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2021-12-29

「絵師 日々の言霊」 後藤 仁 〈13〉

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈13〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、日本国内向け「新作絵本」の制作過程と、 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の新聞記事報告等をまとめています。
 今年は、この2年間にも及ぶコロナ禍による、中国向け新作絵本『青蛙緑馬(チベット民話)』(浙江少年児童出版社)の発売の長期間延期や、その他の重要な仕事の中断・変更等のマイナス事項も相次ぎました。仕事と趣味を兼ねた、私の最大の楽しみであり生き甲斐である、 ”海外・国内写生旅行” にも簡単には行けないという厳しきご時世で、最近、心がかなり疲弊していました・・・・。
 そんな中で、優れた ”中国ドラマ・ドキュメンタリー” 鑑賞が、私のほぼ唯一の心のオアシスとなりました~(”絵〔日本画・絵本画〕”を描くのは、心底、好きで楽しい事なのですが、本画制作ともなると、やはり仕事である以上、制作上の義務感・責任感や疲労・苦痛を伴うのです)。特に、今、私のマイブームとなっている、中国の超美形女優・ジン・ティエン(景甜)のドラマ・ドキュメンタリー番組には救われました~。そこで最近は、仕事以外の、そんな、たわいもない趣味のつぶやきが増えました~~💖

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

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2021年11月14日

 またまた、中国のトップ女優・美の権化、ジン・ティエン(景甜)主演の、面白い華流ドラマを発見~ ❣ 
 『一场遇见爱情的旅行/一場遇見愛情的旅行/Love Journey(愛に出会う旅)』〈2019年 中国〉という現代ドラマです。正式な放送とそうでないものがあると思われますが、日本でも、一応、ネットで観れるようですね ~ 💑
 ヒロイン(主演女優)は、ジン・ティエン(景甜)で、ヒーロー(主演俳優)は中国歴史ドラマ「月に咲く花の如く」「独孤皇后〜乱世に咲く花〜」等で実直・一途な男前役を演じたチェン・シャオ(陈晓/陳暁)、という豪華な顔ぶれです。

 私は、まだ、序盤しか観ていませんが、ヒロインは画家の娘という設定らしく、絵画オークションの一枚の”絵”から物語が始まり、車の旅を通して、話が展開されていきます。ヒーローは覆面警察官(私服警察官)という設定らしいです。スリルとサスペンス + コミカル・ラブストーリーという、中国得意の大胆かつ繊細なストーリー展開です。そこに中国での旅先の光景が加わり、見応えのあるドラマになっているようです。上海から車旅をスタートし、最終的に、雲南省のチベット族の土地(シャングリラ)を訪れるようで、その辺りも楽しみですね。ヽ(^o^)丿

 ”中国~チベット~旅~絵画・画家~ジン・ティエン(超美人)” の物語ときたら、正に、私の嗜好・職業に合わせて創られたかのようですね~💖 警察官だけゆかりがありませんが、強いて挙げれば、伯父・後藤大秀さんのご子息(私の従兄)が警察官です・・・。
 中国ネットドラマ『司藤(半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~)』ほどの情感・幻想感は無いようですが、このドラマも、大いに期待できそうです。しかし、ほどほどに観ないと、中国ドラマが面白すぎても、自身の仕事が手につかなくなりますからね 〰  (^.^)/~~~


11月26日

 画家という仕事は年単位で動きますので、大きな仕事と仕事の合間には、ぽっかりと時間が取れる時があり、通常ならその期間(一か月以内)に海外や国内での「取材・写生旅行」を敢行したりします。
 コロナ禍の今はそれが難しいので、少し時間が取れた時に、精神の充足期間として、絵画制作にも役立ちそうな趣味等に没頭しています。最近は中国ドラマ鑑賞にはまっています・・・。画家とは、基本、極めてマニアックな種族なのです~💛

 中国ドラマ『一场遇见爱情的旅行/一場遇見愛情的旅行/Love Journey(愛に出会う旅)』〈主演女優はジン・ティエン(景甜)、主演俳優はチェン・シャオ(陈晓/陳暁)/2019年 中国〉を見終えましたが、とても見応えのある傑作ドラマでした~。😍
 オークション・画廊での絵画の展示・売買を巡る、ハラハラドキドキのスリルとサスペンスから、コミカル~オネストな描写で涙を誘う純情ラブストーリーから、チベット族の住む雲南省・シャングリラでの旅情から、実に内容の濃いエンターテインメント・ドラマになっています。特に、画家の父との菜の花畑での思い出のシーンや、ドラマの最終場面で主人公同士が会いたいのに会えないシーン等は、感動で胸がつまります。美しい描写の反面、中国警察の活動がベースにあり、過激でドロドロのギャング活劇でもあります(残酷なのが苦手な人にはお勧めできませんが)。そんな訳で、残念ながら、多分、日本での正式なテレビ放映はなさそうですね・・・。

 中国のドラマは、大抵、とても長編です。この『一场遇见爱情的旅行』も全52話ありますが、全体的にとても丁寧で複雑に作り込まれています。しかし何故だか、最後の51・52話のギャング団討伐の件だけ、やや雑な展開に感じ、最終話のランボー的な戦闘シーンから液体爆弾までの場面は、少しコントチックにも見えました~。今まで一度も登場していない、野性的な男性ギャングやセクシーな女性闘士が突然現れたり、爆弾の電線の色を選ぶ描写は、さほど凝る必要はないとして、あえてベタにまとめたのか、逆に考え過ぎた挙句なのかもしれませんが、少々、滑稽です。しかし、話の要所要所に軽妙な笑いが散りばめられているので、これも、ありなのかもしれませんが・・・。
 でも、最終話の、チベット族式結婚式・高山での二人の場面や、上司の警察官との再会のシーン等は、とても良い雰囲気で感動的です。

 私は歴史物が好きで、普段、現代ドラマはほとんど観ませんが、私の感覚では、2021年製作の中国ネットドラマ『司藤(半妖の司籐姫 ~運命に導かれた愛~)』につぐ、良く出来た現代ドラマだと感じました。
 日本でも現在、TBSテレビ 日曜劇場「日本沈没ー希望のひとー」が力を入れて製作放送されていて、なかなか面白いのですが、それでも、2009年にTBSで放送された歴史・現代ドラマ「JIN−仁−」以降で、それを越える日本の感動ドラマを、私は知りません。
 中国テレビドラマは、20年程前までは、とても安っぽくて古い感じの作りでしたが、その後、この10年程で、日本・韓国や欧米のドラマ要素を取り入れつつ急速に発達し、2015年頃には韓国ドラマに似た雰囲気の、かなり良く出来た作品が登場し出したようです。「ハンシュク〜皇帝の女傅」(ジン・ティエン主演)や「武則天 -The Empress-」「女医明妃伝~雪の日の誓い~」等がその頃の作品です。その後~現在までの5年程は韓国風から脱却し、中国オリジナルの感覚を備えた秀作が、多数、製作されています。
 テレビ以外にもネットドラマも発達し、今や、日本や韓国のドラマの質を完全に凌駕する勢いです。予算のかけ方も半端ないのですが、14億人から厳選された俳優女優のレベルの高さも秀逸です。演技の上手い美男美女のオンパレードです。ジン・ティエンを始め、その多くは演技だけでなく、歌唱も上手です。衣装や小道具・大道具、CG映像の作り等も、実に凝っています。14億人の中で切磋琢磨された、文章作家・脚本家等もとても優れています。まだ世界的には認知されていない秀才・天才が、実は、中国には、沢山、埋もれているのでしょう。

 この後、中国の様々な規制の中で、どう文化的発達を続けるのか、衰退するのか分かりませんが、当面は、中国の映像芸術界~映画・ドラマからは目が離せないと思います。(ただ、ほどほどにしないと、面白過ぎて、自身の仕事が手につかなくなる恐れがありますよ~。😭 )
 その他の、現代アート・CG系の美術・絵画や絵本・マンガ・アニメ界の発展は、今の所、日本よりやや遅れているようですが、もう数年~10年もすれば、追い付き・追い越してくる事でしょうね・・・。(※ここでいう「美術・絵画」とは”伝統絵画”の事ではなく、”現代アート”や”CG系の美術・絵画・イラスト”等の新ジャンルを指します。ちなみに、日本や中国における日本画・油絵・水墨画・工筆画といった”伝統絵画”の場合は、20~30年を経ながらゆるやかに推移・変化していき、現状の隆盛を維持するか、発展するか、衰退していきます。ただ現在は、残念ながら、ゆるやかな衰退期に入っていると思われます。)
 私の専門の絵画〔日本画〕絵本もそうですが、日本の様々なジャンルの文化・芸術創造者も、心して最善を尽くさないと、気が付いた時には、置いていかれてしまっていそうです・・・。
 ただ、作家の不断の努力はもちろん、政治・経済界のご理解・ご支援が無いと、どだい無理な話なのでしょう・・・。


11月28日

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)をご覧いただき、インスタグラム Instagram でご紹介いただき、誠に有難うございます。今後の、後藤 仁 絵本にも、ご期待下さい~💖💑

https://www.picuki.com/media/2675958732449267388


11月29日

 私が今一推しの、中国の奇跡的美形女優・景甜(ジン・ティエン)が主演女優を演じている中国映画では、「青禾男高 FIST & FAITH」(2017年 中国)という作品も中国のネットで観れました~。景甜(ジン・ティエン)の他、黒木メイサ、林 遣都といった著名な日本人俳優も出演していますよ。
 日本が満州を統治していた時代を舞台とした、所々にマンガタッチを入れ込んだ、奇妙な雰囲気の青春バイオレンス映画です。日本人であり、無類の中国文化好きでもあり、今後も中国での絵本出版等を予定している私としては、なかなか表現が難しいのですが、簡単に言えば、抗日的な時代背景の作品です。嫌戦家の私としては、過去を決して忘れてはならないという事も分かっており、何世代にも渡り批判され続けるのはやむを得ないという理解と反省もあります。それでも、次世代には、そのような過去を否定し合う世情を乗り越えて、お互いが、より前向きで友好的な作品を創れる、素敵な世の中を希求したいという願いが強いです・・・。🙏
 作品的には、昔の古い中国ドラマの感じが妙に出ていて、景甜(ジン・ティエン)主演と言えど、必ずしも佳作とは言えないでしょうね。意図的に時代感を出しているようですが、少し、的を外している感じです・・・。ただ、景甜(ジン・ティエン)が日本語を話している珍しい場面と、素晴らしく良い姿勢で自転車に乗る姿(日本の映画「二十四の瞳」みたいです)が見られるという映像特典付きです~💛。
 景甜(ジン・ティエン)主演の映像作品に関しては、現在のところ、映画よりもテレビ・ネットドラマの方が、上質かつ充実しているようです。
 画家の私が偉そうに言う事でもないのですが、潤沢な予算もあり、優れた俳優女優がそろっている現代の中国ですから、今後は娯楽・エンターテインメント系映画・ドラマだけではなく、景甜(ジン・ティエン)主演の、より芸術性の高い「文芸大作映画」等の登場を期待したいところです~~。💑


12月3日

 絵を描くには、極めて高いモチベーションと集中力を維持しなくてはいけません。それを何十年も、・・・いや、一生継続しなければいけないので、画家人生とは、とても大変なのです。
 一度、集中力が途切れると、再び、高い水準まで持ち上げるのに、ある程度の時間を要します。

 2年間にも渡るコロナ禍もあり、この3~4年に渡り苦心を続け、作画に励み続けた成果が、なかなか世間的に表面に現れて来ません。これは、作家としては、なかなか、苦しい状況です・・・。そんな厳しき時節なのに、その上に最近、想定外の仕事上の大きな変更・延期が幾つか続き、さすがの私でも、心が折れそうになります・・・。中国向け絵本出版の延々たる延期~絵本編集者の理解不能な思考と契約不履行による仕事の終了~制作中の重大な仕事の延期通達・・・等、いずれも作家にとっては、誠に理不尽な出来事です。また、いずれも、きっと私のせいなのではなく、先方や先方関係先の一方的な事情によるものです。
 しかし、長年の画家生活で、そんな理不尽な出来事にも、ある程度、慣れっこです~。こんな負の時期には、焦らず、腐らず、挫けず、絵に関係しそうな趣味等に興じながら、気持ちを少しずつ切り替えます。おかげでこの間に、面白い「中国ドラマ・ドキュメンタリー番組」を幾つか発見~💖 今回は、中国の女優、ジン・ティエン(景甜)のドラマ・ドキュメンタリー作品での、底抜けに明るく美しい、笑顔と涙に救われました~💑

 少しずつ気力が回復してきたので、日本向け「新作絵本」コマ割り・ラフスケッチの作画を、ボチボチと進めています。
 ようやく、「扉」から「第3場面」までの鉛筆描きを終えました。これからペースを上げながら、今月中旬には完成させねばなりません。
 また先日、或る大手新聞社の取材依頼が来ましたが、受けてみないと、どんなものなのかは分かりません。時々、新聞・テレビ・雑誌等の取材を受ける事はあるのですが、ピンキリですからね~。😅


12月5日

 中国の超美人女優、ジン・ティエン(景甜)が出演する、中国ドキュメントバラエティ番組『我想见到你(あなたに会いたい)』(2017年 中国)は、とても面白いです。基本的にノンフィクション映像なのですが、ある程度の再構成・再編集をしてあると思います。
 ジン・ティエンの他にも、中国歴史ドラマ『麗王別姫~花散る永遠の愛~(大唐荣耀)』(2017年 中国)で安慶緒役を演じたマオ・ズージュン(茅子俊)等の中国の有名俳優も出演しています。
 幼い頃に父親に家出された女性が、その父に会いに行ったり、小学生の女の子が、出稼ぎで遠くに住む両親に会いに行ったりするというストーリーで、多少、大げさ目に脚色をしてあるようですが、とても感動的な番組です。中国の田舎の美しい風景や多彩な風習も楽しめます。
 ジン・ティエンの底抜けに明るいキャラクターや、反面、深刻な状況に涙する場面は、実に素敵です~💖 その他の二枚目俳優陣もとても頑張っています~💑 実話を元に、面白おかしく、また、感傷的に構成するという、日本ではあまり見られない、ユニークな作りの番組です。現在の中国のエンターテインメントは、色々なアイデアに満ちていて、見逃せませんね~。


12月9日

 やはり懸念した通り、大手新聞社の取材は、あまり私にとって好ましいものではなかったようです。「金唐革紙」関係の取材は、これなので、あまり気乗りしません。貴重な時間を割いても、私がただの紹介役になるだけですから・・・。私はボランティアの紹介屋でも暇人でもありません。ご掲載が定まっていない(最終的に却下となるような)取材は、ただの時間と労力の無駄になります。
 過去の不正が正されない世の中は、この後も一向に良くなる気配はなさそうですね~。かつての金唐革紙の製作所には、大きな疑念が付きまといます。(私も聖人君子ではありませんから、小さな間違い・良くない部分は多々あります。ただ、度を越えた不正・巨悪は、さすがに見過ごせません・・・。経営者一人の個人的な過去の不正のせいで、本来、全く関わっていない、私のような後世の人間までもが、そこで仕事をしたという自責の念による精神的苦痛を、延々と感じる羽目になります。人の上に立つ立場の者の罪とは、それほど重いものなのです。)
 でも、私自身が悪に染まらずに、貧しくとも、清く正しく、正々堂々と作家活動を続ける方が、よっぽど幸せですよね~💑。

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 日本向け「新作絵本」 ”コマ割り・ラフスケッチ” の作画は、ようやく、「第4場面」と「第5場面」の鉛筆描きを、おおよそ終えました。最近、諸々の負の事象で、なかなか集中力が増してきませんので、時間がかかります・・・。全場面を描き終えたら、鉛筆で補筆し、色鉛筆で少し色を付ける予定です。
 ”コマ割り・ラフスケッチ”の段階から、編集者を納得させられる密度で描くのは、とても骨が折れます。しかし、この作品はとても重要な作品ですので、編集者にも、十分に理解していただいた上で、本画に取りかかりたいのです。
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 コロナ禍で私も、展覧会・イベント等を控えているので、メディアの取材等も基本的に来ないのですが、久しぶりに新聞社からアクセスがあったかと思ったら、悪因縁が常につきまとう、「金唐革紙」の取材でした~😫 これには、良い結果が出たためし無し~。「金唐革紙」関係の取材ではなく、「日本画」「絵本」関係の取材なら、問題無しに喜んで受けるのですがね・・・。それでも、若き頃に汗水流して、現世で最も多くの「金唐革紙」を製作したのが私なのは事実ですので、経歴にも書きたいのです・・・。 
 コロナ禍等で世界中・日本中の気運も悪いのでしょうが、私も何かしら、最近、運勢が悪い気がします・・・。元々、私のこれまでの人生全体、能力や努力量に比して、運が良くない方のようなので、これも、あきらめるしかない天命なのでしょう。何か前世で悪い事でもしたのかしらね・・・。おおよそ、私が亡くなった後にでも、ようやく運気が上がったりするものなのでしょうね~。それならば、一層、楽しく、可笑しく、絵師人生を満喫して参りましょうかね~~~💖😍


12月10日

 日本向け「新作絵本」”コマ割り・ラフスケッチ” の作画は、本日、一気に、「第6場面」から「第9場面」の鉛筆描きまで進みました。誠に、良い感じです。やっと、世俗的な雑事・迷い事も一段落し、年末年始辺りまでは、多分、些事に煩わされる事もなさそうです・・・。
 中国の超美形・元気女優、ジン・ティエン(景甜)から元気とやる気をいただき、ようやく私も、いよいよ気合が充実しつつあります~~💖😤 真的(ジェンダ)❣ とても素敵な絵が描けそうですよ~💑 
 もう~いくつ寝ると~お正月~🎵、来年に向けて、作画に、ただひたすら、ひた走りたいですね~~~🤩


12月13日

 現代中国を代表する美人女優、ジン・ティエン(景甜)主演の中国ドラマでは、「火王之千里同风(火王之千里同風)」(2018年 中国)という、これまた奇妙な近未来的・現代ドラマもあります。どうやら、宇宙の神域より地球で人間に生まれ変わった人の物語という、不思議な設定です。
 「火王之千里同风」は第二部らしく、第一部の「火王之破晓之战(火王之破暁之戦)」(2018年)もあるようですが、私は、たまたま目に留まった、この第二部からボチボチと観ています。第一部は宇宙の神域を舞台とする歴史ドラマ風で、第二部は現代ドラマになっています。

 しかし、この年代のジン・ティエンは、誠に神秘的に美しいですね~💖 クールさとキュートさが実にバランスよく、なかなか日本人女優・アイドル等には見られない絶対的完成度です。🤭
 ジン・ティエンは年代によって、年齢変化の他にメイク等の加減もあるのか、けっこう雰囲気が変わります・・・。女優以前に歌手でもあった20歳代前半は、若く爽やかな美しさが弾けるザ・アジアンビューティーです。2010年過ぎ頃の、歌をうたっている姿や、古い感じの中国ドラマに出演している姿が、ネット上でも幾つか見られます。
 この「火王之千里同风」が製作された2018年前後、中国歴史ドラマ「麗王別姫~花散る永遠の愛~(大唐荣耀)」が2017年ですので、これらを含む、「ハンシュク~皇帝の女傅(班淑传奇)」(2015年)~「我想见到你」「キングコング髑髏島の巨神(金刚:骷髅岛)」「青禾男高」(2017年)~「一场遇见爱情的旅行」(2019年)辺りが、20歳代後半から30歳頃のジン・ティエンが、クールかつキュートな究極の美を完成させた絶頂期でしょうか。
 この後、「半妖の司籐姫~運命に導かれた愛~(司藤)」(2021年)以降は、ジン・ティエンも30歳を越え、より大人のクールで妖艶な美を増しています。
 今後は、より芸術性の高い文芸作品や、アメリカや日本の優れた海外映画作品等でのご活躍でもあれば、嬉しいのですが・・・。以上、勝手に、ジン・ティエン(景甜)評でした~~~💑😘😝


12月14日

 物事は気の持ちようでもあります。何事もプラスに考えれば、それもまた真実なのです。────

 私の知名度がこの10年程でかなり上がっているので、手製高級壁紙「金唐革紙(金唐紙)」の取材・製作依頼等も私に来るケースが増えています。ただ現在、私は金唐革紙製作に携わっていないので、実際には、情報提供のみに留まり、結果、別の人が稼ぐのを手助けしているだけの形になっています・・・。しかし、こうして私にアクセスがある事で、「金唐革紙」の功罪の真実も少しは世間に知れますし、私の本業である、「日本画・絵本画」を知るきっかけにもなっているはずです。

 かつて私は、本業の「日本画」制作と並行しながら、学生時代から12年ばかり「金唐革紙(金唐紙)」の製作所で働いていました(若手作家が売り絵だけで食べていくのは、至難の業なのです)。その製作所を一人で運営・経理管理していた経営者が、不正ばかり(例 : 自身の技術の低さを隠して、世間には、ただ一人の技術保持者と吹聴。税務署に仕事の申告を全くせず巨額脱税を行ったり、過去に新幹線内で10万円の置き引きをした・・等という、衝撃の告白をする。・・・他にも多々あり)を働いているのに、私はウンザリして、一時の”利”を取らずに、一生の”義”を選んで、完全に縁を断ちました(ここで私が言う”義”とは、不正を働くような雇い主・組織に対する妄信的な”忠義”ではなく、人としての祖先や天や神仏に対するような絶対的な”義理・道理”の事です)。こんな歪んだ行為が世間にまかり通っているようなら、美術界も世の中も、決して良くはなりませんよね~。たとえ正確な事実でも、名誉棄損になる場合もあるとか言いますが、こんな巨悪な法的不正までもが隠蔽されるようでは、世の中、相当、狂っています~。
 それでも、若かりし私は、経営者のそんな不正の事実を知らずに、その製作所で汗水たらして、誰よりも多くの仕事をして、日本の文化発展に貢献した事も事実です。その「金唐革紙」作品自体には、全く罪はないはずです。その真実がある限り、貧しいながらに、私は正々堂々と画家作家として、今後も生きられます。
 そんな製作所の不正に気付いた後も、製作所にただ一人残り続けた、後輩の I 君の心中には、やはり利益・名声への渇望だけを感じましたし、一見、真面目なお人好しに見える彼ですが、残念ながら、私の不信感が消える事はありません・・・。

 ただ、私が、”利”を取らずに”義”を取った事は、”正しい人の道”なのだと今でも信じています。もし、地獄があるとしたら、少なくとも、この件においては、私はそこに落ちる心配もないでしょう。また、あまりに真面目で誠実過ぎる性格によって、若くして亡くなった私の父親や、90歳過ぎまで正直に誠実に、自力で「からくり人形」製作に挑み続けた伯父・後藤大秀さんにも、どうにか顔向けできそうです。
 そして、高度成長・バブル経済でより失墜したであろう、日本人の倫理観・道徳観・宗教観を、次の世代では少しでも正していけるよう、若き人々には、より良き芸術美術の路を、微力ながらも伝えていきたいとも誓っています。
 そう考えますと、私の厳しき極貧絵師道も、また、楽しく正しく、乙なものですよね~。😅
 
                  *

 ここの所、日曜日には、絵本用の「パネル」(P10号)を、手作りでボチボチと作製しています。いわゆる、日曜大工ですね─ ⁉ そして、平日の集中力が増した時に、本格的な作画に入ります。
 日本向け「新作絵本」”コマ割り・ラフスケッチ” の作画は、本日、「第10場面」から「第12場面」の鉛筆描きまで終えました。この辺りは、物語のクライマックスですので、とても重要な場面になります。様々な実在の動物や空想上の生き物が登場して、ハラハラドキドキ~、とても面白いです─── ❣
 ここまで実に良い感じで、ラフスケッチが描けています。これは、また、飛び切り素晴らしい絵本作品になりそうだネ~~🤩 早く、本画制作に入りたいよ~~~🥳


12月15日

 日本向け「新作絵本」”コマ割り・ラフスケッチ” の作画は、本日、「第13場面」から「第15場面」の鉛筆描きまで終えました。ここは物語の最後の結びですので、極めて重要な場面です。ここに来て、かなりの気合が入って来ました~😤 大迫力&究極美の表出です〰。まだ、ラフスケッチの段階ですが、かなり良い絵が描けました~~🤓
 後は、「後ろ扉(第16場面)」と「表紙」のみになります。さあ、ますます気合を入れて、作画に邁進しよう──── ❣ (^.^)/~~~


12月16日

「任天堂御用画师,参与马力欧及塞尔达等人物插画制作,毕业于这所大学!( 任天堂の御用画家、スーパーマリオやゼルダの伝説などのキャラクターイラスト制作に参加、本学を卒業!)」 自由微信 FreeWeChat
https://freewechat.com/a/MzIwNzg4ODE5Nw==/2247485266/1

「东京艺术大学 | 纯艺术专业申请细则,入学考试这一关你准备好了吗?(東京藝術大学 | 純粋芸術専攻の出願規則、入学試験の準備はできていますか?)」 自由微信 FreeWeChat
https://freewechat.com/a/MzI5NzQwMzQzOQ==/2247487044/1

 以前に中国系のウェブサイトに掲載されていた記事が、別のサイトに再掲載されていました。
 東京藝術大学の著名な卒業生として、村上 隆さん(現代アーティスト)小田部羊一さん(アニメーター、キャラクターデザイナー)と共に、光栄な事に、私・後藤 仁も紹介されています。😲
 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)『ながいかみのむすめチャンファメイ(長髪妹)』(福音館書店)も掲載されています。
 他のお二人ほど、私は大した者ではないですが、誠に有難い事です~。💑


12月17日

 私の受け持つ絵画教室(カルチャースクール/日本画・デッサン教室)も、コロナ禍で人数が随分減っていましたが、ここの所、ようやく少しずつ増えてきました。
 ご興味のある方は、ぜひ、お気軽に、教室にお越し下さい。集中して”絵”を描く中から、豊かな心を育んで参りましょう~❣ 

○NHK文化センター 柏教室 (NHKカルチャー柏) 「基礎から始める日本画」
 https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_491581.html
○NHK文化センター 柏教室 (NHKカルチャー柏) 「鉛筆デッサン~初歩から上級まで~」
 https://www.nhk-cul.co.jp/programs/program_518580.html

○読売・日本テレビ文化センター 柏 (よみうりカルチャー柏) 「日本画 美人画から静物まで」
 https://www.ync.ne.jp/kashiwa/kouza/202201-03043014.htm

                  *

 本日、日本向け「新作絵本」 ”コマ割り・ラフスケッチ〈第2案〉” の作画は、「後ろ扉(第16場面)」と「表紙」の鉛筆描きまで、全て終了しました。後は、ここに色鉛筆で軽く彩色しますが、これは、覚え程度のものなので、1~2日程で終わるでしょう。来週初めには、”コマ割り・ラフスケッチ〈第2案〉”が完了しそうです。
 今、私が持ちうる知力と画力を最大限注力して、考えうる最高の仕事が出来たのではないかと思います〰💖 美しい~、美し過ぎる世界だよ~~❣ 🥳 もし、この”絵”を絵本化する事をためらった絵本出版社・編集者が世の中にあったとしたなら、さぞ、もったいない事をしたものだと、大いに惜しがる事でしょうね・・・。😱 
 絵は水物、・・・歳を経るにつれ、刻々と変化していきます。今、この時にしか、描けない”絵”というものが、必ずあるのです・・・。

                  *

 最近、グーグル Google で、「後藤」「後藤仁」等と検索・エゴサーチすると(ただの自己満足ではなく、自作絵本・日本画の画像使用状況を把握する目的等の為にも)、即座に画像入りの予測変換が出てきます。私のパソコンだけかも知れませんが、時によっては、私の画像が出る場合もあります。確かに分かりやすいのですが、インターネットとは、誠に奇々怪々・摩訶不思議な世界ですね~🤔

グーグル「後藤」

グーグル「後藤仁」


12月18日

 グーグル Google 検索では、私・後藤 仁を知りたい場合は(もし、いればの話ですが・・)、「後藤仁 絵本」「後藤仁 日本画」で検索すれば効果的です。さらに、「”後藤仁” ”絵本”」「”後藤仁” ”日本画”」とした方が確実ですよ~❣(後藤 仁の類似名は沢山あるので、区別化・差別化できます)。
 後藤 仁の日本画・絵本作品を調べたい時等は、ぜひ、皆様もググって下さいね~💑

グーグル「後藤仁 絵本」
 ちなみに、「”後藤仁” ”絵本”」でググると、こんな感じに、綺麗に画像が掲載されます ⁉ (@_@)ノ


12月19日

 中国のメッセンジャーアプリ・微信 WeChat「艺术生的福音 | 2022日本最牛艺术类名校大盘点,留学生必看!!!(芸術・美術大学生の福音 | 2022年 日本で最高の芸術・美術大学の目録、留学生必見!!!)」という記事では、日本の主要な芸術・美術大学が解説されています。
 その中の東京藝術大学の主な卒業生として、村上 隆さん、坂本龙一(坂本龍一)さんという超大御所と共に、私・后藤 仁(後藤 仁)も挙げられています。誠に光栄な事です~💑

https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=Mzg4OTYwMzY0MQ==&mid=2247496358&idx=1&sn=c67ba2a43796753360f0db8cb7f37757&chksm=cfebe1f0f89c68e634d60baaa0309453672c7474b51a1031bbdd2cb88efafba9a6e255d06de5&scene=178&cur_album_id=1828117228391579652#rd


12月21日

 本日、日本国内向け「新作絵本」”コマ割り・ラフスケッチ〈第2案〉” の作画は、「表紙」「扉・後扉」「第1~第7場面」の色鉛筆彩色まで完成しました。あと、1~2日で、この”コマ割り・ラフスケッチ〈第2案〉”は終わりそうです。😘
 この絵本の原話は、悲しい場面も多々あるのですが、全体を通して、とても美しく尊い願いが込められた、誠に優れた美談でもあります。很好(ヘンハオ)〰 ❣ 本画入りが、本当に楽しみですね~💑


12月22日

 本日、日本国内向け「新作絵本」”コマ割り・ラフスケッチ〈第2案〉” の作画は、「第8~15場面」の色鉛筆彩色まで終えて、11月8日から1か月半かけて、全場面、完了しました。集中力が増している今の内に、一気に仕上げ、コピーを編集者に送りました~。(^_-)-☆
 今回、初めて仕事をする出版社・編集者という事もあって、絵本の完成像が先方に上手く伝わるように、かなり丁寧・詳細なラフスケッチを描きました。私が8年余り温め続けた絵本構想に、新たに編集者のご意見も十分に取り入れながら、絵本的に最良の原案になったのではないかと思います〰 💖
 一見、悲しい話のようでありながらも、緊張感のある大迫力の場面もありながらも、絵本全体に美しい詩情、希望と夢が漂っています・・・。これが、優れた民話・昔話の持つ、時代を越える普遍的な力強さと永遠性なのでしょうね。
 さあ、来年以降の日本画・本画制作が、誠に楽しみです。厳しき今の時代ですが、来年は、少しでも良い年になるといいですね~~。🤗


12月25日

中国新聞デジタル 【子どもたちへ 本の招待状】 小学校中学年以上向け 5―Daysこども図書館・井手紗弓さん
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 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を新聞にてご推薦いただき、誠にありがとうございます。広島市立図書館ホームページでも紹介されています。
 今後とも、後藤 仁 絵本作品を、よろしくお願い申し上げます~。💑

https://www.chugoku-np.co.jp/learning/article/article.php?comment_id=806900&comment_sub_id=0&category_id=1233

広島市立図書館 ─ 中国新聞「子どもたちへ本の招待状」(2021年11月)に掲載された本の紹介
https://www.library.city.hiroshima.jp/news/kodomo/2021/12/3239.html
https://www.library.city.hiroshima.jp/sp/news/kodomo/2021/12/3239.html

広島市立図書館 ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)
https://www.library.city.hiroshima.jp/winj/opac/switch-detail.do?bibid=1103564052


12月26日

 今朝、また、奇妙な夢を見た。
 ~~~~私がバイクか自転車で知らない田舎道(外国かも知れない?)を走っている様なシーンが長々と続いた後、兵庫の親戚の家らしき所にいて、私のバスタオルが従妹に泥のような物で汚されたので洗濯機で洗っているという謎のシーンが出てきた。
 この辺から、夢は、にわかに鮮明となり、大勢の兵庫の親戚が集まって、向こうの大広間で宴会をしている場面になった。私は酒に酔った感じとなり、薄暗い隣の部屋で、ぐったりとして、うなだれている(ふてくされている)。親戚の一人が、「お父さんも帰って来たし、こっちへ来いよ~」と促すので、私はフラフラしながら、何か気まずそうに、大広間へ向かった。どうやら、長年、行方をくらましていた父が、何十年ぶりかに、兵庫の母の実家に戻って来たという設定らしい・・・。
 大広間の入り口のふすまの隙間の明るい光の中に、父の姿がハッキリと見えた。白の長袖ワイシャツに灰色のスラックスという姿で、マイクを持って、親戚達に挨拶をしている。私は大広間に入って、下座に回り、大きな屛風の裏を通って表に出ると、すぐ目の前に父がいた。父は正座をして私を直視していたが、私は正座したまま うなだれて、父の足元しか見えない。私は泣きじゃくりながら、父に、「どうして・・・」と、言葉にならない言葉をかけた。私が顔を少し上げると、父の顔が一瞬見えた。穏やかな表情だった。父は私に言った。「本当にすまんかった・・・。30分程、迷ったんやけどな・・・。」といったような事を話した。
 ~~~~~と、そこで私は、突然、目が覚めた。

 起きたとたん、頭に浮かんだ。『 東京藝術大学の卒業作品「昇殿(ボロブドゥール遺跡)」を、よくよく見ると、階段の中腹辺りを登る人の中に、父に手を引かれる幼い頃の私が、小さく描き込まれています。 』と、先日、拙ブログに書いたが、父が亡くなったのは、私が大学卒業前の12月末なので、本当は描き込んでいなかったのではないかと、思い立った。その後年、私は「邂逅(ボロブドゥールにて)」(F30号)という作品を描き、そこに、父と私の姿を描いたのだが、それと混同したのかなと・・・。
 卒業作品の大きめの写真をよく見直してみると、やはり記憶通り、父に手を引かれる私が、小さく描かれていた。─────
 そこで古い手帳を読み返してみると、1995年の9月から「卒業作品」を描き始めていて、父の訃報(享年57歳)は同年12月21日に受けたとある。大学は翌22日が学期終了日だったが、私は22日の朝、日本画教官室に欠席の電話連絡をしてから、すぐさま、当時の大阪の実家に新幹線で飛んで帰った。22日夜、通夜、~23日、葬儀・告別式と手帳には記入してある。
 1996年1月8日に大学の新学期が始まり、同月31日が卒業作品提出期限と記載がある。すなわち、確か、下図の段階では父と私を描く計画ではなく、父の死を受けた後、1996年1月中に、本画に描き足したのではないかと推測する。人の記憶とは、実に曖昧なものである・・・。
 この、「父に手を引かれる幼い頃の私」のモチーフは、3歳頃に父に手を引かれて、古里・兵庫県赤穂市坂越の宝珠山に登った時の思い出と、赤穂市・赤穂八幡宮での七五三祝いの家族写真を組み合わせて、私がイメージ画像化したものである。

 それにしても、あの夢の中の父は、実在するかのように鮮明だった。私がうなだれて投げ出した頭のすぐ前に、父の温もりと息づかいを、確かに感じた~。
 父は、1995年12月21日に、当時の大阪の実家の、社宅近くのビルの7階辺りから転落して、亡くなった。現場検証した警察によると、自死であると言う・・・。
 私も、その約8年後の「インド写生旅行」辺りまでは、酷い悲しみを引きずったものだが、もしかしたら、父も、「申し訳ない」という、私達、残された家族への思い・悔恨も、少しはあったのかの知れないね~~。遠い昔のお話で、今となっては、取り戻しようもない、過ぎ去った事実である。しかし、今でも、私の夢枕に出て来てくれるというのは、私の心残りなのか、それとも、父の心残りなのだろうか・・・・。


12月29日

絵本『青蛙緑馬』(浙江少年児童出版社)宣伝

 今年は、この2年間にも及ぶコロナ禍による、中国向け新作絵本『青蛙緑馬(チベット民話)』(浙江少年児童出版社)の発売の長期間延期や、その他の重要な仕事の中断・変更等のマイナス事項も相次ぎました。仕事と趣味を兼ねた、私の最大の楽しみであり生き甲斐である、 ”海外・国内写生旅行” にも簡単には行けないという厳しきご時世で、最近、心がかなり疲弊していました・・・・。
 そんな中で、優れた ”中国ドラマ・ドキュメンタリー” 鑑賞が、私のほぼ唯一の心のオアシスとなりました~。特に、今、私のマイブームとなっている、中国の超美形女優・ジン・ティエン(景甜)のドラマ・ドキュメンタリー番組には救われました~。そこで最近は、仕事以外の、そんな、たわいもない趣味のつぶやきが増えました~~💖
 
 コロナ禍という事もあり、昨年に続き本年も、展覧会・イベント等は全く計画・開催しませんでした。やっても成果が上がりにくいという現実もありますし、来ていただく方々にもご不安・気苦労をおかけする事になりますから・・・。ようやく12月に発売か・・と私が言っていました、中国向け新作絵本『青蛙緑馬(チベット民話)』(浙江少年児童出版社)の発売は、更に遅れて、来年・2022年初頭にずれ込む見込みです。ただし、コロナ禍・中国国情に翻弄されながらも、出版社・編集者のご努力もあり、確実・着実に出版計画は進んでいます~。💑
 昨年~本年と、完成・発表できた作品こそ少ないですが、「中国向け・日本向け絵本」4作品の原案・原画制作や「天井画」原案制作にと邁進でき、途中、集中しきれない日々もありましたが、良き創作機会には恵まれた一年となりました。今日で、本年の仕事納めとし、ブログ・SNS(フェイスブック、ツイッター)納めといたします。

 本年も、拙い私のブログ・SNSをご覧いただきまして、誠にありがとうございました。年末年始と、御身大切にお過ごし下さい。来年が良い年になります事を、ご祈念いたします。皆様、よいお年をお迎え下さい。 (^.^)/~~~

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-12-24

インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行〈1995年〉その5・最終回、後藤 仁

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その5・最終回〉です。

                 *

 旅行11日目: 1995年3月23日(木)。今日は再び、ユネスコ世界遺産・世界三大仏教遺跡 「ボロブドゥール遺跡」に挑みます。
 朝、起きてみると、まだ腹痛感・食欲不振感・微熱感はありましたが、ボチボチとおさまりつつありました。そこで、一人になった事ですし、1日かけてボロブドゥール寺院のスケッチ(写生)をする事に決めました。朝早く、ジョグジャカルタのバスターミナルからバスに乗って、「ボロブドゥール寺院群」(入園料1人、4000ルピア)に到着!! 今回の旅では、まだ1枚しかスケッチを描けていないので、腕がビンビンと鳴っています~❣
 前回、ボロブドゥールを訪れた時に、おおよその目星を付けていましたので、その場所に陣取って、早速、スケッチを始めました。ボロブドゥール寺院の長大な階段を下から見上げる位置です。ここなら、階段の登り口から大ストゥーパまでが、一枚の画面に収まります。階段は四方にあるのですが、私が描いた階段は最も整っていて、登り口横の巨大獅子も立派です。F4号のスケッチブックを横位置で上下に開いて、縦長に上下2枚使用して、通常の倍の大きさで描きました。インドネシアの蒸し返すような湿気と灼熱の太陽を受けながら、およそ3時間余りは描いたと記憶しています。複雑な石組みや、精緻なカーラ(鬼面の魔除け・守り神)やブッダのレリーフを描くのは、実に困難です。かなりしっかりとしたスケッチが描けましたが、細部の詳細は写真を撮って参考にするしかありませんね。
 長い格闘の末、ようやく一枚を描き終え、再び、ボロブドゥール寺院の頂上・大ストゥーパまで登ってみました。長大なブッダの大回廊を抜けて、大ストゥーパ・小ストゥーパ群の空間に至ると、心が洗われたような実に清々しい気分になります。遠くに山々、・・・美しいムラピ山も望めます。こんな安らかな気持ちになれたのは、私の人生でも数少ないでしょう・・・。
 ボロブドゥール寺院を存分に満喫した後、前回は行けなかった、ボロブドゥール寺院周辺の仏教寺院を訪ねました。「パオン寺院」は、愛称を「ジャワの小さな宝石」といい、小さいけれど美しい寺院です。
 次に、「ムンドゥッ寺院」(入場料100ルピア)へ。立派なお堂とガジュマル(榕樹)の対比も素晴らしいのですが、この堂内には、「ジャワ美術の最高傑作」「世界で最も美しい仏像の一つ」とも称される、巨大石仏三尊像があります。私の日本画家という職業柄からも、最高の芸術美術を求道するという本能的嗜好からも、国内外の幾多の仏像・神像・彫像を見て参りましたが、この仏像は、確かに美しい。ボロブドゥール寺院建立と同じ、8世紀中頃~9世紀中頃の制作と思われますが、高さ約3mの御本尊・如来像と両脇侍の観音菩薩像・文殊菩薩像は、インドと日本の仏像の中間のような雰囲気で、誠におおらかで秀逸です。
 この日は念願のボロブドゥール寺院スケッチも出来て、十二分に満足して、ホテルに帰りました。

インドネシア写生旅行
「ボロブドゥール寺院」 カーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門と、大ストゥーパ
インドネシア写生旅行
「ボロブドゥール寺院」 円壇・小ストゥーパ群
インドネシア写生旅行
「ムンドゥッ寺院」 石仏三尊像(本尊:如来像/脇侍:観音菩薩像、文殊菩薩像と言われている)


 旅行12日目: 3月24日(金)。この日はジョグジャカルタ市内の「ソノブドヨ博物館」(入館料500ルピア)へ。ガムラン(インドネシアの民族音楽)楽器、バティック(インドネシアの ろうけつ染め布地)、ワヤン・クリッ(影絵芝居)、ワヤン・ゴレッ(人形劇)、仏像・神像等の展示物で、ジャワ文化を知れます。
 その後、「ゲムビラ・ロカ動物園」(入園料、未記載・不明)へ。ガイドブック「地球の歩き方・バリとインドネシア」にも地図内のみの記載で解説もありませんが、私は海外での旅先で終盤に時間が余ったら、よく現地の”動物園”に行きます。地元の人々の従来の娯楽・休日の過ごし方が知れますし、日本の動物園で見られない珍しい動物がいる場合もありますし、そのお国柄が出ていて、結構、楽しめて、ほっこりします~。その他、「絵本」も手掛けるようになった近年では、地元の大きな”図書館・書店”に寄ってみると、その国の文化水準、思考・思想がよく見て取れて、とても為になります。この動物園は派手さは無かったですが、キリン、ゾウ、サル、ワニ、ヒクイドリ・サイチョウ等の鳥類が、私の写真に収められていました。
 この後、市内の書店に立ち寄ったり、夕食を取って休憩してから、「ラーマーヤナ(ジャワ伝統舞踊)」(プラウイサタ屋外劇場/20:00~21:30開催、鑑賞料 15000ルピア)を観に出かけました。舞台から席が遠くてよく見えませんでしたが、写真撮影は可でした。東南アジア定番のラーマーヤナ舞踊は、いつ見ても、とても面白いです。私は海外の旅では、時間と体力が許す限り、現地の伝統舞踊・舞踏、人形劇・影絵芝居 等の伝統文化公演を鑑賞します。その国の時間と空間を思いっ切り満喫できる上に、場合によっては日本画・絵本のアイデアが浮かぶ場合もあるのです。

インドネシア写生旅行
「ソノブドヨ博物館」 パンフレット
 

 旅行13日目: 3月25日(土)。この日もまだ、食・水あたりの症状が残っていましたので、あまり無理をせず、市内をぶらぶらと散歩し、店で土産物の買い物等をしたと思います。
 この日も夜になり、「ワヤン・クリッ(影絵芝居)」(ソノブドヨ博物館/20:00~22:00開催、鑑賞料 3000ルピア)を観に出かけました。今宵は、幻想的なガムランの音と揺らめく影絵に酔いしれました。
 
 旅行14日目: 3月26日(日)。いよいよインドネシアでの最終日となりました。もし腹痛が無く、体力さえあれば、「ディエン高原」まで足を伸ばしたかったのですが、今回の旅では無理でした・・・。夕方の飛行機便で日本へ帰るので、あまり遠出はできませんが、どうしても、もう一度、私は、「ボロブドゥール遺跡」を描きたかったのです。
 朝早く、「ボロブドゥール寺院」へ再び直行~!! 回廊のカーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門を、F4号スケッチブックに2時間余りで描きました。そして、階段登り口の大きな獅子像を、1時間余りで描きました。見忘れていた”隠れた基壇”や、その他の遺跡細部を写真撮影しました。もう体力はほとんど残っていなくて、フラフラでした〰。ボロブドゥール寺院の頂上へ登り、良き旅ができた事を感謝し、帰路の安全を祈念しました・・・・・。
 
 快適だった、ジョグジャカルタでのホテル、「PETI MAS Guest House」に戻り、一休み~。時間に余裕を持って、夕方4時30分にホテルを出て、タクシーでジョグジャカルタ ・ K.C.アディスチプト空港に向かいました。
 空港でのチェックイン時に係員が、「エアポート・タクシー」と言って、お金を請求してきます。私が、「エアポート・タクシーではなくて、市内のタクシーを使用した」と下手な英語で説明をすると、さもめんどくさそうに、ローマ字表記の日本文を見ながら、「KOKUZEI(国税)!」と強く言います。「エアポート・タクシー」ではなくて、「エアポート・TAX(空港税・空港使用料)」の事だったのです。私は英語が不慣れな上、インドネシア人の英語は欧米人の英語と少し違っていて、かなり聞き取りにくいのです。この当時は、航空券に空港使用料が含まれておらず、空港を使用する度に空港使用料を支払わないといけませんでした。ここで空港使用料 17000ルピアを支払いました。お金を、ちょっと多めの、20000ルピア残しておいて助かった・・・。
 飛行機は出発時刻が少し遅れましたが、大きな問題も無く、インドネシアの大地を飛び立ちました~~~。ガルーダ・インドネシア航空はデザインがとてもかっこいいね~~ 🛫

 18:30 ジャワ島・ジョグジャカルタ →【ガルーダ・インドネシア航空 GA443】→ 19:30 ジャカルタ 着
 23:15 インドネシア・ジャカルタ 発 →【ガルーダ・インドネシア航空 GA872】→ 〔3月27日(月)〕8:30 日本・成田 着



 こうして私の初めての海外の旅は、波乱含みながら無事に終える事ができ、大きな芸術的収穫を得る事ができました。この、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』(15日間)で、私は、大いにインスパイアされ、その後も度々、過酷なアジア一人旅を敢行するようになり、その後の私の日本画における「アジアの美人画シリーズ」や、「アジア・中国 民話絵本」制作へと連綿と繋がっていったのでした・・・。

 ただし、この旅には後日談があるのです・・・。インドネシアで酷い腹痛に襲われた私は、念の為に成田国際空港・検疫所で健康検査を受けました。問題があれば確か1週間程で連絡が来るという事でしたが、何も連絡が無かったので、やはりコレラではなく、ただの酷い食・水あたりだったのです。それでも、帰国後、再び症状が悪化し、水様便が1週間以上続き、その後じょじょに普通の軟便となり、完全に症状が回復するまでに、3週間程はかかりました・・・。
 【ここで突然、旅の一言アドバイス⁉】私は医者でも何でもないので、いい加減な情報かも知れませんが、私の旅の経験値による対処法を披露。今回、下痢症状が出た時に、日本のセイロガン(下痢止め薬)を飲んでいました。私はお腹があまり強い方ではないようで、その後も、何度も海外旅行で食中毒を経験し、その対処法がだんだん分かってきました。───
 食・水あたり(通常の食中毒)の場合は何らかの病原菌が胃腸にいるので、移動日等で止むを得ない場合を除き、下手に”下痢止め薬”を飲んだりせずに、とにかく部屋で休息を取り、多めの水と適量の塩分を摂取し(脱水症状を防ぐ。ポカリスエット等がgood)、出来れば食べれそうな食物を少しでも口に入れるバナナ、ヨーグルト等はgood)事が肝要。そして、その間に、できるだけ排泄して、菌を出し尽くすのが一番です。そうしたら、普通の食あたりでしたら、酷い場合でも、2~3日程で動ける位には回復してきますよ。 ('ω')ノ

                 ★

 この取材旅行の「旅行費用」を、海外旅行の参考までに記しておきます。結構、現地で使ったような気がしましたが、かなり安めに抑えられました。

 『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』(15日間)

    航空券・旅行保険料等        約10万円
    滞在費(ホテル代・食費・交通費等)  約8万円
                    計 約18万円

 今回の旅の成果は、F4号スケッチブックにスケッチ(写生画) 4枚(今回は二人旅でしたので、あまり描けませんでしたが、貴重なスケッチになりました)。写真撮影 ネガフィルム33本、ポジフィルム3本= 計 約900枚。

 私は原画販売・展示だけではなく、出版物(版権・印税制)の仕事も請け負うプロの日本画家・絵本画家ですので、スケッチや原画をネット上であまり公開していないのですが、拙ブログ来訪者に感謝して、特別に2枚だけご披露いたします。

インドネシア写生旅行、スケッチ
鉛筆写生(スケッチ) 「ボロブドゥール寺院」 カーラ(鬼面の魔除け・守り神)の口の門
 (F4号/1995年3月26日) 後藤 仁

※この時の取材スケッチを元に、東京藝術大学・卒業作品として制作した、私の日本画作品。実際のボロブドゥール寺院より、更に巨大化して、人が容易に登れない位に描いています。よくよく見ると、階段の中腹辺りを登る人の中に、父に手を引かれる幼い頃の私が、小さく描き込まれています(下の方の女の子と男の子では無いですよ)・・・。👇

日本画「昇殿(ボロブドゥール遺跡)」後藤仁
日本画 「昇殿(ボロブドゥール遺跡)」
 (F150号/東京藝術大学 卒業作品、1996年制作) 後藤 仁


 毎度ながら、私の実感で「旅の快適度・難易度(治安、利便性、雰囲気の良さ等から総合的に判断)」を独断と偏見で比較してみました。私が今までに旅をした国々の「旅の快適度・難易度」をざっと表にしてみると、以下のようになります。

◎日本(地方)、台湾(全域の平均)、ラオス(ルアンパバーン)、ベトナム(サパ、バックハー)、ミャンマー(インレー湖、カロー)
○日本(都心部)、中国(北京、上海ほか都市部)
○中国(青海省・西寧、甘粛省・敦煌ほか地方地域)、タイ王国(チェンマイ、チェンラーイほか)、イタリア・バチカン市国、ミャンマー(全域の平均)、スリランカ
○タイ王国(バンコク)、ミャンマー(ヤンゴン、バガン)
○ベトナム(ハノイほか)、カンボジア(シェムリアップ)、ミャンマー(マンダレー)
  (この間には開きがあり、これ以下は旅の難易度が増します。)  
●中国(チベット)、ネパール(カトマンズほか)、インドネシア(ジャワ島、バリ島)
  (この間には開きがあり、これ以下はさらに旅の難易度が増します。)  
●インド(全域)
●インド(バナーラス)

 (※上方ほど快適度が高い、下方ほど難易度が高い。)

 
 といった順ですが、これはその国・地域の「良し悪し、素晴らしさ」という判断ではなく、あくまで治安を中心とした「快適度・難易度」です。また、私の訪問年代にもよりますし、たまたまその時の状況が悪かったという場合も考えられるでしょうから、私個人の主観としてご参照下さい。
 インド、ネパール、インドネシア等は、とても優れた遺跡や文化が残っている素晴らしい国です。ただ、これらの国は一人旅をするのは結構難しい地域で、身に危険を感じる場面が何度か起こる可能性があり、特に女性の一人旅はよほど旅慣れた人でないとお勧めできません。また、ツアー旅行の場合でも、注意が必要になってくるでしょう。
 外務省ホームページの危険情報によると、インド辺りは黄色(十分注意)から部分的に薄いオレンジ色(渡航の是非検討)位の危険の程度です。中東やアフリカの紛争地帯では、濃いオレンジ色(渡航延期勧告)から大部分は赤色(退避勧告)ですので、いかにそれらの地域に旅をするのが危険なのかが推察されます。

                 *   

 ちなみに、私が今までの海外旅行で、「最も感動したランキング ベスト23 」を挙げるとざっと以下のようになります。
(それぞれが個々に素晴らしくて、感動要素も異なるので、一概に比較するのは難しいのですが、私の主観による芸術的感動度のみでランキングしています。また、これが完璧なランキングという訳でもなく、その差は僅差であり、特に下位については気分・時節によって順位が変動します。この他にも良かった体験は多々ありますが、今、思いつく場所のみを上げています。)

第1位  ☆インド アジャンター石窟「蓮華手菩薩像」
第2位  ☆ネパール カトマンズ「インドラジャトラ祭 クマリとの遭遇」
第3位  ☆中国 チベット「ポタラ宮」
第4位  ☆インド バナーラス「ガンガーでの沐浴」
第5位  ◎インドネシア ジャワ島「ボロブドゥール遺跡」
第6位  ◎中国 貴州省「トン族村滞在」
第7位  ◎中国 甘粛省「敦煌莫高窟」
第8位  ◎カンボジア「アンコール遺跡群」
第9位  ◎ベトナム サパ、バックハー「モン族村滞在」
第10位 ◎イタリア・バチカン市国「システィーナ礼拝堂 ミケランジェロのピエタ像」
第11位 ◎中国 貴州省「ミャオ族 姉妹飯節」
第12位 ◎インドネシア バリ島「バリ舞踊」
第13位 ○カンボジア「アプサラ・ダンス(カンボジア舞踊)」
第14位 ○ネパール バクタプル、パタン
第15位 ○ミャンマー インレー湖(ファウンドーウー祭)、カロー(トレッキング)
第16位 ○タイ王国 チェンマイ、チェンラーイ(トレッキング)
第17位 ○インド エローラ石窟、カジュラホー
第18位 ○スリランカ シーギリヤ・ロック「シーギリヤ・レディ」
第19位 ○中国 青海省「チベット族の一家との交流」
第20位 ○中国 四川省「四姑娘山」
第21位 ○ラオス ルアンパバーン
第22位 ○中国 西安
第23位 ○台湾 日月潭、霧台、烏来

 アジャンター石窟、ガンガーの沐浴、ポタラ宮では、感動のあまり感涙を起こす位ですし、インドラジャトラ祭ではほぼ放心状態でした。つまりは、近寄る事が困難である程、より感動が増加するとも言えますので、「旅の快適度・難易度」がそのまま「旅の良し悪し」ではないという事なのです。
 また、お金を払えば誰でも行ける簡単な「ツアー旅行」では、私と同程度の感動は多分、得られないのではないかと思います。現地の文化・美術への造詣と知識を十分に得た上で、長期間の自由旅行で精神を解き放ち、不便を乗り越えながらようやくたどり着いた中での感動なのです。

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-12-23

インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行〈1995年〉その4、後藤 仁

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その4〉です。

                 *

 旅行8日目: 1995年3月20日(月)。今日は、ボロブドゥール遺跡と並ぶ、インドネシア・ジャワ島随一の見所、巨大ヒンズー(ヒンドゥー)教遺跡の「プランバナン遺跡」を巡ります。
 確か、この日の朝辺りから、私はきつい腹痛(腹下し)と食欲不振と微熱が出ました。吐く事こそ無いのですが、便が酷い軟便となり、食べ物がほとんど喉を通りません・・・。インドネシアではこの頃、コレラが流行っていましたので、バリ島で運転手のあんちゃんの手作りキウイジュースを飲んだ以外は、生水・氷・生野菜・カットフルーツ等の生ものは食べないように気を付けていました。しかし、衛生状態が良いとは言えないバリ島で大丈夫だったのに安心して、ジャワ島では少し油断して、レストランでは生野菜・カットフルーツ等を食べるようになっていました。それに、あたったようです。
 ・・・ここで少し、インドネシア料理について触れておきます。この時分は料理単体の写真を撮っておらず、食事内容は記録にも残していないのですが、インドネシア料理は、しっかりとしたピリ辛味付けで、基本的にどれも美味しいです。バリ島での昼食では、運転手のあんちゃんの案内で、観光客向けの洒落たレストランでバリ風ビュッフェ等をいただきました。手帳の記録では、二人で35000ルピア等と書かれていますので、インドネシアでは、まあまあ高級な食事です(この頃のレート、1ルピア≒約0.044円)。その他、インドネシアでの朝食は、ホテルのパン・ゆで卵・バリコーヒーセットをいただいたり、昼食・夕食は市内のレストランで、ナシゴレン(インドネシア版チャーハン、目玉焼き付)、ミーゴレン(インドネシア版焼きそば)等を食べました。市場で売っている、色とりどりの南国フルーツも絶品です(カットフルーツではなく、皮付きの果物を買うと良いです)。

 インドネシア写生旅行
ブサキ寺院に向かう途中の観光レストランで、同行者の中尾俊雄くんと(3月14日 バリ島)
インドネシア写生旅行
ブドゥグル(ブラタン湖)に向かう途中の観光レストランで、たいていビュッフェ・スタイルです(3月15日 バリ島)


 ジョグジャカルタのバスターミナルからソロ行きのバスに乗り約40分で、「プランバナン寺院群」(入園料1人、4000ルピア/体調悪化のせいか、この頃以降、私の手帳の記録がほとんどなされていませんので、ガイドブックの記載によります)に到着しました。中央に主堂・シヴァ神殿、左右にブラフマ神殿とヴィシュヌ神殿、その周りに、ヴァーハナ堂(乗り物堂)が3つそびえています。
 ボロブドゥール寺院はその広大無辺さに圧倒されましたが、プランバナン寺院はその高さに驚きます。私はボロブドゥール寺院の方が好みですが、同行者の中尾俊雄君はプランバナン寺院の形の方が良いと言っていました。各堂内には、ヒンズー教の神々が祀られています。プランバナン遺跡からは、最近も噴火で話題となった活火山・ムラピ山(「火の山」の意)も望めます。

 次に、仏教寺院「セウ寺院」に。入口に立つ守護神クベラ像が面白いです。続いて、「プラオサン寺院」、「サジワン寺院」、「サリ寺院」、「カラサン寺院」を拝観。各堂内には観音像等が安置されています。入場料は全部無料です。この辺りの土地では、子羊(子ヤギ)達がたわむれ、のどかで牧歌的な光景が楽しめます~。
 この日は、自身の体調と相談しながらも、丸一日、プランバナン遺跡周辺の散策を堪能し、ホテルへの帰途に着きました。

インドネシア写生旅行
「プランバナン寺院群」 シヴァ神殿、ブラフマ神殿、ヴィシュヌ神殿、ヴァーハナ堂(乗り物堂)
インドネシア写生旅行
富士山のような美しい形状の「ムラピ山」
インドネシア写生旅行
「セウ寺院」付近で、たわむれる子羊(子ヤギか?)達。
インドネシア写生旅行
「サジワン寺院」でも、子羊(子ヤギ)達が見られます 😻


 旅行9日目: 3月21日(火)。今日はジョグジャカルタ市内を巡ります。まだ、体調が優れませんが、取材をしない訳にはいきませんので、無理をおして出かけます。
 王宮近くの「鳥の市」へ。ここでは、珍しい鳥や爬虫類等の動物がたくさん売られています。次に、「水の宮殿」(入場料500ルピア)へ。その昔、スルタン(君主・国王)が宮女達の水浴びする姿を眺めたという美しいプールでは、現在、数人の男の子達が泳いでいます。「マネー!」と叫ぶので、インドネシア硬貨や日本の小銭を投げてやると、われ先にと水中に潜って取り合いをします。
 インドネシアは現在もそうでしょうが、この当時、経済的には決して豊かとは言えない状況で、あちこちで子ども達が物売り(手作りネックレス・果物等を販売)をしている姿が見られました。(その後、私は、アジア各国の旅をしましたが、この時のインドネシアが最も多かったです。)子ども達が労働をしている姿は可哀想な気もしますが、それでもインドネシアの子ども達は、現在の日本の子ども達よりも、むしろ活き活きとしていて、元気良くて、その点は素晴らしいです。
 この後、今は廃墟となっている「モスク跡」を見て、「王宮南広場」で催されていたインドネシア古式弓道を見物。これ以上の体調悪化を避けるために、この日は早めにホテルに帰って、よく休養を取りました。

 旅行10日目: 3月22日(水)。この日の朝、中尾君は美術予備校の仕事があるとかで、「腹痛で大変そうだけど、頑張ってね・・・」との言葉を残して、先に飛行機で日本へ帰ってしまいました。この後の6日間は完全な一人となり、私にとって、海外初旅行にして、海外初の”一人旅”となりました。こうして私の、海外一人取材行脚は鍛えられていったのです・・・。
 この日も、食・水あたり症状が続き、体調が良くありません。だんだん水様便となり、コレラを疑いましたが、まだどうにか動けるので、大丈夫だろうと考えていました。
 時間を無駄にしないように、どうにかこうにかホテルからはい出して、この日は王宮(Kraton/入場料300ルピア)の「人形劇(ワヤン・ゴレッ)」(10:30~12:00開催)を鑑賞(確か有料、鑑賞料は記録していないので不明)。ただ、ここで力尽きて、午後はホテルの部屋に戻り、一人、腹痛と食欲不振と微熱に苦しみながら、じっとベッドに寝転んで体調を整えました。
 
 明日は、何とか体調も復活してきて、再度、一人で「ボロブドゥール遺跡」を目指します。二人旅は楽しいのですが、どうしても見物だけが主となり、なかなかスケッチ(写生)が出来ません。この後は、本来の目的であるスケッチをすべく、病をおして、頑張りますよ~~。続きも、乞うご期待~❣

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-11-13

「絵師 日々の言霊」 後藤 仁 〈12〉


 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈12〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、中国向け新作絵本〈第3弾〉日本国内向け新作絵本の制作過程と、 中国向け絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(浙江少年児童出版社)絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) の報告記事等をまとめています。その他、中国ドラマ『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』 放送開始のお知らせ等も~ 💛
 作品制作は、一歩一歩、確実に進んでいます。この後も、乞うご期待~ 💑

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

                  ★


2021年10月19日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
【参加者募集】10/28 JBBYオンラインセミナー #17 「いま、日本と中国を結ぶ新しいかたちのビジネスが進行中!」

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

https://jbby.org/news/domes-news/post-11969


10月20日

 先日、10月9日(土)から描き始めた、日本向けの新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)を、今日、おおよそ完成させました。明日以降、見直しをして、ひとまず完了としましょう・・・。
 「大垣祭り・天井画制作」や「中国向け絵本制作」の他、雑務等も忙しく、なかなか作画が進まなかったのですが、気合が乗っている内に、一気に仕上げました~。とても疲れた〰。
 これは、イメージ(コマ割り)の段階にても、誠に気品高くて、素晴らしい絵本になりそうな予感ですね~😍 。崇高、かつ、美的過ぎる~~~😘 。乞うご期待~💖
 

10月22日

 10月9日(土)から描き始めた、日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)に、少々、手直しを加え、本日、完成としました。
 この後、編集者との打ち合わせの後、次の過程へと進めて行きます。
 今回の絵本は、とても気品のある、超豪華な絵本になりそうな予感ですよ~~😍  乞うご期待~💖


10月24日

 「BIO GOSSIPY」という欧米系サイトにも、他の同類サイトと似たような内容の、「Jin Goto - Net Worth, Bio, Age, Height, Family, Wiki ! 」という記事が掲載されています。
 当然ながら、私は貧乏画家ですので、記載されているような、”世界的に最も裕福で人気のあるアーティストの一人”でもありません。ただ、内容の大筋は、事実に基づいた正確な記載になっています。
 世界がネット一本でつながる現代社会とは、面白くもあり、恐ろしくもありますね・・・。(@_@)

https://biogossipy.com/jin-goto/

                  *

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
 【告知】1週間後になりました! 新・編集者講座(オンライン)のご案内です。今期第二回となる今回は、中国と日本を絵本でつないで,大活躍されている編集者・唐亜明(タン・ヤミン)さんにお話ししていただきます。

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/?utm_medium=%3A%3A%3A0%3A3033620&utm_source=results&utm_campaign=search


10月25日

 本日は、中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面」を描き進めました。進展は遅々としていますが、確実に前進しています。とても麗しい世界が、徐々に出現してきています~。🤩

 現在、重要な仕事が3つ(「大垣祭り・天井画」「中国向け新作絵本」「日本向け新作絵本」)も重なり、酷く大変です。しかし、誠に充実していて、楽しくもあります~。ひとまず、あと1年半は、他の大きな仕事を受けるゆとりは皆無ですね。
 ただ一旦、やるべき仕事が来たのなら、その期間は、何の憂いもなく、ひたすら”絵を描く”という、”至福の時間”だけが過ぎていきます~。その期間は、何とか、飢える事も・死ぬる事も、多分、ないでしょうからね。その後は、分かりませんが・・・・。
             *     
 最近、小学生がパソコンで簡単に描いた絵画作品が、ネットで高値で取引されたり、簡単に創ったように見える現代アート作品が、オークションで何億~何百億円もの値で競り落とされたりするようなテレビ報道等が多いので、アーティスト(画家)はいとも簡単に稼げる稼業かのような印象を世間に与えているようです。(私の個人的見解ですが、アメリカの市場原理を元に発展した、創作における技術と精神を重要視せず、ほぼ話題性と投資目的に純化した、このようなアートのあり方に対して、芸術の崩壊ではないかという、大きな懸念を抱いています。)
 ただ「稼ぎたい」という目的なら、やはり、会社を立ち上げたり、ビジネスや投資に精を出すのが一番、確実なのでしょう・・・。もしくは、違法的な事をするしか、手っ取り早い方法はないのでしょう・・・。実際には、絵を描くのは実に大変な作業であり、とても神経を使う労働であり、多額の画材代や取材費を注ぎ込んだ上に、自身の絵のスタイルを完成させるのには、数十年という、とんでもなく長い時間を要しますから~。ほとんど大多数の人にとっては、全く割に合わない稼業です。

 私の場合は、稼ぐために・生きるために、”絵”を描いているというのではなく、「絵を描きたいがために、生きている」「絵を描きたいがために、旅をする」と言った方が、正しいです。一般論的には実に不謹慎な思考なのでしょうが、私の場合は、絵を描けないのなら、その”生”は全く意味がありません。”絵”を描き続けたいために、やむなく宣伝活動・イベント開催や講師業 等をするしかないのですし、世に名を出す(知名度を上げる・人脈を作る等)しかないのです・・・。
 もし生まれつき生活にゆとりがあれば、今頃、山にこもって、ただ一人、自由気ままに絵を描いている事でしょうね。そんな生き方が理想なのだけれど、貧乏画家の私には不可能なのです。この後も、ひたすら、あくせくと汗をかきながら、茨の画道を行くしかないのでしょうね・・・。


10月26日

 本日は、中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。「第2場面」は約7割、「第3場面」は約4割の進捗度です。私の日本画の作画は、とても時間がかかります。しかし、進展は遅々としていますが、確実に麗しい世界が見えてきています~~。🤓
 日本向けの新作絵本の、「木製パネル」作りにも着手しました。パネル代は予想以上に高いので、たいてい私は、木材とべニアを買ってきて、自作します。P10号位のパネルを17枚と、表紙用のもう少し大きなパネル1枚を作らねばなりません。何事も大変ですよ~。 (@_@)ノ

 本日、中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)の本文の”校正”(私の知る限り、第5校)が再送されてきました。中国での出版物の校閲は、想像以上に極めて厳しいようですね・・・。コロナ禍と、多分、その他の様々な国情により、無限ループのように、絵本の発刊が遅れ続けています。しかし、ようやく、最終段階に入ったとの事なので、版下の記載が正しいとしたら、いよいよ、12月には「絵本」の発売となりそうです~。
 この「絵本」の原案・作画段階は、実に良く乗りに乗れて、快調・順調に完成しましたが、その後の校正~印刷~発刊までが、コロナ禍等の事情により、2年間近くも遅れ続けています・・・。何事も簡単にはいきませんが、その分も、完成した「絵本」への愛着は、いや増すというものです。

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾 (青蛙緑馬)


10月28日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されます。ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/view

                  *

 本日も、中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。墨線で輪郭線を丁寧に描き起こし、「第2場面」は7割強、「第3場面」は4割強の進捗度です。美し過ぎる貴婦人の姿も、はっきりと浮かび上がって来ました~💖
 この墨線での描き起こしは、最も疲労度の高い作画過程でもあります。しかし、塗っては描き起こし、塗っては描き起こし、を何回か繰り返せば、やっと完成が見えて来ます。

 日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」への返答が、編集者から来るまでの間に、この中国向け新作絵本を、どんどん描き進めたいと思います。やるべき事は、実に多いですよ~。😓


10月29日

 私自身の作家活動においては、常々、人の真似事に終わらぬよう、出来るだけ他人と異なる方向性を目指し、独自性・革新性を求めながら、今まで活動をしてきたつもりです。それでもやはり、どこかで誰か(歴史上の作家~現代作家まで)の影響や、お誘い・導きを受けているものなのでしょう・・・。
 そんな私自身の頑なな信念から、少し前までは、他人(プロ作家)が私の作家活動を真似している感じを受けると、嫌な気がしていました・・・。😕
 しかし、このコロナ禍という未曾有の危機状態や、様々な思考を経て、「それもまた良いのではないか・・・」、と最近は思えるようになってきました。😜 あまり狭量に過ぎるのも、考えものですからね~。人は誰しも、多くの他人や物事の影響を受けます。何も私一人だけを真似している訳でもないでしょうし、その人に、そうさせる必然性があったのでしょうし・・・。何よりも、もし、私が他者に影響を与えているとしたら、それは、私自身の活動が認められている証拠でもあり、その路の先達になれるのは光栄な事でもあるのです。😝

 最近、日本画家・洋画家(プロの純粋美術作家)や、東京藝術大学 日本画・デザイン科 卒業生等が「絵本」を手掛けるケースが増加し、私も加盟している美術団体に加わる作家等も、ちらほら見かけます。その作家が、本当に高い気概と実力があるのなら、誠に結構な事です。逆に、デザイン・イラスト・デジタル系の人(アマチュア~セミプロ、美大生・美大出身若手作家まで)が、「日本画」を習いに、私の日本画教室に来られるケースも増えています。
 それらの行動には、直接的に私の活動の影響があるかも知れませんし、そうでないかも知れませんが、どこかで私も、そのような傾向を世間に生じさせている要因の一つになっている事は間違いないでしょう・・・。
 そうであるならば、日本の美術業界が、より流動的になってきて、業種間の再編が進んでいる証です。現在の日本や世界の経済・社会状況は、決して楽観視できませんが、今後の日本の美術・絵画業界が、より一層、活発になっていくのであるならば、それは日本文化界にとっても、良い事に違いありません。
 そのような良き流れの一端を担えるように、今後も、日本美術界に旋風を巻き起こすべく、果敢に懸命に厳しき画道に挑んでいきたいと、私は思うのです。😤


11月1日

 私は今までに、多くの画家・作家や画商・画廊や出版社編集者等にお会いしてきました。私は、それらの関わりの中で、仕事を共にする上で、その経歴・実績・実力や契約条件、思想・方向性 等もとても大切なのですが、それ以上に、その人の”本気度””誠実さ”を最も重要視します。
 しかし、画家・作家等の場合、その関係先や弟子筋に、大きな瑕疵や問題行動があったとしても、すぐに、その師や上役に責任があると考えてはいけないのでしょう・・・。若輩画家の私には、完全に弟子と言える作家はまだいませんが、多くの絵画関係の教え子や受講者の事を、全て把握し引導する事など不可能ですから、他者も同様でしょう。過去に、そんな些細な出来事で、幾つかの、すれ違いを経験しましたが、自身に照らし合わせて、私も、もっと大きな目で物事を見ていかねばならないと、反省をしています・・・。🤔
 ただ、直接、仕事を共にしている相手の場合は、やはり本人に全ての責任がある訳で、その人との”信頼性”、お互いの”理解度”というものは、誠に重要になります。どんなに社会的に評価の高い組織(美術団体、画廊、出版社 等)の責任者(理事、画廊主、編集長 等)であろうと、作家の信頼を裏切ったような行いや、どこかに上手くだましてやろうというような下心や、曖昧にしたまま本当の事を隠しているような素振りがあれば、私のそのような人への信頼は失墜し、もう二度と、仕事をする気になれなくなります。そして、その信頼を取り戻すまでには、余程の時間と説明と行動を伴う事になります。
 逆に、たとえ弱く小さな会社の経験の浅い担当者であろうとも、ある程度以上の誠意や、やる気を見せてくれた人の仕事ならば、受けてきたケースが今までにも幾つかあります。

 私は画家として、常に誠実に、誠心誠意、精一杯、仕事をしてきたつもりです。納期に応じて画風を変化させ、速描~緻密描写まで、画法の調整をする場合はあります。ただ今までに、手を抜いたり、気を抜いたりした仕事は、一度もないはずです。画力不足で思うような精度・完成度の作品にならなかった事も多々あるかも知れませんが、私自身は一生懸命に描いた結果なので、作品が良くないと言われれば仕方ありません・・・。
 そのように誠実に堅実に仕事をしてきたにもかかわらず、意味も分からず(多分、先方の都合にて)、これまでの関係を一方的に反故にされた苦い経験は、一生、完全には忘れる事はできないかも知れません・・・。その人を、仕事上の関係性以前に、一人の人間として、完全に信頼・信用できる日は、もう二度と来ないかも知れません・・・。
 ただ、そんな苦境を経ても、常に前を見据えて、次の制作に向けて、これまで通り、誠心誠意、無我夢中で画道に勤しむしか、私には路が無いのです。😤


11月2日

 日本向け新作絵本「イメージ画」、兼、一枚物の日本画作品として、F25号の「日本画」を描き始めました。まず今日から、原案練りです~。この後、完成までには、およそ2か月程を要する見込みで、日程的には、「大垣祭り・天井画」、「中国向け新作絵本」をひとまず置いておいて、この日本向け絵本・関連作品を、先行して描き進めなければなりませんね!! とても多忙で、大変でもあるのですが、それにも増して、やりがいがあります~❣
 この日本向け絵本作品は、8年前から構想を練っていますので、その間に、既に、3枚(P15号、F10号、P8号)の日本画・イメージ画と、4冊のダミー(原寸大のラフスケッチ・ブック)を描き上げています。これ程、下準備から時間と手間と予算をかけた絵本作品も、私史上、他にありません。紆余曲折を経て、随分と時間がかかりましたが、きっと素晴らしい絵本に生まれてくれるだろうと、願うばかりです~💖🤗

                  *

 私は、根っからの芸術家気質なのでしょうか~? 画家仲間においても、一切妥協を許さない風潮があります。アマチュア~画学生~セミプロ辺りの人には、大抵、優しく・甘い評価をするのですが、プロ画家(作家活動を広く宣伝・広報し、ある程度大きな規模の団体展・個展・グループ展、出版物 等で作品発表をしながら、絵を職業として一定の利益を得ている画家・イラストレーターの事)となると、一気に見方が厳しくなってしまいます。”芸術・美術”に対しては一切の妥協を許したくないという、頑固さが頭をもたげます。私を含め、本質的な画家など、大抵、あまり性格は良くないものなのでしょう・・・。
 基本的に、真の芸術家とは、”孤独”なものです。格段、仲間を必要ともしないのです。それでも、共に画道で渡り合える仲間がほしくなる時も、まれにあるのが、人(猿族)の人(猿族)たるゆえんなのでしょう~。
 ただし、その人の画力・思想・信念・行動力・実績 等において、私自身が納得する実力を感じれないと、共に行動する気にはなれません・・・。また、過去に何度も陥れられた苦い経験から、簡単には気を許したくないという潜在意識が働くのか、ついつい天の邪鬼な言動をしてしまったりします。私自身、少しは直さないといけないと、時々反省はしていますが、なかなか性格は変えられないものです・・・。('◇')ゞ

 しかし、そんなこんなで、こじれたり・ぶつかったりしても、時間を置いてでも、いつか、よりを戻せる人とは、本当に良き画家仲間になれる可能性があります。それが、その人の”懐の深さ”であり、”器の大きさ”なのでしょうね。些細な事にいつまでもこだわって、相手を理解しようともせず、よりを戻せないようなら、その人の”器”もそこまでという事の証明であり、その人とのご縁も、残念ながら、そこまでなのでしょう・・・。
 私自身の”器”は、自身では測る術もありませんが、なるべく大きな目で物事の真実を洞察していきたいと、常々、考えています。
 

11月6日

 近年、子供の頃によく観たような、日本の「時代劇」が少なくなって、寂しく思っていました・・・。2008年にNHKで韓国歴史ドラマ「ファン・ジニ」をやっており、その作り込みの繊細さ・美しさに引き込まれました。その後、「風の絵師」「火の女神 ジョンイ」「宮廷女官チャングムの誓い」「オクニョ 運命の女」「師任堂(サイムダン)、色の日記」・・・等の韓国歴史ドラマを幾つか拝見し、いずれも完成度が高くて、面白いものでした。
 2020年4月頃から、J:COMで放送された、「麗王別姫~花散る永遠の愛~」という中国歴史ドラマを観て、誠に驚きました。1995年に中国の旅をした時に、中国国内のテレビでは頻繁に歴史ドラマをやっていましたが、いかにも安い作りの、古い感覚のものでした。その後、日本でも、中国の優れた映画(「變臉(へんめん)この櫂に手をそえて」「紅いコーリャン」「初恋のきた道」「さらば、わが愛 覇王別姫」「山の郵便配達」「小さな中国のお針子〈中国・フランス合作〉」「LOVERS」等)は度々目にしましたが、中国のテレビドラマが、現在、こんなに発達していた事に驚愕しました。
 予算も相当にかけている事は見て取れますが、ストーリーの面白さから、大道具・小道具・衣装等の作り込みの凄さから、役者のレベルまで、ありとあらゆる面で完成度が高いのです。今の日本ではほぼ見られないような、「麗王別姫」の主役の女優、ジン・ティエン(景甜)の、人知を超えた美貌は、元々、現代の日本の女優やアイドルにさほど興味のない私でさえ、芸術的美意識を揺さぶられました~❣ 14億人も住むという巨大な国から選りすぐられたトップ俳優ですから、当然なのでしょうが・・・。
 その後、ジン・ティエン主演の「ハンシュク〜皇帝の女傅」から、その他の俳優・女優が主演の「月に咲く、花の如く」「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃」「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」「武則天 -The Empress-」「永遠の桃花〜三生三世」「独孤皇后~乱世に咲く花」「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后」・・・等々を拝見し、いずれも、とても凝った作りの、優れた歴史ドラマばかりでした。元々、無類の中国文化好きの私ですから、こうして、今の私のマイブームは、華流歴史ドラマになっています~💛
 真似をするという意味合いではないのですが、自身の”絵”の創作においても、何らかの参考にしたいという思いもあり、作画の合間合間に、時々観ています。

 今年の3月頃、中国のインターネットで、ジン・ティエン(景甜)主演の『司藤(スー・タン)』という中国ネットドラマが配信されているのを見付けて、斬新、かつ、面白くて、実に魅了されました。本来、ほぼ歴史ドラマ系にしか興味がない私ですが、この『司藤』は、現代ドラマの中に歴史ドラマ的要素が融合した上に、ファンタジー性や恋愛ドラマ性やサスペンスやコミカルな要素も加わり、とても優れたエンターテインメント作品になっています。主役のジン・ティエン(景甜)チャン・ビンビン(张彬彬)の美男美女コンビはもちろん、脇役達もとても個性的で、子役の女の子も可愛らしくて素晴らしいです。
 中国での様々な規制がある中で、この作品には、ネットならではの自由さがあふれています(この後の時代、どうなっていくのかは分かりませんが・・・)。このドラマには、結末が二つあります。一度、作品を撮り終えた後に、スタッフ・役者を再招集して、別のパターンを撮り直して、最終的に両方、放映したらしいのですが、ドラマの結末が二通りあるのも、ネットドラマならではの自由さではないかと思います。どちらの結末も余韻・余情にあふれて素敵です。パラレルワールドのように、世界のあり方は一通りではないという、哲学的・道教的な問いかけにも感じ取れます。
 基本、アナログ人間でデジタル嫌いの私ですが、ネット配信ならではの、新しく自由な作りのドラマという点では、このジャンルも今後、見逃せない可能性を秘めているのでしょう・・・。

 その『司藤』が、早くも、日本でも日本版がテレビ放送されているのを知りました。『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』と題して、BS12 トゥエルビで放映していました。ネットで、一部、見逃し配信もしています。私は、中国語(中文)字幕では、三分の一~半分位しか把握できないので、日本語字幕は有難いです。ご興味のある方は、ご覧下さい。
 (『司藤』と『司籐』推考/中国では、「藤」と書いて、日本と同じ「藤(ふじ)」を指す場合と、「籐(とう)」を指す場合があるようです。このドラマの英文訳は「RATTAN(籐)」とされています。ただ、籐は中国にはほぼ自生せず、このドラマの撮影では、明らかに”藤の木”が使用されているので、正確には「司藤」が正しいのだと思われます。)

 合わせて、この機会に、私の「中国民話絵本」も読んでいただけますと光栄です~💖

https://www.twellv.co.jp/program/china/si-teng/


11月8日

【カエル愛】が、「2021ユーキャン新語・流行語大賞」候補入りとの事。おめでとうございます! 🤣

 そんなこんなで、日本でもカエル熱が再燃しているらしいです~ 💑
 私の作画絵本『青蛙緑馬(アオガエルとミドリのウマ)』(チベット民話)《中国原創絵本精品系列/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字/文 唐 亜明、絵 後藤 仁》には、主人公として、大きくてハンサムなカエルが登場しますよ💖 来月・12月中に、中国で発売予定。日本でも、ぜひ、読んで下さいね~❣
 
★後藤仁公式サイト「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」 ─ 絵本『青蛙緑馬』
https://gotojin.web.fc2.com/book05.html

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾 (青蛙緑馬)


〈各種ネット記事〉
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb5768aef3f2236def17f1ca2bc94679c38380c7
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」
https://www.daily.co.jp/general/2021/11/04/0014817108.shtml
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://news.yahoo.co.jp/articles/649b2a8f57dd5e863097895773ac250e6ec1b8c5
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://www.nikkansports.com/sports/news/202111040000841.html


11月9日

 昨日、11月8日(月)から、日本向け新作絵本「コマ割り・ラフスケッチ/第2案」の作画を開始しました。編集者との詳細な打ち合わせ・検討に基づき、私の新たなアイデアも加えつつ、イメージを創り上げました。今回から、「表紙」のラフスケッチも描いています。
 今日は、イメージが鮮やかな内に、「表紙」と「全17場面(扉・後ろ扉を含め)」の、おおまかな”当たり”を取る所まで、一気に進めました。「表紙」「場面」とも、とても良い感じです。「表紙」はこれまでのダミー(本の体裁をしたラフスケッチ)から大きくイメージを変更し、絵本的に最も映えるデザインを目指しています。これは、誠に素晴らしいネ~~💖
 明日以降、時間をかけて、丁寧に描きつめていきますよ~。😉
             *
 明日、10日(水)は、東京藝術大学 大学院(美術学部デザイン科・アート アンド デザイン)にて、『後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義』(1時限目、金唐革紙講義/2時限目、絵本講義)を開催します。
 普段はほぼ一般公開する事のない、超貴重な、「金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)」や、「絵本」の原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等の実物・画像をお見せしながら、教室とリモートで講義をする予定です。準備は、既に万端です~💛
 〈ただし、この講義は、東京藝術大学 大学院・デザイン科学生のみ、参加可能です。〉

(※この講義の模様は、別途、拙ブログにまとめてありますので、そちらを、ご覧下さい。)


11月10日

●書籍ランキング速報 (11/7) honto 本の通販ストアランキング > 児童書・絵本 > 昔話・神話・伝説ランキング 第1位
 君島久子 文、後藤 仁 絵 『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)との事。
 私の作画絵本を、多くの皆様にご愛顧いただき、誠に有難うございます。💑

https://amasale.newif.net/ranking/hdetail/4139928


11月12日

中国新聞デジタル 【子どもたちへ 本の招待状】小学校中学年以上向け 5―Daysこども図書館・井手紗弓さん
  トップ > 学力アップなび > 本を読もう > 【子どもたちへ 本の招待状】

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を新聞にてご紹介いただき、誠にありがとうございます。今後とも、後藤 仁 絵本作品を、よろしくお願い申し上げます。💑

https://www.chugoku-np.co.jp/learning/article/article.php?comment_id=806900&comment_sub_id=0&category_id=1233

テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-11-11

東京藝術大学デザイン科「後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義2021」開催!!

 2021年11月10日(水)は、東京藝術大学 大学院(美術学部デザイン科・アート アンド デザイン/押元一敏 准教授)にて、『後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義』(1時限目、金唐革紙講義/2時限目、絵本講義)を開催いたしました。

 早めに上野に着いたので、谷中霊園で昼食のおにぎり・パンを食べてから(講師業は人前に出る仕事なので、コロナ禍の余波に配慮して、まだ、外食は控えています)、谷中霊園内を散歩しました。色々な種類の竹垣を見物し、徳川慶喜の墓にお参りしました。秋の彩りが、霊園を美しく演出しています。
 その後、日本画画材専門店の「金開堂」と「得応軒」で、絵筆と岩絵の具と膠を買い足しました。この辺りの日本画画材店には、大学時代から通っていますので、30年以上のお付き合いになります。使ってみたい綺麗な岩絵の具は、まだまだ、たくさんありますが、予算に限界があります~。 (;''∀'')ノ
 
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
谷中霊園にて、後藤 仁。 昼食後の静かな一時・・・、すてきな時間だ・・・・。
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
谷中霊園、竹垣と石碑
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
谷中霊園、徳川慶喜の墓
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
日本画画材店・得応軒
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
日本画画材店・金開堂


 私の担当する講義は、午後の授業です。上野公園の東京藝術大学に到着し、美術学部 デザイン科の教官室に向かいます。昨年は、完全なリモート授業だったので、学生達の顔が見えずに・反応も分からずに講義がやりにくかったので、コロナ禍も考慮して、今回は、対面(教室)とリモート(オンライン)の複合形式(選択自由)で授業を行う事になりました。旧岩崎邸の見学には、まだ人数制限等があるので、昨年同様、今回も旧岩崎邸での見学は無しにして、1時限目は「金唐革紙 講義」、2時限目は「絵本 講義」という、二部構成にしました。
 今回の講義場所は、通常、学科の授業で使用する美術学部・共同講義室になりました。この教室は、私が大学時代に学科の授業でも使った事があるので、私がここで講義をする日が来るとは、懐かしく・妙な感じがしました・・・。
 
 アート アンド デザイン、受講学生は35名余り在籍しているそうですが、本日の対面授業には10名程が参加し、残りの人はリモートで授業を受けたようです。
 講義では、普段は、ほぼ一般公開する事のない、超貴重な、「金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)」や、「絵本」原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等の実物・画像をお見せしながら進めました。「金唐革紙」では、国重要文化財の入船山記念館(広島県呉市)、移情閣・孫文記念館(兵庫県神戸市)、旧岩崎邸(東京都台東区)のものを中心に講義をし、「絵本」では、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を中心に、制作過程を詳細に解説しました。


東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
東京藝術大学 正門
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
東京藝術大学 正門

東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
1時限目、金唐革紙講義。 金唐革紙の実物をお見せしている。(撮影: デザイン科 助手 安西佐織さん)
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
1時限目、金唐革紙講義
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
1時限目、金唐革紙講義。 押元一敏 デザイン科 准教授

東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
2時限目、絵本講義。 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の、原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等をお見せしている。
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
2時限目、絵本講義
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
2時限目、絵本講義。 絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の表紙原画を解説。
東京藝術大学 金唐革紙・絵本講義
2時限目、絵本講義

絵本『犬になった王子(チベットの民話)』表紙 小
絵本『犬になった王子 チベットの民話』 (君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店)

岩波書店 公式サイト ― 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html
○アマゾン Amazon ― 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/


 私の講義は内容が盛り沢山なので、いつもながら、最後は時間が押してしまう感じで、バタバタになってしまいます。それでも、お伝えしたい事は、だいたいお話できたと思います。中国や台湾からの留学生もいて、作品を熱心に見たり・質問をする学生もいて、やはり”教育・学問”とは、人と人とが同じ空間で、相手の熱量を感じながら行うのが一番なのだと、再認識しました。
 今の厳しき日本や世界の生活・経済状況においても、この若き学生達の中から、日本の将来の文化・芸術・経済を背負って立つ人材が出てくる事を願いつつ、今年も、私の拙い講義を終えました・・・。

 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁

テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-10-21

インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行〈1995年〉その3、後藤 仁

 私の一番最初の海外旅行、『インドネシア(ジャワ島・バリ島)写生旅行』 (1995年3月13日~27日)の続き〈その3〉です。

                 *

 旅行6日目: 1995年3月18日(土)。この日は、バリ島からジャワ島への移動日です。14:30 バリ島、グラ・ライ国際空港 発 → 14:45 ジャワ島・ジョグジャカルタ、K.C.アディスチプト空港 着 の予定です。

 午前中に、「バリ博物館」に行ってみましたが、閉館中なので外観だけ見物。その後、空港に向かいました。この当時、空港では毎回、空港使用料(グラ・ライ国際空港では7700ルピア/1ルピア≒約0.044円)を支払う必要がありました。
 グラ・ライ国際空港を飛行機で飛び立ち、すぐにジョグジャカルタに着くかと思いきや、案外、時間がかかります。機内で機長が、何やら長々と英語でしゃべっていましたが、英語の不得意な私には、よく聴き取れませんでした・・・。空港に到着してみると、どこか様子が変です。ここで待機してくれと、空港のロビーに乗客が案内され、軽めの弁当と飲み物が配られました。隣のインドネシア人に聞いてみると、どうやら、ジョグジャカルタ上空の天候が悪いので、ジョグジャカルタを飛び越えて、ジャカルタのスカルノ・ハッタ国際空港に、一旦、飛行機が降り立ったらしいのです。弁当を食べながら、しばらく時間をつぶしていると、ようやく出発できるとの事で、再び飛行機に乗り込み、K.C.アディスチプト空港に向かいました。ジョグジャカルタの地に着いた頃には、すっかり、たそがれ時になっていました。かなり時間を要しましたが、ようやく、インドネシアの古都・ジョグジャカルタに到着です!! 旅にトラブルはつきものですね~。
 確か、空港のガルーダインドネシア航空オフィスで、帰りの航空便のリコンファーム(予約再確認/この当時は、搭乗の72時間前までに、帰国便の予約の再確認が必要でした)を済ませたと思います。タクシーで市内に向かいました(4人で6000ルピア、と手帳に書いてあるので、多分、他の2人組と同席したのでしょう)。ジョグジャカルタでの宿は、「PETI MAS Guest House」(Dagen通りNo.27/一泊二人〈ダブル部屋・確か朝食付き〉で15 USドルだったと思います)にしました。この宿だけは、リーフレットを取ってありましたが、それ程に、とても快適で良い宿だったと記憶しています。
 
インドネシア写生旅行
「PETI MAS Guest House」 (ジョグジャカルタ Dagen通りNo.27) リーフレット


 旅行7日目: 3月19日(日)。今日から、ジョグジャカルタの街を巡ります。王宮(Kraton/入場料300ルピア)を見物。趣のある古い建物の中に、古代の馬車等が展示されています。毎週日曜日の10:30~12:00には、ここで「宮廷舞踏」(鑑賞料1500ルピア、カメラ撮影料500ルピア)が開催されていますので、鑑賞しました。トランス状態で自由に舞っている感じのバリ舞踊に比べ、また一味おもむきが異なり、より様式的で厳格な雰囲気を感じる舞踏です。

 午後には、ベチャ(三輪自転車の輪タク)に乗って、ボロブドゥール方面行きバス乗り場に向かいました(輪タク代、2人 3000ルピア)。バス乗り場では、バス会社のお兄さんが、「ボロブ、ボロブ~!」と大声で呼び込んでいるので、すぐにボロブドゥール遺跡行きのバス(1人 1500ルピア/所要 約1時間余り)が分かります。バスに乗り込み、いざ、「ボロブドゥール遺跡」へ!! 
 今回の旅の最も大きな目的は、東京藝術大学の卒業制作用に「ボロブドゥール遺跡」をスケッチする事ですので、俄然、胸が高鳴ります~。ボロブドゥール遺跡は、ユネスコ世界遺産でもあり、世界三大仏教遺跡の一つでもあります。(他の二つは、「カンボジア、アンコール遺跡群(アンコール・トム等)」と「ミャンマー、バガン遺跡」ですが、私はこの後、2005年の「タイ・カンボジア写生旅行」と2014年の「ミャンマー(ビルマ)写生旅行」を合わせて、世界三大仏教遺跡の全てを訪れています。また2004年の「インド写生旅行」では、ブッダガヤ・セーナー村・アジャンター・サーンチー・サールナート等の主だった仏跡を見て回りました。)

 バスの車窓から、遠く、ボロブドゥール寺院の威容が見えて来ました(入園料4000ルピア)。バス停で降車すると、歩いて寺院に近づきます。想像を絶する、超巨大な石造りの建造物です(高さ42m、最下部の基壇の正方形の一辺124m)。巨大な石の階段を、一歩一歩、登ります。
 ボロブドゥールは、仏教の三界(欲界~色界~無色界)を表しているとも言われています。隠れた基壇の石壁には俗世の人々が彫り込まれ、第一回廊~第四回廊には、「方広大荘厳経」「華厳経入法界品」に基づく、釈迦の前世譚(ジャータカ)や釈迦の生涯 等が彫り込まれています。上から見ると方形をした回廊層を越えると、円形のストゥーパ層(第一円壇ストゥーパ~第三円壇ストゥーパ、大ストゥーパ)が現われます。正に、”悟り”の世界です。回廊の狭くて絢爛豪華な通路を越えて、無辺の円壇に出ると、気持ちが一気に晴々とします~。ずっと遠くまで、周辺の密林や山々が望めます。各小ストゥーパの中には、穏やかな表情をした仏像が安置されています。内部には何も無い、巨大な中央の大ストゥーパは、ここが世界の中心であるかのような、荘厳な静けさに満ちていました・・・。
 日本の大乗仏教では既に観念が薄れていますが、上座仏教やヒンズー教では、尊者や仏像等を巡る時は「右繞(うにょう)」と言って、必ず右回りに(基本3回)回らねばならず、ストゥーパも右繞でなければならないのですが、この当時の私は、それを知らずに、右左と適当に見て回っていました。それにしても、ボロブドゥールの石刻表現は、宗教的崇高さは言うまでもなく、美術的価値も極めて高いものでした。感心しっぱなしで、巨大な遺跡を一通り見て回るだけで、あっという間に、今日の午後が終わりました・・・。

インドネシア写生旅行
ユネスコ世界遺産、世界三大仏教遺跡 「ボロブドゥール寺院」 外観
インドネシア写生旅行
「ボロブドゥール寺院」 円壇・小ストゥーパ


 ボロブドゥール遺跡からの帰りもバスなのですが、バスが市内のどの辺りを走っているかが分かりづらく、おおよその見当で降りて、そこからベチャで宿に向かうしかありません。
 明日は、ボロブドゥール遺跡と並ぶ、インドネシア・ジャワ島随一の見所、巨大ヒンズー(ヒンドゥー)教遺跡の「プランバナン遺跡」を巡ります。続きも、お楽しみに~❤

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

テーマ : art・芸術・美術
ジャンル : 学問・文化・芸術

2021-10-17

「絵師 日々の言霊」 後藤 仁 〈11〉

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈11〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、「大垣祭り・中町 布袋軕」天井画 制作報告を除く、中国向け新作絵本〈第3弾〉制作過程と、 中国向け新作絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(浙江少年児童出版社)絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) 等の報告記事をまとめています。
 いよいよ、日本国内向けの新作絵本制作も始まりました。この後も、乞うご期待~❣

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

                  ★


2021年9月13日

中国向け新作絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)は、編集者に再確認した所、帯のデザインも決まり、中国にて、まもなく出版される模様です。乞うご期待~❣ 💑

○捜狐 「年终盘点 | 前所未有的2020年快要过去了,小活字感谢有你」
https://www.sohu.com/a/441439197_100161921

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾 (青蛙緑馬)


9月16日

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(君島久子 文、後藤 仁 絵/岩波書店) 【The White Ravens 国際推薦児童図書目録2014 選定/宮崎 駿さんの絵物語「シュナの旅」(後にスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案になる)の原話にもなった名作民話絵本】 が、岩波書店では、とうとう ”品切れ”になってしまいました(後は、書店・ネット書店の取り置き分のみ、あり)。
 アマゾン Amazonでは、新品や中古品が定価より高く設定されて売られていますよ~。 ( ;∀;)ノ 
 私の高学年向けの渋めな「絵本」など、元より、大した量は売れない定めなのです。そんな中でも有難い事に、読みたい方々が、せっかく大勢いらっしゃるのに、作品が行き渡らないのは、大問題です。岩波書店さん、早め早めの増刷を、お願いいたします。<(_ _)>

○岩波書店公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

○アマゾン Amazon ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/

            *

 本日は、中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」の”彩色(さいしき)”に入りました。まずは、主要部分に厚めに岩絵の具を置いていきます。絵本の原画の場合は、色の彩度を高めたいので、あまり地塗りを重ね過ぎない技法で描く事が多いです。
 大垣祭り「天井画」との並行制作なので、進展は遅々としていますが、確実に前進しています。
                
 昨晩、中国向け新作絵本〈第1弾〉『青蛙緑馬〈チベット民話〉』《中国原創絵本精品系列》〔唐 亜明 文、後藤 仁 絵/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字〕の”文章”の「校正(3校)」がデータで送られてきました。
 未だに、文章の手直しをしているようで、中国のコロナ禍がおおよそ収まった後に、ようやく校正・印刷作業が再開したらしく、とても時間がかかっています・・・。しかし、文章は絵と相まって、とても良い感じに仕上がってます。長らく待った分も、素敵な絵本に仕上がる事を願っております。<(_ _)>
 校正の記載が正しいとすると、10月には〈第1版〉が発売される様ですが、ただ、印刷は間に合うのでしょうか? 中国から日本・世界中の多くの皆様~子ども達・青年達・大人達にお目見えできる日が、実に待ち遠しいですね~💑 。
 

9月17日

 本日は、中国向け新作絵本〈第3弾〉「第3場面」の”彩色(さいしき)”を進めました。究極の美人像が、だんだんと浮かび上がってきました~。 😻


9月19日

Celebrity Wiki ─ 「Jin Goto height - How tall is Jin Goto?」

 Discover today's celebrity birthdays and explore famous people who share your birthday. View popular celebrities life details, birth signs and real ages.
 こんな変わったサイトも見つけました。世界中の有名人・著名人の身長・年齢などを掲載しているらしいです~? 変なの~⁉ (@_@) >

https://www.celebheightwiki.com/jin-goto-height


9月23日

 先日まで、絵本『犬になった王子 チベットの民話』が出版社で品切れになっていましたが、重版出来~❣❣、新入荷されました~💑。
 この機会に、ぜひ、書店・ネット書店で、拙絵本をご覧ください。よろしくお願いいたします。

絵本『犬になった王子 チベットの民話』表紙 小

 ★絵本『犬になった王子 チベットの民話』
  (文 君島久子、絵 後藤 仁/岩波書店)
  2090円(税込み) 〔ISBN 978-4-00-111242-9〕

 穀物のない国の勇敢で心の優しい王子が、美しくて思いやりのある娘ゴマンの愛によって救われ、苦難の旅を乗り越え麦のタネを手に入れるまでを描く、壮大な冒険物語です。犬になった王子の姿は、気高くもかわいらしいです。チベット族(チベット・中国四川省)の民話。
 Internationale Jugendbibliothek Munchen ミュンヘン国際児童図書館「The White Ravens 2014 国際推薦児童図書目録2014」に選定。 
 宮崎 駿「シュナの旅」(徳間書店/後にスタジオジブリのアニメ映画「ゲド戦記」の原案になる)の原話にもなった名作を初絵本化。
(※「ゲド戦記」の他にも、スタジオジブリ長編アニメーション映画「風の谷のナウシカ」「天空の城ラピュタ」「もののけ姫」等の壮大な世界観や、登場する人物・動物(ヤックル等)の描写は、「シュナの旅」~「犬になった王子」が原点になっていると言われています。)

○岩波書店公式サイト ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

○アマゾン Amazon ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.amazon.co.jp/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E2%80%95%E2%80%95%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1-%E5%90%9B%E5%B3%B6-%E4%B9%85%E5%AD%90/dp/4001112426/

○絵本ナビ ─ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』
https://www.ehonnavi.net/ehon/91533/%E7%8A%AC%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%81%A3%E3%81%9F%E7%8E%8B%E5%AD%90%E3%83%81%E3%83%99%E3%83%83%E3%83%88%E3%81%AE%E6%B0%91%E8%A9%B1/


9月24日

 私は”絵”の制作にのみ集中したいのですが、なかなか雑事が忙しくて、大変です~。(;''∀'')
 中国向け新作絵本〈第3弾〉を少し描き進めましたが、なかなか、はかどりません~~。(@_@)φ


9月30日

 私は、普段は結構大雑把な人間なのですが、こと「芸術・美術・絵画」となると、こだわりが強く、その生来の芸術家気質が災いするのか、時々、他者から誤解を受けやすいようです。多分、それが原因で、高校や大学や、大人になってからも、いじめ的・差別的な言動を受ける機会が何度もありました。自分のバランスの悪い性質が良くないのだろうとは思うのですが、今さら変えられる訳でもなし、理解していただける人を期待するしかないのです。
 普段はそのような差別的な人々を、きっと先方が間違っているのだろう・・・、となるべく受け流し、自身が身を引く事で、トラブルを回避してきました。大抵、その傾向の人間は、攻撃的で野心的でいながら、本当は気が弱い性格だったりします。そんな人とまともに対抗・対決する時間は、誠に無駄で、もったいないのです。それより、自身の創作に没頭している方が、よほど幸せだからです。

 先日、心が酷く傷つき、著しく悩める出来事がありました。・・・多分、この10年・・・、いや、父親が亡くなった大学卒業の頃、以来かも知れませんが、最高に残念で、頭の中がこんがらがる出来事が起こりました。
 時に”真面目さ・頑なさ”は、何よりも鋭利な刃物になり得るのだと知りました。とにかく、恐ろしくて、さっぱり意味が分かりません・・・。いい加減な人ではない、生真面目な人ゆえ、そして信頼してきた人だけに、その刃のような、冷淡で、きつい言葉を、簡単に受け流す事もできないのです。
 「あなたは前とは変わった。心の中に悪いものがあるのか。そんな人では良い絵など描けない。・・・云々」という真摯過ぎる言葉は、私の絵描きとしての心を、いともたやすく、ズタズタに切り裂きました・・・。根っからの絵描きなど、元来、繊細なものなのです。私は自分自身を否定されても、何も思わない性格なのですが、我が子のような「作品」を、真面目に・完膚なきまでに、けなされる事だけは、耐えられないのです。愛おしい絵の中の生き物達が、可哀想で、可哀想で・・・。
 私は、「その人こそ、変わってしまったのだ。」「組織に守られた中だけは、自分の楽園でいたいのだ。」と思いたい・・・。そうでないと、本当に私が、そんな嫌な絵しか描けなくなったなら、生きている意味はないですから・・・。(それにしても、その人と私の付き合いは、数少ない仕事の打ち合わせの場だけであり、それも15年弱の期間ですので、変わったと言われる程、その人は私の真の姿を知らないのですが・・・。社会的には、実に失礼な発言とされるでしょうね。それでもなお、私は、その人が、かつて与えてくれたご恩には、心より感謝しているのです。)
 私はいつも素早く気を切り替えます。今回の出来事は頭の片隅で、一生忘れる事はできないかも知れません。ただ、作品で証明すべく、この後も、さらなる努力・研鑽を重ね、良い作品を描き続けるしか、その茨の画道しか、私には残されてはいないのです。


10月1日

 人は誰しも心の中に、良い部分と、悪い部分と、どちらでもない部分を持っています。人によって、時と場合によって、そのバランスが変化するのでしょう。自分の心の持ちようが良くない時には、写し鏡のように、相手の心も良くなく感じられる事もあるのでしょう。
  「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず・・・。」 森羅万象は移ろいます。常に同じである事は、あり得ないのです・・・。

 私も歴史上の画家の例にもれず、こと ”絵(芸術・美術)”においては自己主張が強く、天の邪鬼な性格のようです。それがマイナスに出ると、大抵は半ば本気・半ば演技なのですが、時折、相手に不快な言動をしてしまっているのだと、反省もしています。そのような私の良くない言動による小さな波紋の数々が、やがて、大きな刃となって、自分に帰って来ているだけなのかも知れません。
 常に、相手の立場に立って、物事を考えるという姿勢は大切ですね。実際には、なかなか難しい事ですが、そう努力したいものです。偉大な先人がおっしゃられたように、隣人に対する愛であったり、仁愛(思いやりの心)であったり、慈悲の心というものは、人は、決して、忘れてはいけないのです。
 しかし、世の中の全ての事柄は、偶然を装っていながら、本当は、それが定められた宿命・天命であるのかも知れません。多分、その路が、自己にとって最良であるのだと信じて、この画道を、精一杯、懸命に、進みたいと思うのです。

            *

○絵本屋ピクトブック─絵本『犬になった王子』について書きました!

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)をご紹介頂きました。誠に有難うございます。
 https://pictbook.info/ehon-list/isbn-9784001112429/


10月3日

 2017年8月4日に開催された、「第4回 東京あこう(赤穂)のつどい」(都市センターホテル、千代田区)には、赤穂市役所関係者と経済界の皆様が多いですが、東京都知事の小池百合子さん等の政治家の方々も、多くご参列されていました。(※これは過去のイベントです。去年・今年はコロナ禍で中止となっています。)
 私の隣に座られた、参議院議員・末松信介さんとは、「日本画」のお話で盛り上がりました。私の師の後藤純男先生(東京藝術大学名誉教授、日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)の事もご存知で、日本画についてのご造詣も深くて、私は感心しました。それ以来、私の「個展」に御祝辞をお送りいただいたりと、大変お世話になって参りました。美術・芸術にご理解のある方が、政治界にも不可欠だと、私は、常々、考えてきました・・・。
 この度、私と同郷の兵庫県ご出身でもある末松信介さんが、”文部科学相(文部科学大臣)”になられるという事で、陰ながら期待しています。日本における、「日本画」や「絵本」等の文化・芸術・美術の更なる興隆を促していただける事を、切にご期待しています。
 また、同じく同つどいにご参加されておられた、衆議院議員・山口 壯さんは、”環境相(環境大臣)”に決まられたという事で、日本や世界の環境改善に邁進される事を期待しています。日本に美しい自然環境が無ければ、良い日本画・絵本など描けませんから・・・。
 私自身は芸術・美術・絵画の世界のみに生きる、基本、中道の人間ですが、どんな方向性であろうとも、政治界の皆様が、民意を反映された、清廉潔白なご政治を全うされる事を、切に願っています。

東京あこうのつどい
「第4回 東京あこうのつどい」(2017年8月4日/都市センターホテル、千代田区)
 参議院議員・末松信介さんと、”日本画”についてのお話中。
東京あこうのつどい
「第4回 東京あこうのつどい」(2017年8月4日/都市センターホテル、千代田区)
 東京都知事・小池百合子さんに、私の作画絵本『わかがえりのみず』 (鈴木出版こどものくに ひまわり版 2017年9月号)をプレゼント。


10月4日

○絵本ナビ EhonNavi ─ 岩波書店のおすすめ絵本と人気ランキング

 私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)は、「メンバー評価ランキング」では、光栄な事に、随分と長い期間、第1位に輝いています。しかし、「週間アクセスランキング」で、第4位(10月4日時点で)というのは珍しいですね~❤ 
 名だたる名作絵本と読み物が連なる、日本を代表する老舗大手出版社・岩波書店の児童書ラインナップでは、このランキングに入る事自体が、とても難しいのです。多くの皆様のご声援・ご応援のおかげだと、心より感謝しています。🥰

 https://www.ehonnavi.net/editorpickupLT.asp?sno=19&pv=


10月5日

 さあ、いよいよ新たな、日本国内向けの絵本制作が始まりました~。私が8年間も構想を温め続けてきた、素晴らしい民話絵本です。出版元は、誠に良い絵本を多数、刊行している、実力のある絵本出版社ですし、今、同社主力の「絵本シリーズ」になりますので、気合が入ります~。
 今日、出版社・編集者から、絵本の”文章”と”企画・構想”が送られてきました。

 さあ、来年は、制作がもっと忙しくなるぞ~~😉 さらにさらに、頑張らねばね~❣


10月6日

 昨日、中国系の出版社・編集部から、絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』文章校正(私が知る範囲では、第4校になります)が送られてきました。”絵”の校正はないので助かりますが、印刷の直前まで、文章の校閲が加えられるのは、編集部としては、実に大変ですね~。何事も簡単にはいきません。
 私は中国語を「文章(中文)」なら、おおよそ半分位は読めますので、簡単な文章でしたら、だいたい把握できます。聴き取りと話すのは、1割もできませんが・・・。"(-""-)"
 コロナ禍でもあり、予想以上に長い時間はかかりましたが、素敵な「絵本」に出来上がる事を願っています。


10月11日

 先日、10月9日(土)から、日本国内向けの新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)の作画に入りました。この第1案は、1~2週間程で完成させる予定です。
 私が、これまでの8年間、温めてきた構想に、編集者の新たなご意見を十分に取り入れ、膨大な資料・スケッチ・画像等を元に、構成していきます。この構想段階は、短期間ですが、最も頭をフル回転させる大変な作業になります。しかし、どんどん作画イメージを膨らませていくという、とても楽しみな工程でもあります~❤。
 絵本の原話がとにかく素晴らしいですし、とても素敵な「絵本」になりそうな予感ですよ~❣


10月12日

 本日、中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面」を描き進めました。「大垣祭り・天井画」(2023年5月に一般公開予定)と「日本国内向け新作絵本」(2023年5月頃に刊行予定)と並行しての大作3作品同時制作は、誠に大変です。多分、この絵本原画の完成までには、あと2年(2023年内か?)はかかりそうです。

 私はプロの画家ですので、画商や出版社等のご依頼で仕事をする場合もあるのですが、基本、自身が描きたいテーマ(画題)しか描きません。一枚物の「日本画」作品の場合は、全て、自分で企画・構想をねって、描きたいように描いています。
 「絵本」の場合は、通常、出版社・編集者のご依頼があって、初めて仕事が成立します。しかし、今回のこの絵本作品においては、編集者にご相談はしていますが、私が本当に描きたい世界を、気持ちがおもむくままに描いています。
 中国の国情も刻々と変化するので、いつ頃、どんな形で「絵本」になるのかは、確定していません。それでもなお、画家が本当に描きたい世界には、きっと多くの皆様も共感していただけるものと信じて・・・、絵本になろうがなるまいが、このシリーズだけは、ライフワーク的に、一生、描き続けていこうと考えています。😇


10月18日

 私は20歳代から現在までに、小中高校生~美術予備校生~美術大学生~私より若い年齢から90歳以上の美術愛好者まで、実に幅広い年齢層・生い立ちの、500人以上の方々に、美術・絵画の教育・ご指導をしてきました。その他にも、当然ながら、様々な社会的立場の無数の方々と、仕事や趣味等を通して、関わってきました。その中で感じた事は、人はそれぞれに異なる価値観や思想を有しており、皆が素晴らしい”個性・独自性”を持っているという事実です。穏やかな方もいれば、激しい方もいます。おとなしい方もいれば、賑やかな方もいます。複雑な思考の方もいれば、単純明快な方もいます。
 そんな世界の中で、やはり最も肝要なのは、他者をできるだけ理解しようとする意識です。思想・価値観・性格等のばらばらな他人を、どれだけ理解し共感できるかという試みは、実に難しい事ですが、とても大切な事です。
 少し意見が合わないからと言って、すぐに相手を遠ざけるのではなくて、お互いが理解しあえるまで、とことん話し合ってみる姿勢が重要です。それが仕事上なら、なおさら不可欠な要素なのです。

 特に、子ども達に何かを伝える仕事の人なら、それは絶対不可欠になります。意見の異なる他者を受け付けない頑なな精神を、子ども達に教え込むようでは、日本の未来も明るいとは言えないでしょう・・・。
 私は、実に心配なのです。私に、「あなたは変わった。あなたとは話ができない・・・。」等と安易に切り捨てた人。私はその後、1週間ばかりは、睡眠がかなり浅くなり、深く悩み・迷いました。やはり私がおかしいのだろうか、異常なのだろうかと・・・。
 しかし、何度も自問自答する内に、ようやくおぼろげながら、答えらしき物が見えて来ました。───「私だけが原因なのではなくて、もしかしたら、先方こそ、何かが変化し、どこか精神に異変が生じているのではないか・・・。」すると、全てが氷解しました・・・。
 人はそれぞれ違っていて当然なのです。それなりに変化もするものです(本人が本質的に変わっていなくても、周りがそう捉えているだけの場合も多々あり)。それを頑として受け付けないのは、その人の精神がよほど疲弊しているか、崩壊しかかっているかです。そのような狭量な精神状態の人が、子ども達に何かを伝える仕事をしている事実に、私は将来的な大きな懸念を抱きました。

 人間は常に、他者を思いやる心・・・”仁愛・慈悲心・隣人愛”を決して無くしてはいけません。”寛容”とは、最も大切な心掛けの一つです。多様性・違いを認め合える社会の実現。・・・・誠に困難な道程なのですが、常々そう心掛ける努力を続けるしかないのです。
 今までの実績のように、この後も、その会社のそのセクションは、本当に良い仕事を続けられるのだろうか・・・。子ども達にとって、本当に良い内容を伝えられるのだろうか・・・。
 私の懸念が、現実にならない事を、今はただただ、祈りたいです・・・。

 絵師(日本画家・絵本画家)後藤 仁



テーマ : 文明・文化&思想
ジャンル : 学問・文化・芸術

後藤 仁 プロフィール

後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)

Author:後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)
~後藤 仁 公式ブログ1~
絵師〈日本画家・絵本画家、金唐革紙製作〉後藤 仁(JIN GOTO、后藤 仁、고토 진)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

 【後藤 仁 略歴】
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校 美術科で日本画を始める。東京藝術大学 絵画科日本画専攻 卒業、後藤純男先生(日本芸術院賞・恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。
卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。
『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。また、宮崎 駿 氏の絵物語「シュナの旅」の原話になった事でも知られている。
○NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞・専門誌・インターネットサイト等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学 デザイン科講師、東京造形大学 絵本講師 他、日本画・絵本講師。国選定保存技術 金唐革紙 製作技術保持者。日本美術家連盟 会員(ご推薦者:中島千波先生)、絵本学会 会員、日本中国文化交流協会 会員。千葉県松戸市在住。

★現在、日本国内向けと、中国向けの「絵本」を制作中です~❣

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絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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