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2020-09-21

「或る清貧画家の覚醒への断簡」 後藤 仁


 私は制作の合間に時々、フェイスブックやツイッターでつぶやいています。今回はその”まとめ”の続編になります。
 今年(2020年)の1月頃には刊行される予定だった、中国(中華人民共和国)向けの新作絵本『青蛙緑馬』(中国原創絵本清品系列/浙江少年児童出版社, 伝世活字国際文化メディア・小活字/文 唐 亜明、画 後藤 仁)の発売は、新型コロナウイルスの影響で、残念ながら、まだ延期されたままです。しかし、続く新作絵本(題名等は、発売決定後に発表)の原画制作は、昨年末から着実に丁寧に進めています。その絵本は、史実に基づいた伝承民話を原話とした、一人の美しく高貴な女性をめぐる壮大な史劇絵本になります。原画の完成は11月末頃を予定しており、現在、表紙・後ろ扉と最終局面2場面の作画に、全身全霊、打ち込んでいるところです。
 覚醒・・・・!?。昨年までの雑務の多忙さ、災害の頻発・新型コロナウイルスの影響 等で気分も沈み気味でしたが、ここに来て、いよいよ気合が乗って参りました~。今後の日中の経済活動交流の再開状況次第ですが、中国での、2冊、ほぼ同時発売になるかも知れません。順調にいけば、その後、日本での翻訳出版も計画されています。いずれも、誠に素敵な絵本になりそうですよ~。乞うご期待!! ヽ(^o^)丿
 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

絵本『青蛙緑馬』表紙絵本「青蛙緑馬」(浙江少年児童出版社, 伝世活字国際文化メディア・小活字)

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2020年8月14日

Real Sound|リアルサウンド
『風の谷のナウシカ』に表れる宮崎駿の“矛盾”とは? 『ミヤザキワールド』と『ナウシカ考』、2冊の書籍から考察
 〔『風の谷のナウシカ』の原型の1つと言われる絵物語『シュナの旅』は、チベット民話『犬になった王子』をベースにした作品だ。・・・(中略)・・・『犬になった王子』の原典には王子が旅をした方角は正確には記されていない・・・(後略)。〈ナウシカ考〉〕 

 とこの記事には記載されていますが、この件には私もかなり前に気が付いていて、私の個展『饗宴Ⅱ~後藤 仁 日本画と絵本原画の世界~』ギャラリートーク(2014年9月13日 ギャラリーアートサロン、千葉市)でも、その事に触れています。アニメーター・宮崎 駿さんの内面世界を垣間見れる、とても興味深い事案です。
 
○Real Sound|リアルサウンド
『風の谷のナウシカ』に表れる宮崎 駿の“矛盾”とは? 『ミヤザキワールド』と『ナウシカ考』、2冊の書籍から考察
https://realsound.jp/book/2020/03/post-518026.html

○YouTube
「饗宴Ⅱ 後藤 仁 ギャラリートーク01」(2014.9.13 ギャラリーアートサロン、千葉市)




絵本「犬になった王子 チベットの民話」絵本「犬になった王子 チベットの民話」(岩波書店)

★岩波書店 公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html


8月21日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」の描き起こし・彩色を進め、およそ6~7割の進捗状況です。良い感じです。
 墨による描き起こしは、1mmの10分の1以下の極細の線で描くので、極めて疲れます~。目も疲労で、ぼやけてしまいます~~。 <(@_@)>
 「表紙」は昨日までに、彩色を1割位進めています。まだまだ、これからが本番です。
 私のアトリエにはエアコンがないので、となりの休憩室のエアコンから導くしかありません。それでも、とても暑くて、汗がダラダラでます。貧乏画家故、やむを得ませんが、古来、本当に優れた画家は、案外、生涯、貧困にあえいだ人が多いと言います。芸術と商売は、必ずしも一致するとは限らないのです。
 これもまた、仙境に遊ぶ自由画人の姿として、優雅なものではなかろうか~。
(しかし、仕事部屋とエアコンが一つあるだけでも、十分なのです。戦時中や貧困な国の子ども達を想うと、私など十二分に贅沢をしているのです。)


8月25日

 日本における絵本検索No.1サイト「絵本ナビ Ehon Navi」に、「著者詳細情報・後藤 仁」のページができました。是非ご覧ください。(^o^)丿
https://www.ehonnavi.net/author.asp?n=29317


8月27日

宫崎骏《修拉之旅》:王子寻找种子之旅
https://www.bilibili.com/read/cv589036/

 中国系サイトで、絵物語「シュナの旅」(宮崎 駿/徳間文庫)が掲載されていました(多分、掲載許諾は取っていないでしょうから、著作権的には問題があると思います)。
 中国でも「シュナの旅」の翻訳本が出版されたのでしょうかね? この翻訳版の”あとがき”には、「犬になった王子」が「阿初王子与青稞的故事」と訳されて、記載されています。
 チベット民話「犬になった王子」は、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の原話でもあります(文章は同じ、君島久子先生による)。
 このせいでしょうが、最近、中国系サイトに、「犬になった王子(青稞种子的来历 ─ 阿初王子)」に関する記載が、とみに増えています。
 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の、中国での翻訳出版の計画が進んでいますので、その日を楽しみにしております。

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 中国向けの新作絵本制作は、数日かけて、「第13場面」の描き起こし・彩色を進め、およそ7割強の進み具合です。
 昨日は集中しきれず、危うく彩色の一部分を失敗しそうになりましたが、今日で何とか回復。副主人公の男性を、ほぼ描き起こしました。主人公の美しい貴婦人の容姿も、だんだん見えてきました~。素晴らしい~~。  ヽ(@_@)丿
 墨線描きには極細の面相筆を使うのですが、2~3枚描くと、命毛がすり減り、一番の細部(顔・毛描き)を描く用途には使えなくなります。墨線描きでは、手がわずかでも震えたらお終いですので、極めて集中力を要し、大いに神経をすり減らします。目と胃が飛び出そうになります~。しかし、良い線が描けたら幸せです~~。  ヽ(^o^)丿


8月28日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」の彩色を進め、およそ8割弱の完成度です。良い感じで進んでいます~。
 現在は編集責任者も、中国との往来ができないので、中国向け絵本の出版も遅れるばかりです。そこで、むやみに急いでも仕方ないので、完成予定を2カ月近く伸ばし、11月末に見定め、更にじっくりと丁寧に描く事にしました。ここからは「表紙」や結びの場面なので、ことさら集中力と時間を要すのです。
        ○
 しかしながら、未だにフェイスブック等のネット環境には慣れません(一生、慣れる気もないのですが・・・)。前に、フェイスブック グループで何かとうるさく細かく規則の忠告をする人がいるので、ほぼ全てのフェイスブック グループから退会しました。その後、勝手にグループに招待して入会させる人がいるので、仕方なしに、また稀に少し書き込んだら、また、規則をうるさく言う管理者なる人がいます。私はダイレクト メッセージ等もあまりマメに確認しないので、ずっと前に忠告を書き込まれて未読のままでいたりします。
 私はフェイスブック・ツイッター等のSNSを、本質的にはほとんど重要視していなくて、「ファン等で私の作品に関心がある人は、自由に読み流して下さい・・・」位の軽いツールなのです。そこで盛んにコミュニケーションを図ろうという意図もなく、実際にお会いして尊敬・信頼できる人にしか、まともに返事もしません。私の関心事は「芸術・美術」関係に限られるので、それ以外の内容は全く見る暇もないのです。
 かつて、気ままに書き連ねた内容に、メッセージで異論を唱える年長画家もいましたが、それは見当違いです。根本的に人権を差別・侮蔑する発言等は問題でしょうが、言論の自由内で思い・思考を自由に発言する権利を人は有しています。もし、余程、他人を傷つけている等の大きな問題があるのなら、実際にお会いした時にでも、直接、耳打ちして下されば良いのです。私は常人ではない絵描きバカなので、一般的な常識が分からないのです。
 ただ、時代の流れには逆らえず、否応なしに、SNSを使うしかない時代なのですよ。ただ何かと面倒なので、その内、頃合いを見て、公式サイト・ブログ以外は止めようとは思っています・・・。


8月29日

日本教育新聞 「子どもに読ませたい本・ながいかみのむすめチャンファメイ
https://www.kyoiku-press.com/post-173877/

 私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)が、おすすめ絵本として、ここでも紹介されています。
 多くのチャンファメイ ファンの方々から、再版・ハードカバー化のご要望をいただいています。このコロナ時代にも大切にしたい、とても素晴らしい物語です。早く日本から中国から世界中で、ハードカバー版が出版される事を願っています。

絵本「ながいかみのむすめチャンファメイ」絵本「ながいかみのむすめチャンファメイ」(福音館書店こどものとも)


8月30日

 公益財団法人 伊藤忠記念財団の公式サイトのトップページにて、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が、名作絵本「はらぺこあおむし」「だいくとおにろく」「こぐまちゃん」等と共に紹介されています(随時更新しているようなので、今しばらくだけかも知れません?)。スクロールして、絵本の紹介画面をご覧ください。

https://www.itc-zaidan.or.jp/
https://www.itc-zaidan.or.jp/summary/ebook/waiwai/detail/155


8月31日

JICA 独立行政法人 国際協力機構
 「世界を知るための絵本や図書のリスト」
https://www.jica.go.jp/tsukuba/library/
https://www.jica.go.jp/tsukuba/library/ku57pq000005itnk-att/document_05.pdf

 このリストでも、私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)が挙げられています。海外(異国)の文化を知る事は、日本の文化を知る事にもつながります。お子さん・お孫さんには、軽々しい流行物絵本を読ませるのではなく、本当に情操上の為になる、良い絵本を読ませてあげて下さい。

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 國立臺灣美術館など、海外の多くの図書館にも、私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は所蔵されています。世界中の子ども達に読んでもらいたい、感動的物語絵本です~。

國立臺灣美術館─兒童繪本區107年11月新書單
https://www.ntmofa.gov.tw/information_1061_94357.html
國立臺灣美術館─兒童繪本區107年9月新書單
https://www.ntmofa.gov.tw/information_1061_88542.html


9月1日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」の彩色を進め、9割程まで追い込みました。後半、墨線が流麗に伸び、神憑ってきました~。これこそ正に、画神降臨です~ !! 。
 玉の如く美しい貴婦人の姿態が、ここに現出しています。あと少し、描き起こして・彩色して、完成というところでしょう。
 「第1場面」の女性像に比べて、少し大人びた感じになりましたが、「第1場面」はやや幼い頃で、「第13場面」は妙齢に達した・・・という風に解釈していただけると幸いです。


9月2日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」の細部を描きつめ、完成まであと一息 !!。あとは、金泥(きんでい/純金の粉末)を入れ、細部を調整すると完了というところです~。
 「第13場面」に合わせて、「第11場面」のヒロインの目の辺りの細部を、再度、描きつめました。更に、ぐっと良くなりました。 ヽ(^o^)丿
 描き始めは、なかなか良い線が出ないのですが、後半、調子が徐々に上がってきます。正に、画神降臨~~。
 美人画の最後のつめは、極めて神経を使うので、気がおかしくなりそうになります。しかし、天女、あるいは、観音菩薩かと見まごう、気品のある美人像が描けました。良かったね~!!!


9月4日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」の金泥をさし、完成まで、もう一息です~。あと1~2日もあれば、できるかな~。('ω')ノ
 純金泥(純金の粉末)には、他の絵の具とは異なる特殊な取扱い方法があり、また、とても高価で(安い時でも、0.4gで5000円近くします)、絵本の原画に使用する画家はほぼいないと思います。コストパフォーマンス的には最悪です。本来は、高額で原画が取引される「日本画」だからこそ、使用可能なのです。
 しかし私は、これから長く、長く、生きる、子ども達に向けて描く「絵本」であるから、なおのこと、”本物の絵の具”で、より”本物の描写”を見せてやりたいのです。たとえ、印刷再現の限界があろうとも、いいのです。その違いが分かるか否かではなく、たとえ見極めができなくとも、”本物の絵”を見ていただきたいのです。
 そんな絵本で育った子ども達には、たとえ記憶になくとも、心の奥底には、豊かな”感性”とたくましい”信念”が宿るのだと、私は信じています。それが本当の絵描きの使命なのです。
 もっともっと芸術の高みを目指して、誠心誠意、粉骨砕身、良い絵を描かなければなりませんね・・・。


9月5日

 拙作絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の売れ行きが、このコロナ禍にも関わらず、むしろ結構、好調なようです。重版出来~大増刷とはいきませんが、少増刷の知らせが岩波書店から来ました。
 本当に良い「絵本」が世の中に認知されるのには、意外と時間がかかるものなのです・・・。むしろ、いい加減にも見える描写技術の、流行的で軽々な絵本がやたらと売れる、変なご時世です  ( ;∀;) 。
 しかしながら、この絵本の印税たるや、私が「チベット・四川省 写生旅行」に赴いた予算までも届いていません(チベットは特殊な地域ゆえに、旅費がとても高くつくのです)。ビジネス的に見ると、完全な赤字です。
 それでも良い。・・・そうなのです、本当に良い作品を描く為には、コストパフォーマンス等を想定せず、ただひたすら良い作品を描く為だけに動くのが、後藤 仁たる所以なのです。そんな絵描きバカがいないと、世の中、軽薄な作品ばかりで埋め尽くされてしまいます。そして、一番かわいそうなのは、そんな似非美術で育つ子ども達なのですよ~。( ゚Д゚)丿 

★岩波書店 公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

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 エキサイトニュースに、こんな「後藤 仁」ページがありました。芸術家の他にも、多くの人物を、よくまとめていますが、結構、古い情報に基づいているようですね・・・。

https://www.excite.co.jp/news/dictionary/person/PE1c3b7451e562c25b1a65c87f2d5229546c20a9cb/


9月6日

豊橋創造大学短期大学部 研究紀要 37号
「保育系学生が読む昔話・民話・神話2」青嶋由美子
http://www.sozo.ac.jp/slic/kiyo/
http://www2.sozo.ac.jp/pdf/kiyou37/contents/37-1Aoshima.pdf

 この紀要には、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)も紹介されています。定番の昔話・民話絵本に比べたら、まだまだ認知度は低いようですが、少しずつ教育機関等でも取り扱われる機会が増えています。

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★『絵本BOOKEND2019』(絵本学会/朔北社) 
 「作家の証言」後藤 仁 掲載、好評発売中!!


『絵本BOOKEND 2019』
  編集/絵本学会機関誌編集委員会
  発行/絵本学会 発売/朔北社
  B5判・並製・100頁 (本体1200円+税)
  ISBN978-4-86085-135-4 (2019.8)

 『絵本BOOKEND』の主要企画コーナー【作家の証言】第3回に、後藤 仁 特集「古里・赤穂の思い出、そして日本画家・絵本画家へと至る路」を掲載しています。
 「作家の証言」は、第1回:国際的絵本作家、スタシス・エイドリゲーヴィチュスさん、第2回:文化功労者でもある日本を代表する絵本作家、安野光雅さんに続いて、おこがましい事に力不足ながら、第3回:私(後藤 仁)が務めています。絵本制作以外にも美術(日本画・金唐革紙)の専門的な話まで詳細に記しています。
 続く、第4回は私が実際にお会いした絵本作家の中で、画力(デッサン力)と絵本理論の面で最も尊敬できる画家であり、東京藝術大学の大先輩でもある、いわむらかずお さん です。合わせて、ぜひお近くの書店で手に取ってご覧下さい。

『絵本BOOKEND2019』 後藤 仁
http://www.sakuhokusha.co.jp/book/bookend2019.html
https://ehongakkai.com/publish/16.html

『絵本BOOKEND2018』 安野光雅
http://www.sakuhokusha.co.jp/book/bookend2018.html
『絵本BOOKEND2020』 いわむらかずお
https://ehongakkai.com/publish/17.html


9月7日

 今朝、”戦争”の夢を見た。私の夢は概してリアルであるが、今回もまた、極めて真実味があった。まるで本当に戦場に迷い込んだかのようである・・・。
 最初は、子供の頃の思い出的な、無邪気に皆で野球をしているような曖昧な光景だったが、途中から戦場の場面になり、リアルさが増し、ストーリーのつじつまが合ってきた。
 大きな川の流れる峡谷を挟んで対峙する、二つの部隊があるようで、私は手前の岸辺の上部で、何故か戦場のビデオ撮影をしていた。私は戦争を見物する、学生的な設定らしい。峡谷の下の方では、アジア系と思われる兵士達が川を挟んで、大勢で戦っていた。どうやら、朝鮮人か中国人的な設定であろうか、日本人ではないらしい。私は元々、兵器などあまり詳しくはないが、結構リアルな兵器が用いられている。下の方では、流血し倒れている兵士もいる。旧式の戦闘機が頭上を飛び交い、私はそれらにビデオを向けて、ひたすら撮影する。
 現代の光景とも思えない、少し古い時代の描写であろう。朝鮮戦争辺りなのか・・・。下で大砲が放たれると、私のお腹にまで響く。それはそれはリアルな感覚である。今でも、その感覚が残っている。
 少し下の崖にいる、一人の兵士が振り向いて、後ろ上部にいる私に銃口を向けた。その真剣な眼差しと、目が合う。少しの間、そのままの状態が続いたが、兵士は、再び銃口を対岸に向けた。ホッとする・・・。
 その直後、目が覚めた私は、右手がやけにしびれていたが、すぐにまた眠りについた。その他にもリアルな描写が長く続いたのだが、今は詳しくは思い出せない・・・。しかし、時代と場所を違えて、実際の戦争に迷い込んだかのような、あまりに現実的な夢であった。最近、終戦75年という事で、NHKで戦争記録の番組を幾つか観たので、その影響であろうか。はたまた最近ハマって観ていた中国ドラマ「麗王別姫」の影響であろうか~。私は元来、戦争・いくさは嫌いで、嗜好してそれらを見る事はない。また、戦争ゲーム等もやった事すらない。それなのに、こんなにリアルな夢を見た。何か悪い出来事の啓示であろうか?。はたまた、実際に時空を超えて、昔の戦争に迷い込んだのであろうか?。
 それにしても、世の中が永久に、平和である事を祈りたい・・・。


9月8日

朝学習の読み聞かせ - かほく市立大海小学校CMSサイト
https://cms1.ishikawa-c.ed.jp/oomixe/blogs/blog_entries/view/74/02355bcbc3698e54b7ff292decbda2cf?frame_id=84 

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を、学校の読み聞かせにて、ご活用いただき誠に有難うございます。今後とも拙作絵本をお楽しみ下さい。

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 中国向けの新作絵本制作は、本日、「第13場面」が完成しました。様々な作画がある中でも、美人像を本当に美人に描くのは最も大変な事です。今回もかなり苦心しましたが、とても美しい美人像が描けておおよそ満足です。
 今日から、「第14・15場面」の下図に取り掛かりました。いよいよ大詰めですが、この2場面も複雑で難しい描写が求められます。最後まで気が抜けませんね・・・。(@_@)
             
 絵描きは絵描きのやるべき事だけをせねばなりません。画商や催事企画者などの真似事をしている、時間的・精神的ゆとりは全くないのです。たとえその行動が、人としては良い行いであっても、画家がやるべき事と、そうでない余計事があるのです。そのような本業から外れた企画ばかりに気が向いている画家を、人としては奇特な人だと思えても、画家の行動としては認める事はできません。多分、そのような人は、本質的な画家なのではなくて、とにかく次々と企画を起こしては、自己アピールをしたいのでしょうか・・・?。
 一生、愚直に、自身の”絵”に向き合う画家が、本当の画家であると信じています。たとえ人として偏っていようと、極論を言えば(犯罪を決して肯定はしませんが)カラヴァッジオみたいに殺人を犯そうと、芸術家・画家としての高みがあれば、芸術家・画家としては信じられるのです。それは一般常識を超えた世界でしょうが、そんな倒錯世界でも、”絵”だけを追及できる人こそが、本当の絵描きと言えるのです。


9月13日

 珍しいですが、韓国の通販サイトに、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を見付けました。
 ネット社会は難しい面も多々あり、アナログ人間の私では完全には馴染めないのですが、国境・物理的距離を越えるという点では有用なツールです。
https://www.aladin.co.kr/shop/wproduct.aspx?itemid=33329443


9月15日

 中国向けの新作絵本制作は、この数日間、「第14・15場面」の下図を描き進めています。「第14場面」には、雄大な風景の中に、人物が100人以上、登場します。またまた、この場面の日本画での描写は、相当大変になる事でしょう。数を減らした方が、当然、早く描け楽なのですが、今回の歴史物語の壮大さを表現するには、やはり、大勢の人々・建造物 等を正確に丁寧に描くしかないのです。その労力を厭うならば、最高の作品など描けないのです。
 続く「第15場面」にも多くの人が登場します。この2枚は、「後ろ扉」を除いての最終場面になるので、最後の気力を振り絞り、2カ月余りかけて「表紙」と共に描きつくしたいと思います~。この2場面には、後藤 仁 絵本ファン(そんな人いるのかな?)が泣いて喜ぶと言う、懐かしのキャラクターが沢山隠れていますよ~~。('ω')ノ
 果たして、できるのでしょうか・・・、否、やらねばならないのです。拙作絵本を楽しみにしてくれている、中国~日本、そして世界中の子ども達・青年達・大人達のためにも、全身全霊を傾け、描き切らねばならないのです。それが、本当の絵描きがやるべき、唯一の大切な事なのですから・・・。


9月18日

 中国向けの新作絵本制作は、本日、「表紙」の彩色を進めると共に、「第15場面」の骨描き(こつがき)を仕上げ、「第14場面」と合わせて、胡粉と黄土の下地を2回ずつ塗りました。私の作品制作においては、この下地造りを、古式にのっとり丁寧に行います。現代の日本画家は胡粉塗り等をいい加減にして、厚塗りでごまかしたような作風が増えましたが、幾つかの理由で、この工程はとても重要なのです。
 「第15場面」には、チベットの空の下で出会った、懐かしの善男善女・生命たちが、多数描き込まれました。素敵すぎます~。 ヽ( ;∀;)/
 気合・気力も最高潮に乗ってきました~。誠に美しく麗しく、素敵な絵本になりそうですね。ヒャッホーー ヽ(^o^)丿~~


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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

2020-09-11

日本画から絵本へ、そして日本画(絵師)へ 後藤 仁

 私は物心がついた頃には、絵を描くのが好きでした。小学校~高校の頃には、運動の好きな わんぱく少年の反面、いつでも、鉛筆や水彩やアクリルで空想画を描いている、絵画少年でした。私が「日本画」に出会ったのは、15歳・美術高校(大阪市立工芸高等学校 美術科)1年生の時です。高校2年生からは日本画を専攻しました。大和絵・唐絵から続く1000年を超える日本画の歴史の素晴らしさと、日本画の画材の面白さ・多様性・多彩性に魅了されたからです。近親者には、日本画を描く者や深く知る者はいなかったので、日本画壇の現状を知る由もなかったのです。
 高校卒業後、単身上京し、美術予備校(立川美術学院 日本画科/村上 隆さんらにデッサン・着彩を教わる)に進みました。本来、私は、大学進学など全く関心がなかったのです(中学か高校卒業後、すぐに画家か美術系職人になりたいと考えていました)。ところが、東京藝術大学の卒業生には、私の憧れる日本画家が沢山いましたので、ここなら行く価値くらいはあるだろうと思ったのです。横山大観・菱田春草~東山魁夷・平山郁夫まで、そうそうたる日本画家達です。当時、NHK「シルクロード」等の影響もあり、中国伝統文化への傾倒を高めていたので、藝大の平山郁夫先生の教室でシルクロード美術を研究してみたいという、純粋な思いがありました。
 しかし実際に、東京藝術大学 美術学部絵画科 日本画専攻に入学してみると、期待していた雰囲気とは異なっていました。無類に絵の好きな者達が、日夜、画道のみに邁進する光景を予想していたのです。実際には、朝早くから絵を描いている人はほんの僅かで、あまり学校に来ない人もいて、「絵なんて子供の頃は好きではなかった・・・。」「芸祭が終わると、絵を描くだけでつまらない・・・。」などという話ばかりが聞こえ、「大学院に行くにはどうすればよいか、どの先生に付けば得策か、どうしたら将来、出世できるか・・・」などという噂話でもちきりでした。
 藝大日本画専攻のそのような低レベルな雰囲気に幻滅した私は、学校を辞めたいと思い、しかし新聞奨学生をしながら苦労して入学した藝大ですので踏ん切りも付かず、2年余り学校に行かずに自己研究をしながら日本国内を放浪していました。そんな青春期も過ぎゆき、常に勤労学生の貧乏書生でしたが、親からの仕送りもいただいていた私は、親不孝も甚だしいという事で、やむなく藝大に戻りました。そこで3年生から後藤純男先生の担任になり、後藤先生の”絵”に対する真摯で純粋な姿勢に感銘し、藝大の残り2年間を何とか在籍できました。その他の先生・先輩・同級生からは、残念ながら、本当に”絵”が好きだという情念はあまり感じ取れず、絵によって偉くなるとか、お金持ちになる事の重要性ばかりが目に付きました。
 あの時、後藤純男先生にお会いしていなかったら、心底、日本画壇が嫌になっていたでしょうね・・・。2年留年という汚名を着せられましたが、何とか学部卒業だけはしました。藝大生はいくら頑張っても良い絵を描いても、留年している人は大学院には行けません。平山郁夫先生の教室、又は、後藤純男先生の教室で学ぶという夢は潰えました。その学生時代のたった2年間の弊害で、私は未だに日本画界では、20年以上も出世からの遅れを取っています(私は名目的出世を良しとしません、野の草のように踏まれて踏まれて、厳しき画道を行く方が、画家にとって良いと思っているので、これでいいのです)。

後藤純男先生「後藤純男先生 東京藝大退官記念展」(東京藝術大学資料館) 1996年10月7日 日本画家・後藤純男先生と

 しかしながら、その後も、日本画壇への漠然とした不信感は続き、特に日本画三大団体(院展・日展・創画会)の近年の強固な権威性・保守性・閉鎖性・低質化・没個性化には辟易しており、私は院展同人理事の後藤純男先生門下ながら、大学卒業後には日本画団体とは一定の距離を置いてきました。
 バブル経済崩壊後、日本画壇も低迷が続き、昔ほどの輝きを失い、日展~創画会~院展の順で、著しく勢いが陰ってきました。生来の芸術家肌の作家が徐々に減り、各団体は派閥を大きくするために、アマチュア画家から引っ張ってくる傾向が強まり、総素人化の様相を呈しています。日展はバブル経済崩壊前から、いち早く、絵画的実力・中央での人気が廃れましたが、未だに日本の地方では一番高等だと信じられていますね・・・、フフフッ。いずれの団体も、本当に優れた画家がどんどん減り、権力・富ばかりを欲する似非画家が増えました。逆に無所属日本画家の中には、少ないながらも、優れた画家が微増傾向にあります。今は、「どこの団体に所属しているか」という時代ではなく、個々の作家の”ブランド力(作家の名前と作品自体)”が重要なのです。
 各団体は、そのような苦境にありながらも、それを見て見ぬふりをし、または気が付きもせず、改善する努力を怠り、師匠・先輩の絵を模倣し続け、そのような悪環境下で、過去の下田義寛先生の盗作事件や今回の宮廻正明先生の盗作事件という、あってはならない嘆かわしき事件まで起こす始末です・・・・。

 一部の財テク的絵画コレクターの為に売り絵を描かざるを得ない「日本画」のあり方にも、最初から疑問を持っていましたが、近年、更に、そのような日本画界の停滞ぶりをまざまざと見せつけられ、ますます疑問は増しました。また、私自身は比較的小品の「物語絵・絵巻物」に関心があれど、超大作・非情緒性を良しとする現代日本画壇では発表の機会・場所もなく、煮え切らない心持ちでいました。
 そんな折、2004年と2007年の「個展」の時、日本を代表する絵本出版社・福音館書店の編集者から声をかけていただきました。「絵本に関心はありますか? 描いてみる気はありませんか?」と。私は幼少期には絵本を好んで読みふけり、絵画への興味の萌芽を抱いた事を思い出しました。私は「絵本」という印刷媒体(出版美術)の是非よりも、「物語絵」を描きたいという一点において、大きな興味を持ちました。「ぐりとぐら」「モチモチの木」「おおきなかぶ」「王さまと九人のきょうだい」「ひさの星」等の古い名作絵本はよく知っていましたが、当初は、現代絵本界の知識はほぼありませんでした。そこで、日本画で丹念に描いた初絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)と、初ハードカバー絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を出版したのを機に、絵本界をより知るために、2014年に、絵本作家・イラストレーターの集まり日本児童出版美術家連盟(童美連)に入会し(推薦者:黒井 健、浜田桂子)、絵本出版社・編集者 等との交流も始まりました。

絵本「犬になった王子 チベットの民話」絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店/後藤 仁 絵、君島久子 文)

 人柄の良い絵本作家にも複数、出会えましたが、しばらくして絵本界をよく知るにつれ、現代絵本作家界においても日本画界同様、作家の質の低下が起こっている事に気が付きました。文章はともかく、私の本業の”絵”に関しては、納得いく作画レベルの絵本はほんの僅かでした。かつての、いわさきちひろ や 赤羽末吉、太田大八、佐藤忠良(本業は彫刻家)等のような優れた絵本画家が輩出された黄金時代は、既に終わっていたのです。今の絵本界は一見、テレビ等でも多く取り上げられ隆盛の様相に見えますが、その実は、軽薄なマンガ風イラストやヘタウマ(実はヘタ)絵本ばかりが増え、本当に芸術的画力のある作家が実に少ないのです。絵のアマチュアや芸能人 等もどんどん参入してくるので、日本画界同様、絵本界は総素人化しているのです。
 絵本作家界は他人の絵の事をとやかく言わない原則があるようですが、私は本来、純粋美術の人間なので必要とあらば明言するのですが、実際にお会いした絵本作家の中では、いわむらかずお さん がデッサン力・絵本的思想において特に優れていると感じました。また、浜田桂子さんや和歌山静子さん、小泉ルミ子さん、長野ヒデ子さんのような、絵の是非はともかく、メッセージ性の強い優れた絵本を描かれる作家もおられます。田畑精一さんや篠崎三朗さん、黒井 健さん、池田あきこ さん、藤本四郎さん、黒川みつひろ さん、あんびるやすこ さん 等にも大変お世話になりましたが、いずれも、ある種の高い職業的実力をお持ちの世代です。
 童美連には6年間在籍し、理事・展覧会実行委員会委員長・日本著作者団体協議会担当を経験しました。幾つかの学ぶべき点もありましたが、展覧会実行委員会委員長の職は多忙過ぎ、画道との両立は時間的・精神的にも厳しかったのです。また、絵の実力・絵本の実績もほとんどない人が何故か威張っていたりして、諸々面倒くさくなり、理事任期の途中で無理やり退会しました。最初から分かっていた事なのですが、やはり私は、団体・集団での活動には向いていないのです。

いわむらかずお さん「第35回子どもの本と文化の夏の集い」 2017年8月19日 絵本作家・いわむらかずお さん と

中島千波先生個展「後藤 仁 日本画・絵本原画展」(画廊宮坂) 2018年8月20~25日 日本画家・中島千波先生と

 この間、「日本画」から「絵本」の業界に大きく足を踏み入れ、そのウエイトが増していたのですが、やはり本業の「日本画」~純粋美術を大切にしなければという思いが募りました。絵本は「絵の本」なので、絵が最大級重要だと私は考えていましたが、業界では文と絵のバランスを重視する傾向が強く、どちらかと言うと、絵よりも文が高尚だという思考もあるようですね・・・。私は生来の画家~絵描きです。ただひたすらに、絵を描きたいのです。私は国語はかなり得意だったので、必要ならば絵本の文も書けますが、基本的には絵を十分に描ければ満足なのです。
 現代日本を代表する日本画家・中島千波先生にお会いし、推薦をいただけたので、2018年に日本美術家連盟(美連)に入会しました。絵本作画と並行しながらも、日本画家としての立場を中心軸に、絵を探究したいと思ったのです。そこでここ数年、やる気のありそうな日展系の日本画家達とグループ展・講演会等を開催したりもしました。面白いには面白くもありました。しかし、やはり画家はイラストレーターよりも更に我が強いもので、自分が一番目立ちたい、自分が一番偉い、という姿勢が全面に出るのです。また現在の日展の迷走・低調ぶりが現われたのか、日展準会員ともあろう者が、純粋な画道から逸れた雑多なイベント企画ばかりを立ち上げたり、素人の画商まがいの人を連れてきたりするので、私はだんだん呆れてきました。これでは画家~日本画家ではなく、ただの目立ちたがりのパフォーマー・イベンターです~。これも違うなと諦観した私は、やはり当面、一人で歩むしかないと覚悟しました。
 仏陀もこうおっしゃられました、「旅に出て、もしも自分よりもすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴れにしてはならぬ。」(「ブッダの真理のことば」中村 元 訳/岩波文庫)
 厳しき画道を進むには、本当に同行するに相応しく、息の合った、優れた画家が現われない限りは、一人で求めるしかないのです。私もかなりの偏屈・変人ですので、私に合わせられるような奇特な画家の登場は理想でしかなく、実際にいるとは思えません・・・。
 ちなみに、「日本画家」という名称は、明治時代初期に作られた新名称であり、私にはどこか違和感を覚えるので、日本画壇への拘泥もない私は、日本における画家の古称である「絵師」という肩書きを10年位前に使用していたのを、最近再び、使い出したのです。職人性・芸術性の両方を合わせ持つ絵描きでありたいという意味を込めています。
 絵の発表形態としては、展覧会や出版物 等、時代と必然性に応じて、様々な表現手法を駆使する事でしょう。残りの作家人生、どの立ち位置にいようとも、日本画の画材を純粋に用いながら、一枚絵や、絵本等の物語絵を、全身全霊で描きつくし、美の求道を生きられたら幸いです。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁 

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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