでも伝えられたら嬉しい・・・・。

2020年3月11日

 これも私見でしかないが、画家は、一生を通して、制作(写生旅行を含む)7割 : 展覧会・イベント等開催 3割、を越えない範囲で、制作主体で活動せねばならないと考えている(理想的には、制作10割で、あとは周囲の信頼おける関係者に展示等を全てお任せできるのがベストではあるが、なかなかそのような環境は整わない)。ある期間にまとめて描いたから、この数年は描かなくてよいというものではない。川の水が常に流れるように、自己の変化する感性・感情を、常々、絵に留めなくてはならない。
 現代アーティストはパフォーマンス自体を芸術とする人も多いが、私個人的には、その方向性は理解し得ない。古い思考なのかもしれないが、私は純粋に”絵”を描く事を楽しみ、苦しみ、味わいたいのだ。その作品内の空想世界が、己の内面的真実の世界なのである。そこにしか本質的な価値観を感じないし、自己の存在意義を持てない・・・。
 子供の頃は、いつも本当に純粋に絵を描いていた。そこには楽しさしかなかった。・・・高校生になり、プロを目指した頃から、制作には様々な苦痛も伴うようになった。しかし、絵を生業としたからには、やむを得ない代償である。いつか、子供の頃に描いたように、自由奔放に無我に描ける境地に入れたら理想であるが・・・。
 命が続く限り、誠心誠意、絵を描く。そこにしか本当の画家の目指す道はないと信じている。

2020年3月12日

 ヒンドゥー教では、シヴァ神が世界の破壊と再生を司るという。私が描いた、ネパールの生きた女神「クマリ」は、密教女神ヴァジラ・デーヴィーの化身とされるが、シヴァの神妃であるパールヴァティーと同一視される女神ドゥルガーの化身ともされている。
 キリスト教では「バベルの塔」の逸話もある。~~

 今の世の中は、自然を凌駕した気になり、贅沢に浸り、奢りきった先進国の人々に対する、自然界からの鉄槌にほかならないのであろう・・・。もう遅きに過ぎるが、人は物質・経済至上で生きるべきではなく、精神・心を大切にし、自然と共に生きる・・・、それは古来の日本人が大切にしてきた思想・生き方であるが・・・、そんなあり方を本気で模索せねば、もっともっと恐ろしい時代が来るであろう事は、想像に難くない。
 シヴァが破壊し、再生する・・・。これから様々な原因により、少しずつ人間文明は破壊されていく事だろうが、果たして未来には、良き再生はできるのであろうか・・・・。私が描いたクマリは、冷静に世の中を見つめている。

「クマリ -The Living Goddess-(ネパール)」F50号 後藤仁
日本画作品「クマリ -The Living Goddess-(ネパール)」(F50号・部分) 後藤 仁 ★

2020年3月13日

 ようやく、中国向けの新作絵本『青蛙緑馬(チベットの民話)』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字)の表紙デザイン案が届きました。誠に清新で素敵なデザインです(発売まで未公開)。とても良い絵本になりそうだ~♡
 絵本の原画を中国に送る時に、中国税関で3週間ばかりも留め置かれ、出版社は罰金と保管料を払わされたといい、その後は、衆人ご存知の通り、新型コロナウイルスが発生し、中国の出版社も未だ在宅ワークの状態だといいます。そんなこんなで、絵本の発売は、現時点でも既に2カ月は遅れています・・・( ;∀;) 。

 人生とは山あり谷あり・・・私の場合はほとんど谷にある感じですが・・・、産みの苦しみ、多くの困難を克服し、多くの他者の助けを借りながら、今まで何とか絵を描き続けて来れました・・・。
 来し方行く末、ただひたすら、中国や日本や世界中の子ども達に、良き絵本・良き絵画作品を届けるべく、日々、画道に精進して参りたいと思います。人生の半ば以上を生き、昔なら初老と言われた古参絵描きから、未来を担う子ども達へのささやかな贈り物です。未来の瞳に、地球の未来への希望を託したい・・・。せめてもの、切なる願いです。

絵本『青蛙緑馬』表紙
絵本『青蛙緑馬(チベットの民話)』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字) 表紙原画 ★

2020年3月17日

 本日、新作絵本制作は、「第4場面」の彩色を進め、「第5場面」に黄土の下地を塗りました。私は古式に則り、基本的には下地に黄土を塗る場合が多いです。
 日本画は1色につき皿1枚を使うので、多彩な色を塗る時には、絵皿が増えて大変です。今日は、多くの人々の服を塗り分けたので、また色数が増えました。現在、アトリエは、100枚以上の絵皿で埋め尽くされています。

 いつもながら、本画を描く時には、大変な神経を使うので、極めて疲労するのですが、それでも”絵”が描けるという事は、私にとって何よりの幸福なのです~。
 日本画の画材にはこだわりがありますが、芸術的に高度な表現が可能ならば、絵のジャンル(画壇)などは私にとって、本来、何でも良いのです(日本画だろうと、絵本画だろうと)。・・・と言っても、現代アート的パフォーマンスなどをしたいのではありません。世間で目立ったり、バカ売れしたいのでもありません。贅沢品・贅沢暮らしにも全く興味はありません。描く事への誇りは大切でしょうが、社会的名誉・理念の為に描くのでもありません。
 ただ、自己の内面世界を具現化した”絵”を描く事が、生来好きなのです。描く行為そのものが、祈りであり・願いであり・希望であり、・・・更には、歩く事・息をする事と同じ、生きる事の全てなのです。ただそれだけを一生貫ければ良い、それだけの人生です。

2020年3月19日

 本日、新作絵本制作は、「第4場面」「第5場面」の彩色をボチボチと進めました。描く気力はだんだん充実してきましたが、何故だか身体が重たいです。世間の諸状況が思わしくないからでしょうか・・・?

 私は、昔から仕事と割り切った”売り絵”には大きな抵抗感があり、右から左へと次々とパターンで描くような大量生産的な売り絵を、今まで一切してきませんでした。なるべく画一的・ワンパターンにならないように、一枚一枚を丁寧慎重に創意工夫しながら、変化を模索しながら、心を込めながら描いてきました。
 その為、美術高校時代から今までの35年余りでも、日本画の本画は大小合わせて、絵本の原画を合わせても、500枚位しか描けていません。(デッサン・水彩や100冊以上のスケッチブックを入れると、3000枚以上は描いているかと思いますが・・・、絵画講師や金唐革紙やその他の仕事をしながらの制作でしたので限界があります・・・。手製高級壁紙・金唐革紙は800枚以上を制作しています。)
 一説には横山大観は生涯に日本画・水墨画を1万点描いたと言い、超売れっ子でもあった後藤純男先生は確か日本画3000点位を目標にしていたかと記憶しています。
 芸術作品は量だけが重要なのではなく、もちろん質の高さが最も大切なのですが、おおよそ私は寡作家と言えるでしょう。絵の講師等をしながら描いていく今のペースでしたら、この後、仮に老人になるまで描けたとしても、せいぜい日本画で500枚足らず、絵本でしたら、質の高い作画を保つなら、年に1冊制作として15~20冊が限界です。(仮に70歳過ぎまで描けたとしての最大推量ですので、現実的にはこの半分がいい所でしょう・・・。)
 幸運にも、この後、気力・体力がもつ限り描き続けれたとしても、一生かけても、たいして描けないのです。そう考えると、一枚一枚がなおさら大切で愛おしくなります。当然ながら、余計な事に時間を割いている暇はないですし、より精魂を込めた制作をせねばならず、どんな絵をどの場で誰の為に描くのかは、誠に重要になります。
 自分ではよくは分かりませんが、私は芸術家的な直感力はどうやら尋常でないらしく、その人と少し話し行動を観察すると、美術芸術に関しては、その人がどれ位その道に通じ、何を考え、どれ位本気で取り組んでいるのかは、おおよそ読み取れます。(相手が画家の場合は、本人に会わなくても、作品を見れば大抵見当は付きます。)
 実に短く儚い人生です。本当に共に歩むにふさわしい人と絵の道を歩まないと、本当の芸術を完成させる時間など、刹那しかないのです・・・。

2020年3月26日

 ★もうじき、新作絵本「青蛙緑馬(チベット民話)」(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字)が、中国の最大手児童書出版社・浙江少年児童出版社から、中国向けに出版される予定。現在、色校正中です!!
 2020年春頃刊行予定、その後、日本でも翻訳出版の計画があります。カエルと馬が躍動し美男美女が活躍する、チベットの民話を描いた、面白くも哀しい壮大な愛の物語。中国名「青蛙绿马」(中国原创绘本精品系列/唐 亚明 文、后藤 仁 絵/浙江少年儿童出版社、传世活字国际文化传媒有限公司・小活字)
 現在の混迷する世界情勢の中、このような昔から語り継がれてきた民話の中に、未来への希望が託されているように私は感じます。ぜひ、今の日本や中国や世界中の子供達・大人達に、この絵本を見ていただき、勇気・元気を出していただきたいと切に願っています。
 
2020年3月26日

 本日、新作絵本制作は、「第4場面」の彩色を進め、8割強完成といったところです。この場面は、色数が多いので大変です。
 中国向けの新作絵本『青蛙緑馬』はどうにかこうにか、色校正に至りました。とても良い絵本になりそうで、完成が誠に楽しみです~。

 しかしながら、新型コロナウイルスの影響は、画家にとっても甚大です。軒並み絵画講座が閉鎖され、フリーで活動している私のような作家は、息も絶え絶えです・・・。有給休暇も失業保険もなく、今月・来月の収入が途絶えれば、その先は食べてもいけません~。 ( ;∀;)
 しかし、描けば描くほど、画材が足りなくなるので、どうしても買わざるを得ません。金泥も雲肌麻紙も実に高い・・・。収入は微々たるものなのに、支出は大きい、・・・この矛盾は如何ともしがたき。とにかく取材旅行以外の贅沢を一切慎み、何とか6年ばかり続けてきた、被災地や海外の子ども達への地道な「絵本寄贈プロジェクト」も、今となっては不可能であるばかりではなく、このご時世では自身の首を絞める結果に・・・。実に悲しい事です。ビジネスに疎い清貧画家は、誠に厳しいのです~。

 ほとんど外に出ない分、制作ははかどり、発想はどんどん浮かぶのです。描きたい気持ち、描きたい題材は、山ほどあります。精神は極めて充実しているのに、現実生活が伴いません。世の中、案外、低俗な作品が評価され売れているというのに、妙なものです。良い絵を描けば描くほど、時間と精魂を込めれば込めるほど、貧乏は増し、生きていくのは厳しくなるばかりです。この画家の矛盾を、どなたか解決できないものでしょうか~。(;''∀'')
 もうやけくそです。ただひたすら、描きに描きながら、笑って逝きましょう~。 ヽ(^o^)丿 ワ~ィ

2020年3月29日

 中国の有名なポータルサイト・捜狐では、東京藝術大学が日本の美術大学の中で絶対的な高みにあると書かれています。東京藝術大学は、中国においても、日本の美術大学中では格別に知名度が高いのです。
 その東京藝術大学の著名卒業生として、かの有名な坂本龍一さん(音楽家)、村上 隆さん(現代アーティスト)、小田部羊一さん(宮崎 駿さんの同僚として「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」や、「スーパーマリオ」のキャラクターデザインを担当したアニメーター)と並んで、何故か私・後藤 仁(后藤 仁)が紹介されています。('ω')ノ

捜狐「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
https://www.sohu.com/a/230594572_100053981
捜狐「纯干货 | 走进东京艺术大学,探秘日本艺术家的摇篮」
https://www.sohu.com/a/142080221_383564


2020年3月31日

 「北京青年報」という中国(中華人民共和国)の四大新聞とされる有力新聞(発行部数60万部以上という)で、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)が、日本を代表する名作絵本『王さまと九人のきょうだい』(君島久子 文、赤羽末吉 絵/岩波書店)とともに紹介されました。〈2015年3月27日号。その後、中国のニュースサイト各社に転載される。〉
 インターネットは情報が早くて便利なのですが、紙の記事と異なり、時間が過ぎると削除されるという難点があります。しかし、過去のネットデータを大量に保存するアーカイブサイトがある事を知りました。以下は「北京青年報」のアーカイブです。 

https://web.archive.org/web/20160913124139/http://epaper.ynet.com/html/2015-03/27/content_124071.htm?div=0 〈北京青年報/アーカイブ〉
https://web.archive.org/web/20160913124231/http://epaper.ynet.com/images/2015-03/27/B04/bjqnb20150327B04.pdf 〈北京青年報・PDFデータ/アーカイブ〉
http://news.ifeng.com/a/20150327/43425949_0.shtml 〈現在、北京青年報では配信終了、これは鳳凰网(鳳凰網)に転載された記事〉


2020年3月31日

【画家からの緊急提言】
 現在の日本・世界の経済状況は極めて深刻です。経済活動に支えられた文化・芸術・美術は、人の心を癒す最高の娯楽です。このままでは日本の世界の文化が衰退してしまうでしょう・・・。食料が大切なのは人は分かっていますが、つい文化・芸術・美術の大切さは日頃忘れがちです。しかし、人の生き方を彩り、豊かなものにしてきたのは、文化・芸術・美術に他ならないのです。
 それでなくても低迷していた日本の美術業界です。このままでは多くの画廊・画材店・書店 等がさらに倒産・閉鎖し、日本の文化・芸術・美術は急速に廃れるでしょう・・・。若い画家(私達、バブル期以降の中年画家も含む)ほど、絵が描けなく、食べていけなく、廃業する事になるでしょう・・・・。その中には、命を失う者もいる事でしょう・・・・。今は誰しも厳しい環境なのでしょうが、フリーランスで活動している画家もまた、実に厳しき現状なのです。

 ~食料はお腹を満たします。美術は頭と心を満たします。~ 

 幸い現在はネット通販も進歩しています。本当は原画を見ていただきたいところですが、当面、外出を控えないといけないのなら、今の所、ネットで買い物は可能です。本当に良い「絵本」は、子供から大人まで、自宅で楽しめる、身近にある最高の芸術・美術と言えます。
 できましたら皆様で、日本の芸術家・美術家を応援して下さい。実際に、本当に良い・深い内容の「絵本」を手に取って、人生の意味・・・、生きるとは何なのか・・・を、今一度、親子で、家族で、噛みしめていただけると幸いです。ぜひ、自宅にこもりがちなこの際に、私の「絵本」も手に取って、じっくりとご覧下さい。きっと何かしらの、心の恩恵・勇気・希望が感じられる事でしょう・・・。一絵描きからの切なるお願いです。

★ 後藤 仁 作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) ★
絵本『犬になった王子(チベットの民話)』表紙 小


岩波書店 公式サイト(児童書編集部)  
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

アマゾン(Amazon)公式サイト  
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1473753383&sr=8-1&keywords=%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90

絵本ナビ 公式サイト 
https://www.ehonnavi.net/ehon/91533/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1/


2020年3月31日

 世相が悪すぎて、なかなか集中力が増さない中、何とか本日、新作絵本制作は、「第4場面」の20人ほどの人物を、ほぼ完成させました。しかし、あと15匹ほどの動物を描き起こさねばなりません・・・。もう一息なのですが、予定の今月中の「第4場面」完成は無理でした~。なれど焦らずに、できるだけ丁寧に描き上げようか~。
 私が絵を描く事は、生きる事・息をする事そのものでもあり、また祈りに近い感覚でもあります。しかし、まだまだ修行不足ゆえに、雑念が多くて、死ぬるまで描き続ける境地(即身成仏のような)には、なかなか至りません・・・。このコロナショックを何とか無事に乗り越えれた時には、感謝の意も込めて、もっともっと切磋琢磨して、命がけで画道に打ち込まねばなりませんね・・・。

2020年4月1日

 私は「日本画」の世界にて、かつては田淵俊夫先生や千住 博先生などの著名日本画家の原画・版画を扱う画商や、水木しげるさん・矢口高雄さん・中島 潔さんなどの著名マンガ家・イラストレーターの原画・版画を扱う画商など、複数の画商ともお付き合いし、百貨店などで活発に日本画展を開催した時期もあるが、いずれも理念薄き商売魂であり、右から左へと大量生産する売り絵の業態に完全には馴染めず、いずれも比較的短い付き合いであった・・・。

 明治時代、日本画の草創期には、優れた画商が若き日本画家を見込み育てた良き時代があると言う。その業界が発展期~爛熟期を迎えると、とかく利潤追求だけに走りがちな商人が増え、それに乗っかる模倣的・形骸的な作家が増え、その業界は停滞期~低迷期~衰退期を迎えると言う。
 日本画・油彩画等の純粋美術の停滞期の隙間を突いて、一気にマンガ・アニメが現代日本の美術文化の華となった。文化の草創期~爛熟期には特に優れた作家が輩出される。マンガの手塚治虫や水木しげる、アニメの宮崎 駿さんは周知の事実であろう。しかし、宮崎 駿さんも述べられているように、一つの文化の最高爛熟期はおよそ50年を越えないと言う。日本画は明治期以降、変遷を遂げながら、150年近く幾度となく頂点を迎えたのであるから、相当に長く生きた芸術であったと言える。しかし、バブル期以降、今はかなり厳しい時代に入った。時はCG・IT時代に突入し、もう既に日本画は衰退期に入っていると考えて間違いない・・・。
 日本の「絵本」の世界は、マンガ文化と相まって、戦後に急拡大した。今は爛熟期であろう。絵本の草創期には赤羽末吉さんや いわさきちひろ さん のような優れた作家が多く輩出された。しかし現在、爛熟期を迎え、模倣的・即物的な画家がとみに増え、下手なのか上手いのかよく分からない画家が増えた。理念なき商魂たくましき作家も増えている。

 仕事・・・プロであるからには、売らなければいけなくて、理念・理想だけでも良いとは言えないだろう。しかし商売だけでもダメであろう。その両立がなければ、本当に優れた仕事にはなり得ない。ただ私は、芸術思想を最優先させたい。
 時代の要求や運不運によって、優れた作品でも、時に売れたり売れなかったりするものである。私は「日本画」の世界では、運悪く、本当に共感できる画商に、今までついぞ会う事ができなかった。それ故、永年、貧乏画家に甘んじてきた。それで良いのだ・・・。
 画商は「絵本」の世界では、編集者、兼、出版社経営者に当たる。絵本の世界にて今の時点では、少ないは少ないが、数名は特に優れた編集者にお会いできている。日本の絵本界は現在、多分、停滞期に入っているが、まだ可能性が全く無いとは言えない。中国は高度経済成長は収まりつつあるが、絵本文化の高度発展はまだまだこれからであろう。(今回のコロナショックの影響がどう出るかは、まだ誰にも分からない。)
 上手くいくか否かは、時代と運次第であるが、自身が納得できる協力者と、精一杯の最善を尽くしたのなら、上手くいこうがいくまいが、何も悔いはなかろう・・・。大手を振って、笑いながら、この大道を行けば良い~。

2020年4月4日

「想像力と活力の糧に」 (後藤 仁 絵本寄贈プロジェクト/毎日新聞 掲載記事)
 今回の新型コロナウイルスや、地震・津波・火災などの自然災害が多発している今日。古代から連綿と人々に伝えられてきている昔話・民話には、人類の生きる英知・希望が込められています。家に閉じこもりがちな昨今、ぜひ、本当に良き「絵本」を親子・家族で読んでみて下さい。きっと、生きる勇気・元気・希望が感じられる事と信じています・・・。

https://mainichi.jp/articles/20180208/ddl/k07/040/082000c


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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)

Author:後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)
~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学デザイン科 非常勤講師、元 東京造形大学 絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員、この本だいすきの会 会員。千葉県松戸市在住。

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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