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2015-02-16

ミャンマー(ビルマ)写生旅行 その9 〔最終回〕

 (「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」その8からの続き)
 2014年10月25日、ミャンマー写生旅行の24日目、旧首都ヤンゴン(ラングーン)に戻って来ました。旅行初期に回れなかった箇所を訪ねます。
 チャンミー・ゲストハウス(吉祥美旅館)は朝食付きですので、食堂で朝食を取ります。パンを中心とした洋食で、毎日少しずつメニューが変わります。(ミャンマーの安宿相場は、他の東南アジア圏より高めですが、たいてい朝食付きで設備は整っています。)
 朝食後、2㎞余り歩いて、ボータタウン・パヤー(入場料 3USドル)を目指します。この日はとても暑い日で、日差しが肌を照り付けます。ボータタウン・パヤーはヤンゴン川沿いに建つ由緒ある寺院で、ブッダの遺髪や聖歯が安置されており、多くの参拝者が行列をなして賑わっていました。境内の建物の一つに親子猫がいて面白いので、軽くスケッチしました。これでSM号のスケッチブック一冊を描き終えました。
 その後、ヤンゴン川を見物し、そこにいたサイカー(自転車タクシー)でスーレー・パヤーまで移動。スーレー・パヤー周辺にサイカーは入れないらしく、かなり手前で下ろされて、1500K(チャット、1K≒0.1円)でした。そこから中国人街・インド人街を散策し、点在する中国寺院やモスク(イスラム教寺院)やヒンズー教寺院なども見学しました。
 遅めの昼食は、インド人街のビルマ料理レストラン「ダヌピュー」で取りました。ビルマカレーがとても美味しくて、肉系ではチキン・ポーク・マトンがあり、値段は2500~3000K位でボリューム満点です。
 この頃になると旅の疲れが出てダルい感覚があったので、昼食後は宿に戻って一休みして、夕食はパン位で軽く済ませました。

ミャンマー旅行48ボータタウン・パヤー 「親子猫」

 旅行25日目は、ヤンゴンっ子の憩いの場所、ヤンゴン動物園(入場料3000K)を訪れました。宿から歩いて2㎞弱あります。途中、ヤンゴン中央駅の古い駅舎を橋の上から見物しました。ミャンマーの鉄道は1~2路線しかなくて運行本数は少なく、列車も旧型でスピードも遅いので(長距離バスの倍以上の時間がかかる)、旅行にはおすすめできません。ミャンマーの旅は、飛行機か長距離バスか船を活用する事になります。
 ヤンゴン動物園には外国人観光客はほぼいなくて、地元の家族連ればかりです。ガイドブック「地球の歩き方」には、「動物は少なく珍しい動物はいない」と書かれていますが、存外面白くて、私は5時間ほどここで楽しみました。アジアゾウやロバを軽くスケッチして、F4号のスケッチブックも描き終えました。
 ホワイトタイガーなどの変わった動物もいますし、ゾウ・カバ・コビトカバなどに直接エサをあげたりもできます。午後からはゾウなどによる動物ショーも開催され、盛り上がっていました。この日は丁度日曜日だったのでかなり多くの親子で賑わっており、日本の動物園でこれほど人々に愛されている動物園は少ないだろうなと思いました。旅の最後、心がホッとやわらぎました。
 歩いて宿に帰り、夕食は再び「ダヌピュー」で今度はフィッシュカレー(約3000K)を食べました。魚が大きくて腹一杯です。( ^^) _U~~
 

ミャンマー旅行49ヤンゴン動物園 「ゾウのエサやり」

ミャンマー旅行50ヤンゴン動物園 「エサをほしがるカバ」

ミャンマー旅行51「ダヌピュー」 フィッシュカレー

 10月27日、旅行26日目。本日、ミャンマー最終日です。宿での朝食後、シャワーをひと浴びして、荷物をまとめてチェックアウトしました。部屋の管理・掃除をしてくれているおじさんも、スタッフの若者達も応対が良く好感触の宿でしたので、チップを5000Kばかり置いて来ました。
 北へ2㎞ほど歩いて、カンドーヂ湖(ロイヤル湖)に着きました。湖周囲は公園の様になっていますので、係の人に聞いたら2000Kで入れると言うので、ここでゆっくりしていく事にしました。昼食はパンとジュースです。1ヶ月に及ぶ旅を振り返りながら、公園をブラブラしました。遠くにはシュエダゴォン・パヤーも望めます。
 湖の周囲の遊歩道を歩いていると、突然雨が降って来てスコールになりました。大きな東屋があったので、そこで雨宿りしました。ミャンマー人や欧米観光客など10数人が寝そべって雨が止むのを待っていました。
 1時間ほどして雨が上がったので、湖を後にして北上しました。重いリュックサックを背負いながら2㎞ほど歩くと、チャウッターヂー・パヤー(入場料無料)に着きました。ここには、全長70m、高さ17mの巨大な寝仏がおはします。かなり新しいコンクリート製ですが迫力満点です。
 道を引き返し、近くのNGA HTAT GYI PAGODA(入場料無料)に立ち寄りました。寺院の入口付近の民家に子供達が大勢集まって勉強をしています。多分、塾の様な所でしょう。外から写真を撮ろうとすると、子供達が全員勉強を放り出して玄関に駆け寄って来ました。先生は何の文句も言うそぶりはありません。私が手を振ると、子供達はワイワイ言いながら楽しそうに手を振り返してくれました。

 ミャンマーは日本に比べて、経済的には決して豊かとは言えない国ですし、治安も日本より良いとは言えません。なのに、この都会ヤンゴンでさえ、子供達はこれほど無邪気でおおらかです。人間の本当の”豊かさ”とは何か、本当の”貧しさ”とは何か・・・アジアの旅をするごとに、いつも考えさせられるのです。所によっては、労働で疲れ切った子供を見る場面もあり、そんな時にはどうにか変革していかなければならないだろうと思います。しかし、たいていの地域の多くの子供達は元気よく外で遊びまわり、素敵な笑顔でキラキラと目を輝かせています。今の日本、そんな子供達は減っているのではないでしょうか。旅の道中、こんなにも元気なアジアの子供達を見ていると、人類の明るい未来を信じたくなります・・・・。

ミャンマー旅行52 NGA HTAT GYI PAGODA 入口付近 「元気なミャンマーの子供達」

 寺院を後にして道を進みます。辺りは暗くなって来ました。後ろ髪を引かれつつも、もうそろそろ空港に向かわなければいけません。夕食のパンを買い込むと、途中、タクシーをつかまえます。値段交渉して、空港まで6000Kにまけてもらいました。道路は比較的すいていて、ヤンゴン国際空港まで30分ほどで着きました。
 海外の航空会社のチェックインカウンターは人が適当に集まる感じですが、ANAの時だけ誘導ロープが引かれて係の人が声がけをして整然と事が進んで行きます。この辺りの日本企業のサービス意識の高さはさすがだなと感心しつつ、おおらかなアジアに比べて日本はやはり大変だなとも思いつつ。チェックインを済ませて、ロビーでパンをかじりながら空港での時間を過ごします。「もう少し、旅を続けたいな~」と名残惜しみながら、「これ位の方が次の旅へと意欲が続くであろう」と自分に言い聞かせながら・・・。
 

 2014年10月27日 22時10分、ミャンマー ヤンゴン発 → 28日 6時45分、東京 成田着。 ANA NH914便。

               *

 
 およそ1ヶ月(27日間)に及ぶ「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」が終わりました。今回の旅は、特別に傑出したインパクトや激しい感動がある旅ではありませんでしたが、全体的にとても充実した良き旅になりました。
 旅の成果は、スケッチブック2冊(F4号、SM号)で、44枚のスケッチ
(今までの旅行記に記した以外にも、宿のスタッフで感じの良い人がいたら時折スケッチさせてもらっています。この様に旅行関係者を描かせてもらうのも、私が他人を描くテクニックの一つです。)
 写真 約1500枚。(約2500枚撮影して途中でいらないものを消去して、約1500枚を残しています。)

 旅行費用(航空券代金、滞在費など合計)約25万円、 旅の思い出 プライスレス (^_-)-☆
(今回、通俗的にも金銭の話が頻発しましたが、この旅行記では読者の方々の「旅行ガイド」としても参考になる様に配慮し、かなり詳細な場所・価格表記に努めた結果ですので、ご了承下さい。)

 取材旅行はスケッチや写真などの形に残るものだけではなく、現地で体感した”実感”(目で見て、音を聴き、匂いを嗅ぎ、手で触れて、肌で感じて、食べ物を食べる・・・etc.)が最も大切だと考えています。それは実際現地で取材しないと決して分からないものであり、作品にも表現できないものなのです。 


 ★私はプロの絵描きですので、ネット上では滅多に作品(特にスケッチ)を公開しないのですが、拙ブログの読者のために特別に2枚だけお見せします。★

ミャンマー旅行 スケッチ1ミャンマー写生旅行スケッチ 「バガン シュエズィーゴォン・パヤー」(約7時間制作) ©後藤 仁

ミャンマー旅行 スケッチ2ミャンマー写生旅行スケッチ 「カロー パラン族の祖母と孫」(約10分制作) ©後藤 仁

               *

 私は時として無謀とも言える取材旅行を敢行して来ましたので、特に海外取材旅行では毎回何かしらの珍奇なトラブルに巻き込まれます。時には財布をすられたり、時には血を流すケガを負ったり、お腹をひどくこわしたり・・・。ところが、今回のミャンマー旅行では実に珍しく、小さな問題こそあれ大きなトラブルはありませんでした。何かが起こるものだと身構えていた私としては少々拍子抜けしましたが、本来それでこそ良い取材旅行と言えるのでしょうね。
 ミャンマーは、アジア圏では比較的治安の良い国と言われています。私の実感で「旅の快適度・難易度(治安、利便性、雰囲気の良さなどから総合的に判断)」を独断と偏見で比較したら、ラオス(ルアンパバーン)に次ぐくらいの快適度の高さで、タイ王国北部(チェンマイ・チェンラーイ)と同じくらいでしょう。特に、インレー湖・カローはルアンパバーンと同じ高レベルです。ただ、マンダレーは少々治安が不安ですし、ヤンゴン・バガン辺りもタイ王国のバンコクくらいの煩雑さを感じます。


 私が今までに旅をした国々の「旅の快適度・難易度」をざっと表にしてみると、以下の様になりました。(上方ほど快適度が高い、下方ほど難易度が高い。)

◎ラオス(ルアンパバーン)、ベトナム(サパ・バックハー)、ミャンマー(インレー湖・カロー)日本(地方)
日本(都心部)
○タイ王国(チェンマイ・チェンラーイほか)、イタリア・バチカン市国、ミャンマー(総合印象)
○中国(北京・上海・貴州省・四川省ほか)、タイ王国(バンコク)、ミャンマー(ヤンゴン・バガン)
○ベトナム(ハノイほか)、カンボジア(シェムリアップ)、ミャンマー(マンダレー)
  (この間には開きがあり、これ以下は旅の難易度が増します。)  
●中国(チベット)、ネパール(カトマンズほか)、インドネシア(ジャワ島・バリ島)
  (この間には開きがあり、これ以下はさらに旅の難易度が増します。)  
●インド(全域)
●インド(バナーラス)

 といった順ですが、これはその場の「良し悪し、素晴らしさ」という判断ではなく、あくまで治安を中心とした「快適度・難易度」です。また、私の訪問年代にもよりますし、たまたま運が悪かったという場合も考えられるでしょうから、私個人の主観としてご参照下さい。
 インド、ネパール、インドネシアなどは、とても優れた遺跡や文化が残っている素晴らしい国です。ただ、これらの国は一人旅をするのは結構難しい地域で、身に危険を感じる場面が何度か起こる可能性があり、特に女性の一人旅はよほど旅慣れた人でないとおすすめできません。また、ツアー旅行の場合でも、注意が必要になって来るでしょう。
 外務省ホームページの危険情報によると、インド辺りは黄色(十分注意)から部分的に薄いオレンジ色(渡航の是非検討)位の危険の程度です。中東やアフリカの紛争地帯では、濃いオレンジ色(渡航延期勧告)から大部分は赤色(退避勧告)ですので、いかにそれらの地域に旅をするのが危険なのかが推察されます。

               *

 ちなみに、私が今までの海外旅行で、「最も感動したランキング ベスト10」を挙げるとざっと以下の様になります。(それぞれが個々に素晴らしくて、感動要素も異なるので、一概に比較するのは難しいのですが、私の主観による感動度のみでランキングしてみます。)

第1位 ☆インド アジャンター石窟「蓮華手菩薩像」
第2位 ☆ネパール カトマンズ「インドラジャトラ祭・クマリとの遭遇」
第3位 ☆中国 チベット「ポタラ宮」
第4位 ☆インド バナーラス「ガンガーでの沐浴」
第5位 ☆インドネシア ジャワ島「ボロブドゥール遺跡」
第6位 ☆中国 貴州省「トン族村」
第7位 ☆イタリア・バチカン市国「システィーナ礼拝堂 ミケランジェロのピエタ像」
第8位 ☆カンボジア「アンコール遺跡群」
第9位 ☆ベトナム サパ・バックハー「モン族村」
第10位☆インドネシア バリ島「バリ舞踊」
     

 アジャンター石窟やガンガーの沐浴、ポタラ宮では、感動のあまり感涙を起こすくらいですし、インドラジャトラ祭ではほぼ放心状態でした。つまりは、より近づく事が困難であるから、より感動が増加するとも言えますので、「旅の快適度・難易度」がそのまま「旅の良し悪し」ではないという事なのです。
 不安定な国際状況の中、今後の海外取材旅行も多くの困難を伴うかも知れませんが、こらからも機会があるごとに私は写生旅行に出かける事でしょう。そこに感動があり、絵画創作へのインスピレーションの源泉がある限り、私は一生旅を続ける事になりそうです。

 日本画家・絵本画家 後藤 仁  GOTO JIN
 
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テーマ : 旅と絵
ジャンル : 学問・文化・芸術

2015-02-13

絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)への願い

 私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)が出版されてから丁度2年、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が出版されてから1年余りが経ちました。

絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』表紙・表絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)

絵本『犬になった王子 チベットの民話』表紙 小絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)

 何度かブログにも書いて来ましたが、公立図書館のホームページや広報誌に「おすすめ絵本」として拙作絵本の表紙・解説が掲載されたものは、私が確認できた範囲で約50件にのぼり、絵本タイトルだけが「おすすめ絵本」として掲載されたものを入れると100件以上になります。(「蔵書データ」を入れると2000か所近くになるでしょう。)
 各種ニュース・情報サイトやネット以外の新聞・テレビ・情報誌関係でも、数10件の取材・紹介をしていただきました。
 個人の絵本愛好家によるブログ掲載は、絵本表紙・解説・タイトル紹介を合わせると、200件近くを確認しています。その他、「絵本ナビ」「ミーテ」(現在の新ミーテでは、個人の感想は掲載されていません。)「ブクログ」「読書メーター」などの読書記録サイトにも、合計100件以上の感想が寄せられています。
 日本で一年間に出版される児童書は約3000点あると言いますので、その中から特に「おすすめ」として取り上げられる本は極めて少ない割合なのです。

 現在は「絵」が売れない時代で画家の私達の生活も厳しさを増すばかりですが、出版不況とも言われて「本」も売れない時代です。そこで、より手っ取り早く売れる為に、流行に飛びついた作風や、可愛さや面白可笑しさで子供の気を引こうとする作風の絵本が増えている様です。
 絵画の世界でも、若くて見た目の良い女性が一般人に受けるので、画商やメディアもその様な作家ばかりを実力とは関係なく押し出そうとしています。私の様なアカ抜けない中年は、いくら実力があったとしても、よほど秀でない限り取り上げられる事が難しいのが現状です。

 拙作絵本は、派手な売り込みをしない老舗出版社から出版された、派手さや流行性のない民話絵本ですので、ベストセラー的にどんどん売れるという訳にはいきません。また、「日本画」は画材代が驚くほど高く、描くのにも極めて時間がかかるので採算性が悪く、その上、その良し悪しを判断するのにはある程度の造詣が必要になって来ます。(しかし、本当に優れた「日本画」の絵具の美しさは格別で、その格調の高さ・美術的価値の高さは他の画材の追随を容易に許さないものであると言えましょう。)
 そんな事情で、出版社・書店・画商などの商売・ビジネス系の人々の反応は微妙な所です。しかし、絵本の専門家(図書館司書、絵本研究者、学校関係者、朗読関係者など)からの支持がかなり高い様ですので、この絵本の作品的価値・文化的価値・美術的価値が絵本専門家の方々には伝わっている様です。時間をかけてでも、その価値の高さが、一般の親御さんやお子さん達に伝わっていってくれると嬉しいのですが・・・。

 子供の頃から、文化的・美術的価値の真に高い作品に数多く接して情操感性を磨いていく事の大切さは、この混迷する世情の中において益々重要になっているのではないかと私は思っております。
 私の描く絵本が、ただの流行やノリで売れるだけの軽薄な絵本にはならずに、本当に価値のある息の長い「本物の絵本」に成長していってくれる事を願っております。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁  ‪




犬になった王子――チベットの民話犬になった王子――チベットの民話
(2013/11/16)
君島 久子

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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

2015-02-07

ミャンマー(ビルマ)写生旅行 その8

 (「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」その7からの続き)
 2014年10月23日、ミャンマー写生旅行の22日目です。今日も早朝から、シュエズィーゴォン・パヤーで巨大仏塔を1時間余りスケッチしてから、宿に戻って朝食をかき込みます。

 朝食後、シュエズィーゴォン・パヤーの近くの、ナッ・トゥ僧院の約500年前に描かれたというフレスコ画を鑑賞。当時の生活・・・楽器を弾く人、踊る人、馬車に乗る人、動物達などが生き生きと表現されています。この時代の壁画は実にのびのびと描かれているので見ていて楽しくなります。次に近くの、チャンスィッター窟院を見物。暗い中にいくつかのフレスコ画が残されています。
 自転車(レンタル自転車、一日1000K)でオールドバガンに向かい、アーナンダ寺院の近くにある、アーナンダ・オーチャウンという小さい僧院を見物。12世紀創建の建物内部に、18世紀の優れた壁画が残されています。バガンで最も有名な巨大寺院、アーナンダ寺院も、もう一度見学し直して目に焼き付けます。
 次に向かおうと自転車に乗ると、またもや空気が抜けています。「おいおい、ええかげんにせえよ・・・」と思いながらも、長い道のりを宿まで戻りました。レンタルサイクル店を変えれば良いのではないかと思われるでしょうが、多分どことも同じ様なものであろうという考えと、レンタル店のイーデン・モーテル2のおじさんは比較的愛想が良いので、それに答えてあげようという私なりの思いやりなのです。その日は替えの自転車もなく、「パンク修理に1時間待ってくれ」と言います。仕方がないので、ニャウンウーマーケットをぶらぶら見物しました。市場は朝に活気付くので、昼の今は静かです。私の絵画教室の皆さんや知人・友人へのお土産を買わなければいけなかったので、丁度良い時間が取れました。寺院の土産物屋で買うより、マーケットの方が少しは安いかも知れません。竹で工作した手作りキーホルダーが面白いので、60個買いました。一つの店では数が足りなくて、他の店の物もかき集めて、やっと60個になりました。多く買った分、少しまけてもらいました。
 ようやく自転車の修理も終わり、再びオールドバガンにくり出します。えらい時間のロスですが、アジアの旅はこんなものです。のんびりと行きましょう~。

 前にも見物したヒンドゥー教僧院のナッラウン僧院が面白かったので、そこで1時間余りスケッチしました。インドのエローラ石窟でも見られた、「ヴィシュヌ神のへそから蓮が伸びて小さなブラフマー神が宿る」という有名なテーマのレリーフです。ただ、インドのものはブラフマー神のみですが、ここのものはブラフマー神とシバ神とヴィシュヌ神の三神が現われています(多分、この三神でしょう)。ヴィシュヌ神は2人いる事になり、奇妙です。
 その後、前にも書きました、象と不思議な獅子?の彫像がある、2925番寺院の外観を2時間近くかけてスケッチしました。すると、近くで遊んでいた子供達と、警備中の警察の若者が集まって来て、絵を見てワイワイ言っています。子供達はワンパクで元気一杯です。ここの観光警察も大抵人が良くて親切です。

ミャンマー旅行45ナッラウン僧院 「ヴィシュヌ神のへそから蓮が伸びて三神が宿る」

 こうして夕方になり、ニャウンウー村に戻りました。明日はバガンからヤンゴンに向かうので、バガンでの最後の夕食です。日本人が経営する「富士」という食堂があるので行ってみました。親子丼(3500K)には味噌汁・お新香も付いて、日本の味そのままで本格的です。オーナーに話しかけると、静かな物腰の方でしたが、随分前にミャンマーに移り住んで長く食堂を営んでいるそうです。

                  *

 ミャンマー写生旅行23日目。バガン遺跡巡りも今日で6日目です。夕方にヤンゴンに向かうので、それまで取材をします。早朝、シュエズィーゴォン・パヤーを1時間余りスケッチし、6日間・約7時間かけて、ようやくスケッチが完成しました。私が、これ程時間をかけて一枚のスケッチを仕上げるのは珍しい事ですが、おかげでかなり詳細なスケッチが描けました。横で絵を熱心に見ていたミャンマーの青年がいましたので、彼を10分位スケッチさせてもらいました。建物などを描いている時に最後まで熱心に見てくれる人は「絵」に対する関心が高いはずですので、すかさずモデルを頼むというのも、私が他人を描くテクニックの一つです。
 朝食の後、オールドバガンに向かう途中で、KHAY・MIN・GHAという名のガイドブック(地球の歩き方)にも載っていない寺院に寄りました。この周辺には小さい寺院群があり、いくつかの内部にはフレスコ画が残されています。
 そこから道を挟んだ向こう側にも大きな寺院がいくつか見えるので、所々立ち寄りながら進みました。すると、道の掃除をしているおじさんが、「Beautiful.」と言いながら先の方を指さしています。何か美しい物があるという事らしいので半信半疑行ってみました。何やら庭園らしきものが現われ、美しい南国の花や熱帯睡蓮が咲いています。「確かに美しい・・・」と思いながら、周囲の遺跡群とは異質なこの空間は何だろうとガイドブックを見ると、バガン国際上座部仏教リサーチセンターという施設の様です。そこにいた、先程とは別のおじさんが「建物の中を見るか。」と言いますので、建物を開けてもらうと立派な内装です。申し込めば、ここで瞑想体験などもできるそうですが、今回の様に見物だけでもさせてもらえる様です。裏庭からはエーヤワディー川が望めました。この庭園は観光客もいなくて静寂で、入場は自由の様なので、休憩するにはとても良い穴場です。

ミャンマー旅行46バガン国際上座部仏教リサーチセンターにて 「南国の花」

ミャンマー旅行47遺跡周辺では牛やヤギの放牧が見られます

 オールドバガン地域に入る手前の白い仏塔に寄ると、女性が寄って来てお供え用の花(もちろん有料です)はいらないかと勧めて来ます。私がやんわり「いらない」と断ると、無理やり首に花輪をかけて来ます。数日前から、バガンのあまりの”観光化”の進み具合に少々辟易していた私は、さすがにこの時、今までのフラストレーションが表面化して、「NO!」と強めに言いました。その時、手を払った勢いで花が地面に落ちてしまいました・・・。バガンでは、日本人はたまにしか見かけませんが、欧米人の観光客はかなり多く、観光化・通俗化も予想以上に進行していました。確かに遺跡群は「世界三大仏跡」と言われる通り極めて素晴らしいものですが、あまりに過度な”観光化”が進むと興ざめしてしまいます。現地の人々は決して裕福とは言えない生活をしている人がほとんどで、出店などは大切な現金収入源であるでしょうし、観光客の私達がとやかく言う権利はないのでしょう。しかし、より良い遺跡保存と観光開発のバランスを考慮すると、将来的には遺跡中心部での物売りの制限などの考察が必要になって来るのではないかと思いました。いつも旅先では、この類の二律背反に考えさせられるのです・・・。
 オールドバガン地域の、ガー・チャウェ・ナダウン・パヤーと言う小さな仏塔を1時間ばかりスケッチ。最後に、シュエサンドー・パヤーにもう一度上って、バガンの遺跡群を目に焼き付け、アーナンダ寺院で旅の無事と、良い絵が描ける様にと、世界平和を祈願して、時間に余裕を持って宿に戻りました。

 こうして無事に宿に着くかと思いきや、またもや最大の自転車トラブルが・・・。少し前からチェーンの具合がおかしかったのですが、とうとう完全にチェーンが外れてしまったのです。私はチェーン装着には慣れているのですが、どうやら噛み合わせ自体に不具合がある様で、付けてもすぐ外れてしまいます。チェーンを付け直したり、足でこいだり、歩いたり、十何回も繰り返して、通常ならオールドバガンから1時間弱でニャウンウー村に戻る所が、2時間近くかかりました。時間に余裕を見ていたので問題なかったのですが、結構疲れました。(*_*) お供え用の花を強く断ったのがいけなかったのかな・・・・。

 ようやく宿に着くと、前日に予約しておいた空港までのタクシーの待ち合わせ時間丁度でした。ところが、エアーバガンから宿に連絡があったという事で、飛行機の出発時刻が1時間ばかり遅れているらしいです。しかし、念には念を入れてタクシーの時間を30分だけ遅らせて、時間にゆとりを持たせました。
 部屋の荷物をまとめると、さてチップはどうしようかと考えました。イーデン・モーテル3は部屋はきれいで設備も良く(テレビ・トイレ・シャワー付き)、朝食も美味しいのですが、オーナらしき男性は時折愛想笑いを見せますが、その他の若い男性スタッフが素っ気ない感じで態度が良くないのです。今後の若者の成長の為に他より少額に抑えて、「笑顔がないので減らしたぞ・・・」などのメッセージ文を残そうかと思いましたが、あまりに嫌味に取られそうなので、いっその事チップはなしにしました。代わりに、7日分の飲み物の空きペットボトル30本近くを、部屋の隅に大きい順にきれいに並べて置き土産としました。
 ホテルのチェックアウトをして、6泊分90ドルを支払いました。タクシーが来るまでに、ロビーでオーナーとスタッフの若者に、「一週間、毎日こんなハードな仕事をしていたのだ。」と、スケッチブックを見せてやりました。それを見た若者は少し驚いた様子で、少しはにかんだ様な笑顔を見せてくれました。バカンスで次々にやって来る先進国の金持ち達に少々ウンザリしているだけで、根は勤勉な良い若者達なのでしょう。

 夕方4時30分、タクシーで・・・といっても、バガンにはきちんとしたタクシーはない様で、ただの軽トラックでしたが、バガン・ニャウンウー空港に向かいました(料金5000K)。空港は村から近いので、20分弱で着きました。
 17時15分チェックイン。夕食は買っておいたパンを空港ロビーで食べました。18時30分バガン発→19時40分ヤンゴン着、エアーバガンW9129便。予定より30分遅れでヤンゴン国際空港に到着しました。
 空港からはタクシーで夜間割増料金10ドルにて、前にも泊まったチャンミー・ゲストハウスに戻って来ました。ホテルはビルの上階にあり、部屋は狭いですが清潔でテレビ付きです(1チャンネルしか映りません)。トイレ・シャワーは共同ですが、きれいに掃除されています。3泊分54ドルは前払いです。この都会ヤンゴンで、この設備でこの値段は珍しいらしく、いつもバックパッカーやビジネスマンでいっぱいの人気の宿です。日本人客も多く、日本語情報ノートがロビーに置いてあり、私も何だかんだ書き込んでおきました。

 ミャンマー取材旅行もあとわずか。明日からヤンゴンの街をもう一歩きです。この様子は、また次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁
 

テーマ : 旅と絵
ジャンル : 学問・文化・芸術

2015-02-06

絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』『犬になった王子 チベットの民話』関係ブログご紹介 その3

 私が作画を担当した絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)と、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は、団体(メディア、図書館関係など)のホームページの他にも、個人のブログなどでも多数取り上げられました。私が確認できた個人ブログ関係をざっと数え直してみると、2冊合わせて200件近くありました。

 今回は前回の続きで、拙作絵本について書かれた個人ブログの中の主なものをご紹介いたします。私はまだまだ新人絵本画家ですので、ご掲載いただいたホームページ・ブログに関しては、感謝の意も込めて、できるだけ確認・返礼をしております。私が検索できなかった優れた書評なども、まだまだ多いかと思いますが、制作の合間での作業ですので全てを把握しきれない事はご了承下さい。
 これからも、おいおい各種ホームページ・ブログなどで拙作絵本が取り上げられていく事と思います。また機会がありましたら、この様にまとめさせていただく機会もあるでしょう。拙作絵本にご感想を寄せていただきました皆様には、心から感謝申し上げます。今後とも後藤 仁 作品をよろしくお願い申し上げます。

 (本来、絵本の中身は著作権法で保護されており、絵は画家である私の、文は君島久子先生の了解を取っていただかないと掲載は不可なのです。しかし、良かれと思われてのご掲載ですし、好意的に書かれている内容に関しては、全ページや多くのページを克明に掲載したりしない限り、私は止めてほしいとは言わない事にしています。特に商売目的や悪意のあるサイトでない限り、むしろ有難い事だと心から感謝しています。)

  日本画家・絵本画家 後藤 仁  GOTO JIN 


絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)関係ブログ

「ぐりとぐら」と「犬になった王子」 ききみみやの「明日が楽しみ!」 - 楽天ブログ
 http://plaza.rakuten.co.jp/kikimimiyasan/diary/201402070001/

犬になった王子 - あそびをせんとや ~あそびっこ~ 
 http://wkikyoko.exblog.jp/21345146

犬になった王子 - 君島久子(文) 後藤 仁(絵) - 読み人
 http://blog.goo.ne.jp/hondahonda_2006/e/7ab82fbd25ce8cb9c4d2092d68d1cc20

犬になった王子 チベットの民話 なぜ王子はいぬになったのか。チベットの勇敢で心優しい王子の話。|絵本講師いけくみの 読書は心のごはん 絵本で心豊かに
 http://ameblo.jp/ikekumin/entry-11754319657.html

犬になった王子 チベットの民話:よぴきちさん(読書日記):So-netブログ
 http://yopikichi.blog.so-net.ne.jp/2014-06-23

犬になった王子 君島久子 文 後藤 仁 絵 - ふくろうのbook story
 http://fukurou-book.seesaa.net/article/392866205.html

犬になった王子(絵本) - 読み聞かせをしてみよう!よみっこ blog  
 http://yomikko.jugem.jp/?eid=631

犬好きさんに 【追記あり】 おいでよ、カレル♪
 http://crescendo.tea-nifty.com/mienowski/2014/05/post-2a48.html

後藤 仁 さんの絵本:えほんの星:So-netブログ
 http://ehonnohoshi.blog.so-net.ne.jp/2013-12-25

後藤仁絵本原画展(丸の内・丸善ギャラリー) - 蕃茄庵日録(ばんかあん。国立駅前・ギャラリービブリオ店主のブログ)
 http://d.hatena.ne.jp/banka-an/20140315

後藤仁絵本原画展(教文館ナルニア国)訂正|歌舞伎びいき
 http://ameblo.jp/230-10-421/entry-11771591368.html

新刊紹介『犬になった王子』 - さわやか通信
 http://blog.goo.ne.jp/yatugatake111/e/a32b63404c26bb8fa724fa17428acd79

世界の女性性と男性性|絵画的世界の窓
 http://ameblo.jp/konya-unno/entry-11956319119.html

耽美派。|太陽の東、それから月の西。
 http://ameblo.jp/shara-soju/entry-11975926761.html



犬になった王子――チベットの民話犬になった王子――チベットの民話
(2013/11/16)
君島 久子

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テーマ : 本の紹介
ジャンル : 学問・文化・芸術

2015-02-05

絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』『犬になった王子 チベットの民話』関係ブログご紹介 その2

 私が作画を担当した絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)と、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は、団体(メディア、図書館関係など)のホームページの他にも、個人のブログなどでも多数取り上げられました。私が確認できた個人ブログ関係をざっと数え直してみると、2冊合わせて200件近くありました。

 今回は前回の続きで、拙作絵本について書かれた個人ブログの中の主なものをご紹介いたします。絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』にも、まだまだ抜け落ちていた良いブログがありましたのでその分と、絵本『犬になった王子 チベットの民話』の続編です。『犬になった王子』のブログは大変多いので、更に「その3」に続きます。

 (本来、絵本の中身は著作権法で保護されており、絵は画家である私の、文は君島久子先生の了解を取っていただかないと掲載は不可なのです。しかし、良かれと思われてのご掲載ですし、好意的に書かれている内容に関しては、全ページや多くのページを克明に掲載したりしない限り、私は止めてほしいとは言わない事にしています。特に商売目的や悪意のあるサイトでない限り、むしろ有難い事だと心から感謝しています。)

  日本画家・絵本画家 後藤 仁  GOTO JIN


絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)関係ブログ

「ながいかみのむすめ チャンファメイ」今回は絵本を紹介しましょう。|ドーソン石のブログ
 http://ameblo.jp/kazu1018yuki/entry-11476565941.html

月夜の青猫絵本箱 「ながいかみのむすめ」 
 http://tukinoaoneko.blog46.fc2.com/blog-entry-595.html

第1224夜 【ながいかみのむすめ チャンファメイ】 絵本千夜一夜 - ウェブリブログ
 http://mis-nagase.at.webry.info/201303/article_7.html


絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)関係ブログ

『犬になった王子』|子育て父ちゃんの絵本講座♪のブログ
 http://ameblo.jp/tenjyoutaifuuu/entry-11737651441.html

『犬になった王子』トーク&サイン会へ みどりの緑陰日記
 http://blog.livedoor.jp/poplar_green/archives/51876345.html

☆☆ 犬になった王子|絵ほんステーション
 http://ameblo.jp/dade007/entry-11756658141.html

7days with picture books and wooden toys 『犬になった王子』  
 http://7days-with-picture-books.blogspot.jp/2014/02/blog-post_17.html

Straight Travel えほん 犬になった王子
 http://straighttravelehon.blog.fc2.com/blog-entry-1207.html

ゆとり日記:『犬になった王子――チベットの民話 』を読んだ。
 http://guwsoz4.blog123.fc2.com/blog-entry-2148.html

レインボーの絵本大好き!犬になった王子 - livedoor Blog(ブログ)
 http://blog.livedoor.jp/rainbow_y/archives/52087859.html

絵本といっしょに 犬になった王子
 http://pandamama7.blog11.fc2.com/?no=1570

 
歯を貰った。|ドーソン石のブログ
 http://ameblo.jp/kazu1018yuki/entry-11750321429.html


 あとは更に次回に続きます・・・



犬になった王子――チベットの民話犬になった王子――チベットの民話
(2013/11/16)
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2015-02-04

絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』『犬になった王子 チベットの民話』関係ブログご紹介 その1

 私が作画を担当した絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)と、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は、団体(メディア、図書館関係など)のホームページの他にも個人のブログなどでも多数取り上げられました。特に出版当初は毎日1~2件はアップされるので、確認する事さえ大変でした。私が認識できただけで、個人ブログでは今までに200件近くのご掲載がありました。絵本の世界に入って2年目でまだまだ世間では認知度の低いであろう新人絵本画家の私にとっては、一般の皆様の応援はとても心強いものです。
 私は、日本画の世界では画歴31~32年になり、プロの日本画家として活動を始めて今年で20年になろうかという、それなりに知られそれなりに先生と呼ばれる中堅日本画家です。しかし日本画の世界では、それこそ東山魁夷先生、平山郁夫先生、後藤純男先生位に相当に有名にならない限り一般の人の目に触れる事はほとんどありません。その意味では、より多くの方々に気軽に手にしていただける「絵本」という作品形態の広範性には驚くべきものがあります。たった2冊の渋めの絵本を出版しただけでこの反響ですので、売れっ子絵本画家になれば、さぞすごいものであろうと察しが付きます。

 今回、反響も一段落した所で、拙作絵本について書かれた主な個人ブログ(一部、個人書店・学校ブログなどを含む)をまとめてみます。画像付きや文章がしっかり書かれたブログにしぼりましたが、かなり多くになってしまったので、3回に分けてご紹介いたします。
 (本来、絵本の中身は著作権法で保護されており、絵は画家である私の、文は君島久子先生の了解を取っていただかないと掲載は不可なのです。しかし、良かれと思われてのご掲載ですし、好意的に書かれている内容に関しては、全ページや多くのページを克明に掲載したりしない限り、私は止めてほしいとは言わない事にしています。特に商売目的や悪意のあるサイトでない限り、むしろ有難い事だと心から感謝しています。)
  日本画家・絵本画家 後藤 仁  GOTO JIN


絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)関係ブログ

おはなし会スペシャル in 中野市立図書館 - 朗読教室アトリエA&R
 http://atelierar.jimdo.com/2013/05/12/おはなし会スペシャル-in-中野市立図書館/

言の葉によせて|花と小犬と言の葉ワルツ 
 http://j0901t0902b0901.blog55.fc2.com/blog-entry-31.html

すてきな絵本との出逢い|えほんの魅力 おはなしの魅力
 http://ameblo.jp/ehonnno8-miryoku8-love/entry-11776480877.html

絵本のご紹介「ながいかみのむすめ チャンファメイ」 ぽこらお知らせ
 http://pocora036.cocolog-nifty.com/blog/2013/03/post-dacb.html

ながいかみのむすめチャンファメイ - えるふ通信
 http://hobbit-elf.cocolog-nifty.com/book/2013/02/post-b3e5.html

ながいかみのむすめ チャンファメイ|絵本のある風景
 http://ameblo.jp/ikymrs/entry-11807168877.html

ながいかみのむすめ チャンファメイ|歌舞伎びいき
 http://ameblo.jp/230-10-421/entry-11796352653.html

長崎市立小江原小学校 - 3月のお話の会その2ながいかみのむすめチャンファメイ
 http://www.nagasaki-city.ed.jp/koebaru-e/gyouzi24/3oha2.html

2年3組-2014朝読み1回目 - エソラな毎日
 http://blog.goo.ne.jp/rin-rin-1018/e/2e24641e4aa137728ab16f6de743cb9e


絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)関係ブログ

犬になった王子 - えるふ通信
 http://hobbit-elf.cocolog-nifty.com/book/2013/11/post-4430.html

犬になった王子:本・絵本:百町森
 http://www.hyakuchomori.co.jp/book/p/ISBN400111242.html

『犬になった王子』|ちいさいおうちだより
 http://ameblo.jp/zo-i/entry-11740970148.html

『シュナの旅』の原話となった『犬になった王子』の絵本が発売 « スタジオジブリ非公式情報サイト【ジブリのせかい】  
 http://ghibli.jpn.org/news/ghibli-book-3/

越前市岡本小学校 - 図書館ボランティア - 日誌
 http://okamotosho.net/modules/journal/journal_detail.php?block_id=196&news_id=1223&op=comment#196

土佐清水市立窪津小学校 - 読み聞かせ 第23回 12月12日
 http://www.kochinet.ed.jp/kubotsu-e/yomikikase/yomikikase2gakki.html

堺市立東百舌鳥小学校 のホームページ - 読み語り6年3組
 http://www.sakai.ed.jp/weblog/index.php?id=sakai052&type=1&column_id=856659&category_id=2037

[繪本] 編輯繪本讀書會2013年度總推薦 @ 安琪姬芙特‧蘇蘇的童書部落格 痞客邦
 http://qangelgift.pixnet.net/blog/post/40206322
 

『にいさんといもうと』 - ダイエット785
 http://blog.goo.ne.jp/ka2tama/e/41c51d9639ef222a615aded7a1957ef7

丸善 絵本原画展に行ってきました!|えほんの魅力 おはなしの魅力
 http://ameblo.jp/ehonnno8-miryoku8-love/entry-11800101245.html

犬になった王子 - Articles on Critical Issues and Works
 http://www.melotone.net/sfjournal/iaw/2014/02/inuni.html

犬になった王子|ゆうのブログ ~うちの息子は高機能自閉症~
 http://ameblo.jp/puutarou-kun/entry-11777760458.html

犬になった王子|絵本のある風景
 http://ameblo.jp/ikymrs/entry-11780064777.html


 あとは次回に続きます・・・




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ジャンル : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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