2017-07-20
最近の出来事:東京造形大学 絵本講義、上野動物園、童美連 暑気払い会 他
近年、妙に多忙なので、最近あった主な出来事を一度にまとめてみました。
2017年6月2日 東京造形大学の「絵本講義 A・B」の授業がありました。今年の絵本講義は100人以上の受講学生がいますが、後半、少しずつ人数が減って行きます。中には、結構、熱心で絵の上手い学生もいます。
教室が広いので声を張らないと全員に聞こえません。のどを痛めている時には大変です。この日は私の、今まさに制作中の『わかがえりのみず』(鈴木出版 こどものくに ひまわり版 2017年9月号)のサムネイル(コマ割り)と下図(ラフスケッチ)と色校正、『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店 こどものとも 2013年)の束見本(つかみほん)・ダミー4冊を、特別にお見せして解説しました。
通常、プロの絵本作家が、ラフやダミーを他人に見せる事は滅多にないので、これは誠に貴重な機会で、学生の特権です。今の学生は幸せだな~。

6月9日 今日、東京造形大学の絵本講義の仕事から戻ると、絵本『わかがえりのみず』(鈴木出版 こどものくに ひまわり版 2017年9月号)の再校が届いていました。
画像の右が「色校正版」で、左が「再校版」です。再校では、全体的に少し黄色味をおさえて、緑青(ろくしょう)・白緑(びゃくろく)の色を、できるだけ再現しています。
日本画の緑青系の色を印刷で表現するのは実に難しいのですが、今回の印刷では、なかなか良い発色が再現でき、細部にわたり良い完成度だと思います。
2017年9月号ですが、8月中には発行されます。一般の書店には置いていない、直販・年間購読方式の月刊絵本ですが、ぜひ、手に取ってご覧下さい。よろしくお願い申し上げます。

●鈴木出版 公式ホームページ 「こどものくに ひまわり版」
http://www.suzuki-syuppan.co.jp/p02/p02_06.php
6月22日 「上野動物園」に次の新作絵本のモチーフ取材・スケッチに行ってきたよ。今話題のパンダさんや、珍しい猫・マヌルネコもいたよ。ゾウさんのあいさつも見れたよ!



6月23日 東京造形大学の「絵本講義」の後、日本児童出版美術家連盟(童美連)の説明会・オリエンテーションがあったよ。新入会員向けの説明会なのに、ほとんど知っている人ばかりで、新人がいないよ~ ( ;∀;) 。
7月7日 七夕の日ですが、私は東京造形大学の「絵本講義」の日でした。この日は授業の後、大学内を少し探索しました。著名な建築家・磯崎 新さんの設計による、近未来型展望デッキのような部分を見てみたくて、登ってみました。
温室のような形なので夏は少し暑いですが、ゆったりとくつろげそうな不思議な空間でした。
東京造形大学は、少し前にリニューアルしたという食堂の料理も安くてなかなか美味しいです。また、東京造形大学附属図書館には絵本や画集・写真集などが充実していて、講師は3か月間、借りれると言うので(学生は2週間)、資料研究には助かります。
(学内の写真を数枚。「絵本講義」の学生は100名近くいます。個人のプライバシー保護の為、小さく縮小して掲載します。)




7月9日 「絵本のいま 絵本作家2017-18」(玄光社MOOK)が届きました。一昨年版に続いて今回も、私、後藤 仁のページを掲載いたしました。日本児童出版美術家連盟(童美連)のお仲間をはじめ、多くの絵本作家が載っていますので、書店等でご覧下さい。

●玄光社 公式ホームページ 「絵本のいま 絵本作家2017-18」
http://www.genkosha.co.jp/gmook/?p=14039
7月16日 佐藤美術館にて、東京藝術大学デザイン科で中島千波先生に日本画を習った人達によるグループ展を拝見。今年の11月に東京藝術大学デザイン科で、私の「金唐革紙(きんからかわし/手製高級壁紙)講義」を行うので、その打ち合わせを兼ねています。
短冊に絵をつけるワークショップをやっていて、描いてみないかと言われたので、私も少し描いてみました。持って帰っても何なので、絵を描くのが大好きだという女性がいたので、その場で特別プレゼントしました。とてもラッキーな人ですね・・・(^_-)-☆。
7月18日 日本児童出版美術家連盟(童美連)の「暑気払い会」が新宿のハワイアンダイニングバー Tiki Tiki(ティキティキ)でありました。
今回は、60名弱の童美連会員と出版社編集者が参加しました。私は厚生部の部長なので、それなりにやる事があります。最初に、理事長の きたやまようこ さんのご挨拶があり、歓談が始まりました。途中で2回、ハワイアンダンサーが来てハワイアンダンスを踊ります。私も混じって踊ります。池田あきこ さんもダヤンのように大はしゃぎ~。篠崎三朗さんも皆さんも、輪になって踊ります。
あ~楽しいな童美連。こんなイベントも盛り沢山なのですね~ !(^^)!(もちろん普段は真面目に、著作権等の検討をしているのですよ。)来たれ、絵本作家・画家・イラストレーターのみなさ~ん~!!







普段の私は、このようなイベントや雑事ばかりをやっているのではなくて、常々、自らの日本画・絵本原画制作を地道に進めています。ただ最近は雑事が多過ぎて、制作に集中する時間を取るのが難しいのが悩みです・・・。
絵を教える仕事としては、週に1回の東京造形大学「絵本講義」の他にも、NHK文化センター柏、読売・日本テレビ文化センター柏、コープカルチャー春日部の「日本画講座」「鉛筆デッサン講座」を、月に数回受け持っています。
また月に数回は、日本児童出版美術家連盟(童美連)の展覧会実行委員会、著作権部、事業部の理事会・部会・研究会があります。おまけに家事全般(料理・洗濯・掃除 等)もこなさなければなりません。まさに猫の手も借りたい程の超絶に忙しい毎日です。
しかし、未来の若者・子ども達の瞳を輝かせる為にも、我が身が朽ち果てるまで、粉骨砕身、頑張らねばならないのです。
日本画家・絵本画家、東京造形大学 絵本講師、日本児童出版美術家連盟 会員・理事 後藤 仁