2018-09-30
「日中藝術展 ─ 一衣帯水 ─」、日本画ワークショップ「日本画を描こう」開催、後藤 仁(后藤 仁)その2
当日は小雨という天候ながら、ワークショップ開始前には多くの中国の中高生と親御様がご来場されました。在上海日本国総領事館での行事は日本の外務省の管轄であり、この領事館は中国国内における日本の領地とされる特別な場所でもあり、開催当日までの手続き等が大変でしたが、無事、今日の開催に至りました。
日本画ワークショップの前に、「日本画講演 ─ 日本画とは?(歴史・成り立ち・特徴・画材・画法 等)」を伊東正次さんと私で講義しました。
私が担当した、『日本画で美人画を描こう!!』では、私の作画絵本『わかがえりのみず』 (鈴木出版)を手本に、まず和紙ハガキに原画を転写して、日本画の水干絵の具(すいひえのぐ)・岩絵の具と膠(にかわ)で彩色していきました。簡略化した手法ながら、本格的な日本画の画法で描いていきます。
中国の中高生は皆さん非常に熱心で、それぞれの方が個性的で面白い絵を、最後まで集中力をきらさずに描き切った事に感心しました。もちろん、全員に、「很好 ヘンハオ(とても良い)!!」を与えましたよ。
日本で同じワークショップをやったら、今の日本の中高生はどうなのでしょうか? この好奇心と熱意の高さが現在の強大な中国を支えているのかも知れませんね。













明日から数日は中国・上海の街をぶらつきます。ブラタモリならぬ、ブラジンです~。
この様子はまた次回に~~ お楽しみに!!! (^.^)/~~~
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『中高校生のための日本画ワークショップ「日本画を描こう」』
2018年8月26日(日) 14:00~
在上海日本国総領事館 多目的ホール・広報文化センター
講師: 後藤 仁(后藤 仁)、伊東正次
お手伝い: 浅葉雅子、早川 剛(共に日本画家)
通訳:
張 崢 (日中平和観光株式会社 上海事務所 所長)
陳 慧琳 (上海大学 日本語翻訳専攻 学生)
江田 海 (復旦大学 学生)
〔領事館による広報より〕
実績豊かな2名の日本画家、後藤 仁、伊東正次により、特に絵画に関心を示す中国人の中学生及び高校生を対象として、日本画の成り立ちや特徴、洋画や中国画との差異について講演を行うとともに、日本画特有の画材や材料を用いて、実際に日本画を描いてみることで、日本画の魅力や特徴を体感するもの。
○在上海日本国総領事館 公式サイト ─ 中学生日本画工作坊“一起来体验日本画吧”@我馆多功能厅
https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_zh/00_000468.html
○在上海日本国総領事館 公式微博(Weibo) ─ 中学生日本画工作坊“一起来体验日本画吧”@我馆多功能
https://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309404272945445882361
○在上海日本国総領事館 公式サイト ─ 日中平和友好条約締結40周年記念事業「中高校生のための日本画ワークショップ「日本画を描こう」」を開催しました
https://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itpr_ja/00_000513.html
○在上海日本国総領事館 公式微博(Weibo) ─ 成功举办中学生日本画工作坊“一起来体验日本画吧”
https://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309404283472201042458
○在上海日本国総領事館 公式微博(Weibo) ─ 用日本画绘制的日中两国民间故事绘本已上架
https://www.weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309404280195174548769
私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版こどものくに) をご紹いただきました。
○在上海日本国総領事館 公式サイト
http://www.shanghai.cn.emb-japan.go.jp/itprtop_ja/index.html
〇日本画家・絵本画家 後藤 仁 による誰でも美しく描ける日本画ワークショップ
『日本画で美人画を描こう!!』
講師: 後藤 仁(后藤 仁)

胡粉(ごふん)、水干絵具(すいひえのぐ)・岩絵具(いわえのぐ)、膠(にかわ)等の日本画画材を使って、後藤 仁 作画絵本『わかがえりのみず(日本の昔話)』 (鈴木出版)を元に、簡単な日本画(美人画)を描いてみましょう。日本画は中国画と同じく墨を用いて線を描きますが、中国画に比べて日本画の色は豊富で多彩です。また、画面のマチエール(絵肌感)を工夫する傾向が強いです。日本画と中国画の共通点・異なる点を感じながら、楽しく個性豊かに描いてみましょう。
テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術