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2015-07-26

「浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展、山あげ祭(那須)」旅行 その1

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアー「浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展」(いわむらかずお絵本の丘美術館) リーフレット

いわむらかずお絵本の丘美術館 公式ホームページ  http://ehonnooka.com/?p=5961



 7月23日~24日の2日間、日本児童出版美術家連盟(童美連)の有志による、「浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展」(いわむらかずお絵本の丘美術館、栃木県那須郡那珂川町)と、「山あげ祭」(那須烏山市)への旅行に参加しました。
 23日。朝10時に東京駅で待ち合わせです。浜田桂子さんと小泉るみ子さんと古川陽子さん(元童美連事務局)と私の4人で東北新幹線やまびこ133号に乗り込みます。普段の取材旅行ではほぼ一人旅なのですが、久しぶりの大人数での新幹線旅行にワクワクします。といっても、皆さんは大ベテランの絵本作家ばかりで、私一人が新米絵本画家で肩身は狭いはずですが、そこは取材旅行と絵に関しては異様な度胸を発揮する変人・後藤ですので気にはしません。
 途中、大宮駅から高木さんご さんが合流しました。今回の旅行は全て高木さんが企画されたものですが、練りに練った内容に頭が下がります。
 車内で絵本談議等をしているうちに、10時49分、宇都宮駅に到着。あっと言う間です。宇都宮では、昼食の宇都宮餃子を食べました。駅前の餃天堂という店では、モチモチした餃子の皮が特長だそうです。水餃子の皮にはホウレンソウが練り込まれています。私は焼き餃子、水餃子、ライスをペロリと平らげました。

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアー東北新幹線 やまびこ133号 (宇都宮駅)

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアー餃天堂の宇都宮餃子。美味しいネ。 !(^^)!

 宇都宮駅からは「ホテル美玉の湯」の車で、「いわむらかずお絵本の丘美術館」まで送迎していただきました。最初はバスとタクシーを乗り継いで行く予定だったので助かりました。

 「いわむらかずお絵本の丘美術館」に到着です。この美術館には前々から行ってみたかったのですが、なかなか機会がなかったのです。美術館の入口付近には、車で来られた藤本四郎さんが先に待っておられました。美術館入口でいわむらかずお さんが出迎えてくれました。童美連の総会・懇親会で初めてお会いした以来です。いわむらかずお さんは東京藝術大学工芸科を卒業されておられるので、私にとっては絵本画家の大先輩であるとともに、大学の先輩でもあるのです。
 美術館は予想以上に大きな建物で、木造の内部構造が優しい感じをかもし出しています。いわむらかずお さんの美術館建設の経緯等の解説を受けてから、作品を鑑賞しました。その途中、仕事の都合で遅れた池田あきこ さんが合流しました。最初はバイクで来られる予定だったのですが、天候が悪くて電車に変更したという事です。

 いわむらかずお さんと浜田桂子さんの家族写真が交互に並べられ、その生い立ちの対比の面白さが味わえます。原画展示では、まずは、いわむらかずお さんの作品の構図色彩の妙に驚きました。絵本を拝見すると平面的な絵に見えていたのですが、原画では画面に空気感があり奥行きが感じられるのです。色彩の移り変わりとボケ味も絶妙で、日本画に通じるものも感じました。絵本を見る限り、日本画家の私等からすると、デッサン的にはやや弱い感じの作品だな・・・という今までの感想でしたが、原画を見るとその確かなデッサン力が読み取れました。やはり原画を見ないと分からないものだと再認識しました。印刷では、いわむらかずお さんの極めてデリケートな色彩と線描が再現しきれずに、かなり殺されてしまっているのです。それでも、その魅力は読者に十分伝わっているのだからすごいものです。『14ひきのシリーズ』(童心社)の原画も緻密で素晴らしいのですが、『とっくんトラックうみへぶぶー』(ひさかたチャイルド)の絶妙な構図と海の色彩変化の美しさも感動ものです。また、木炭で描かれた白黒の作品も、確かなデッサン力を活かした即興性が面白い作品です。パステル・インク・水彩絵具・木炭・鉛筆等の多彩な画材を使いこなされていました。
 浜田桂子さんの作品は、その処女作である『あかちゃんのうまれたひ』(福音館書店)の原画を拝見できたのは嬉しかったです。作家にとって初めての作品(私の場合、『ながいかみのむすめチャンファメイ』〔福音館書店こどものとも〕にあたります。)には、特別な思い入れがあるものです。絵本の世界に足を踏み入れたばかりの私は、特に作家の初期作品に関心が高いのです。浜田さんは、主にアクリル絵具で描かれるそうですが、絵本で見る以上に強くて高彩度の色彩なのだと分かりました。背景にもマチエールの凹凸があり、その勢いのある筆致はやはり原画でないと味わえません。また、浜田桂子さんの作品には、子供達に対する愛情と共に、社会に対する深いメッセージが込められている所が重要です。
 素晴らしい作品の数々に感動しながら、いわむらかずお さんと浜田桂子さんに愚問をぶつけては丁寧なご説明をいただきながら、誠に良い勉強になりました。

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアー「いわむらかずお絵本の丘美術館」 ロビーにて。地元でとれた美味しいトウモロコシをいただきました。 (^◇^)

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアー「いわむらかずお絵本の丘美術館」 庭にて。自然に囲まれた素晴らしい環境です。花々も美しく咲いています。 (^^♪ 左から、藤本四郎さん、古川陽子さん、浜田桂子さん、私、高木さんご さん、小泉るみ子さん、池田あきこ さん、いわむらかずお さん。

 その後、ロビーで地産の甘くて美味しいトウモロコシをいただき、遠景の望める自然の豊かな庭を通り、アトリエへ伺いました。通常、作家は他人にアトリエを見られるのを嫌がる場合も多いので、これは貴重な体験です。

 ・・・かつて、私の師である日本画家の後藤純男先生(日本美術院同人理事、元東京藝術大学教授)の家へ頻繁に出入りしていた頃でも、アトリエ部屋だけは入れてもらえませんでした。先生のアトリエは、私の知る限りでも日本各地(北海道から沖縄まで)の5カ所にありましたが、私はその内の4カ所に伺っています。随分前、北海道の先生の家へ伺った時、偶然、中国の西安美術学院(大学)の教授達が見えられており、私も一緒にアトリエに入る事ができた時がありました。120畳という巨大なアトリエには、横10m以上もあろうかという巨大な横長の日本画が2枚(桜と富士山の絵)置いてあり圧倒されました。壁際には、日本画の絵具瓶が日本画画材店より多いくらい置いてありました。その時、先生の箔の押し方の実演を見れて感動しました。今は、先生は大病をされた後、北海道のアトリエにこもられる様になったとかで、この10年近くお会いしていないのが残念です・・・。

 いわむらかずお さんのアトリエは絵本作家らしく、明るい日差しが入り、実に機能的な造りになっていました。机が4カ所位に分かれていて、用途に応じて使い分けるそうです。画材の鉛筆・色鉛筆・筆や資料類が無数にあって、その端々から14ひきのネズミ達が今にも顔を出しそうな雰囲気です。木のぬくもりが感じられる、とても居心地の良いアトリエでした。

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアーいわむらかずお さんのアトリエ。(一般的には非公開です。)

 その後、今夜の宿、「ホテル美玉の湯」に向かいました。この辺りで最も良さそうな宿を高木さんご さんが探してくれました。宿の温泉は、湯が熱めでヌルっとしています。藤本四郎さんと高木さんご さんと一緒に湯につかり、まさに裸の付き合いです。極楽、極楽~。
 夕食には、いわむらかずお さんも参加して下さり、藤本四郎さん、浜田桂子さん、小泉るみ子さん、池田あきこ さん、高木さんご さん、古川陽子さんと私で、和やかな歓談の中、楽しい一時となりました。食事も美味しかったです。藤本四郎さんはこの後に用事があるらしく、食事の途中でお先に車で東京に帰られました。(もちろん、ノンアルコールビールしか飲まれていません。)

浜田桂子・いわむらかずお絵本原画展ツアーホテル美玉の湯(美術館から歩いて行ける距離にあります。) 美味しい食事に乾杯。 ( ^^) _U~~ 

 食事の後も部屋に集まり、残った皆で絵本談議に花を咲かせました。普段ではなかなか聞く事のできない深い絵本の話等が次々に飛び交い興味は尽きません。夜11時頃、いわむらかずお さんの歌も飛び出した辺りでお開きとなりました。いわむらかずお さんが部屋を出られる際、「こらからの絵本を頼むよ。」との言葉とともに強い握手をしていただき、本当に感動するとともに、心底「頑張っていかなければ。」との思いを強くしました。その後も布団の中で高木さんご さんと、モゴモゴよもやま話をしながら、夜1時頃眠りにつきました。といっても、アルコールが入ると決まって寝付けなくなる体質の私は、今日の出来事を振り返りながら、一人4時頃まで起きていました・・・。

 明日は、那須烏山市の「山あげ祭」を見物します。「山あげ祭」は以前テレビで見た事があるのですが、一度は実物を見てみたいと考えていた祭りの一つです。元来、日本の伝統文化や祭りの大好きな私は、楽しみで仕方ありません。その模様は次回ご掲載いたします。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

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テーマ : 旅と絵
ジャンル : 学問・文化・芸術

2015-07-15

私の伯父、からくり人形師 後藤大秀

 私が「絵画」の道を志したのは古今東西の多くの絵描きの影響があるが、身近な人では父が絵を鑑賞するのが好きだった事とともに、やはり伯父 後藤大秀の影響が最も大きいでしょう。伯父(父の兄)は、若い頃の御堂大工(宮大工)に始まり茶室設計・施工時代から面打ち師(能面打ち)、からくり人形師という道を歩んできた人です。現在、86歳という高齢ですが、今でも日本を代表する からくり人形師として第一線で活躍している事実は、私としても驚愕すべきであり尊敬にあたいする事です。
 私が物心がついた頃には、夏休み・冬休み毎に大垣の伯父の家へ伺っていました。私が中学生になると美術に対する関心も増してきて、当時、伯父が始めた「能面打ち」の話を聞くのが楽しみになりました。私が美術高校(大阪市立工芸高校 美術科)に行く頃には、伯父は宮大工と能面の高い技術を評価され、「からくり人形」の復元依頼を受ける様になり、私にとって未知の世界の話に聞き入っていました。
 中学・高校の頃、一時は私も能面打ち・からくり人形師になりたいと考えた時期もありましたが、最初の目標通り「絵画」の道を進む事になりました。しかし伯父の創作に対する熱意や高い技術力は、私に大きな影響を与えている事でしょう。また、祖父は指物大工(家具職人)で伯父は からくり人形師という職人家系に生まれ(次男の父は普通のサラリーマンになりましたが)、私も創作を極めて好み手先が異様に器用だという所はやはり遺伝なのでしょう。(ちなみに私の兄は現役の歯科技工士で、母はかつて編み物の先生をしていました。皆、手先は器用です。)

 昨年、常滑市大野橋詰町の「尾張大野祭」紅葉車(こうようしゃ)の からくり人形「逆立ち唐子」「采振り童子」復元制作が完了したという事です。まだまだ若輩者の私も、伯父を見習って創作に一生を捧げたいと、改めて思いを強くしました。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


岐阜新聞 後藤大秀 記事岐阜新聞 (1996年8月23日号)で大きく掲載された後藤大秀の記事

後藤大秀大津祭 龍門滝山 鯉山「鯉」 (2002年9月) 後藤大秀

後藤大秀 からくり人形・能面展「後藤大秀 からくり人形・能面展」 (2007年8月 名古屋市博物館) 後藤大秀、後藤 仁


●私の公式ホームページ「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」(からくり人形師 後藤大秀)にも、からくり人形の画像を多数掲載しています。
http://gotojin.web.fc2.com/gotodaisyuu.html

               *

【からくり人形師 後藤大秀】

 後藤 大秀(ごとう  だいしゅう、1929年~  、本名は後藤 秀美 )は、名古屋を中心に活躍する著名な「からくり人形師」であり、後藤 仁の伯父でもある。

〔概要〕

 現在、日本で本格的な「からくり人形師」として活動しているのは数名しかおらず、後藤大秀は日本を代表するからくり人形師の一人である。 全国的にも有名な大垣祭、大津祭といった祭りの、「山車からくり(だしからくり)」の完全復元や修復を多く手がける。(この場合の復元とは、昔の人形を基に全く同じ姿形の人形を新しく制作する事。修復とは、昔の人形の破損した箇所だけを作り直す事。)
 なかでも、大垣祭の相生山「神主友成」復元制作では、昔の人形は過去に紛失していた為、古い写真一枚と古老の証言のみを基に制作をしたので、この場合はほぼ完全創作と言える。

 「からくり人形」は頭・首・手・足・胴・胴串等から出来ており、頭・首・手・足には木曽檜、胴には桜、軸は樫、ピンは竹、滑車類はツゲといった木材を、バネには鯨のヒゲを使用する。昔と変わらぬ道具や材料を使用して、人形一体を制作するのに一年はかかる。
 後藤大秀の作品は、「能面打ち」修行でつちかった髪や目の繊細な線描きと、深い色合いの彩色や、「宮大工」時代につちかった高度な木工技術による、複雑なからくり仕掛けが特長である。

〔略歴〕

• 1929年 愛知県一宮市に生まれる。〔本名、秀美(ひでみ)。父は指物大工である。甥は日本画家の後藤 仁。〕その後、岐阜県大垣市に移る。
• 1948年 工匠の小寺浅之助に堂宮建築(宮大工)を学び、のち数寄屋建築(茶室)を手がける。
• 1980年 能面打ち師の東 安春に師事し、能面打ち修行をする。
• 1984年より、「からくり人形」復元制作を始める。名古屋市 戸田まつりの四之割「宙吊り小唐子」「肩車大唐子」「采振り童子(ざいふりどうじ)」復元制作。
• 1988年 大垣市市展賞受賞。
• 1991年より、名古屋市筒井町 天王祭の神皇車(じんこうしゃ)「神功皇后(じんぐうこうごう)」「武内宿禰(たけのうちのすくね)」「面かぶり巫女」「采振り童子」復元制作。
• 1992年 大垣市東地区センター能面の会 講師。
• 1994年より、大垣祭の相生山「神主友成」「住吉明神」「尉」「姥」復元制作。
• 1998年 大垣市教育功労賞受賞。
• 1999年 大垣市美術家協会理事。第14回国民文化祭(岐阜県高山市)で、からくり人形の制作実演。
• 2000年 大垣市市展審査員。
• 2001年 大津祭の龍門滝山「鯉」復元制作。
• 2003年より、名古屋市 広井神明社祭の二福神車(にふくじんしゃ)「恵比寿人形」「大黒人形」「采振り童子」復元制作。
• 2005年 岐阜県神戸町町展 審査員。
• 2007年 大垣祭り出軕運営委員会 功労賞受賞。「後藤大秀 からくり人形・能面展」(名古屋市博物館)
• 2014年 常滑市大野橋詰町 尾張大野祭の紅葉車(こうようしゃ)「逆立ち唐子」「采振り童子」復元制作。

〔その他〕

• 後藤大秀が修復した「からくり人形」が使用されている山車。
  大垣祭の菅原山、榊山、愛宕山
  大津祭の郭巨山
  名古屋市 戸田まつりの一之割、三之割、五之割
  羽島市 竹鼻まつりの福江町・上町の山車
  大垣市 綾野祭の猩々山
  半田市 亀崎潮干祭の東組宮本車
  津島市 津島秋祭の麩屋町車、池町車  等

• 「名古屋まつり」には、筒井町 天王祭の神皇車と広井神明社祭の二福神車が登場する。
• 後藤大秀の「からくり人形作品」は、名古屋市博物館、神皇車保存会、産業技術記念館(名古屋市)等に収蔵されている。

〔参考文献〕

• 千田靖子「図説からくり人形の世界」2005年11月1日 法政大学出版局
• 「第14回国民文化祭・ぎふ99 からくり文化フェスティバル─からくり今むかし─」1999年10月 第14回国民文化祭岐阜県実行委員会
• 「月刊西美濃わが街」1985年10月1日号 p.6(後藤秀美特集) 月刊西美濃わが街社
• 「月刊西美濃わが街」1986年3月1日号 p.56-59(後藤秀美特集) 月刊西美濃わが街社  
• 「岐阜新聞」1996年8月23日朝刊(美濃・飛騨のワザ人たち、後藤大秀特集)
• 特別展「からくり─見る・作る・遊ぶ─」図録 2007年7月28日 名古屋市博物館
• 「後藤大秀能面展(名古屋市博物館)」パンフレット 2007年8月 後藤大秀後援会  他

〔外部リンク先〕

尾張の山車館 : 筒井町天王祭 神皇車 からくり人形1 (尾張の山車まつり内のページ)
http://dashi-matsuri.com/dashikan/owari/tutui/jinkou_k.htm

尾張の山車館 : 筒井町天王祭 神皇車 からくり人形2 (尾張の山車まつり内のページ)
http://dashi-matsuri.com/dashikan/owari/tutui/jinkou_k2.htm

尾張の山車館 : 花車神明社祭 二福神車 からくり人形 (尾張の山車まつり内のページ)
http://dashi-matsuri.com/dashikan/owari/hiroi/nifu_k.htm

張州雑記 : 花車神明社祭 二福神車 からくり人形 (尾張の山車まつり内のページ)
http://dashi-matsuri.com/main/topics/tp2005/051002.htm

まつり紀行2014 : 尾張大野まつり 紅葉車 からくり人形 (尾張の山車まつり内のページ)
http://kikou.dashi-matsuri.com/sk14/140330.htm

大野谷文化圏のブログ 「からくり人形を修理する後藤氏と人形の仕様について」
http://ameblo.jp/ohnodani/entry-11579167922.html

大野谷文化圏のブログ 「25年度紅葉車からくり人形継承事業報告」
http://ameblo.jp/ohnodani/entry-11821019939.html

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後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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