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2022-08-13

大垣祭り・中町 布袋軕 天井画(天井絵)制作〈その9〉、彩色進展

「大垣祭り〔ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財〕・中町 布袋軕(ほていやま)」(岐阜県大垣市) 
 天井画(天井絵) 『黒龍と四つ姫の図』 制作

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、GOTO JIN


  (※フェイスブック Facebook に記述した内容から、今回、胡粉・朱・特殊絵の具 等による下塗り彩色工程を、まとめています。)

                 *

 2022年6月23日(木)。6月半ば、今週は久しぶりに、「大垣祭り 天井画」を描き進めました。絵本原画制作等が忙しくて、なかなか「天井画」を描く時間が取れなかったのですが、これから再び、絵本原画と並行して、果敢に描き進めていきます──。😤
 やるべき事が多過ぎて、全ての進展が遅々としていますが、たとえ時間がかかろうとも、本物の芸術作品を目指して、全身全霊・誠心誠意、じっくりしっかりと描きたいのです~。('◇')ゞ

 自家製の岩絵の具(昔、鹿児島取材の旅でとってきた、桜島の火山灰から、私が作製した特殊岩絵の具)で、「黒龍」の”鱗”の放射線を、1本(手足部分は1本)~5本(身体部分は3~5本)入れていきました。それと並行して、手足先と顔・ひげと背肉部分を、同じ岩絵の具で描きました。
 その後、「黒龍」の口を赤口本朱で彩色し、周囲の炎文様を黄口本朱で彩色しました。今日はここまでで力尽きました・・・。
 明日以降、彩色の続きをドンドン進めていきます。乞うご期待〰〰。

大垣祭り、天井画制作・彩色
自家製の岩絵の具(桜島の火山灰から作製した特殊岩絵の具)で、「黒龍」の鱗の放射線と、手足先を描く。
大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の顔・ひげと背肉部分を、同じ自家製岩絵の具で描く。
大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の口を赤口本朱で彩色、周囲の炎文様を黄口本朱で彩色。
大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色
今週の作業完了。


 6月24日(金)。今日は「黒龍」の眼・角・牙・爪等の他、必要箇所全体に ”胡粉”(ごふん/カキ等の貝殻から作製した、日本画の代表的な白色絵の具)の地塗り用〈白雪〉で彩色しました。この後、この上から、更に彩色を重ねていくのです。
 今回、なるべく板目の美しさを活かすため、彩色に被覆力の強い胡粉を使用するか否か、また、どこまで彩色し・どこを板目のままで残すのか等、色々考察してきました・・・。しかし、絵の具の発色を良くするためにも、やはり要所要所には胡粉で地塗りしておいた方が良かろうと判断しました。🧐

 いよいよ、黒龍の全体像が見えてきて、迫力が増し増しですね~ 😬 この後も、乞うご期待〰💑

大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の眼・角・牙・爪等の他、必要箇所全体を、地塗り用胡粉〈白雪〉で彩色。
大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色
今日の作業完了。
大垣祭り、天井画制作・彩色
今回使用した画材。白色絵の具「胡粉〈白雪〉」、自家製岩絵の具「桜島の火山灰(細)」と筆。


 7月22日(金)。7月中旬、今週は、地塗り用胡粉〈白雪〉の濃過ぎる部分を少し洗ってから、「黒龍」の腹や玉、再度、角・爪を中塗り用胡粉〈寿〉で彩色しました。次に、「黒龍」の顔や手足の毛先を、水干絵の具(すいひえのぐ)の群青・緑青で下塗り彩色。
 別日には、「黒龍」の顔・手足・背肉部分に、特殊な岩絵の具(鱗に使用したものと同じ、黒灰色系の特荒粒子の特殊岩絵の具)で部分彩色。

 最近、やるべき事も多くて、なかなか制作がはかどりませんが、一つ一つの仕事を大切にしながら、じっくり・しっかりと描き進めたいと考えています。1日作画5時間位が高い集中力のもつ限界なのですが、時に息抜きの中国映画・ドラマ、音楽視聴等の中からも、様々な創作エッセンスを吸収しながら、厳しくも楽しく、制作していきたいと思います~。(^.^)/~~~
 描きがいのある、とても面白そうな、新「絵本」企画も、私に届いてきています~。とてもとても時間が足りないのですが、コツコツと一つ一つ、焦らず・たゆまず、丁寧・慎重に仕事を進めていきます。この後も、乞うご期待〰〰💑

大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の腹・玉・角・爪を、中塗り用胡粉〈寿〉で彩色。「黒龍」の顔や手足の毛先を、水干絵の具(すいひえのぐ)の群青・緑青で下塗り彩色。
大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の顔・手足・背肉部分を、黒灰色系・特荒粒子の特殊岩絵の具で部分彩色。
大垣祭り、天井画制作・彩色
今週の作業完了。迫力満点❕❕ 「黒龍」の全体像が、いよいよ明瞭に見えてきましたね~🥰


 8月5日(金)。8月初め、今週は、集中的に「天井画」を描き進めました。まず、周囲の円形文様部分に赤口本朱を塗り、「黒龍」の腹の筋に自家製 岩絵の具・桜島の灰(細)でぼかしを入れ、角・爪・背トゲに同じ絵の具で線を入れました。
 次に、白色絵の具・胡粉〈寿〉を必要箇所全体に薄く施し、「黒龍」の角・爪・背トゲ・牙に、特殊な反射をする透明~白系の絵の具(通常の日本画では使用しない、かなり特殊な絵の具)を塗りました。
 次に、龍の玉(2か所)を、同じ透明~白系の絵の具で彩色。「黒龍」の顔と手足の毛に、新岩(新岩絵の具)群青/淡口〈9番〉をぼかしで入れて、今週の作画はひとまず終了です。
 更に、『黒龍と四つ姫の図』の全体像が現われて来ましたね~😻。この後も、乞うご期待〰〰💑

大垣祭り、天井画制作・彩色
「黒龍」の腹の筋に自家製 岩絵の具・桜島の灰(細)でぼかしを入れる。
大垣祭り、天井画制作・彩色

大垣祭り、天井画制作・彩色
自家製 岩絵の具・桜島の灰(細)で、「黒龍」の腹の筋にぼかしを入れ、角・爪・背トゲに線を入れた状態。
大垣祭り、天井画制作・彩色
白色絵の具・胡粉〈寿〉を必要箇所全体に薄く施し、特殊な反射をする透明~白系の絵の具を、「黒龍」の角・爪・背トゲ・牙に塗った状態。
大垣祭り、天井画制作・彩色
龍の玉(2か所)を、特殊な反射をする透明~白系の絵の具で彩色し、「黒龍」の顔と手足の毛に、新岩(新岩絵の具)群青/淡口〈9番〉をぼかしで入れた状態。
今週の作画はこれで完了です ──❣❣


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theme : art・芸術・美術
genre : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ