2017-01-23

後藤純男回顧展、松戸神社神楽殿の絵画と修復展 鑑賞

 2017年1月22日は、「後藤純男 回顧展」(流山市生涯学習センター・流山エルズ)に行ってきました。朝のオープニングセレモニーでは、後藤純男美術館の行定俊文 館長(後藤先生の義理の子)や井崎義治 流山市長 等のご挨拶がありました。後藤純男先生の奥様、息子さん、娘さんにも、久しぶりにお会いしてお話しました。かつて、私が北海道の後藤純男美術館を訪れた際には、行定さんのお家に泊めていただいた事もあります。
 展示会場は、後藤先生の代表作や、初めて拝見する初期の作品等、いずれも力作ばかりで、改めて後藤先生の偉大さを実感しました。後藤先生と親交のあった医師・日野原重明先生(聖路加国際病院名誉院長)の書も展示してあります。
 後藤先生の日本画作品の中でも、特に、中国の田園を描いた作品「江南水路の朝」には、絵の中に引き込まれそうな程の実在感と魅力を感じます。「知床早春」「桜花浄苑雙図」等の超大作も、迫力があってすごいです。先生との思い出と感動で涙が出そうになります・・・。
 
 私は東京藝術大学日本画専攻の3年生・4年生と後藤先生のご担当で日本画を教わり、卒業後は先生に師事して後藤純男門下展(「翔の会日本画展」銀座松坂屋/15年間開催)等でご指導を仰ぎ、先生のアトリエに泊まらせていただいたり、取材旅行等にも度々、同行させていただきました。この頃、後藤先生の弟子の中でも、私が最も先生にお会いしていたと思います。現在、私は人物画(アジアの美人画)を得意としてはいますが、制作への姿勢や絵画の本質的な部分では、最も後藤純男先生の「後藤イズム」というものを継承している者ではないかと自負しています。奇遇にも、名前も同じですし・・・。

 その後、流山市立中央図書館に寄って、後藤純男先生の特設コーナーと児童書コーナーを見物。味のある流鉄流山線で松戸市に移動して、「松戸神社神楽殿の絵画と修復展」(松戸市戸定歴史館/国指定重要文化財・戸定邸)を拝見。松戸・流山界隈には、豊かな文化の源泉がある事を再確認する一日となりました。

 日本画家・絵本画家(後藤純男 門下) 後藤 仁

後藤純男回顧展流山市生涯学習センター・流山エルズ

後藤純男回顧展「後藤純男回顧展」 オープニングセレモニー・テープカット/後藤純男美術館・行定俊文 館長、井崎義治 流山市長 他

流鉄流山線流鉄流山線・流山駅/この駅は「関東の駅百選」に選ばれているそうです。

松戸市戸定歴史館松戸市戸定歴史館(国指定重要文化財・戸定邸)



流山市 公式ホームページ : 流山市市制施行50周年記念事業 後藤純男回顧展
http://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/21/179/031858.html

流山市生涯学習センター・流山エルズ 公式ホームページ : 「後藤純男回顧展」リーフレット(PDFデータ)
http://nagareyama-shougaigakushucenter.jp/pdf/goto.pdf

東京新聞 : 流山市制50周年 きょうから記念の後藤純男さん回顧展
http://www.tokyo-np.co.jp/article/chiba/list/201701/CK2017012202000124.html


【後藤純男先生の画歴】
1930年 千葉県東葛飾郡関宿町に生まれる。
1946年 粕壁中学校卒。山本丘人(文化勲章受章者)に師事。
1949年 田中青坪(日本美術院同人)に師事。
1952年 再興第37回日本美術院展覧会(院展)に初入選。
1954年 日本美術院院友に推挙。
1955年 約8年間の関西、四国における真言宗の寺を巡るスケッチ旅行を始める。
1965年 再興第50回日本美術院展覧会で日本美術院賞・大観賞を受賞。日本美術院特待に推挙。
1969年 再興第54回日本美術院展覧会で日本美術院賞・大観賞を受賞。
1974年 日本美術院同人に推挙(後に同人監事、同人理事を務める)。
1976年 再興第61回日本美術院展覧会で文部大臣賞を受賞。
1981年 ネスカフェ・ゴールドブレンド「違いがわかる男」のコマーシャルに出演。
1982年 中国の西安美術学院(大学)名誉教授に就任。
1986年 再興第71回日本美術院展覧会で内閣総理大臣賞を受賞。
1987年 北海道空知郡上富良野町にアトリエを構える。
1988年 東京藝術大学日本画専攻教授に就任。(この後から、私・後藤 仁は先生のお世話になりました。)
1993年 真言宗豊山派の総本山長谷寺に襖絵「夏冬山水」を奉納。
1995年 パリ・三越エトワールにて「後藤純男展」を開催。
1997年 東京藝術大学教授を退官。北海道空知郡上富良野町に後藤純男美術館を開館。
1999年 千葉県銚子市に後藤純男美術館を開館(2004年1月30日閉館)。
2002年 埼玉県北葛飾郡松伏町の名誉町民となる。
2006年 旭日小綬章を受章。
2016年 日本芸術院賞・恩賜賞を受賞。東京藝術大学名誉教授に就任。千葉県流山市の名誉市民第一号となる。10月、敗血症により逝去。


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2016-12-28

近況報告:童美連サロン、鈴木出版絵本制作、童美連忘年会、この本だいすきの会 年の暮れ集会 他

 〔近況報告です〕
 2016年11月29日は、日本児童出版美術家連盟(童美連)の、『2016童美連サロン4「今、大活躍の絵本編集者をお招きして!」』 に参加しました。
 チャイルド本社の浅野久美子さん、くもん出版の堤 嘉代さんをお招きしての講演・質疑応答でした。今、最も現場で動いている、お二方のお話は誠に為になるものでした。浅野さんとは、先日の「太田大八さんをしのぶ会」の後のカラオケ会で、黒井 健さんらと共に歌ったばかりです。
 質疑応答は星野イクミさんの司会進行で行われたので、終始、和やかな雰囲気で、わざわざお越しいただいた編集者に結構気を使われた感じでした。ただ、編集者を戸惑わせる位の作家ならではの鋭い質問はなかったので、余程、私も質問したいと思いましたが、ここは今の童美連 事業部 部長・副部長の高木さんご さん、石川日向さんの方向性にお任せしました。
 時に私は、あまりに相手の深層(本心)をつく意見を述べる場合があるので、今までも多くの画商(絵本業界で例えると、出版社編集者と出版社経営者と営業担当者を合わせたような存在)と上手く行かない場面があったのかなと反省しなければいけない部分もありますね・・・。ただ、それ位の意見を述べ合えても続く関係が、本当は最も良い作品が生まれる環境とも言えるのですが・・・、なかなか今の時代では難しそうですね。

 12月3日は、午前中のNHK文化センター柏教室「デッサン入門講座」の講師(私が教える日本画・水彩画・デッサンの5つの教室の中では一番人数が多いです)を終えた後、松戸の「松戸神社・神楽殿」が修復され杉戸絵・天井絵が一般公開されているというので見て来ました。明治時代の作品ですが、なかなか良い絵です。

 12月8日は、新作絵本制作の打ち合わせに巣鴨まで行って来ました。まずは、巣鴨の「とげぬき地蔵尊・高岩寺」に参って、塩大福を購入。巣鴨の絵本出版社というと、日本の絵本出版社の最大手・福音館書店と思うでしょうが(福音館書店ビルでも、前の絵本制作時に打ち合わせをしましたが)・・・、今回は素通りして、実は老舗児童書出版社の鈴木出版(すずき出版)なのですね。
 打合せ時間の1時間前に着いたので、近くの「六義園」に寄って(最初からその予定だったのですが)、蓬莱島をSM号スケッチブックに20分ばかりスケッチ。その後、鈴木出版で絵本制作の打ち合わせをして帰って来ました。来年9月出版予定の月刊絵本「こどものくに」であるとまで言っておきます。詳しい内容はまだ話せませんが、良い絵本になりそうですので、お楽しみにしていて下さい。

鈴木出版(すずき出版)鈴木出版(すずき出版)

六義園「六義園」 この季節 紅葉がきれいでした~


 12月18日東京造形大学「絵本講師」の履歴書(学歴、職歴、著作物・展覧会の経歴 等)は、非常勤講師といえど10枚も書かないといけないので、内容をまとめて書き終えるのに3日もかかって(もちろん他の仕事をしながらですが)、この日、無事送付しました。一応、内定しているとはいえ決定している訳ではないので、後は選考審査を待つのみです。
 週に1回、3時間だけの「絵本講義」ですが、通勤に往復5時間余りかかるので、制作やその他の雑事も加えて、来年はますます大変になりそうです。

 12月20日は午前中、鈴木出版(すずき出版)の新作絵本用のパネル製作を途中まで行いました。パネルを画材店で購入すると案外高いので、手間はかかるのですが、ほとんどの場合は自分で木材を買って来て作るのです。
 昼過ぎから日本児童出版美術家連盟(童美連)の著作権部部会で、今後の「著作権勉強会」のあり方について話し合いました。次に、童美連理事会に出席し、その後、伊勢丹新宿店の「宇野亞喜良 展」に立ち寄ってから、童美連忘年会に参加しました。定員の60名で大いに歓談しましたが、毎年開催されて来た居酒屋も今年限りで閉店するとの事で、私はまだ3度目の参加ですが、時代の流れを感じます・・・。 
 閉会後、猫のダヤンで有名な池田あきこ さん、絵本作家のひらてるこ さん、東京造形大学の講師でもある小宮山逢邦先生、沢田真理先生らと共にカラオケをしました。池田さんはダヤンのように大騒ぎ~、何て元気な人なんだ。ひら さんの沖縄民謡は超上手でした。私はもっぱら、松山千春やさだまさし、佐野元春 等のニューミュージックという今ではほとんど死語となったジャンルを熱唱します。

 12月26日27日は、「第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会」(市川グランドホテル)に参加しました。昨年は仕事の都合がつかずに2日目だけしか出席できなかったので、今年は予定を組み込み全日程参加しました。
 1日目、26日は、絵本作家・イラストレーターの村上康成さんの講演「絵本をめくる、めくるめく時 ~自然の歌をききながら~」を拝聴。釣り好きの村上さんのお話は、とても面白いエピソードばかりで楽しめました。村上さんの絵本作品の、余白を活かしたシンプルなデザイン表現は、実に洗練されています。村上さんのサイン会では、絵本『ピンクとスノーじいさん』(徳間書店)を購入してサインをいただきました。ここでも、サイン会の補佐役をされていたチャイルド本社 編集部の浅野久美子さんにお会いしました。
 夜5時からは「年の暮れ集会 児童文学作家・画家・編集者を囲む交流会」がありました。私は今年も一会員として参加しましたが、日頃から童美連 等でお世話になっている方や、お久しぶりにお会いする方や、初めてご挨拶する方もおられました。会場は、200名弱の作家や編集者や会員で大いに盛り上がりました。
 最近、私は少々疲れ気味でもあり、家まで自転車で30分余りかかるので、二次会には出ずに、この日は一旦帰りました。

 2日目、27日は、童心社 編集長の大熊 悟さんの講演会「ずっと子どもと もっと子どもと ─ 児童図書と紙芝居について」を聴きました。絵本や紙芝居に対する真摯なお考えが垣間見えて、大いに共感する部分がありました。
 童心社や福音館書店 等の絵本出版社は、「絵本」に対する制作理念がしっかりしているのが良い所です。それでも、これからの時代は厳しい時代になっていく事でしょう。童心社からは前に私にも絵本制作の打診があり、アトリエで打ち合わせまでしたのですが、なかなか内容がつめられずに延び延びになっています。近年の出版不況で絵本業界も保守的にならざるを得ないのか、バブル期以前に出版実績が豊富にあるベテラン作家の方に依頼が集中し、若手が絵本を出版するのは極めて困難になっています。まれに40代以下の若手作家で売れっ子の人もいますが、その多くは大衆迎合しやすい軽くて通俗的で、崩しマンガ的な(本来のマンガのレベルに到達していない)作風の絵描きばかりです。(私はマンガやアニメの本質的な芸術性を高く評価しており、手塚治虫、水木しげる、萩尾望都、松本零士、矢口高雄、宮崎 駿さん等は大好きなのですが、その流行に乗じた低品質のマンガもどき作品が膨大にあるのを懸念しています。)本当に才能のある新人がどんどん作品を出して行ける世の中でないと、日本画も絵本も・・・文化全体が先細りして行くのは目に見えています。しかし、世界中の現状を考慮すると致し方無い事なのかも知れません・・・・。私などは微力ながら、一芸術家として、ただただ頑張るのみです。
 こうして、この2日間は誠に充実した時間となりました。この集会が今年最後の大イベントで、後は少しずつ鈴木出版の新作絵本制作を進めながら、大掃除をして、年を越すだけです。しかし、本格的な絵本作画は来年からになりそうです。

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会「第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会」 絵本作家・イラストレーター 村上康成さんの講演  最後はウクレレ演奏もご披露~

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会「児童文学作家・画家・編集者を囲む交流会」 この本だいすきの会・代表 小松崎進 先生のご挨拶

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会村上康成さんと私

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会児童文学作家 内田麟太郎 先生と私

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会絵本作家 小林 豊さんと私

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会絵本作家 きむらゆういち さんと私

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会絵本作家 長谷川知子さんと私

第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会「第35回 この本だいすきの会 年の暮れ集会」 最後の大団円


 今年も制作から雑事まで実に忙しい一年になりましたが、東京造形大学の絵本講師や新作絵本制作の本格化 等、来年は今年以上に忙しくなる事は間違いないでしょう。変にマメな私は、空いた時間を見ては、できるだけフェイスブックやブログ等に近況や思った事をまとめてきましたが、来年4月以降は今までほどネットにアップする事も不可能になるでしょうかね・・・。
 今年一年誠に有難うございました。来年が皆様にとって良い年になります事を願って、来年もよろしくお願い申し上げます。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


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2016-12-02

「大垣祭り」など山・鉾・屋台行事、ユネスコ無形文化遺産に登録決定 

『大垣祭り』 ユネスコ無形文化遺産に登録決定!! 

 私の伯父で、からくり人形師の後藤大秀が制作した「からくり人形」が乗せられて披露される、岐阜県大垣市の『大垣祭り』〔大垣祭の軕(ヤマ)行事〕が、昨年、「国重要無形民俗文化財」に指定され、12月1日、「ユネスコ無形文化遺産」に登録決定いたしました。その他にも、伯父は、愛知県半田市の「亀崎潮干祭の山車行事」のからくり人形修復等も手掛けています。
 2009年には、後藤大秀が「全国山・鉾・屋台保存連合会 人形関係修理技術者」に認定され(全国で3名のからくり人形師のみ認定)、その技術の確かさが公の機関によって保証されました。
 伯父の「からくり人形」が活躍する『大垣祭り』 『亀崎潮干祭』の魅力が、日本中・世界中に広がっていくのはうれしい限りです。毎年5月に岐阜県大垣市で『大垣祭り』が開催されますので、ぜひ見に行って下さい。

 日本画家・絵本画家 後藤 仁


後藤大秀 からくり人形・能面展名古屋市博物館「後藤大秀 からくり人形・能面展」にて 後藤大秀と後藤 仁(2007年8月撮影)

大垣祭り 相生山「神主友成」大垣祭り 相生山「神主友成」(後藤大秀 作/1995年撮影)


【今回、ユネスコ無形文化遺産に登録された中で、後藤大秀が復元制作・修復を手掛けた山車】

●からくり人形 復元制作
 大垣祭の相生山 「神主友成」「住吉明神」「尉」「姥」
 大垣祭の愛宕山 「武内宿禰」「神官人形(狂言師人形)」
 大垣祭の浦嶋山・布袋山 「采振り童子」
 大垣祭の布袋山 「倒立唐子人形」
●からくり人形 修復
 大垣祭の菅原山、榊山、愛宕山、神楽山(三輌山)
 半田市 亀崎潮干祭の東組宮本車

 なかでも、大垣祭の相生山「神主友成」復元制作では、昔の人形は過去に紛失していた為、古い写真一枚と古老の証言のみを基に全てを一から制作したので、この場合はほぼ完全創作と言えます。



大垣市 公式ホームページ : ユネスコ無形文化遺産「大垣祭の軕行事」紹介動画を公開中!
ユネスコ無形文化遺産 山・鉾・屋台行事「大垣祭の軕(やま)行事」

http://www.city.ogaki.lg.jp/0000002628.html


大垣観光協会 公式ホームページ : 大垣・西美濃観光ポータル水都旅
大垣まつり

http://www.ogakikanko.jp/event/ogakimaturi/


大垣地域ポータルサイト西美濃
大垣まつり特集2016

http://www.nisimino.com/nisimino/tokusyu/ogakimaturi/#&slider1=12


【ニュース報道】

首相官邸:「山・鉾・屋台行事」ユネスコ無形文化遺産登録に当たっての総理メッセージ
http://www.kantei.go.jp/jp/97_abe/discource/20161201message.html

外務省:「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産代表一覧表への記載決定(外務大臣談話)
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page4_002549.html

外務省:「山・鉾・屋台行事」のユネスコ無形文化遺産保護条約「人類の無形文化遺産の代表的な一覧表」への記載についての審議結果
http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press4_003981.html

NHKニュース:山車が登場する33の祭り ユネスコ無形文化遺産に登録決定
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20161201/k10010790831000.html

FNNニュース:「山・鉾・屋台行事」33件の無形文化遺産登録を決定 ユネスコ
http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00343282.html

朝日新聞ニュース:山・鉾・屋台行事、無形文化遺産に登録決定 ユネスコ
http://www.asahi.com/articles/ASJD10P5GJCZUCLV01B.html

毎日新聞ニュース:無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」登録を決定 ユネスコ
http://mainichi.jp/articles/20161201/k00/00m/040/114000c

産経ニュース:「山・鉾・屋台行事」登録を正式決定 和食、和紙などに続き国内21件に
http://www.sankei.com/life/news/161201/lif1612010007-n1.html

時事ドットコムニュース:無形文化遺産に「山・鉾・屋台」決定=18府県33件の祭り-ユネスコ
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016120100044&g=soc



 

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2016-11-29

スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト 絵本が届く!!

♡スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト♡

 船旅なのでかなり時間がかかったようですが、ようやく「絵本」がスリランカに届きました!!!無事に届いてひとまずホッとしました。
 後は、スリランカの子供達に有効に活用していただける事を願っています。

 日本画家・絵本画家 後藤 仁

絵本届く スランガニ基金スリランカのスランガニ基金(代表:馬場繫子さん)に届いた「絵本」とスタッフの皆様

スリランカ寄贈絵本私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、挿絵本『おしゃかさま物語』(佼成出版社)

 
【今までの経緯】
 私は、2016年6月に3週間かけて「スリランカ写生旅行」に訪れました。その際に、日本でもよく知られたスリランカを代表する絵本作家のシビル・ウェッタシンハさんにお会いしました。(その時の模様は、このブログにも書いています。)
 シビル・ウェッタシンハさんが顧問を務めるボランティア団体・スランガニ基金が、スリランカの子供達に「絵本」を寄贈するご活動を長年されている事に共感しました。私もかねてより「絵本寄贈プロジェクト」を進めており、作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を、東北の被災地をはじめとする日本中の学校・図書館・児童施設等に、今までで1000冊以上寄贈して来ました。その他、海外では、中華人民共和国やブータン王室 等にも絵本寄贈をして来ました。また今後、ネパールの被災地や熊本地震の被災地(私の親戚も地震に遭いました)等への絵本寄贈も考察しています。
 今回は、『スリランカの子供達に「絵本」を贈ろうプロジェクト』を計画しました。私が「絵本」をスリランカに送り、スランガニ基金のご協力でスリランカの子供達の手に届く予定です。日本児童出版美術家連盟(童美連)の絵本作家にも声をかけて、多くの作家の直筆サイン・メッセージ入りの「絵本」をスリランカの子供達に贈るという内容で、私は作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、を寄贈しました。
 寄贈絵本をまとめて、8月8日にスリランカへ送付しましたが、この後も各地への「絵本寄贈プロジェクト」は継続して行きたいと考えています。
(ご注意:スランガニ基金では一般の方からの絵本寄贈を受け付けていません。ご支援をお考えの方は、基金の公式ホームページからアクセスして、寄付金という形でお願い申し上げます。)

【寄贈絵本目録】
私の作画絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)26冊、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)1冊、『おしゃかさま物語』(佼成出版社)3冊、計30冊。藤本四郎さん『ねずみのえんそく もぐらのえんそく』(ひさかたチャイルド)。浜田桂子さん『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)、『おとをつくろう』(中西智子 監修/福音館書店)、『月刊かがくのとも わらう』(福音館書店かがくのとも)、計3冊。黒川みつひろ さん『絵巻えほん 恐竜たち』(こぐま社)、恐竜絵本シリーズ(小峰書店)、計10冊。高木さんご さん『せんたく ねこさん』(ひさかたチャイルド)、3冊。中嶋香織さん『おつきさま なにみてる』『おひさまさんさん おはようさん』(岩崎書店)、計2冊。嘉村靖子さん『おばけのだっこ』(タリーズコーヒージャパン)、『へんしん まるちゃん』『おでかけ まるちゃん』(ユニバーサルデザイン絵本センター)、計3冊。 
 総計52冊。

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2016-11-27

最近の行事「太田大八さんをしのぶ会」、「赤羽末吉 中国とモンゴルの大地」「円山応挙」展鑑賞他

 最近、妙に絵本関係の行事が重なり、私のアトリエの訪問客も多くて忙しいですね。最近の主な出来事を、この機会にまとめてみましょうか。

 2016年9月19日は「長野ヒデ子絵本原画展」(児童書店ハックルベリーブックス、柏市)があり絵本作家・長野ヒデ子さんのトーク・サイン会に客として参加。長野さんの講演風景をSM号スケッチブックに軽くスケッチしてみました。長野さんには、私が初絵本を出版した後の3年前位から、黒井 健さん、浜田桂子さん、小泉るみ子さんらと共にとてもお世話になっております。その前は長く日本画家・純粋美術作家、美術誌・画廊・百貨店関係者等との交流が主体で、絵本作家・児童書出版社との接点はほとんどありませんでした。ちなみに私の日本児童出版美術家連盟(童美連)の入会ご推薦者は、黒井 健さんと浜田桂子さんです。
 25日には、同書店で長野ヒデ子さんとNHKディレクターの岩田真治さんのギャラリートークがありました。岩田真治さんは、とても優れたヒューマンストーリー番組を手掛けられている方です。長野ヒデ子さんの絵本『ひらがなにっき』(解放出版社)と、NHK「ETV特集」の制作エピソードのお話でしたが、日本にも根強く残る差別・偏見についての深い内容に、多くを考えさせられるものでした。長野さん方の世代の絵本には、このような深い人間洞察に基づいた作品が多いのが良い所です。その後、皆さんでお食事をして、夜には映画「ある精肉店のはなし」(纐纈あや 監督、やしほ映画社・ポレポレタイムス社)を鑑賞しました。この映画は差別と食を主なテーマにしたもので、屠畜の衝撃的なシーンから始まる、人間の食意識を考えさせられる深い話でした。私はネパールでいけにえにされて首を切られた水牛と羊を見た事がありますが、人間はこうして他者の命をいただいて生きているという事実を、改めて考える機会になりました。日本画の「膠」も牛の軟骨等から作ります。そう考えると、あらゆる場所で他者の恩恵の元に人は生きているのだという事実を知らされるのです。そしてその大切な仕事を担っている方々への、差別や偏見の愚かさを知る事となるのです。
 今年は、映画「ラサへの歩き方」というフィクションとドキュメンタリーの間の佳作と、「ある精肉店のはなし」というドキュメンタリー映画の秀作を見る事ができて良かったです。

 9月30日、読売・日本テレビ文化センター金町「水彩画教室」講師の仕事を終え(気が付けば、柏の「日本画・美人画教室」と共にすでに10年間も教えています)、銀座の画廊・創英ギャラリー「7ベクトルの起点として」を拝見。美術予備校(立川美術学院)・東京藝術大学時代からの古い悪友の中村寿生と、文星芸術大学の教授・准教授たちのグループ展です。寿生(としお/あだ名のようにそう呼んでいます)は現代美術の村上 隆さんの後継者として、今頃世界を股にかけて大活躍しているかと思いきや、案外こじんまりと地方私立美大准教授・講師などに納まって、取手市で田んぼを作ったりしながら田舎暮らし風を謳歌しているが、まだまだこれからやってくれる器の人間であると期待しています。
 
 10月2日は「松戸まつり」を少し見て、松戸文化ホールのブラジル人作家のラウラ・カルバーリョさんの「ギャラリートーク・ワークショップ」に参加。たまたま前日、文化ホールの「松戸市小中学生観光絵画展」を見た後に、イベント準備中のラウラ・カルバーリョさんに出会い、これもご縁と出向いたのです。ブラジルの色と日本の松戸の色との違いについてのトークは、外国の方ならではの視点が垣間見えて、面白かったです。
 
 10月14日は、再び「長野ヒデ子個展」(Pinpoint Gallery、南青山)におじゃまし、長野ヒデ子さんとスリランカ旅行のお話等をしました。長野さんが中国の方にもらったという「冬虫夏草」を2匹いただいたので、家でスケッチした後、薬膳スープにして食べました。モンゴルの超堅いチーズもいただきましたが、生では堅すぎてなかなか食べれないので、焦げるほど焼いてから少しずつ食べました。

 10月31日には、日本著作者団体協議会(著団協)の研究会に参加しました。「著団協」というのは絵画・絵本・デザイン・文学・作詩・映画・演劇・写真・マンガ等の日本を代表する著作者団体21団体が共同開催する集会で、各団体の理事や部長クラスの方々が参加します。日本児童出版美術家連盟(童美連)からは、きたやまようこ さんが今まで務めて来られた役割を、力不足なのですが私が引き継いでほしいという事で、1年間、きたやま さんに付いて行って学びます。今日は、きたやま さんの都合が合わずに、しばはら・ち さんと一緒に参加しました。AI(人工知能)による文学作品制作の問題について、「日経 星新一賞」の選考委員もされたという日本児童文学者協会の東野 司さんが講義されましたが、とても面白い内容で、今後も創作者が注視していかなければいけない議題でした。
 
 11月1日、再び絵本作家・長野ヒデ子さんの講演会「かぞくと楽しむ絵本と紙芝居」が、松戸市民劇場ホールで開催されたので聴きに行きました。「子供の目線になるとは、人と人として子供に対等に向き合う事だ・・・」とおっしゃられた長野さんのお言葉が心に響きました。面白い中に深みのある軽妙な語り口は、私も学ぶ点が多々あります。
 
 11月8日は、日本児童出版美術家連盟(童美連)の会報誌「dobiren」No,45・2017年号の「も~っとあやしいアトリエ探検隊」の取材で、童美連会報部のタカタ カヲリ さんと福田紀子さんとすみもと ななみ さんが私のアトリエに来られて、日本画・絵本原画や多くの画材・資料を見ていただきました。掲載されるアトリエの見取り図は私が描きましたが、はたして良い記事になるでしょうか。「dobiren」は年に一冊の発行で、貴重な絵本作家の情報が満載された面白い冊子ですが、童美連会員しか見れないのは残念です・・・、つまり、童美連に入会すると見れるという事ですね。来たれ絵本作家、来たれ児童書イラストレーター!!

童美連 アトリエ探検隊日本児童出版美術家連盟(童美連)会報部・アトリエ探検隊のタカタ カヲリ さんと福田紀子さんとすみもと ななみ さん。後ろは私の日本画作品。

 11月10日には、「新作絵本」の打合せで某老舗児童書出版社の編集者2名がアトリエに見えられました。出版社からの発表があるまで詳しくは言えないのですが、長い伝統がある絵本シリーズの来年度版の原画制作です。これから半年は制作が忙しくなりそうですが、おいおい経過をお知らせいたします。
 
 11月15日は午前中、デンマークのコペンハーゲンから来日された、IT University of Copenhagen 准教授の安岡美佳先生と、コペンハーゲン市の絵画・インテリア修復師のアナ・シモンセンさんが、私のアトリエに見えられました。今回の来日目的はデンマークの建築物から「金唐革紙 きんからかわし/手製高級壁紙」らしきものが発見され、その由来を調べられているそうです。金唐革紙製作の第一人者としても知られている私に、手掛かりを聴きたいという事で、3時間近く金唐革紙の資料解説をしました。
 その後、都心に出て、日本児童出版美術家連盟(童美連)の理事会に出席し、先日の日本著作者団体協議会(著団協)研究会の内容説明をしました。
 その後、童美連の創設者であり日本の絵本・児童書界に多大な功績を残され、先日、亡くなられた、太田大八さんを追悼する「太田大八さんをしのぶ会」が太田さん行きつけの蕎麦屋で開催され、童美連のベテランの方々30名位と出版社の方も何名か見えられました。出席者の中では私が一番若い方です。席の右には小泉るみ子さん、左に黒川みつひろ さん、正面に黒井 健さんという、すごい並びでしたが和気あいあいと話がはずみました。先日このブログにも書いた、黒井さんの絵本作品と私の絵本作品『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)「ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定されていたという逸話もこの時に話しました。童美連、現理事長の藤本四郎さんからは、「次の理事長は誰々(詳しくは言えませんが)にお願いし、次は誰々がいて、さらにその先には誰々と後藤さんがいるから心配しなくてもいい・・・。」などという酒の席とは言えご冗談が過ぎるお話も飛び出しましたが、童美連での役割も重くなる中、絵本業界の更なる発展の為にもますます責任感を持って行動しなければならないと思うようになって来ました。ただ、自分の制作と、来年からの東京造形大学絵本講師と、童美連の役目等とのバランスを取っていくのが、なおさら大変になって来そうですね・・・。
 その後、黒井 健さん、矢玉四郎さん他、ベテランの方数名に混ざって久しぶりのカラオケをしました。太田大八さんをしのびながらも、しんみりする事なく、お酒と若い作家との交流が好きだったという太田さんをしのぶ会にふさわしく、矢玉さんの尺八演奏等も飛び出しながら、面白い先輩方のお話と歌声に笑いが絶えない集まりとなりました。お別れに黒井さんと固い握手をかわし、家に着いた時は夜の12時をまわり、一日中、まるで政府要人のような過密スケジュールでした・・・。

安岡美佳先生、アナ・シモンセン修復師IT University of Copenhagen 准教授の安岡美佳先生と、コペンハーゲン市の絵画・インテリア修復師のアナ・シモンセンさん。ご両人の手に持たれているのが、私が中心となり復元製作した「金唐革紙」の断片。私は作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を持っています。

 11月25日は朝から、ちひろ美術館・東京の「赤羽末吉 中国とモンゴルの大地」展を見に行きました。ちひろ美術館の常任顧問で絵本学会会長でもあり、いわさきちひろ さんのご子息の松本 猛さんには、私も所属する「絵本学会」の集会で何度かご挨拶した事があります。赤羽末吉さんは いわさきちひろ さんと並んで、私が最も尊敬する日本の絵本作家です。『スーホの白い馬』『あかりの花』(福音館書店)『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)等の名作絵本の原画もあって感動。私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)の原話が載っている民話集『白いりゅう黒いりゅう』(君島久子 訳、赤羽末吉 挿絵/岩波書店)の原画もありました。この「犬になった王子」は、宮崎 駿さんの絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも有名で、「シュナの旅」は後にスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案にもなりました。君島久子先生からは「シュナの旅」の制作時に宮崎 駿さんから直接ご連絡があった逸話や、往年の赤羽末吉さんや太田大八さんのお話を度々伺っており、お三方とのご縁を感じずにはいられません。赤羽さんの中国でのスケッチや写真も展示されており、この展覧会は必見です。
〔補足説明:中国民話研究の第一人者の君島久子先生は、赤羽末吉さんと『王さまと九人のきょうだい』(岩波書店)『あかりの花』(福音館書店)等、太田大八さんと『チベットのものいう鳥』『月からきたトウヤーヤ』(岩波書店)等、村山知義さんと『しんせつなともだち』(福音館書店)、初山 滋さんと『たなばた』(福音館書店)、丸木 俊さんと『ふえをふく岩』(ポプラ社)等、小野かおるさんと『天女の里がえり』(岩波書店)等々・・・、日本絵本史を彩る絵本画家との名コンビにて多くの名作絵本・挿絵本を書かれて来られた絵本界のレジェンドです。そして君島久子先生との最新のコンビが私、後藤 仁という事になるのです。〕
 その後、根津美術館の「円山応挙」展を拝見。円山応挙は伊藤若冲、長谷川等伯と並んで、私が高校生の頃から最も尊崇する桃山時代~江戸時代の絵師です。近年は三者の人気が沸騰し、かつてはゆっくり鑑賞できた根津美術館でも今は人だかりでした。しかし、やはり応挙の筆使いは神妙で、国宝「雪松図屏風」重要文化財「藤花図屏風」「牡丹孔雀図」等の花鳥画の他、「西施浣紗図」「西王母龍虎図」等の美人画も絶品です。今ちょうど根津美術館の庭園は、秋の紅葉に彩られていました。
 その後、日本児童出版美術家連盟(童美連)の「第7回 著作権勉強会2016 ─ デジタル絵本での契約書体験談」を恐竜絵本作家・黒川みつひろ さんの講義で開催しました。絵本界の最先端の状況を詳しく知る事ができて良かったです。後はいつもの店で一杯・・・。お別れに黒川さんと固い握手をかわし、久しぶりの美術館鑑賞もできて充実した一日でした。

ちひろ美術館・東京ちひろ美術館・東京

根津美術館 庭園根津美術館 庭園


 その他にも、NHK文化センター(NHKカルチャー)、読売・日本テレビ文化センター(よみうりカルチャー)、コープみらいカルチャーの日本画・絵画講師や、日本児童出版美術家連盟(童美連)の理事会、著作権勉強会(月1回)、著作権部・事業部部会への参加等があり、その合間をぬって自己の作品制作を行っていくというのですから、今でも十分大変なのです。
 来年は更に、八王子の東京造形大学まで毎週1回、往復5時間余りの通勤時間をかけて絵本講義(講義時間は約3時間)に行かなければならない予定で、童美連の理事へのご推薦などという噂も流れており、某児童書出版社の新作絵本の本画制作、福音館書店「こどものとも」新作絵本制作の進展等も重なって多忙を極める事でしょう。日本画オリジナル作品の制作も大切です。しかし、他者に必要とされているという事実は誠に幸せな事でもあり、気合も入るというものです。一層気持ちを引き締めながらも、ただ一つ一つを丹念に粛々とこなしていくだけです。

 日本画家・絵本画家 後藤 仁





犬になった王子――チベットの民話

犬になった王子――チベットの民話 (2013/11/16)


君島久子、後藤 仁


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2016-11-20

絵本『犬になった王子 チベットの民話』掲載、The White Ravens 国際推薦児童図書2014カタログが届く

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』 (君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)が、Internationale Jugendbibliothek München/International Youth Library Munich/ミュンヘン国際児童図書館「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定されていた事が分かったので、私が一番信頼をおいている福音館書店の担当者に頼んで、カタログの現物をドイツのミュンヘン国際児童図書館から取り寄せていただきました。2年前のカタログなので無理かと思いましたが、本当に届いたのでうれしいですね。岩波書店の絵本担当者によると、推薦図書になった事を私に伝えたつもりでいたと言うのですが、ネット上で自ら発見するまで全く知りませんでした。やはり作者は自作の動向をきちんと知りたいものなのです。

 先日の日本児童出版美術家連盟(童美連)「太田大八さんをしのぶ会」で、黒井 健さんがおっしゃるには、『ハナミズキのみち』 (淺沼ミキ子 文、黒井 健 絵/金の星社)が同じく2014年度のThe White Ravensに選ばれていた事を、私のHPかブログで知られたとかで、黒井さんも出版社もその事実を知らなかったと言います。
 岩波書店では毎年、ミュンヘン国際児童図書館に「絵本」の寄贈をしているそうですが、それでは金の星社の「絵本」は誰が寄贈したのか・・・、不思議な話でした。黒井さんも「後藤君の記事で初めて知ったよ。ありがとう・・・。」とうれしそうにされていました。やはり、どんなにベテランになっても、自作の動向は知りたいものなのだと思います。今後とも、出版社の担当の方々には、お手数でも、作家へのまめなご連絡をお願いしたいものですね。

 画像は、送られて来た「ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」カタログの現物と、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』の紹介ページです。

 日本画家・絵本画家 後藤 仁



●ミュンヘン国際児童図書館 公式ホームページ 「国際推薦児童図書目録2014」 ─ 犬になった王子 チベットの民話
http://www.ijb.de/spezialbibliothek/white-ravens-2014/single/article/japanese-japan-3/163.html


The White Ravens2014カタログザ・ホワイト・レイブンス2014 カタログ

The White Ravens2014カタログザ・ホワイト・レイブンス2014 カタログ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』ページ




犬になった王子――チベットの民話犬になった王子――チベットの民話
(2013/11/16)
君島 久子

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2016-10-20

巨星堕つ。後藤純男先生の訃報

 巨星堕つ・・・後藤純男先生の訃報が入りました。

 私の日本画の師である後藤純男先生は、近年、旭日小綬章をご受章されたり日本芸術院賞・恩賜賞をご受賞されたり、東京藝術大学名誉教授ご就任、流山市名誉市民第一号選定など、数々の栄誉を立て続けに受けられる反面、私は常々、もう最期が近いのではないかという予感がしておりました・・・。
 私は東京藝術大学の卒業生の中では最も先生にお世話になった者の一人であり、現在、私は人物画を得意としてはいますが、制作への姿勢や絵画の本質的な部分では、最も後藤純男先生の後藤イズムというものを継承している者ではないかと自負しています。
 
 先生が体調を崩されて北海道のアトリエに引きこもられてから、ここ10年近くは全く交流を持てずに、そのままになってしまったのは誠に残念ですが、先生がお元気だった頃にアトリエに呼ばれたり、取材旅行に同伴したリ、作品をご講評していただいたりした経験を糧に、今後もますます制作に励んでいきたいと思っております。
 近年、日本画や絵本界を牽引して来られた大御所の方々が次々にお亡くなりになり、私達、中堅所がさらに文化を継承・発展させていかなければならないのだという使命感が強くなっています。

 先生は生前、「自分は120歳まで生きて、絵を描きたいのです。」とよくおっしゃられていましたが、86年の生涯で、精一杯、制作に情熱を燃やし尽くされた事と思います。先生との楽しい一時を思い出すと目頭が熱くなりますが、絵描きとして実に幸せな人生だったのではないかと確信しています。

 先生・・・心からご冥福をお祈り申し上げます。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


後藤純男先生と私「後藤純男先生 退官記念展」(1996年10月7日、東京藝術大学資料館) 後藤純男先生と私


北海道新聞: 後藤純男さん死去 日本画家 上富良野に美術館 86歳
http://dd.hokkaido-np.co.jp/entertainment/culture/culture/1-0328383.html

朝日新聞: 日本画家の後藤純男さん死去 日本美術院同人
http://www.asahi.com/articles/ASJBL5VPJJBLUCLV012.html?ref=rss

毎日新聞: 訃報 後藤純男さん86歳=日本画家、東京芸大名誉教授
http://mainichi.jp/articles/20161019/k00/00m/060/043000c

日本経済新聞: 後藤純男氏が死去 日本画家
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG19H0J_Z11C16A0CC0000/

産経新聞: 日本画家の後藤純男氏死去 86歳 
http://www.sankei.com/life/news/161018/lif1610180028-n1.html

時事通信社: 後藤純男氏死去=日本画家、東京芸術大名誉教授
http://www.jiji.com/jc/article?k=2016101800749&g=soc

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プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN)

Author:後藤 仁(GOTO JIN)
 ~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

  〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始める。東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、後藤純男先生(恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞等への出演・掲載も多い。金唐革紙保存会 主宰。日本児童出版美術家連盟(童美連)(太田大八先生、赤羽末吉先生、いわさきちひろ先生らが創設)会員。絵本学会(太田大八先生らが創設、現会長:松本 猛先生)会員。日本中国文化交流協会(井上 靖先生らが創設)会員。この本だいすきの会(代表:小松崎 進先生)会員。2017年度より東京造形大学、絵本講師に就任。千葉県松戸市在住。

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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