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2020-12-12

「絵師 日々の言霊」 後藤 仁 ③

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。
 今回は特に、現在、取り組んでいる中国向けの「新作絵本」制作の、完成へ向けての軌跡が多く綴られています。

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

                ★

2020年11月6日

 中国向けの新作絵本『青蛙緑馬』の出版準備は既に整い、あとは、新型コロナウイルスの状況をみて、年末・年始辺りの出版時期を待つのみです。
 続く、新作絵本・第二弾の原画制作は、あと4枚を残すのみ。内3枚は7~8割の完成状況です。
 さらに続く、中国向け新作絵本・第三弾!。今回は、オリジナルストーリー(創作絵本)に挑戦!! 現在、ラフスケッチ作画を進めている所ですが、とても面白くて壮大で、血沸き肉躍る、誠に素敵な「絵本」になりそうな気配~!!!。これは、私の今までの最高傑作絵本になるかも知れませんよ~!!!! ヽ(^o^)丿~~☆ ワ~~ィ
 

11月7日

AbeBooks
”Prince became a dog - Tibetan folklore”

https://www.abebooks.com/Prince-became-dog-Tibetan-folklore/30048571558/bd
https://www.abebooks.co.uk/Prince-became-dog-Tibetan-folklore/30048571558/bd
https://www.abebooks.de/9784001112429/Inu-natta-oji-Chibetto-minwa-4001112426/plp

 AbeBooksという海外のサイトでも、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話 ”Prince became a dog - Tibetan folklore”』(岩波書店)を扱っているみたいです。
 ネット時代は、まさに国際化の時代ですね~。 ('ω')ノ

絵本「犬になった王子 チベットの民話」絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)


11月9日

 中国向けの新作絵本制作は、「表紙」「第14場面」「第15場面」の最終の詰めの段階です。
 この辺りに来ると極めて神経を使い、疲労困憊なのですが、段々と完成が見えてくるので、実に嬉しい局面でもあります。
 「第14・15場面」合わせて、1~4cm程の微細な人物・動物が、およそ200人・匹位いて、その一人一人の顔・体・衣装 等を極細の墨線で描き起こしていきますので、気がおかしくなりそうになります~。しかし、そこがまた、絵を描く醍醐味でもあるのです。
 全集中を越えた、この”究極集中”ができないと、最高の絵は描けないのです。


11月13日

 「美術品の修復でまたも失敗が・・・」という記事が出ていますが、これらは失敗という以前の問題です・・・。
 「餅は餅屋」とも言いますが、本来、美術の専門家で無い人に、美術品修復や新調を依頼する事自体が不可能なのです。
 近年、「芸術・美術」を「アート」と言い換えて、誰でも気軽にできる事のように、どこか安易にとらえている風潮があるように感じますが、芸術・美術の世界は本来、極めて深遠で、困難で、専門性が必要なのです。
 近年の日本の日光東照宮の修復等でも、あまり、修復家・修復職人が育っていないように私には感じました・・・。愛知県~岐阜県辺りの、からくり人形の修復・復元は、この数十年、一手に伯父の後藤大秀さんが担ってきました。しかし、伯父が亡くなられた今、名だけではなく、本当に高い実力のある、からくり人形職人は、残念ながら、いなくなりました。
 私が専門とする「日本画」「絵本原画」の世界もしかりです。ただ売れたという事実や、一時の流行や、作家のキャラクター・パフォーマンスだけに左右されるのではなく、一般大衆や画商・出版社編集部等も高い審美眼を養い、本当に画力と気概のある作家に作品をご依頼されないと、残念ながら、日本の芸術・美術のレベルも下がる一方になってしまいます。

美術手帖 ─ スペインでまた美術品の「修復」失敗事件が発生。なぜ多発?
https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/23063


11月13日

 中国向けの新作絵本制作は、この一週間程で、「第14場面」の最終的な詰めを進め、95%余りの完成度まで追い込みました。息が止まる程の緊張した細密描写が続き、息も絶え絶えですが、何とかあと、ほんの一息で「第14場面」は完成です。
 作画の緻密さ・困難さに、なかなか筆が進まず、「第14・15場面」だけで2カ月余りかかっていますので、この「第14場面」は今週中に完成させたかったのですが、間に合いません。しかし、「第15場面」も8割近く完成し、同じく8割弱完成している「表紙」も合わせて、絵本原画の完成まであと少しです。「後ろ扉」が残っていますが、ここはエピローグですので、作画は、そこまで困難ではないと思います。
 今回の絵本作品は、人と動物と建造物の数と緻密さにおいて、今までの私の作画絵本の中でも最大値ですので、描画は困難を極めています~。しかし、その甲斐もあって、また、すごいものを創ってしまっているのかも知れませんよ・・・。 (@_@)~~


11月17日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、ようやく、「第14場面」が完成しました。最終的には、全場面の調子を見て、最後に少し加筆するかも知れませんが、とりあえず完成です。
 この場面は登場人物・動物・建物の数が一番多くて、作画には2カ月以上かかり、労力的には、一番大変でした。画の魔神に魅入られたのか、どこまでも細部にこだわり過ぎて、気が付くと、いつまでも永遠に、描き続けそうになります・・・。他の場面との調子を合わせるためにも、この辺で終了としました。
 「絵画」は細部に真実が宿るとも言います。これだけ執拗に描き込めば、小さな画面ながら、迫真的真実性が出てくるというものです。


11月18日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第15場面」を墨で描き起こしました。これは本当に疲れ果てる作業なのですが、墨での線描は「日本画」の見せ場・真骨頂でもあり、とても大切な工程なのです。この場面は、あと残り2割程度で完成ですが、ここからの仕上げが最も重要なので、気は抜けません。
 今日から、「後ろ扉」の下図(大下図)にも取り掛かりました。この場面で、この「絵本」の全ての場面になります。つまり、あと「表紙」「第15場面」「後ろ扉」の3枚を完成させると完了です~☆。
 続く新作絵本の「ラフスケッチ(小下図)」は、面白い案がどんどん沸々と湧いてきて、今、6~7割方進んでいます。文章の手直し(推敲)と並行して、良い感じで進めています。
 作品のイメージを膨らませていく、この工程は、誠にワクワク・ドキドキで、楽しいね~~。(^_-)-☆


11月25日

 本日、中国向けの新作絵本制作は、最終場面「第15場面」が完成!! 秋の実りの中、多くの善男善女が幸せをかみしめています~💛 。
 今日は気合がマックスに上がり、”全集中”をはるかに超えた、”究極的完全集中”の呼吸にて、描く事ができました。極細の墨線が、意のまま・おもむくままに動きます~。これは間違いなく、”画神”が宿っていたのでしょう。 <(@_@)丿
 しかし後は、エピローグ「後ろ扉」(現在、下図の段階)と、最も重要とも言える「表紙」(現在、8割程の進捗状況)が残っています。最後まで気を抜く事のないよう、全身全霊で創作に当たります。


11月26日

 中国向けの新作絵本制作は、「表紙」の主人公の貴婦人の衣装文様を、再度、岩絵の具で描き起こしました。この細密描写は、酷く疲れます~。肩が凝る~~。 (@_@)丿
 この感じだと、「表紙」はまだ7割位の進捗具合かも知れません。完成までには、まだ2週間はかかりそうですね・・・。
 表紙の衣装は、文様が特に複雑なので、描くのは殊更大変です。岩絵の具は粒子が粗くて、筆運びが難しく、描くのにはコツがいります。さらに、冬場はすぐに膠が固まるので、絵皿を少し温めながら、描き進めなくてはなりません・・・。そんな作業の連続は、とても疲弊します。
 墨線描写には最も集中力が必要ですが、細密彩色は最も根気が必要になるのです。まさに、我慢のしどころです。🥴


11月30日

 中国向けの新作絵本制作は、この数日をかけて、「表紙」の究極的美人を描き込んでいます。かなりの密度で描き詰め、現在、8割強の完成度ですかね・・・。しかし、この最終段階の描写は、何故だか、異様な程に疲れますね~~。(@_@)y
 後は、金泥(純金の粉)をさし、墨線で顔を中心に全体を描き起こし、色彩を調整して、完成に向かいます。
 いよいよ画面には、絶世の美人像が現われてきました。これは、もう既に、私の画力のみには非ず。・・・人知を超えた、神霊(画神)のなす技とも申しましょうか~。そんな高貴なる美麗なる姿が、浮かび上がっています・・・。


12月1日

 タレントボックス「西郷輝彦」Twitter画像というサイトにも、俳優・西郷輝彦さんの、拙作絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)へのご投稿が、掲載されていました。
 拙作絵本をご覧いただき、心より感謝申し上げます。

https://talent-box.jp/person/t?id=7182


12月2日

 昨日は、日本画画材のセールと絵本作家・浜田桂子さんの個展があったので、都心に出ました。先月、1月以降で初めて都心の上野に出て、東京藝術大学デザイン科の講義をしましたが、都心に出るのは、それ以来です。
 私は絵画を多くの皆様に教える立場上、新型コロナウイルスの感染には十分に注意しています。それゆえ今年は、日々の制作が多忙な事もあるのですが、他人の展覧会訪問は全て遠慮させていただいてきたのです。しかし、最近、テレビでも話題となっている絵本作家・浜田桂子さんには、童美連その他で何かとお世話になっているので、特別に個展へ訪れました。国内外の子どもさんを描いた、浜田さんらしい、優しくて感じのよい作品が見れました。

 個展の前に、上野界隈の老舗日本画画材店3店(得応軒、金開堂、喜屋)に立ち寄り、それぞれ必要な画材を補充しました。日本画の画材は高価なので、少し買うとすぐに数万円を超えてしまい、いつも思った様に画材をそろえられないのは歯がゆい所です。これも貧乏画家の宿命ゆえ、仕方ありません・・・。私の師であり、近現代日本画全盛期に生きた日本画の大家である後藤純男先生は、確か、一度で400万円程をまとめて購入する(どれ位の頻度かは聞いていませんが)と、生前おっしゃられていましたが、そんな豪傑の日本画家は現在、数人いるか・いないかでしょうね~。
 学生時代から好んで使用してきた「瑞龍」という安くて良い墨を作っている、墨製造の老舗企業の榮壽堂が、10年位前に廃業していたと画材店で聞き、驚きました。まだ売っていたので気付かなかったのですが、それらの墨は画材店に残った分だったのです。
 数年前には三千本膠の製造所が後継者不足等で廃業し、市場から三千本膠が無くなり、とても困りました。その後、新たなメーカーが製造法を復活して、何とか今は、新三千本膠が使用できています。
 和紙製造業も後継者不足は深刻らしく、年々、雲肌麻紙等の和紙が値上がりして、今では学生時代の倍近くになり、ますます画家稼業も厳しくなるばかり・・・。

 極めて質の高い画材を用い、丹念な手わざを駆使して、時間と心を込めて”絵”を描く愚直な作家は、本当に私達の世代で最後になるのかも知れませんね。この後の時代は、美術・デザイン業界のデジタル・IT効率化の流れと、純粋美術業界・画壇の著しい衰退傾向の中、本当に優れた日本画等の純粋美術作家が登場する条件は、全くの皆無に近いです。
 今、私も、創作に精一杯精進して、良い作品を日本画一枚でも・絵本一冊でも残しておかなければ、次の時代の日本が実質的文化不毛時代となるのではないかと、本当に心配し危惧しています。私の命ある限り、制作に全身全霊、打ち込みたいと、なおさら思いは強くなるばかりです。


12月4日

 中国向けの新作絵本制作は、「表紙」のヒロインの美女に、金泥を入れました。金泥の上には彩色するのが難しいので、通常、ほぼ完成に近づいてから使用します。すなわち、いよいよ完成が近づいたという事なのです。およそ9割の完成、あとは墨で最後の描き起こしと、彩色の微調整です。
 今回の作品は、様々な厳しい作画条件を、あえて自分自身に課しました。作画上における自己を、いじめて、いじめて、いじめ抜いて、更なる芸術の高みを目指すのです。人物・動物・建築物の数の多さ、極めて細密な描写、金泥の多用、等々・・・、困難な条件ばかりです。金泥(1号金)は0.4gで4000円以上します。普通に考えると、絵本の原画に用いるのは、狂気の沙汰です。でも私は、ただひたすらに最高の品質を求めたいのです。
 しかしながら、作画は想像以上に苦難の連続となり、さすがに疲労困憊です~。今年中には何とか、この「表紙」と「後ろ扉」を完成させたい思いで、懸命に踏ん張っています。
 それでもなお、絵を描くのが心底好きな変態の私は、こうして絵を描ける事が最高に幸せなのです~~。 ヽ(@o@)丿 ヒェ~~ィ!!


12月6日

 昨日、NHKスペシャル「神保町ブックハウスカフェ」が出ていましたが、このコロナ禍において、児童書店も、とても厳しい状況なのだと知りました。
 そうでなくても、この十数年程は、日本における出版不況と少子化の上、デジタル社会化・ネット書店の台頭もあり、全国の児童書店は厳しい経営環境だとは聞いていました。これまでにも、各地で老舗・有名児童書店が続々と閉店しています。ブックハウスカフェも、数年前に経営難になり、経営陣を刷新して、カフェを併設しての再出発となったばかりです。先日、店長の茅野さんが、松本人志さんがMCの民放テレビ番組にご出演されているのを、たまたま見かけたりしたので、順調にやっているのだと思っていました。

 昨年は、私が展覧会実行委員会委員長となり、童美連(日本児童出版美術家連盟)主催の「大型展覧会」をブックハウスカフェで開催し、ブックハウスカフェの社長の今本さんや店長の茅野さんには、とてもお世話になりました。
 私はその後、色々あって、童美連を離れる事になりましたが、この後も童美連や絵本作家個人個人が、ブックハウスカフェ等の児童書店に積極的に協力していこうと、作家の皆さんで話していたところです。昨年の童美連展開催時には、ブックハウスカフェでは、夜間のバーやイベント開催等を増やして、何とか経営は安定し、軌道に乗りかけていると伺っていましたが、その矢先の、この新型コロナウイルスの洗礼ですから、誠に大変です・・・。

 岩波書店の絵本は書店の買い取り制なので、置いている書店は大型チェーン店等に限られ、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)も、残念ながら、神保町ブックハウスカフェには置いていませんが、絵本はネット書店だけで購入されるのではなく、ぜひ、お近くの児童書店にお子さんと一緒におもむいて、絵本を手にとって、本当に良い絵本を選ばれる事を、いちばんお薦めします 💛。
 最近は、テレビの偏った情報等に左右され、ほんの一部の作家の軽々なマンガ的絵本や、芸能人が作った流行的・企画もの的絵本ばかりが話題になります。真実の芸術のプロ、・・・一生を創作にかける本当の画家が精神を込めて描いた、本当に良い絵本を、軽薄な情報だけに頼らず、ぜひ一人一人の目と心で確かめて、お子様・お孫様に与えてあげて下さい。その絵本は、きっと、その子の一生の宝物となり、感性をより良く刺激し、成長の過程で、大いに意味のあるものとなる事でしょう。

〔画像は、『童美連創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』(展覧会実行委員会委員長:後藤 仁) ブックハウスカフェの今本さん・茅野さん、童美連の皆様と/2019年10月25日~11月6日 神保町ブックハウスカフェ、千代田区〕
ブックハウスカフェ『童美連創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』 (神保町ブックハウスカフェ)


12月8日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「裏表紙」のヒロイン像をほぼ完成させました。
 いつもの私の絵本作画の場合、「表紙」は見開き一枚で、絵画的に描くのですが、今回の絵本では趣向を変えて、「表表紙」と「裏表紙」を分けて、民族衣装の異なる同一人物を描いています。これにより、絵本ならではの装丁におけるデザイン性の面白さを、最大限に活かそうと考えました。さらに、両民族を取り持つヒロインの貴婦人の、両義性を表現しようと試みました。
 あと3日で、「表表紙」のヒロインを、じっくりと、しっかりと、納得いくまで描き上げられたらと考えています。


12月9日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「表表紙」のヒロイン像の墨線を全体的に描き起こしました。日によってはわずかに手がぶれる時もあるのですが、今日は集中力が最大限に増し、1mmの十分の一以下の極細の線が、ほぼ思うように引けました。これぞ正に、究極の神業的全集中というものでしょうね!! 
 私の絵本史上、最高ともいえる、究極の美人像が表出されています~~。 <(♡_♡)丿
 残る最後の一枚「後ろ扉」の下図を完成させ、転写~骨描き~胡粉塗り、と進めました。今日は、予定していた2日分の仕事ができて、最高レベルに気合が乗りました~。🥰


12月10日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「表表紙」の美人像の金泥に上塗りして輝きを増させ、目元等の墨線を微調整し、衣装の彩色を微調整しました。これで95%余りの完成となり、あとは墨線での最終的な微調整と、「裏表紙」の装飾部分の色調整をするのみです。
 気合が入り過ぎ、テンションが上がり過ぎて、オーバーヒート状態に至り、もう少しで、頭がいかれそうになりました~。本当に、頭の毛細血管が少し切れているかも知れませんね~。 (@_@)丿
 ただ、その甲斐があってか、この世の者とも思えぬ、高貴で極めて美しい女性像が描けました。数十年も絵を描いてきても、なかなか納得いく出来は稀有なのですが、今の私の実力からすると、おおよそ満足のいく出来になったでしょうか・・・。
 しかし、まだまだ、更なる芸術の高みを目指して、命を削りながら、満身創痍にて、創作に打ち込まねばなりません。


12月11日 午後4時頃

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「表紙」が完成しました!!。7月末から「表紙」を描き始め、4ヶ月余りをかけて、ようやくの完成です。随所に複雑・緻密な超絶技巧・技法を駆使し、凝りに凝った作画となりました。その為に、作画は困難を極め、予定以上に時間を要しましたが、想定していた通りに、いや、それ以上に、失敗もほとんど無く、拙劣な私にしては、上手く描けたのではないかと思います・・・。何よりも、美しい物を美しく描けたのは、本当に嬉しい事なのです。
 少なくとも私は、近年の日本の「絵本」で、このような懇切丁寧な描画作品を見た事がありません。しかし、未来を担う子ども達への、大人からの”贈り物”とは、本来、大人でも十二分に堪能できる程の、高度・高尚な作品でないといけないのです。

 とても疲れました・・・・、今日はこの後、少し休憩してから、残る一枚「後ろ扉」の彩色を進めたいと思います。

 あぁ、この絵が無事に印刷されて、「絵本」になるのが楽しみだ~。 (^。^)y

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テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)

Author:後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)
~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN/后藤 仁)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学デザイン科 非常勤講師、元 東京造形大学 絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員、この本だいすきの会 会員。千葉県松戸市在住。

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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