2013-10-30
絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)11月15日に出版!!
文 君島久子 / 絵 後藤 仁
2013年11月15日発売 (1800円 +税)
〔ISBN 978-4-00-111242-9〕
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〔絵本の概要〕
君島久子先生の文、後藤 仁の絵によって、岩波書店から出版された絵本です。2013年11月15日発行。
この絵本の出版は、岩波書店創立100周年、岩波の子どもの本創刊60周年を記念する出版事業の一環となります。再話は、中国文学・民話研究の第一人者である君島久子先生(国立民族学博物館名誉教授)によって過去に訳された「犬になった王子」(民話集『白いりゅう 黒いりゅう』所収、1964年、岩波書店)を、先生が絵本用に書き直されたもの。中国の少数民族・チベット族に伝わる民話を元にしており、原話の題名は「青稞(チンコウ)種子的来歴」です。
絵本制作は、約10か月の原話選択・資料集め・原案作成・ラフスケッチ制作と、20日間の現地取材(中国青海省、チベット自治区、四川省)と、1年1か月の本画制作をへて、合計2年あまりをかけてようやく完成します。
本画制作では、日本の伝統画法の「日本画」を用いて、丹念に描き上げました。和紙・墨・岩絵の具・金箔などを用いる、1000年以上前から伝わる描き方で、 描きこなすには永い経験と高い技術が求められます。日本画の魅力は、日本人の感性に合った落ち着いた色調の美しさや、墨による線描きの表現などが挙げられます。今回は、場面ごとの描き分けや、人物の心理描写を特に工夫しました。
現在の混迷する世界情勢の中、このような昔から語り継がれてきた民話の中に、未来への希望が託されているように私は感じます。ぜひ、今の日本や中国や世界中の子供達・大人達に、この絵本を見ていただきたいと、切に願っています。
〔絵本のあらすじ〕
穀物のない国の勇敢で心の優しい王子が、美しくて思いやりのある娘ゴマンの愛によって救われ、苦難の旅を乗り越え麦のタネを手に入れるまでを描く、壮大な冒険物語です。犬になった王子の姿は、気高くもかわいらしいです。宮崎駿「シュナの旅」(徳間書店)(のちにスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案となる。)の原話にもなった名作を初絵本化。チベットの民話。
●それぞれの作品の関係を図解してみます。
「犬になった王子」(民話集『白いりゅう 黒いりゅう』〔訳:君島久子〕所収 岩波書店 1964年) →(影響)→ 「シュナの旅」(作:宮崎 駿 徳間書店 1983年) →(影響)→ 「アニメ映画 ゲド戦記」(スタジオジブリ 2006年)
「犬になった王子」(民話集『白いりゅう 黒いりゅう』〔訳:君島久子〕所収 岩波書店 1964年) →(絵本化)→ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(文:君島久子、絵:後藤 仁 岩波書店 2013年11月15日)
テーマ : 絵本・制作・イラスト
ジャンル : 学問・文化・芸術