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2022-10-23

後藤仁の師系 『市制施行100周年・開館20周年記念特別展 小茂田青樹展』(川越市立美術館)開催


小茂田青樹展2022
小茂田青樹展2022

『市制施行100周年・開館20周年記念特別展 小茂田青樹展』
  川越市立美術館

〒350-0053 埼玉県川越市郭町2丁目30番地1
  電話: 049-228-8080
  ファクス: 049-228-7870

 【会期】 2022年10月22日(土曜)~12月4日(日曜)
 【開館時間】 午前9時~午後5時(入場は午後4時30分まで)
 【休館日】 月曜日(ただし11月14日〔県民の日〕は開館)
 【観覧料】
   一般 600円(480円)
   大学生・高校生 300円(240円)
   中学生以下 無料
   ( )内は20名以上の団体料金

 身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳をご持参の方、及びその介護者1名は無料
 着物の日にちなみ、8日、18日、28日に着物で来館された方は団体料金
 11月14日(県民の日)、12月1日(市民の日)、12月4日(12月第一日曜日)は無料観覧日

 〔主催〕 川越市
 〔助成〕 芸術文化振興基金
 〔協力〕 紋蔵庵
 〔後援〕 朝日新聞さいたま総局、埼玉新聞社、産経新聞さいたま総局、時事通信社さいたま支局、東京新聞さいたま支局、日本経済新聞社さいたま支局、毎日新聞埼玉西支局、読売新聞さいたま支局、NHKさいたま放送局、J:COM東上・川越、テレ玉、FM NACK5

「小茂田青樹展」 チラシ・出品目録 PDFデータ
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.files/Seiju_Fo.pdf
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.files/Seiju_Fu.pdf
 https://www.city.kawagoe.saitama.jp/artmuseum/tokubetutenji/toku-index.files/Seiju_list.pdf

 私の師である日本画家・後藤純男(ごとう すみお)先生〈東京藝術大学名誉教授、日本芸術院賞・恩賜賞受賞者〉には、山本丘人(やまもと きゅうじん)先生〈文化勲章受章者〉と田中青坪(たなか せいひょう)先生〈東京藝術大学名誉教授〉の2系統の師系があります。その田中青坪先生のさらに師の、小茂田青樹(おもだ せいじゅ)先生の大型特別回顧展が開催されます
 小茂田青樹先生は、私(後藤 仁)にも直接つながる系譜にある、日本画壇における歴史的最重要画家のお一人です。詳しくは、拙ホームページ「画歴」〔後藤 仁につながる、日本画家 師弟関係図〕 をご参照下さい。↓

 https://gotojin.web.fc2.com/career.html

「後藤純男先生退官記念展」1996年10月7日
「後藤純男先生 東京藝術大学退官記念展」
 1996年10月7日 後藤純男先生と私 (東京藝術大学資料館)


 川越市のお近くにお越しの際は、ぜひ、展覧会を観に行ってみて下さい。よろしくお願い申し上げます。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁/后藤 仁/JIN GOTO

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テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

2020-10-24

特集展示「郷土ゆかりの画家たち ─赤穂ゆかりの画家たちが描いた日本画─ 展」(赤穂市立美術工芸館 田淵記念館)後藤 仁

特集展示「郷土ゆかりの画家たち ─赤穂ゆかりの画家たちが描いた日本画─ 展」
 2020年11月11日(水)~2021年1月21日(木)
   ※12月16日(水)から一部展示替えとなります

 赤穂市では、江戸時代以来、多くの日本画家を輩出してきました。
 今回の展示では、朝廷から「法橋」の位を叙任された長安周得とその弟子の北條文信や、幕末から明治にかけて京都画壇で活躍した鈴木派の鈴木百年・松年親子、明治から大正にかけて京都画壇で活躍した四条派の今尾景年から、現代日本画家の室井澄氏、後藤 仁 氏までを展示いたします。
 赤穂ゆかりの日本画家たちが描いた日本画が一堂に会するこの機会を、是非御堪能ください。

 私が赤穂市に寄贈した、日本画作品「精華(インド舞踊)」も展示されるようです。お近くの方は、ぜひ足をお運びになり、作品をご覧ください。
 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

「精華(インド舞踊)」後藤 仁日本画「精華(インド舞踊)」(F50号) 後藤 仁

 ◆展示説明会◆
  日時/2020年12月20日(日)午後2時~
  場所/当館展示室
  説明/当館学芸員

  開館時間 9時00分~17時(入館は16時30分まで)
  休館日 毎週火曜日(祝日の場合は翌日振替)
  入館料 大人200円・小中学生100円(特別展期間中は別料金) 
  ※団体30人以上2割引、100人以上4割引
  ※赤穂市内に居住する65歳以上の方は5割引
  ※ココロンカード利用可
  ※身体障害者割引あり

赤穂市立美術工芸館 田淵記念館
 〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎314-10
  TEL・FAX/0791-42-0520
   E-mail/info@ako-art.jp
  http://www.ako-art.jp/%e4%bc%81%e7%94%bb%e5%b1%95%e3%81%ae%e3%81%94%e6%a1%88%e5%86%85/

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2020-03-06

画廊宮坂・赤穂市立美術工芸館 田淵記念館~後藤 仁 YouTube展覧会映像


 随分、久しぶりに、YouTubeに展覧会映像を上げました。貴重な展覧会場や作品の画像、ギャラリートークの一部を公開しています。ぜひ、ご覧下さい。
 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁


~日本画画業35周年記念~
 後藤 仁 日本画・絵本原画展


2018年8月20日(月)~25日(土)
〔20日(月) 後藤 仁 ギャラリートーク・絵本朗読会・サイン会〕 

画廊 宮坂
 〒104-0061 東京都中央区銀座7-12-5 銀星ビル4F
 Tel: 03-3546-0343
 http://cgi.www5a.biglobe.ne.jp/~miyasaka/

        *

 15歳で日本画を始めて35年の歳月が流れました。永年「アジアの美人画」をテーマに、日本やアジアの女性や少数民族などを描いてきました。
 本展では、日本画画業35周年、絵本出版5周年を記念して、美人画・風景・花などの日本画・版画作品24点と、絵本の原画作品5点にて展覧いたしました。
(日本画・版画作品と絵本の売り上げの一部は、東北被災地等への「絵本寄贈プロジェクト」に使われました。)

【出品作品】
○日本画 代表作品~小品  F50号~F0号 20点
○版画作品
 「ながいかみのむすめ チャンファメイ(後ろ扉)」
 「犬になった王子 チベットの民話(第12場面)」他 4点
○絵本 原画作品  5作品分の表紙原画 5点
 「ながいかみのむすめチャンファメイ」(福音館書店こどものとも)
 「犬になった王子 チベットの民話」(岩波書店)
 「おしゃかさま物語」(佼成出版社)
 「わかがえりのみず」(鈴木出版)
 「金色の鹿」(子供教育出版)

〔主催〕
画廊宮坂
〔後援〕
一般財団法人 日本中国文化交流協会、学校法人桑沢学園 東京造形大学、この本だいすきの会、絵本学会、貴州省日本観光センター、岩波書店、福音館書店、鈴木出版、佼成出版社、子供教育出版




            ★

赤穂市立美術工芸館 田淵記念館 平成30年度 特別展
 ─ 日本画画業35周年記念 ─
後藤 仁 日本画・絵本原画/後藤大秀 からくり人形
 ~赤穂出身の日本画家・絵本画家、初の里帰り展~


2018年10月20日(土)~12月17日(月)

《オープニングセレモニー》10月20日(土)
主催者・ご来賓挨拶(赤穂市長、後藤 仁、後藤大秀ほか)、からくり人形実演披露会(大垣祭保存会)、幼稚園児たちの踊り、絵本朗読会(地元の朗読家)

《後藤 仁 ギャラリートーク・サイン会、絵本朗読会》11月18日(日)
ギャラリートーク「赤穂の思い出、アジアの旅と日本画・絵本の制作」

赤穂市立美術工芸館 田淵記念館
 〒678-0215 兵庫県赤穂市御崎 314-10
 http://www.ako-art.jp/

      *

 15歳で日本画を始めて35年の歳月が流れました。永年「アジアの美人画」をテーマに、日本やアジアの女性や少数民族などを描いてきました。この度、日本画画業35周年、絵本出版5周年を記念して、私の生まれ故郷・赤穂にて初の本格的な大型展覧会を開催いたしました。
 日本画の代表作25点と、絵本5作品の原画、金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術、国重要文化財建造物壁紙)にて展覧しました。さらに後藤 仁の伯父で、からくり人形師の後藤大秀が手がけた、大垣まつり(ユネスコ無形文化遺産)の、からくり人形と能面作品も合わせて展覧いたしました。
 また同時期に、赤穂市内の「桃井ミュージアム」でも、『後藤 仁 日本画小品展』を開催した他、ギャラリートーク・特別教室 等の各種イベントも多数、開催されました。
 貴重な作品群が一堂に会した、誠に貴重な展覧会になりました。ぜひ、ご視聴いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

 絵師(日本画家・絵本画家、金唐革紙製作技術保持者) 後藤 仁 


【展示内容】
〇日本画 代表作品 25点
〇絵本 原画作品(表紙・扉・場面・後ろ扉)5作品
 「ながいかみのむすめ チャンファメイ」(福音館書店こどものとも)
 「犬になった王子 チベットの民話」(岩波書店)
 「おしゃかさま物語」(佼成出版社)
 「わかがえりのみず」(鈴木出版こどものくに ひまわり版)
 「金色の鹿」(子供教育出版)
〇金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術、手製高級壁紙)4点
  国重要文化財建造物
 「入船山記念館」「移情閣 孫文記念館」「旧岩崎邸庭園」

〇後藤大秀 作品
 からくり人形(ユネスコ無形文化遺産・国重要無形民俗文化財「大垣まつり」)3体
 「布袋軕 倒立唐子人形、采振り人形、布袋人形」
 能面 5面

〔主催〕
公益財団法人 赤穂市文化とみどり財団、赤穂市立美術工芸館 田淵記念館
〔特別協力〕
大垣祭保存会
〔後援〕
大垣市、大垣市教育委員会、赤穂市、赤穂市教育委員会、一般財団法人 日本中国文化交流協会、学校法人桑沢学園 東京造形大学、絵本学会、この本だいすきの会、貴州省日本観光センター、岩波書店、福音館書店、鈴木出版、佼成出版社、子供教育出版



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2019-11-17

『童美連 創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』「東京あこうのつどい」ご報告、後藤 仁

『童美連 創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』 
  (ブックハウスカフェ、神保町) ご報告 ('ω')ノ


 一般社団法人 日本児童出版美術家連盟(童美連)主催の大型団体展覧会『童美連創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』(ブックハウスカフェ、神保町)がご好評のうちに終了しました。(私・後藤 仁 は、この展覧会を企画運営する童美連・展覧会実行委員会委員長として、この展覧会を取りまとめました。)
 童美連現会員270名余りの中の有志、156名の原画・版画・立体作品が一堂に並びました。著名・人気絵本作家・画家から新人絵本作家・イラストレーターまで、実に多彩な顔ぶれです。
 今回、私は、絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 後ろ扉・原画を出品いたしました。東京近郊で、この原画を公開するのは久しぶりでした。
 絵本・児童書閲覧コーナーには、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)も展示しました。

こどもの本の画家たち展10月24日(木) 搬入・展示。 ブックハウスカフェ スタッフ、日本児童出版美術家連盟会員の皆さんと。

こどもの本の画家たち展ブックハウスカフェ、神保町

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」(ブックハウスカフェ) 会場入り口

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」(ブックハウスカフェ) 会場。 絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 後ろ扉・原画 〔上段・中央〕

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」(ブックハウスカフェ) 会場。 絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 後ろ扉・原画 〔上段・中央〕

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」(ブックハウスカフェ) 会場。 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 〔下段・中央〕

 2019年10月25日(金)「オープニングパーティ」開催!!。今回は、会場の広さ等を考慮して、童美連会員だけのオープニングパーティとしました。雨が降る中、50名を超える童美連会員の方々にお集まりいただきました。展覧会実行委員会委員長の私も一言ご挨拶し、パーティが始まりました~。🥂 🍻   
 ブックハウスカフェでご用意いただいた、食べ物・飲み物は美味しくて安くて、とても good! 楽しいひと時となりました~。

 27日(日)は、講演会「童美連55年の歩み ~こどもの本の画家たちの仕事と誇り」(講師:浜田桂子)がありました。
 浜田桂子さんは、童美連の歴史にも詳しく、絵本の歴史にも精通しておられ、著作権についても理解が深いので、このテーマに最もふさわしい方だと、今回、ご講演をお願いいたしました。
 この日、会場いっぱいの多くの方が聴講に来られました。浜田さんは、福音館書店「こどものとも」の初期の名作絵本や、太田大八さんの絵本等を示されながら、丁寧に分かりやすく、ご解説いただきました。
 最後に私も、展覧会実行委員会委員長として、少しご挨拶して閉会となりました。

こどもの本の画家たち展講演会「童美連55年の歩み ~こどもの本の画家たちの仕事と誇り」(講師:浜田桂子) 後藤 仁 ご挨拶

こどもの本の画家たち展講演会「童美連55年の歩み ~こどもの本の画家たちの仕事と誇り」(講師:浜田桂子) 後藤 仁 ご挨拶

 11月3日(日)は、「絵本読み聞かせリレー」を1Fカフェスペースで行いました。複数の絵本作家が自作絵本を朗読していくという企画で、第1部・第2部とも会場をあふれる程のお客様でにぎわいました。ご年配の方も多かったですが、お子さん方も楽しんでくれました~。 ヽ(^o^)丿

 4日(月・祝)は、講演会「絵本作家としての歩み」(講師:和歌山静子)を開催。和歌山静子さんは中国にも造詣が深く、力強く個性的な絵を描かれます。会場は満員で大変盛況でした~。和歌山さんの人間味あふれるお人柄がにじみ出た、とても面白いお話でした。
 私も最後に少しだけご挨拶。そこで一番やりたかったのは、展覧会実行委員会のメンバー紹介です。一人一人が独立した絵本作家・イラストレーターながら、今回、裏方として時間と労力をさいて頑張っていただけたメンバーを、せめて名前だけでもご紹介したかったのです。

こどもの本の画家たち展講演会「絵本作家としての歩み」(講師:和歌山静子)

 『こどもの本の画家たち展』は、こうして約2週間の会期を終え、大盛況のうちに無事閉幕いたしました。
 会期中は1600名を超える多くの子どもたち・絵本愛好家・児童書関係者の皆様に展示会場にお越しいただき、誠にありがとうございました。講演会・読み聞かせリレーも、合計 約200名以上の方々にご参加いただき盛り上がりました。また、童美連会員・展覧会実行委員会のお手伝いいただいた皆様に感謝申し上げます。
 今回の展覧会においては、私の絵画界での永年の経験を存分に活かし、ただ絵本の原画であるというだけではない、生の絵画作品自体を純粋に鑑賞し、その筆致や息づかい等を堪能できる展覧会を目指し、それについてはある程度、実現できたのです。ただし、これだけでは私の目標の半分も叶えられませんでした。絵本原画の販売コーナーや、いわさきちひろ・赤羽末吉・太田大八・滝平二郎・瀬川康男 等の物故会員作品展を企画提案したのですが、童美連の資金・人員不足や総会・理事会での理解が得られずに断念しました。

 11月6日(水)の搬出時は男手が足りず、私自身は先日からの軽度の腰痛もあり、力仕事はけっこう大変でしたが、その後、「第6回 東京あこうのつどい」(都市センターホテル、千代田区)があったので、そのまま現地に直行しました~。
 一昨年には小池百合子都知事もご出席された、赤穂市・兵庫県関係者100名程が集う会ですが、文化人は私や音楽家・映画人等、数名で、ほとんどは国会議員や赤穂市長・市議会議長等の国政・市政関係者と、大手ゼネコン等のビジネス関係者です。なかなか絵描きの私と興味が重なる人も少ないのですが、時には異業種の人と話す事も、また必要な事でしょう。それに、この時くらいしか会えない、貴重な方々もおられますし・・・。

こどもの本の画家たち展11月6日(水) 搬出。 日本児童出版美術家連盟会員の皆さんと。お忙しい中、黒井 健さん・篠崎三朗さん等も直接搬出に来ていただき、ありがとうございました。

東京あこうのつどい「第6回 東京あこうのつどい」 (都市センターホテル、千代田区) 赤穂市・兵庫県にゆかりのある、国会議員、赤穂市長・市議会議長、経済・文化人 等が集まる会です。

             *

 私は日本児童出版美術家連盟(童美連)には、黒井 健さん、浜田桂子さんのご推薦で2014年初めに入会し、約5年余り在籍し、後半の3年間は理事と展覧会実行委員会委員長・日本著作者団体協議会担当 等の重要役職を務めました。童美連では何人かの素敵な絵本作家の先輩方にも出会えましたし、まだまだ知らない絵本界を勉強する良い機会にもなりました。
 ただ、5年の間、童美連の中枢を知るにつれ、日本画界・純粋美術界と同じく、様々な問題点がある事が見えてきました・・・。60歳代過ぎの絵本作家の方々の中には、とても優れた造形性や人間性を備え、絵本界での名声と実績を示す人も幾人かいますが、若い作家になるにつれ、名実が備わった作家が少なくなります。また、日本画界では縦社会・派閥社会の閉塞感・弊害は多々ありますが、公然と派閥を標榜している潔さがありましたが、童美連では「公平・平等」を公に掲げながら、実際には密かな派閥・グループ間の軋轢が見え隠れし、様々な不公平性が生じていました。童美連も創立50年を超え、世に言う「権力は腐敗する」「一つの文化ジャンルの最盛期は50年を越えない」という言葉通り、ここでは詳しくは語りませんが、その他にも様々な疑問点・脆弱性を内包している今の童美連の現状を垣間見ました。現在は辛うじて、尊敬できる優れたご年配の絵本作家は残っておられますが、もう今は既に、私が憧れた絵本作家、いわさきちひろ や赤羽末吉さん達がご活躍された頃の、最も輝ける童美連ではないのです・・・・。このまま何も改革せずに今の体制で進むと、きっと10年~20年後には解体、又は、実質的な機能を失う危機に直面するでしょうね・・・。
 童美連では「著作権」の勉強会も行われますが、それは1年もあれば、ほぼ全容を解釈できました。童美連で吸収できる知識・利点のほぼ全てを、5年間もあれば、私は成しえました。その後は、時間的・体力的・金銭的浪費ばかりが気になり出すだけです・・・。とにかく”制作”の時間が相当削られるのだけは、我慢できません。私にとって「絵」は人生の全てなのですから~。私は童美連よりずっと大きな作家団体の日本美術家連盟会員でもあるので、「作家の権利の保護・擁護」という観点からも、童美連と重なる部分も多く、両団体に入る必然性もないのです。

 ブッダも「真理のことば」の中で、こうおっしゃられています。・・・・「旅に出て、もしも自分よりすぐれた者か、または自分にひとしい者に出会わなかったら、むしろきっぱりと独りで行け。愚かな者を道伴れにしてはならぬ。」(「ブッダの真理のことば 感興のことば」中村 元訳/岩波文庫)・・・・と。

 そんな訳で、特にお世話になった童美連の複数名の先輩方々には大変申し訳ない思いもあるのですが、その他にも諸々を考慮した結果、童美連での活動はこの「展覧会」という形一つの完了をもって、完全に離れる決意を固めました。
 本来の日本画家としての創作活動を一番大切にしていきたいのです。しかし、感受性の豊かな子どもたちに直接訴えかける「絵本の世界」もとても重要と考えており、福音館書店・岩波書店 等の優れた大手絵本出版社や、福音館書店編集長であった唐 亜明さん達と、本当にしっかりした絵本だけを、今後も制作継続していく所存です。
 また、何人かの信頼できる良き絵本作家の先輩方・同輩達とは、童美連を離れた後も、きっと良きお付き合いが続くだろうと信じています。今後ともよろしくお願いいたします。
 
 絵師(日本画家・絵本画家)、日本児童出版美術家連盟 会員・理事〔展覧会実行委員会委員長〕  後藤 仁

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2019-10-18

日本児童出版美術家連盟主催『童美連創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』開催ご案内

『童美連 創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』
 2019年(令和元年)10月25日(金)~11月6日(水)
 11:00~18:00 (最終日 15:00まで)

 ※講演会のある日、10月27日、11月4日は、観覧時間が 16:00 までです。

神保町 ブックハウスカフェ 2Fギャラリーひふみ座
 〒101-0051 千代田区神田神保町2-5 北沢ビル2F
 電話 03-6261-6177

 https://www.bookhousecafe.jp/

 〈交通〉 神保町駅(半蔵門線/都営三田線・新宿線) A1出口 徒歩1分以内


 ※1F 販売コーナーで出品作家の絵本・児童書を販売予定です。ただし、全ての作家の作品がある訳ではありませんので、ご了承ください。
 2Fには、一部の作家の「絵本・児童書 自由閲覧コーナー」もありますので、ご自由に絵本・児童書を読んで、おくつろぎください。1Fには、カフェスペースも設けられています。

【絵本イベント】
○ 10月27日(日)17:00~18:00 2Fギャラリーひふみ座ホールA
 講演会「童美連55年の歩み ~子どもの本の画家たちの仕事と誇り~」 
  講師 : 浜田桂子
 ※参加費無料 要予約 先着50名様 (詳細はブックハウスカフェにお問い合わせください。まだ、残席はあります。)

○ 11月4日(月・祝)17:00~18:40 2Fギャラリーひふみ座ホールA
 講演会「絵本作家としての歩み」 
  講師 : 和歌山静子
 ※参加費無料 要予約 先着50名様 (詳細はブックハウスカフェにお問い合わせください。まだ、残席はあります。)

○ 11月3日(日) 第1部13:00~14:00、第2部15:00~16:00 1F中央カフェスペース
 絵本読み聞かせリレー ~絵本作家・画家が自作絵本の読み聞かせをします~
 ※参加費無料 自由参加


主催 : 一般社団法人 日本児童出版美術家連盟(童美連)
後援 : 千代田区、朝日新聞社、毎日新聞社、東京新聞、神保町ブックフェスティバル実行委員会、本の街・神保町を元気にする会、日本児童図書出版協会、公益財団法人 文字・活字文化推進機構、一般社団法人 日本児童文学者協会、一般社団法人 日本児童文芸家協会

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」 チラシ表

こどもの本の画家たち展「こどもの本の画家たち展」 チラシ裏
 
 一般社団法人 日本児童出版美術家連盟(童美連)主催の大型団体展覧会『童美連創立55周年記念 こどもの本の画家たち展』(神保町ブックハウスカフェ)を開催いたします。(私・後藤 仁 は、この展覧会を企画運営する童美連・展覧会実行委員会 委員長をしています。)
 童美連会員の有志、157名の原画・版画・立体作品が一堂に並びます。著名・人気絵本作家・画家から新人絵本作家・イラストレーターまで、実に多彩な顔ぶれです。
 今回、私は、絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 後ろ扉・原画を出品いたします。東京近郊で、この原画を公開するのは久しぶりです。

絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』表紙・表絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも) 表紙

 会期中、10月25日(金)、10月27日(日)、11月1日(金)、11月3日(日)、11月4日(月・祝)は、私はほぼ1日中会場にいる予定です。
 私は諸々の事情を考慮し、年内で童美連を完全に離れる事を決めましたので、この展覧会が、私の童美連会員・理事としての最後の仕事になります・・・。ぜひ、お子様・お孫様とご一緒に、皆さまで展覧会にお越しください。心からお待ちしております。 ヽ(^o^)丿 ワ~~ィ !!!

  絵師(日本画家・絵本画家)、日本児童出版美術家連盟 会員・理事〔展覧会実行委員会 委員長〕 後藤 仁


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2019-09-03

「東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展」ご報告、後藤 仁

『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』
 2019年8月27日(火)~9月1日(日)
  10:00~17:30(展示室への入場は17:00まで)

埼玉県立近代美術館 一般展示室2
 〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤 9-30-1
 TEL 048-824-0111  FAX 048-824-0119
  
主催 : 国際中国美術家協会アジア分会、東京地球村美術雑誌社
後援 : 中華人民共和国在日本国大使館文化部

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 埼玉県立近代美術館

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 埼玉県立近代美術館

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号) 後藤 仁

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号) 後藤 仁

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号) 後藤 仁

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 主催者で油彩画家の李 剣華さんと

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 オープニングセレモニー

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 オープニングセレモニー、後藤 仁 ご挨拶

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 オープニングセレモニー

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 オープニングパーティー(東京プリンスホテル)、ご来賓の太平洋美術会会長・佐田興三先生から賞状「東京芸術双年研究展学術賞」を授与される

現代中国芸術国際交流展『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 オープニングパーティー(東京プリンスホテル)

 国際文化交流プロジェクト「東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展」への特別招待を受けたので、私も日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号)1点を出品いたしました。
 中国・台湾、イギリス人作家と日本人作家の、中国画・日本画・油画・陶芸・書道による交流展。今回、私は招待作家なのですが、「東京芸術双年研究展学術賞」という賞をいただきました。誠にありがとうございます。

 この展覧会のオープニングセレモニー・パーティーの模様を掲載いたします。中国・台湾・イギリスと日本の作家の作品群は、いずれも個性的でバラエティーに富み、とても面白い展示となっています。出品者のお一人で陶芸家の加山哲也さんは、日本画家・加山又造先生のご子息です。私は、加山又造先生には、東京藝術大学時代に少し教わりましたので、こんなご縁にも、懐かしい思い出とともに感慨深いものがあります。
 このような展覧会を機会に、今後ますます、日中の文化交流・美術交流が活性化する事を願っています。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

2019-08-14

「東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展」「3号展」ご案内、後藤 仁

『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』
 2019年8月27日(火)~9月1日(日)
  10:00~17:30 (展示室への入場は17:00まで)
  オープニングセレモニー : 27日(火)10:30~ 会場にて。私も参加いたします。

埼玉県立近代美術館 一般展示室2

  〒330-0061 埼玉県さいたま市浦和区常盤 9-30-1
  TEL 048-824-0111  FAX 048-824-0119
  http://www.pref.spec.ed.jp/momas/?page_id=82

  〈電車〉
  JR京浜東北線「北浦和駅」西口 徒歩3分(北浦和公園内)。
  JR東京駅、新宿駅から「北浦和駅」まで、それぞれ約35分。
  〈バス〉
  国際興業バス、西武バスとも「北浦和駅西口前」下車 徒歩3分。
  
埼玉県立近代美術館埼玉県立近代美術館 地図

埼玉県立近代美術館『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 チラシ表

埼玉県立近代美術館『東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展』 チラシ裏

埼玉県立近代美術館日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号) 後藤 仁

 国際文化交流プロジェクト「東京芸術双年研究展・現代中国芸術国際交流展」への特別招待を受けたので、私も日本画作品「苗族の娘(中国貴州省─姉妹飯)」(F20号)1点を出品いたします。
 中国・台湾作家と日本人作家の、中国画・日本画・油画・陶芸・書道による交流展。今回、私は招待作家なのですが、「東京芸術双年研究展学術賞」という賞をいただけるそうです。誠にありがとうございます。
  
 主催 : 国際中国美術家協会アジア分会、東京地球村美術雑誌社
 後援 : 中華人民共和国在日本国大使館文化部

            


 画廊宮坂35周年記念 「現在・過去・未来 3号170点 展」はご好評のうちに終了しました。銀座の老舗画廊・画廊宮坂の開廊35周年記念企画。画廊宮坂とお付き合いのある美術作家(日本画家・洋画家)が、一人3号の作品1点ずつ出品、合計170点余りの作品が並びました。
 この後、下記の日程で全国の美術館・画廊を巡回展示していきます。全ての作家作品が巡回するわけではないそうですが、私の作品は展示されるようです。人気作家・著名作家の作品が多数展示販売されるので必見です。展覧会会場のお近くに方は、ぜひお越し下さい。

 画廊宮坂 出品作家後藤 仁、智内兄助、石井武夫、大矢十四彦、大矢 紀、小嶋悠司、斉藤典彦、武田州左、滝沢具幸、谷中武彦、伊東正次、棚町宜弘、他 170名余り。

  

【全国巡回展示 予定表】
 ※各会場にて、全ての作家作品が出品されるわけではありません(選択展示)。各会場で地元作家が加わる場合もあります。

 ●画廊宮坂
   2019、7、16(火)~27(土) 終了
 ●ギャラリーマスガ(福島・須賀川市)
   2019、8、17(土)~25(日)
 ●秩父美術館ギャラリー
   2019、10、12(土)~27(日)
 ●三重画廊
   2019、11、26(火)~12、1(日)
 ●和歌山 Ms ギャラリー12番丁
   2020、1、9(木)~19(日)
 ●広島福屋デパート
   2020、2、13(木)~2、19(水)
 ●姫路・山陽百貨店
   2020、2、26(水)~3、3(火)
 ●仙台阿部敬四郎ギャラリー
   2020、3、26(木)~4、21(火)
 ●千葉県流山市 「森の美術館」
   2020、5、1(金)~6、26(金)

3号展「3号200点 展」 ギャラリーマスガ(福島・須賀川市)

3号展「3号160点 展」 秩父美術館ギャラリー


テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙制作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

【後藤 仁 略歴】
 師系は、山本丘人(文化勲章受章者)、小茂田青樹(武蔵野美術大学教授)、田中青坪(東京藝術大学名誉教授)、後藤純男(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)。
 アジアや日本各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」を中心画題として、人物画、風景画、花鳥画などを日本画で描く。また、日本画の技術を応用して、手製高級壁紙の金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術)や、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)の天井画、絵本の原画などの制作を行う。
 国立大学法人 東京藝術大学 デザイン科 非常勤(ゲスト)講師(2017~21年度)。学校法人桑沢学園 東京造形大学 絵本講師(2017~18年度)。日本美術家連盟 会員(推薦者:中島千波先生)、日本中国文化交流協会 会員、絵本学会 会員。
    *
 1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
 卒業以降は日本画家として活動し、日本・中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画/日本の美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は「絵本」の原画制作に力を入れる。
 2023年、大垣祭り(ユネスコ無形文化遺産)天井画『黒龍と四つ姫の図』を制作奉納する。

○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社/中国)。挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
 『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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