2016-07-30

スリランカ写生旅行 その3

 「スリランカ写生旅行」の5日目、2016年6月10日(金)。昨日の のどの痛みもおおよそおさまったので、今日は仏歯寺(Dalada Maligawa)を見学します。この寺院は、スリランカで最も尊ばれている仏教寺院で、ブッダの歯がまつられていると言います。

 朝6時過ぎ、入口で荷物検査を受けて広い境内に入ります。仏歯寺本堂は8時30分に開くので、それまで仏歯寺周辺の菩提樹やパッティニ寺院やナータ寺院を拝見。一度、町に戻って、朝食を「ミッドランズ・デリ」の菓子パン・ジュース(140Rs)で済ませました。
 その後、再び荷物検査を受けて境内を通り、チケット(1000Rs、カメラ料込)を購入して、更なる荷物検査を受けて仏歯寺本堂に入ります。寺院というより宮殿といった趣の建物です。内部は凝った装飾・壁画で飾られていました。考古学博物館も併設されています。仏歯が納められた部屋の扉は9時30分のプージャー(仏への礼拝儀礼、一日に3回ある)でしか開かないと言うので、隣の仏教博物館(入場料500Rs)を見学。
 仏歯寺に戻ろうとしたら、入口の警察らしき人に呼び止められました。いらだった様子でチケットを見せろと言っています。どうやら仏教博物館は境内の外だったようです。チケットを見せると、今度はリュックサックのポケットに突っ込んだサンダルを見付け、「入口に靴を預ける所があっただろう」とかなり怒っています。スリランカ等の上座部仏教の国では履物は不浄の物とされ、入口で脱がなければいけないのですが、スリランカでは持ち込んだり見えているだけでもいけないようです。「Get out!Go straight.(あそこの出口までまっすぐ行って、出て行け!)」と言われました。ここが大切な聖地といえども、さすがに理不尽なものを感じましたが、逆らうと逮捕されかねません。一番近い出口にまっすぐ行くと見せかけ・・・途中の人ごみにまぎれて本堂に戻りました。日本からはるばる、絵描きが取材に来たのです。どうしてもプージャーを見たいのです。
 建物の横の入口から入ると、別の警察がいて、通常観光客が通らない所から入って来る外国人が不審だったようで、またまた呼び止められました。チケットを見せると、再びサンダルを指摘されました。ただ今度は「リュックの中に入れろ」という指示だけで済みました。この後も警察の視線は、常に私に浴びせられていましたが・・・。
 無事に本堂2階のプージャーを拝見出来ました。仏歯は仏龕のような物に入れられて直接は見えませんが、光あふれる小部屋の中央に安置されていました。多くの敬虔なスリランカの老若男女が参拝していました。厳かな雰囲気の中に、仏歯を大切に守って来た人々の強い思いがあふれています。
 満足した私は、仏歯寺周辺の巨大な菩提樹を2時間ほどかけてF4号にスケッチしました。その様子を見ていた家族の中に、目の大きな女の子がいたので、10分ほど軽くスケッチさせてもらいました。スケッチが終わった途端、雨が激しく降り出したので、一旦、宿に避難しました。こんな時に宿が近いと便利です。

スリランカ旅行「仏歯寺(Dalada Maligawa)」 プージャー。写真では露出オーバーで飛んでいますが、肉眼だと光の中に仏歯の入った仏龕が見えます。

スリランカ旅行仏歯寺周辺の菩提樹。木の周りではニワトリがうろうろしていました。

 一休みして、昼食は「クイーンズ・ホテルのカフェ」でパンとバナナラッシー(260Rs)を食べました。ここはキャンディの有名な老舗ホテルで、ヨーロッパ風の味のある建物です。なかなか注文した品が出て来ないので2~3回店員に言って、ようやく店員が来たと思ったら、ミキサーの調子が悪くてラッシーが作れないと言います。「それなら最初に言ってくれ」と少々怒ったふりをして注文をキャンセルしようとすると、上役風の男の店員が来て「仕方ないだろう、もう少し待ってくれ」と不愛想に淡々と語りますが、「ソーリ―」の言葉は一度もありません。更に待っていると、合計30分位してようやく品が出て来ました。老舗は案外こんな所もあるだろうな~と思いましたが、次に来る気はしませんでした。

 午後は、キャンディ・マーケット(市場)をぶらついて、キャンディ駅辺りを見物しました。夕食は、のど痛が再発しないように、買ったパンで軽く済ませました。
 今日は異様に厳重な外国人への警戒や、小トラブルに見舞われたな・・・と思い返しつつ、シビル・ウェッタシンハさんの本を読みながら眠りにつきました。今夜も、30度近い蒸し暑い夜です。


 旅行6日目、6月11日(土)。今日は体調も良いので、買っておいた朝食のパンを食べた後、小雨の降る中を歩いて、キャンディ湖が見渡せるというレイク・ビュー・ポイントに向かいます。
 到着すると、なるほどキャンディ湖とキャンディの町並みが一望出来ます。仏歯寺の黄金の屋根も輝いています。ここからの風景を1時間30分位かけてF4号にスケッチしました。雨もあがって強い日差しが降り注ぎます。この季節、コロンボやキャンディ辺りは、毎日一度は雨が降るのですが、後はカンカン照りです。
 町に戻る途中にローヤル公園(入場料100Rs)という植物園があったので寄ってみました。なかなか面白いので、2時間余り観賞して、熱帯スイレンをSM号に軽くスケッチしました。私は海外旅行にはたいていF4号とSM号の2冊のスケッチブックを持参し、鉛筆と色鉛筆で描きます。公園のいすで休憩していると、監視員らしき2人の男が同じテーブルのいすに腰掛けて来ました。「何をしているのかね。昨日も町で見かけたが・・・。」といったような事を話しかけて来ます。友好的な雰囲気ではなく、明らかに疑いを持った目です。「何故か、キャンディで要注意人物にされているのではなかろうか・・・。」という疑念が浮かびましたが、そんな訳はないだろうと打消し、スケッチを見せて「私は日本の絵描きだ。散歩するよ。」と返事して、2人から離れました。中年男の一人旅ですので、このように外国で怪しまれるケースは今までも度々あり、仕方ありません。

 町で両替をし、郵便局で絵葉書を出して、ぶらついていました。キャンディには、新しくて大きな百貨店がありました。キャンディ・シティ・センターです。最上階で多くの子供達が絵を描いていました。どうやら子供絵画コンクールを開催しているようです。熱心に紙に向かう子供達が素晴らしく、またけっこう良い絵を描いているのです。私は絵を描く子供達をSM号に、何枚もクロッキーして行きました。一人の親が「うちの子も描いて欲しい」と言って来るので、その人が持っていたペラペラの紙に簡単に描いてやって一枚差し上げました。私はプロ画家なので、日本では他人に絵を無償であげる事は極めてまれですが、外国では少々気前よくなるものです。
 元気な子供達の絵を見て機嫌が良くなった私は、百貨店の近くの「デボン・フード・コート」で遅めの昼食のチキンカレーとパパイヤジュース(412Rs)を食べました。ここは客も多くて味も良いです。お調子者のウエイターにはチップを差し上げました。

スリランカ旅行11日の早朝「オールド・エンパイア・ホテル」 バルコニーにて、後藤 仁

スリランカ旅行「キャンディ・シティ・センター」 子供絵画コンクール

スリランカ旅行「デボン・フード・コート」 チキンカレー、パパイヤジュース(412Rs)

 宿で一休みして夕食はパンで済ませました。今夜はキャンディアン・ダンス(スリランカ伝統舞踊)を鑑賞しようと思います。昨日、のどを痛めて行けなかったので、今日に懸けています。ガイドブック(地球の歩き方)によるとキャンディ・レイク・クラブが良いらしいので、そこに向かいました。宿から歩いて30分位かかります。夕方5時から1時間ばかりの公演で1000Rs(写真も撮影可)です。
 キャンディアン・ダンスはとても素晴らしくて、女性ダンスの優美さもさることながら、男性ダンスの激しい動きも魅力的でした。たいていの国では女性ダンスがメインなのですが、スリランカでは男性ダンスの方が主体なのではないかと感じます。上半身裸でキラキラ光る金属の飾りを身に付けて、躍動感たっぷりに踊る男達のさまは、実にエネルギッシュでありセクシーでもあります。

スリランカ旅行「キャンディ・レイク・クラブ」 キャンディアン・ダンス(スリランカ伝統舞踊) これは演目の一つ、ラクッシャ・ナトゥマという仮面舞踊

 明日は、キャンディ近郊の「ピンナワラのゾウの孤児園」に行くか、「ペーラーデニヤ植物園」に行くか、日本にいる時から迷っていました。3週間では全てを網羅する事は不可能です。ガイドブックに載っている足に障害のある子象の写真を見ると実にいじらしく、行ってみたいな~可愛いだろうな~と夢想するのですが、キャンディからはけっこう遠いのです。明後日は移動日も控えています。ペーラーデニヤ植物園は、私が教える絵画教室の受講者の方の父親が教授のような仕事を昔されていたとかで、アジアでも屈指の素晴らしい植物園だと言います。今日見たローヤル公園も面白かったし、色んな動物もいるとの事なので、明日はペーラーデニヤ植物園に行く事にしようか・・・と決めた所で、眠りにつきました。

 この続きはまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

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2016-07-13

スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト 作品募集

♡ スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト ♡

 
 私は、2016年6月に3週間かけて「スリランカ写生旅行」に訪れました。その際に、日本でもよく知られたスリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハさんにお会いしました。(その時の模様は、このブログでもご紹介しています。)

 シビル・ウェッタシンハさんが顧問を務めるボランティア団体・スランガニ基金が、スリランカの子供達に「絵本」を寄贈するご活動を長年されている事に共感しました。私もかねてより「絵本寄贈プロジェクト」を進めており、作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を、東北の被災地をはじめとする日本中の学校・図書館・児童施設等に、今までで1000冊以上寄贈して来ました。その他、海外では、中華人民共和国やブータン王室 等にも絵本寄贈をして来ました。また今後、ネパールの被災地や熊本地震の被災地(私の親戚も地震に遭いました)等への絵本寄贈も考察しています。

 今回は、『スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト』を計画しています。私が「絵本」を全部まとめてスリランカに送り、スランガニ基金のご協力でスリランカの子供達の手に届く予定です。日本児童出版美術家連盟(童美連)の絵本作家にも声をかけて、多くの作家の直筆サイン・メッセージ入りの「絵本」をスリランカの子供達に贈る計画です。私は、作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、を贈る予定です。

 童美連の皆様からは続々と「絵本」が届き始めました。心より御礼申し上げます。他にもご賛同いただける絵本作家の方がおられましたら、私までご連絡下さい(冊数は一人1冊で良いです)。現在、集まっている「絵本」は以下の通りです。
 私の作画絵本(上記)、計30冊。藤本四郎さん『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(ひさかたチャイルド)。浜田桂子さん『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)、『おとをつくろう』(中西智子 監修/福音館書店)、『月刊かがくのとも わらう』(福音館書店かがくのとも)、計3冊。黒川みつひろ さん『絵巻えほん 恐竜たち』(こぐま社)、恐竜絵本シリーズ(小峰書店)、計10冊。高木さんご さん『せんたく ねこさん』(ひさかたチャイルド)、3冊。中嶋香織さん『おつきさま なにみてる』『おひさまさんさん おはようさん』(岩崎書店)、計2冊。 嘉村靖子さん『おばけのだっこ』(タリーズコーヒージャパン)、『へんしん まるちゃん』『おでかけ まるちゃん』(ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊。
 7月末を受付締め切りと考えており、8月初めにはスリランカへ送付予定です。
(ご注意:スランガニ基金では一般の方からの絵本寄贈を受け付けていません。ご支援をお考えの方は、基金の公式ホームページからアクセスして、寄付金という形でお願い申し上げます。)


 スリランカは長い内戦で国内経済は疲弊し、今ようやく経済発展をとげている途上ですが、出版事情は決して良いとは言えず、特に地方では子供達が良質な本を読む機会は少ないのが現状です。日本から贈った上質な「絵本」を読んで育った子供達が、豊かな心を育み、未来の明るく平和なスリランカ、そして世界を築いて行ってくれる事を願っております。また、これらの活動が、両国の更なる平和友好に貢献する事を期待しております。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁 


スリランカ寄贈絵本私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、の計30冊。

スリランカ寄贈絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社) 直筆サインとメッセージ。

スリランカ寄贈絵本藤本四郎さん『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(ひさかたチャイルド)。中嶋香織さん『おつきさま なにみてる』『おひさまさんさん おはようさん』(岩崎書店)、計2冊。

スリランカ寄贈絵本黒川みつひろ さん『絵巻えほん 恐竜たち』(こぐま社)、恐竜絵本シリーズ(小峰書店)、計10冊。

スリランカ寄贈絵本嘉村靖子さん『おばけのだっこ』(タリーズコーヒージャパン)、『へんしん まるちゃん』『おでかけ まるちゃん』(ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊。「まるちゃんシリーズ」は、まだ数の少ない点字絵本です。

スリランカ寄贈絵本浜田桂子さん『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)、『おとをつくろう』(中西智子 監修/福音館書店)、『月刊かがくのとも わらう』(福音館書店かがくのとも)、計3冊。

スリランカ寄贈絵本高木さんご さん『せんたく ねこさん』(ひさかたチャイルド)、3冊。





犬になった王子――チベットの民話/岩波書店

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2016-07-09

スリランカ写生旅行 その2

 「スリランカ写生旅行」3日目、2016年6月8日(水)。今日は、スリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハ(Sybil Wettasinghe)さん にお会いする予定です。この計画は、今回の旅の大きな目的の一つで、とても楽しみです。

 ・・・日本で旅行準備をしている時に、こんな事がありました。・・・・ 海外旅行では長くアトリエを空けますので(管理者はいますが)、仕事関係等の各方面にご連絡をします。また、私にとっての”長旅”というものは、一種の再生儀礼のようなもので、「一度死んで、生まれ変わる」というニュアンスを持っているのです。大げさに聞こえるかも知れませんが、場合によっては本当に日本に帰れない事態になるかも知れないという覚悟もあります。
 そんな対応に奔走していた旅行の5日位前に、絵本作家の長野ヒデ子さんにご連絡する機会があり、スリランカに行く事をお伝えすると、「私がファンの絵本作家、シビル・ウェッタシンハさんにお会いして来たら良いですよ・・・。」というアドバイスを受けました。私は「絵本」の世界は3年余りと経験が少ない故、まだまだ知らない絵本作家も多いのです。(歴史上の画家や日本画家や純粋美術の作家はかなりよく知っています。) シビル・ウェッタシンハさんも作品の表紙を少し見た事がある位でした。こんな機会に勉強しなくてはいけません。こうして、ここ数年間に膨大な量の「絵本」関係の知識を増やして来ました、多分、誰よりも旺盛に・・・。
 まずは、近くの大きな図書館(葛飾区立中央図書館)に置いてあるシビル・ウェッタシンハさんの作品を全て読みました。そして日がないので、教文館ナルニア国にシビル・ウェッタシンハさんの代表作『きつねのホイティ』(福音館書店)を注文して送ってもらう事にしました。その時、教文館の個展でもお世話になった店長さんが、『わたしのなかの子ども』(松岡享子 訳/福音館書店)というシビル・ウェッタシンハさんの随筆が素晴らしいとおすすめいただきました。松岡享子先生とも多少のご縁がありましたし、児童書に詳しい店長を信じて、その本も取り寄せる事にしました。
 ところで、シビル・ウェッタシンハさんに会うと言っても、どこにどうしていらっしゃるかも分かりません。こんな時には私の果敢な行動力がものを言いますが、今の時代にはインターネットという魔物(人類にとって一見便利だが、最も危険でもある代物)があります。シビル・ウェッタシンハさんが、スランガニ基金(Surangani Voluntary Services 〈SVS〉)というボランティア団体の顧問のような事をされていると分かると、早速、スランガニ基金に連絡を取り、スリランカで8日にお会いする計画を整えました。(ただし、シビル・ウェッタシンハさんも著名な方ですし、お忙しい事でしょうから、どなたでもお会いできるという訳ではない事をご承知おき下さい。) ・・・・・

 朝食をパンで済ませて、スランガニ基金を訪問する10時までには時間があるので、コロンボのペター地区を散策します。コロンボ・フォート駅を過ぎてバスターミナルまでの間に大きな本屋があります。M.D.GUNASENA BOOKSHOPという書店ですが、日本で言えば紀伊国屋書店等にあたるスリランカで最も大きな書店らしいです。4階建て位でかなり多くの本が置いてあります。1階が児童書の売り場です。日本をはじめとする外国の「絵本」は見られず、薄い表紙のスリランカの「絵本」しか置いてありません。内容はともかく、印刷品質は日本等と比べると決して高いとは言えないレベルです。ただ、東南アジア・中華人民共和国等の大型書店を幾つか見て来ましたが、それらと比べてもここは「絵本・児童書」の数は相当多い方です。それだけ児童教育等にも力を入れようという方向性がうかがえます。(ただし、この後、地方でも書店・図書館を探しましたが、まれに小さな店があるだけで全く充実はしていません。)店員にシビル・ウェッタシンハさんの絵本はあるかと聞くと、大きな棚の全てがシビル・ウェッタシンハさんのコーナーでした。やはり、スリランカでもよく知られた絵本作家なのです。サインを入れていただく為と、旅の途中で読む為に、日本から『わたしのなかの子ども』を持参していたのですが、この書店でもシビル・ウェッタシンハさんの絵本を5冊買い込みました(5冊で1170Rs)。
 ペター地区にジャミ・ウル・アルファー・モスクというイスラム教の巨大なモスクがあるので見学しました。白と赤の石で組み合わされた面白いデザインの建物です。今のところスリランカでは、上座部仏教(南伝仏教)をはじめヒンズー教、イスラム教、キリスト教が混在し、うまく調和を保って存在しています。

スリランカ旅行M.D.GUNASENA BOOKSHOP(コロンボ) シビル・ウェッタシンハさんの絵本コーナー。数10冊~100冊はあります。(書店員の許可を得て撮影)

スリランカ旅行ジャミ・ウル・アルファー・モスク(コロンボ)

 9時になりましたのでスリーウィーラーを捕まえて足代700Rsで手を打って、コロンボ郊外のスランガニ基金まで向かいました。少し道に迷いながら、10時過ぎに到着しました。
 スランガニ基金の代表・創設者は日本の方で、馬場繁子さんです。この方を中心にスリランカのスタッフとともに、内戦中の困難な時代から長い期間、スリランカで有益なボランティア活動をされて来られたという事です。誠に頭が下がります。特に、子供達へ「絵本」を届ける活動に力を入れられている事に共感しました。馬場さんは、穏やかな物腰の裏に、強い意志力の感じる人でした。団体の活動状況のお話や写真や職場を一通り拝見し、ここなら信頼がおけるだろうと判断し、日本で構想していた「スリランカへの絵本寄贈計画」をスランガニ基金にゆだねる事に決めました。
 スランガニ基金では、寄付以外のボランティア活動の資金調達や絵本普及の為に、シビル・ウェッタシンハさんや一部の日本の絵本をスリランカのシンハラ語に訳して出版したりもしているそうですが、スリランカの出版業界はあまり発達しておらず、有力な出版社も少なく、特に出版卸業・流通は未整備のようです。そこで基金が独自に印刷して、直接、M.D.GUNASENA BOOKSHOP等の大型書店に持ち込むのだそうですが、半分ほどのマージンを取られるので、なかなか大変だという話です。

 そこから車で移動し、シビル・ウェッタシンハさんのアトリエに着きました。シビル・ウェッタシンハさんはそのユニークな作風を彷彿とさせる、優しそうでおおらかな雰囲気を持った方でした。ご年齢は88歳位ですが、とてもお元気で好奇心の旺盛な方です。馬場さんの通訳でお話をし、絵本を多数見せていただき、今制作中の福音館書店の絵本の制作状況をアトリエで見学できました。アトリエに人を入れたがらない作家も多いですので、これは実に貴重な体験です。
 その後、昼食をごちそうになりました。手作りのスリランカ料理はとても美味しいのです。シビル・ウェッタシンハさんに饗応いただけるという事もあるでしょうが、今回のスリランカの旅で最も美味しかったです。(ちなみに、スリランカの食事は基本、毎日カレーです。)
 日本から持参したり現地で購入した「絵本」にサインを入れていただいた他、シビル・ウェッタシンハさんから6冊も「絵本」をプレゼントしていただきサインももらいました。これは、絵描きにとって一生の宝物です。旅の途上にて少々重たいですが、我慢ができるというものです。
 私からも、シビル・ウェッタシンハさんとスランガニ基金に、絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)『おしゃかさま物語』(佼成出版社)をプレセントしました。また、日本から絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)等をお贈りする約束をしました。
 こうして充実した時間はあっという間に過ぎ、スリーウィーラーで宿に帰りました。帰りは、シビル・ウェッタシンハさんのアトリエからなので行きより遠かったのですが、メーターで行くと650Rsですみました。馬場さんがおっしゃるには、スリーウィーラーはメーター付きならメーターで行った方が安いとの事です。

 この日の夕食は、「ピラウ」のフィッシュコットゥ(320Rs)とラッシー(180Rs)を取り、(コットゥというのは、小麦粉とココナッツを混ぜて焼いて作ったゴーダンバ・ロティを刻んで、野菜・肉等と一緒に炒めた料理)、シビル・ウェッタシンハさんの『わたしのなかの子ども』を読みながら眠りにつきました。毎日、テレビもない孤独な宿で、夜はこの本を読むのが日課となりました。古き良きスリランカが描かれており、シビル・ウェッタシンハさんの挿絵も面白く、今回の旅のお供にぴったりでした。千夜一夜物語の如く止めどなく流れる物語の、ゆったりとした時間が、実に心地よいのです・・・。

スリランカ旅行スランガニ基金(コロンボ) 活動報告の写真。左下に、児童施設へ寄贈する「絵本セット」が写っています。

スリランカ旅行スランガニ基金の皆様と。 右から2人目が馬場繁子さん、中央が私。

スリランカ旅行シビル・ウェッタシンハさんのアトリエ(コロンボ) シビル・ウェッタシンハさんに、描く様子を見せていただきました。これから日本で出版される予定の、福音館書店の最新作だそうです。

スリランカ旅行スリランカ・カレーをいただきました。本当に美味しかったネ~ ( ^^) _U~~

スリランカ旅行シビル・ウェッタシンハさん、スランガニ基金・馬場繁子さん、と私

 旅行4日目、6月9日(木)。この日はキャンディに移動します。朝食は大体パンで済まします。7:00コロンボ発の国営ノーマルバス、キャンディ行き(150Rs)。11:00にキャンディのメインバスターミナルに到着しました。スリランカのバスは古いものが多く、あまり快適とは言えませんが、スリランカの国内移動には安くて便利です。
 最初、宿とは逆方向に歩いてしまい随分大回りをして宿に着きました。この季節、コロンボやキャンディは、毎日、短時間の雨が降りますが、それ以外は日差しが強くて結構暑いのです。ガイドブック(地球の歩き方)で見当を付けておいた「オールド・エンパイア・ホテル」で、一泊1400Rsのシングルルームに4泊しました。トイレ・シャワーは共用です。コーヒー工場を19世紀にホテルに改装した歴史あるホテルという事で、小さくて古いながらに雰囲気があります。ちなみに、スリランカでは「ホテル」というのは安い大衆食堂をさす場合が多いのでややこしいのです。
 昼食は近くの「ミッドランズ・デリ」で、チキンカレー(200Rs)、パパイヤジュース(200Rs)、サービス料(50Rs)の計450Rsで取りました。
 この頃少しのどが痛くなって来ました。寝る時にはファン(天井に付いた巨大な扇風機。アジアのホテルには大体これが付いていますが、回ると結構うるさいのが難点です。)を消すのですが、それ以外は常時付けているので、空中のほこりや大気汚染も伴って、旅行の初期にのどを痛めるケースが多いです。午後は、市場で買った果物の女王・マンゴスチンを食べる前にSM号にスケッチ。キャンディ湖周囲を軽く散歩して、湖をSM号にスケッチ。夕食は、昼と同じ食堂のケーキセット(300Rs)で軽く済ませました。ここで無理をすると後にこたえます。
 夜、何かカリカリ音がするのでゴミ箱の下を見ると、蛇も虫も人もお化けも少々の危険も孤独も・・・大概の事は平気な私が唯一何故かしら好きになれない、あの黒光りする虫がいました。ごみ箱を遠ざけ、パン等の食料をビニールに入れてつり下げました。アジアの安宿ではアリや黒虫が出るので、食料を机の上等に置かずに、出来るだけ虫が付きにくいようにフックにつり下げておくという処置も必須です。あと、安宿の扉など簡単にぶち破れるので、寝る前に扉の前には椅子等を置いておきます。ただの気休めですが、何者かが突入して来たとしても、音で気が付く可能性が高くなるのです。自前の南京錠も忘れないように・・・。私が経験上編み出した、旅のミニ知識です。
 黒虫はいやだな~と思いつつも、『わたしのなかの子ども』を読みつつ、夢の中に入って行きました。


 明日は、スリランカの古都、キャンディの街を歩きます。この様子はまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


スリランカ旅行「ミッドランズ・デリ」 チキンカレー(200Rs)、パパイヤジュース(200Rs)



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2016-07-03

スリランカ写生旅行 その1

 10数年前に「シーギリヤ・ロック」の美女のフレスコ画を見た時から、スリランカへの旅を考えていました。今年の2月には挿絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社)を出版し、インドから最も初期に”仏教”が伝わったスリランカの地を訪れてみたいという思いも強くなりました。そんな矢先、熊本大地震が起き、私の親類を含む多くの人々が被災され、その鎮魂を兼ねる旅ともなりました。
 2016年3月24日に、松戸のH.I.Sでスリランカ航空の往復航空券と旅行保険を購入しました。合計、約12万5000円。決して安くはないですが、絵の仕事でこつこつ積み上げて、取材旅行に全てを費やすという貧乏絵描きの生き方です。どこかの誰かとは違って、全て自腹ですよ~。
 4月27日には、港区高輪のスリランカ大使館でETA(イータ)という短期ビザを申請しました。スリランカの空港でも取れるらしいですが、念の為に日本で取っておきます。5月9日にETA(代金4233円)を受け取り、帰る時に近くの泉岳寺に立ち寄り、私の故郷の志士・赤穂浪士のお墓に旅の安全を祈願しました。
 旅の荷物をまとめて準備万端です。今回の旅は予算等も勘案して、2016年6月6日~27日の22日間に設定しました。スリランカは意外と宿代が高くつきそうですので3週間が良い所です。


 旅行1日目、6月6日(月)。7時45分頃、アトリエを出発し、9時頃、成田空港第2ターミナルビルに到着。スリランカ航空 UL455 11時20分成田発にて日本を発ちました。食事をしたり映画を観たり本を読んだりしながら時間を過ごし、17時10分頃、スリランカ コロンボのバンダーラナーヤカ(カトゥナーヤカ)国際空港に降り立ちました。(日本との時差は、-3時間30分です)空港で両替を忘れないように・・・。
 エアポートバス(110Rs)〔当時のレート: スリランカ・ルピー Rs.1 ≒ 0.75円〕で、コロンボ ペター地区のセントラルバスターミナルを目指します。1時間位でバスターミナルに近づいて来ましたが、道が渋滞してなかなか進みません。バスの中のスリランカの方に、宿泊予定のホテル「ザ・セントラルY.M.C.A.」への道を聞こうとしたら、「付いておいで」と言います。バスターミナルの手前でバスを降りて、その紳士の導く露店の小道を行くと大通りに出ました。「この道をまっすぐ、およそ半キロ」と英語で説明します。お礼を言うと、その紳士は軽く手を挙げると去って行きました。スリランカはアジア圏では比較的、治安は良い方だとガイドブックに書いてありますが、街の様子を一度見るとうなずけました。今まで何度もアジアの旅をしているので、その場の雰囲気で何となくその地域の安全性が分かるのです。
 道をまっすぐ歩くと、すぐにホテル「ザ・セントラルY.M.C.A.」が見つかりました。飛び込んで宿の交渉をします。一泊チープルームで室料(食事なし)2400Rsと言う事で、まずはここで3泊します。トイレ・シャワーは共用で、エアコンなしのファン(大型扇風機)のみの部屋です。
 一息ついたら、夕食です。ホテル近くの、COLOMBO CAFEという軽食屋でサンドイッチ(350Rs)を食べました。最初からディープな食事をするとお腹を壊す場合があるので、少しずつ体を慣らして行きます。

 旅行2日目、6月7日(火)。今日はコロンボ周辺を散策します。朝食はパンで済まし、朝7時頃ホテルを出てスリーウィーラー(トゥクトゥク)という3輪タクシーを呼び止め、200Rs位の足代でガンガラーマ寺院に向かいます。ガンガラーマ寺院(入場無料)はコロンボ第一の古刹で、立派な仏教寺院です。境内を一通り回ると、菩提樹(ボダイジュ)をF4号のスケッチブックに2時間ばかりかけてスケッチしました。小鳥がさえずり、人々が静かに祈りを唱えています。昼近くになると、修学旅行の小中高生がたくさん通り過ぎて行きました。スケッチを終える頃、今度はコロンボ大学の学生らしき大集団が、お坊さんの説教を聴く会を催しているのに出くわしました。スリランカの人々は老いも若きも皆、自ら信じる宗教にとても熱心です。
 その後、近くのシーマ・マラカヤ寺院(300Rs)を見学しました。この寺院は池の上に建っており、ジェフリー・バワというスリランカの有名な建築家の設計だと言います。確かに、涼しげで斬新なデザインです。
 ここからスリーウィーラーで移動し、コロンボ大学の近くの「ラヒーマ」という食堂でチキンブリヤーニ(350Rs)とライムジュース(70Rs)を食べました。ローカル食堂ですが、安くてとても美味しいです。
 そこから歩いて移動、コロンボ国立博物館(600Rs、カメラ料250Rs)を見学。スリランカで最大の博物館で多くの展示物は見応えがあります。特にブロンズ製のヒンズー教神像は素晴らしい完成度です。ここでSM号のスケッチブックに、パールバティ像を一枚スケッチ。裏手にある国立自然史博物館(カメラ料250Rs)も見学。スリランカの小学生の団体が修学旅行に来ており、一人の男の子がアイスを持って来てくれたので、お返しに『おしゃかさま物語』のリーフレットをあげると、みんなが欲しがるので1~2枚を渡して、じゃあね~とさよならしました。なかなか元気で良い子達です。
 午後になると暑くて活動が厳しいので、アジアの旅では常々、早朝から7~8時間取材したら、一旦、ホテルで休息する事にしています。この日もスリーウィーラーを捕まえて250Rs程でホテルに戻りました。

スリランカ旅行ガンガラーマ寺院

スリランカ旅行シーマ・マラカヤ寺院

スリランカ旅行「ラヒーマ」 チキンブリヤーニ(350Rs)ライムジュース(70Rs)

スリランカ旅行「ピラウ」 チキンコットゥ(320Rs)マンゴージュース(150Rs)

 夕方6時前にホテルの近くの「ピラウ」というローカル食堂で、チキンコットゥ(320Rs)とマンゴージュース(150Rs)を食べました。少し味付けが濃いですが、汗をかいた後には丁度良く、なかなか美味しいです。
 食後、腹ごなしに散歩しようと思って街をぶらついていました。地図を見ると海が近いので、海に出てみようと歩いていると、人通りが少ない大通りの後ろからスリランカの人が追い抜いて行きました。すると、その人がふり返り、「その先の寺院で今日だけフェスティバルをやっているんだ。明日はやっていない・・・。」と片言の日本語まじりの英語で言って来ます。「ああ、来たな~」と思いつつも、先のエアポートバスからの案内人の例もあったので、内心信じずに、表面上半分信じてみようと考えました。旅は道連れという言葉もあります。「スリランカは初めてなのか? 自分には子供が男の子2人いるんだ。自分はコックのチーフをやっている。あなたは日本のどこに住んでいるんだ。自分は千葉とどこどこを知っている・・・。」等と楽し気に饒舌に話します。「典型的なパターンだな~」と内心思いつつも、スリランカの人を信じたいというわずかな思いもありました。襟付きの白いワイシャツに黒のズボンという、きちっとした身なりですし・・・。
 海の手前で道が曲がり、結構歩きます。「海の辺じゃねえのかよ・・・」と思いつつ、仕方なしに合わせます。するとスリーウィーラーが待機しており、「乗れ、ワンミニッツ(1分だけだ)」と言う。こんな場合は、本当は危険なので絶対乗ったらダメなのですが、「でも、信じてみたい」というかすかな善意と、暗くなるまでにはまだ時間が30分位あり、街の雰囲気を見て凶悪犯は無さそうだなという判断と、どんな手に出て来るのか確認してみたいという好奇心から、勢いで乗ってしまいました。
 案の定、1分では着きません。5分位かかった頃、さすがに「ふざけてんな~」と思い、演技も入れて怒ったふりをして「時間が長い、返してくれ!」とでたらめな英語で言ってやると、「いや、全然かかっていない。もうすぐだ・・・。」とお決まりの言い訳をします。10分位かかって着いたのは、朝に長時間滞在したガンガラーマ寺院でした。お寺ではもちろんフェスティバル等やっていません。「ここは今日来たんだ」と写真を見せてやると、「ソーリー。ソーリー。」と軽々に謝ります。その男はしおらしく仏像に手を合わせると、「自分は仏教徒だが、あなたはどうだ・・・。」等と言っています。私が関心を示さないと見ると、「ソーリー、帰ろう。」と言うので、「ホテルまで送ってくれ」と返してやりました。スリーウィーラーで「ザ・セントラルY.M.C.A.」の近くまで来ると、案の定、お決まりのセリフ「マネー。ワンサウザント。」という言葉がその男の口から、今までとは違った低く小さな声で漏れ出ました。多分、ガンガラーマ寺院までの往復の行程を知っており、寺院のすごさにも反応せず(日中訪れていますので)、怒っているので、こいつからはあまり取れないと判断して、この値になったのでしょう。「いい寺院に連れて来てくれて有難う」等と騙されていたら、2000~3000Rs位は要求して来た事でしょう。私は当然、「No!」と強くはねのけて、スリーウィーラーを離れましたが、今度はスリーウィーラーのあんちゃんが追いかけて来て「マネー」と言います。多分、グルなのでしょう。私は車の通る大通りを横切って、そのままホテルに戻りました。とんだ時間のロスでしたな・・・。
 たった1000Rsや2000Rsの詐欺を働いた所で、物価の違いはあるにせよ、いか程もうけられるのか? 多分、常習的にやっているので、多くの日本人等がひっかかり、かなりの被害額なのだろうか。詐欺師は、この男一人だけではあるまいし。何よりも、寺院をコマにして詐欺を働いている所が罰当たりで、私としては許せない思いがありました。 ~ コロンボ フォート地区辺り、身長180cm余りで骨太・小太りの30歳代後半位の大男・・・色黒で、ほっぺたが膨らんでいて、自然な笑顔で片言の日本語と英語で話しかけて来る、きちっとした身なりの男には要注意!! 奴の顔ははっきりと覚えています。スリランカの子供達に「絵本」を寄贈したいと計画している貧乏絵描きをだまくらかそう等と、・・・もうそんな馬鹿な事はやめて、真面目に仕事しようよ、あんちゃん。

 この日は変な事があったが、どこかに連れ込まれる等の一歩間違えると危険な目にあった可能性もあるので、今回は撃退したものの、やはり軽はずみな行動は慎もうと思い返しつつ、眠りにつきました。ファンは風邪をひくので寝る時には止めます。そんな暑い夜、それでも疲れからか良く眠れました。
 明日は、スリランカの絵本作家の第一人者のシビル・ウェッタシンハさんにお会いする予定を、日本で仕込んでいました。本当に楽しみです。

 この続きは次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

 
 

テーマ : 旅と絵
ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN)

Author:後藤 仁(GOTO JIN)
 ~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

  〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始める。東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、後藤純男先生(恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞等への出演・掲載も多い。東京造形大学・絵本講師。金唐革紙保存会 主宰。日本児童出版美術家連盟(童美連)(太田大八先生、赤羽末吉先生、いわさきちひろ先生らが創設)会員・理事。絵本学会(太田大八先生らが創設、現会長:松本 猛先生)会員。日本中国文化交流協会(井上 靖先生らが創設)会員。この本だいすきの会(代表:小松崎 進先生)会員。千葉県松戸市在住。

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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