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2019-02-11

後藤仁 台湾写生旅行 その8

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その8
 
 3月8日(木) 旅行15日目。「メロディホテル(三博大飯店)」のブレックファーストはビュッフェ形式です。このホテルは安くて何かと便利なようで、朝食の時には台湾人のお客さんがたくさんいました。
 前日、旧台東駅の旅遊服務中心(旅行インフォメーション)で情報を得て、「東部海岸一日バス券」(299元)を購入しており、今日は台湾東部海岸線(花東公路・海線)をバスで巡ります。7:20朝一のバスに乗り、まずは路線の一番遠くにある、台湾屈指の景勝地と言われる「三仙台」に行きます。バスの中で年配男性2人連れの日本人観光客に会いました。私が昨日、「台東鐵道藝術村」でスケッチしているのを見られたそうで、日本人だとは思わなかったと言います。汚い格好で一人スケッチする変わり者を、ほとんどの人は日本人の一端の日本画家だとは思わないでしょうね・・・。お二人は途中でバスを降りて行きました。
 9:05に三仙台に着きましたが、バス移動中から雨が降って来て、かなり強くなって来ました。今回、台湾に来て、本格的な雨はこれが初めてです。三仙台は3つの巨岩(小島)を太鼓橋が結んでおり、その巨岩まで渡れるのです。ただ今日は雨風が強くて渡る人は稀です。橋の上では強風で身体が飛ばされそうになりました。巨岩にはアダンの実がなり、熱帯の雰囲気満載です。巨岩の一番先には灯台が立っていました。良い景色が随所にあるのでスケッチしようと思うのですが、雨風が強過ぎて描けません。橋を戻り、三仙台の遠景を描こうとしても、スケッチブックが風で飛ばされそうになります。海岸から少し離れた木の脇なら風が少し弱くなり何とか描けそうなので、SM号スケッチブックに20分程で手早く描いていました。そこへ先程の日本人お二人が来られました。(私の写真を撮られて、後日、私の勤める東京造形大学あてに送ってよこされたので掲載します。ボロ雨合羽を着て、暴風雨の中、必死に描く姿は、よそ目には尋常な人とは思えないでしょうな~。)
 昼食は、そこの売店で買った中華風ちまきと、持参したパンを食べて済ませました。帰路は、12:00三仙台発のバスで、「阿美族民俗中心」に12:20に到着。またバス内で先程のお二人と一緒になりましたが、ここで別れ、私だけ降りました。阿美族民俗中心では、復元されたアミ族の伝統家屋や、民族舞踊・音楽ショーが見れるというので楽しみでした。ショーの規模はやや小さめでしたが、団体旅行客が来る度にショーが始まります。アミ族の鼻笛が珍しかったです。ここで民族音楽のCDを2枚(計750元)購入。ショーが終わると団体客はすぐに去って静かになるので、伝統家屋をSM号2枚に1時間程スケッチ。15:40阿美族民俗中心発のバスで17:05に旧台東駅に戻って来ました。朝は空いていたバスも、昼以降は満席で座れない程です。他にも幾つか面白そうな見所があったのですが、時間が足りなくて回れずに残念でした。
 夕食はガイドブック「地球の歩き方」に書いてある「榕樹下米苔目」という食堂で、台東名物の米の麺・米苔目(大、50元)と豆腐・山菜(90元)をいただきました。どれも美味しい。

台湾写生旅行「台湾東部海岸線(花東公路・海線)」 三仙台・太鼓橋(龍橋) 写真では伝わらないが、雨風がすこぶる強い。

台湾写生旅行三仙台 油断すると飛ばされそう~。(自動シャッターで)

台湾写生旅行風をよけながら三仙台をスケッチ中。(日本人観光客が撮って送ってくれました。©〈コピーライト、著作権〉 は本来撮影者にありますが、私の肖像権もあるので、とりあえず © GOTO JIN に)

台湾写生旅行三仙台をスケッチ中。いつもこんな感じで描いています。(日本人観光客が撮って送ってくれました。©〈コピーライト、著作権〉 は本来撮影者にありますが、私の肖像権もあるので、とりあえず © GOTO JIN に)

 3月9日(金) 旅行16日目。今日も「メロディホテル(三博大飯店)」のブレックファースト。食べ放題なのでありがたい。
 旧台東駅8:10発のバスで台東駅に8:30着。台東駅から池上駅に行こうと切符を買って列車に向かったのですが、時間が数分しかなく、プラットホーム(台湾では「月台」と書く)を迷っている内に列車が出発してしまいました。やむなく切符を買い直したのですが、11:12発しかありません。ただ、この列車は「太魯閣號」という超特急列車で、なかなか乗車券が取れない人気の列車だと言います。東海岸のローカル路線なので空いていたようです。時間がかなりあるので、体操してみたり、駅の待合室で待っている人達をSM号スケッチブックにクロッキーしてみたり・・・。ようやく列車が来ました! これが夢のキティちゃん列車でした。外観も内装もハローキティ一色。日本のお子さん達もきっと乗りたがるでしょうね~💛 。私は池上駅までなので、11:38着(台東駅→池上駅、96元)。夢の時間はあっという間でした。
 池上(チーシャン)周辺は台湾一の米所という事で、ここの池上便當はことさら有名です。今回その便當を食べる為だけに降りたのです。「池上飯包文化故事館(悟饕池上飯包)」は池上便當発祥の店といい、2階には便當の歴史の小展示があります。ここで池上便當(80元)を、外の出店でサクランボ(100元)を購入。駅から少し歩いて、とある小さな寺院の境内で便當をいただきました。肉たっぷりの台湾弁当に慣れた舌では、少し物足りない感じの素朴な味わいですが、栄養バランスも良さそうで、懐かしい雰囲気は味わえました。まだ時間があるので池上のサイクリングロードを少し散策。大きな池の辺りは木陰も涼しく心地良いです。丸一日あれば、ここを自転車で走るのも良いでしょうね。
 13:57池上駅発、15:52花蓮(ホアリエン)着(自強號、247元)。移動時間が長いので、列車内の子供をSM号スケッチブックに描いたりしていました。花蓮(ホアリエン)は少し前に大地震の被害があり、日本でも崩れたビルが大々的に報道されましたので、今回、その被害状況を知りたいという思いもありました。ただの興味本位ではなく、被害にあった花蓮の子供達に「絵本」を届けられないかという思いです。花蓮の宿はガイドブックにあった、日本人が経営する「馨憶精緻民宿」(6人部屋、トイレ・シャワー付、一泊1200元) この日は6人部屋しか空いていなかったのですが、特別にシングルルームの値段で相当広い6人部屋に一人だけで泊まれました。部屋はかなり清潔で、設備も申し分ないです。オーナーのおじさんが言うには、地震では断層の直上のビルだけに被害が集中したものの、花蓮全域はほとんど被害がなく、風評被害で観光客が一時減った事の方が困ったという事で、一安心しました。
 夕食はオーナーのおすすめの「液香扁食店」というワンタン一筋の名店のワンタン(一杯70元)と、「公正包子店」の小籠包、タピオカ入り紅茶(計65元)をいただく。老舗のワンタンも美味しく、皮のぶ厚いバージョンの小籠包も美味いね~。その後、夜の「東大門国際観光夜市」をぶらつく。日本人は見かけないが、台湾人らしき観光客は随分たくさんいます。巨大な夜市会場内には、少数民族料理の屋台もあり興味深いが、もう腹は張っているので、見物だけに。夜は、宿のオーナーとその日泊まっていた日本人の若者とで一杯やろうという話だったのです。宿のロビーには、オーナーと若者と日本人のおじさん3人組とアミ族の国会議員さんが集まり、小宴会です。こんな夜もまた旅の面白味でしょう。オーナーは昔の台湾事情に精通しており、歴史の話をしきりに話したがりました。アミ族のお祭りにも詳しくて、今後、もし機会があれば、ここを拠点にアミ族の文化をしっかりと取材してみたいと思いました。夜もふけました。今回の旅では一番立派かとも思われる部屋でしたが、後は寝るだけです・・・・。

台湾写生旅行台湾鐵道「太魯閣號」 これぞ夢の通り道、ハローキティ号だニャ~ 😻 💖 。

台湾写生旅行「池上飯包文化故事館(悟饕池上飯包)」 池上便當(80元)

台湾写生旅行「液香扁食店」 ワンタン(一杯70元)

台湾写生旅行「公正包子店」 小籠包、タピオカ入り紅茶(計65元) いずれも安くて美味い!!

 明日は花蓮から、羅東に向かいます。この模様はまた次回といたしましょう。
(しかし、それにしても台湾の繫体字の文字変換は難しく時間がかかるね~   (-_-;) )

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、金唐革紙製作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 【後藤 仁 略歴】
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学 デザイン科講師、東京造形大学 絵本講師 他、日本画・絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員。千葉県松戸市在住。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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