2018-10-30
赤穂の旅。後藤 仁 日本画・絵本原画/後藤大秀からくり人形~赤穂出身の日本画家・絵本画家、初の里帰り展~その1

赤穂市立美術工芸館 田淵記念館 平成30年度 特別展
~ 日本画画業35周年記念 ~
後藤 仁 日本画・絵本原画/後藤大秀 からくり人形
~赤穂出身の日本画家・絵本画家、初の里帰り展~
2018年10月20日(土)~12月17日(月)
AM9:00~PM5:00(入館受付はPM4:30まで)
休館日; 毎週火曜日(祝日と重なった日はその翌日)
入館料; 大人300円、小人150円(団体・障害者・高齢者割引あり)
《オープニングセレモニー》
10月20日(土) PM 1:00~3:30
主催者・ご来賓挨拶(赤穂市長 他)、からくり人形実演披露会(大垣祭保存会)
幼稚園児たちの踊り、絵本朗読会(地元の朗読家)
赤穂市立美術工芸館 田淵記念館
〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎314-10
TEL・FAX 0791-42-0520
http://www.ako-art.jp/news/平成30年度特別展のご案内


今回は、赤穂市立美術工芸館 田渕記念館での「オープニングセレモニー」に合わせて、10月16日(火)~24日(水)にかけて、「赤穂の旅」(兵庫県赤穂市)に赴きました。
16日(火)、東京駅11:03発、新幹線ひかり号で、相生駅15:03着です。相生から赤穂のアトリエまでは、いとこが車で送ってくれました。ありがとう!!
17日(水)は朝からアトリエに神戸新聞の取材が入り、幼少期の水彩画・マンガや高校・大学時代の日本画等を引っ張り出して、お見せしました。午後には赤穂市立図書館に立ち寄りました。その後、赤穂市坂越(私の生まれ故郷)の「高瀬舟」という喫茶店・作品展示スペースで赤穂民報(地元で有名な地域新聞)の取材を受けました。ここの仕込みは、今回の展覧会の最初の仕掛人でもあり、赤穂市の元職員でもある方が色々と骨を折って下さいました。誠にありがとうございます。
市内のあちらこちらに「後藤 仁・後藤大秀展」のポスターが貼ってあります。市を上げて展覧会を応援してくれているようで、誠に嬉しいですね~。


18日(木)の午前中は赤穂市立美術工芸館 田渕記念館で、赤穂民報の写真撮影がありました。午後には、一人で赤穂市周辺を散策しました。まず、赤穂八幡宮(私は幼少期にここで七五三祝いをしました)を見物し、大石神社と大蓮寺に寄りました。大石神社境内や大蓮寺近くの幼稚園等にも、「後藤 仁・後藤大秀展」のポスターが貼ってあります ('◇')ゞ 。
車で坂越に移動し、大避神社(おおさけじんじゃ)に参りました。そこから裏山に抜け、私の一番お気に入りの散策コース・宝珠山(茶臼山)山頂までの山道を登ります。山頂から望む、ひょうたん型の島・生島(いきしま)を抱く坂越浦の光景は、誠に美しい限りです。ここでF4号スケッチブックに、生島を1時間30分余り写生しました。
この穏やかで美しい光景を描いていると、本当にこの地に生まれて良かったと、いつもながらしみじみ思い入ります。・・・あまりにも優しくて平和なこの光景と、幼い日々を過ごしたこの海辺の思い出と、今は亡き父や大切な人々との記憶と、19歳で大都会・東京に出てよりなめて来た幾多の辛酸と、今この時にも世の中で起こっているであろう諸々の不幸と・・・・、この光景を描いている途中、様々な思い出・思念が沸き起こり、いつもふっ・・と涙があふれ出ます。そうして描いている内に雑念が払われ、じょじょに無心に近づいていくのです。そんな古里の思い出を伴って、私にとって、世の中で最も美しい光景は、この宝珠山から眺める生島の情景なのです。・・・・もう黄昏時ですね、帰りましょう。





19日(金)は9時半から美術館の展示作業です。途中、毎日新聞の取材を受けたり、「後藤 仁 日本画小品展」を開催する桃井ミュージアムに立ち寄ったりしました。3時半過ぎにはほぼ展示を終えました。ほとんどは日本通運の美術運送スタッフと、美術館学芸員の方がやってくれるので、私は展示指示と最終確認をするだけなので助かります。
展示終了後、一人、赤穂御崎(あこうみさき)を散策し、伊和都比売神社(いわつひめじんじゃ)でSM号スケッチブックに軽く30分ばかりスケッチしました。この神社の鳥居の先はそのまま海に続いており、なかなか珍しいです。この神社からの赤穂御崎の眺めも最高ですね。
明日は、いよいよ「オープニングセレモニー(開幕式典)」です。ここ赤穂の地は、親戚以外はほとんど知っている人がいませんので、お客様が大勢見えられるのかどうなのか、少しだけ不安でもあります。

この続きは、次回といたしましょう・・・。
日本画家・絵本画家 後藤 仁