2018-06-12

東京造形大学 絵本特別講義『絵本「わかがえりのみず」(鈴木出版)の編集その他』 開催

 2018年6月8日(金)、東京造形大学(グラフィックデザイン専攻領域)学部共通・選択必修科目「絵本A・B」にて、絵本特別講義 『絵本「わかがえりのみず」の編集と鈴木出版の絵本創り、今の絵本の傾向と絵本業界について』 が開催されました。
 児童書出版社・鈴木出版の児童書編集部 編集者2名を特別講師にお呼びして、私は質問を受けつつ、拙作作画絵本『わかがえりのみず』 (鈴木出版こどものくに ひまわり版)の場面をスクリーンに映写しながら、原画・ラフスケッチ・サムネイル・スケッチブック等をお見せして、講義をいたしました。なかなか充実した内容の講義になりました。

東京造形大学 絵本講義絵本『わかがえりのみず』をスクリーンに映しながら、編集者が朗読しています。

東京造形大学 絵本講義絵本『わかがえりのみず』をスクリーンに映しながら、編集者が朗読しています。

東京造形大学 絵本講義絵本『わかがえりのみず』をスクリーンに映しながら、編集者が朗読しています。


 私は昨年から、東京造形大学 絵本講義「絵本A・B」の講師を担当しています。切り絵作家の小宮山逢邦先生の定年退官のあとを継いで、現在、絵本作家の沢田真理先生と共に授業を受け持っています。東京造形大学の絵本講義は人気が高くて、毎年、学生が100名近く在籍しているので、全員の絵を把握しながら全てを見て回るのは大変です。中には、結構、熱心な学生や、プロになれそうな絵の上手い学生もいます。
 この絵本講義では、年に1~2回、絵本作家や編集者をお呼びして特別講義を開催します。一昨年は、猫のダヤンのキャラクターで有名な池田あきこ さん と私が特別講義をしました。その前には、黒井 健さん、きたやまようこ さん、篠崎三朗さん、矢玉四郎さん等の、主に日本児童出版美術家連盟(童美連)に所属するベテラン・人気絵本作家・画家さん達に講義をしていただいているそうです。
 今回の講義は授業の一環なので、東京造形大学学生のみ参加可能なのですが、どこかの大学・学校・図書館・公共施設・民間施設等で一般人・子ども向けの絵本講義・ワークショップを開催しても面白いと思います。ご希望のある方はご一報下さいね~。 ($・・)/~~~


〇学校法人桑沢学園 東京造形大学 公式サイト 「後藤 仁 ページ」
http://www.zokei.ac.jp/academics/faculty/profile/?id=590&blng=1 


  日本画家・絵本画家 後藤 仁

               *

絵本『わかがえりのみず』(鈴木出版)絵本『わかがえりのみず』 (鈴木出版 月刊絵本こどものくに・ひまわり版) 表紙


絵本『わかがえりのみず』
 鈴木出版 月刊絵本こどものくに・ひまわり版/2017年8月1日発行(2017年度9月号)

文 唯野元弘 / 絵 後藤  仁
 380円 (税込み) 
出版社直販・年間購読のみの扱いですので、お電話や鈴木出版公式サイトから、直接、鈴木出版にお問い合わせ下さい。
 
電話  
03-3945-6611(鈴木出版 代表)  
03-3947-5161(鈴木出版 編集部)

雑誌のオンライン書店 Fujisan ─ 絵本『わかがえりのみず』 
https://www.fujisan.co.jp/product/1281680652/b/1531398/

鈴木出版 公式サイト 
http://www.suzuki-syuppan.co.jp/p02/p02_06.php

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2018-05-20

恐るべき中国ネットパワー。後藤 仁 作画絵本『犬になった王子』掲載 止まず!!

 近年の中国(中華人民共和国)の経済的パワーは凄まじいものがあり、インターネット環境も既に日本より先に行った感もあります。13億人以上の人口をかかえる中国ですから、その波及効果や影響力も相当大きいと思われます。
 私は中学生の頃に、NHK「シルクロード」に心酔し、喜多郎の音楽に傾倒したり、さだまさし さん のレコード「你好!中国」を聴いたりして、中国文化の魅力にはまっていきました。大阪市立工芸高校で日本画を始めると、日本画のルーツとも言える、中国の伝統文化・絵画・芸術にますます魅かれていきました。東京藝術大学3年生の時に初めて中国を旅し、北京・西安の街を巡りました。
 こうして現在までに度々中国を旅し、北京・西安(陝西省)・上海・貴州省・広西チワン族自治区・青海省・チベット自治区・四川省を旅しました。肝心の甘粛省・敦煌、新疆ウイグル自治区、雲南省 等にはまだ行けていないので、近いうちに訪れたいものです。
 今年の夏には中国での「グループ絵画展」が予定されており、中国で展覧会を開く事が私の一つの夢だったので、それが叶いそうです(「個展」を開催するのが一番理想ですが・・)。また、いつかは中国で「絵本」を出版したいという希望も持っています。

 まだ中国で絵本を出版していないにもかかわらず、私の事や作画絵本が様々な中国系媒体(新聞・インターネット等)で最近、多数紹介されています。まさに恐るべき中国ネットパワーです!! 個人の私が確認できた範囲のみですが、ネット掲載された記事をここに幾つか挙げてみます。ネット情報は膨大に存在し、神出鬼没で、個人では到底把握しきれないので、これでも実際の掲載量の一部だけだと思われます。特に、ニュースサイトの類は数か月で掲載終了する場合も多いので、今回掲載したサイトも今後アクセス不可になるかも知れませんが・・・。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁 (后藤 仁)
 
絵本『犬になった王子(チベットの民話)』表紙 小絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)

絵本『ながいかみのむすめ チャンファメイ』表紙・表絵本『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)

 2013年、レコードチャイナ(日本最大の中国情報ニュースサイト)で、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)の出版が報じられ、その他の多くの日本・中国のニュースサイトに転載されました。

レコードチャイナ「宮崎駿監督「シュナの旅」の原話、チベット民話「犬になった王子」の絵本版が出版」
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78575
(その他、現在配信終了していますが、ヤフーニュース、ライブドアニュース等の日本のニュースサイトでも多数配信されました。)

〔類似・転載サイト〕
凤凰网「宮崎駿監督「シュナの旅」の原話、チベット民話「犬になった王子」の絵本版が出版」
http://finance.ifeng.com/a/20131103/10997598_0.shtml
中国経済オンライン「宮崎駿監督「シュナの旅」の原話、チベット民話「犬になった王子」の絵本版」
http://ja.ce.cn/info/201311/04/t20131104_1176996.shtml
東方網「宮崎駿監督「シュナの旅」の原話、チベット民話「犬になった王子」の絵本版が出版」
http://jp.eastday.com/node2/home/xw/wy/userobject1ai83236.html


滨豆机械信息网「跌打伤科酒宮崎駿監督旅原話民話犬王子絵本版出版」
http://jx.fuxingsmf.com/mrvjqvqa/22282.html

          *

「北京青年報」(2015年3月27日号)という中国の有力新聞(中国4大新聞の一つとされ、発行部数60万部以上)で、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が、名作絵本『王さまと九人のきょうだい』(君島久子 文、赤羽末吉 絵 / 岩波書店)とともに紹介されました。
(現在、北京青年報では配信終了していますが、その後、中国のニュースサイトに多数転載されました。)

http://epaper.ynet.com/images/2015-03/27/B04/bjqnb20150327B04.pdf  (北京青年報・PDFデータ)

〔類似・転載サイト〕
凤凰资讯「日本儿童票选图书,《九兄弟》荣获绘本大奖日本岩波」
http://news.ifeng.com/a/20150327/43425949_0.shtml
中国民俗学网-中国民俗学会「日本儿童票选图书:《九兄弟》荣获绘本大奖」
http://www.chinesefolklore.org.cn/web/index.php?NewsID=14010
大佳网 - 精品阅读平台「日本儿童票选图书,《九兄弟》荣获绘本大奖」
http://www.dajianet.com/world/2015/0403/211123.shtml
北京青年报 长沙图书馆「日本儿童票选图书,《九兄弟》荣获绘本大奖」
https://mp.weixin.qq.com/s?__biz=MjM5MDM0MjQyMQ==&mid=203861876&idx=2&sn=24acf2d2563740ccd2e09119be5c542d&3rd=MzA3MDU4NTYzMw==&scene=6#rd

梨子网「君岛久子另一本译作《青稞种籽的由来》-日本儿童票选图书, 九兄弟」
https://www.liciwang.com/show/君岛%7C%7C38.html

          *

 中国(中華人民共和国)の3大ポータルサイトの一つ:捜狐(そうふ、Sohu) の「纯干货 | 走进东京艺术大学,探秘日本艺术家的摇篮(東京藝術大学に入った、日本の芸術家のゆりかごを探る〈この訳は推測です〉)」という記事で、現代アーティスト・村上 隆さん、アニメーター・小田部羊一さん(宮崎 駿さん、高畑 勲さん達と数々のアニメ制作をしており、アルプスの少女ハイジ、母をたずねて三千里、スーパーマリオ等のキャラクターデザインで知られる)の作品画像とともに、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)も掲載されています。中国を代表するポータルサイトで、東京藝術大学を卒業した著名な作家の一人として、村上 隆さん、小田部羊一さんとともにご紹介いただき光栄です。
(この後、全く同じ内容、もしくは類似記事が、中国系サイトに多数転載されました。)

捜狐「纯干货 | 走进东京艺术大学,探秘日本艺术家的摇篮」
http://www.sohu.com/a/142080221_383564

https://m.sohu.com/a/142080221_383564/?pvid=000115_3w_a


〔類似・転載サイト〕
中國新聞網「純乾貨 | 走進東京藝術大學,探秘日本藝術家的搖籃」
https://www.xcnnews.com/cul/32909.html
自由微信「东京艺术大学 | 纯艺术专业申请细则,入学考试这一关你准备好了吗? (東京藝術大学 | 純粋芸術、申請細則、入学試験の準備はできていますか?〈この訳は推測です〉)」
https://freewechat.com/a/MzI5NzQwMzQzOQ==/2247487044/1
第五部落「纯干货 走进东京艺术大学,探秘图片」
http://www.dea5.com/read/NTUzYmRjZjTkuJzkuqzoibrmnK,lpKflraYBMQE2MDABNDQxAWltZy5tcC5pdGMuY24vdXBsb2FkLzIwMTcwNTIwLzM0ZGM4YzEwYThhZTRiNDk5ZDc3OTk2ODIzOGQzYTE1X3RoLmpwZwHnuq,lubLotKcg6LWw6L+b5Lic5Lqs6Im65pyv5aSn5a2mLOaOouenmA==/

http://www.dea5.com/read/MTQ0NTQ1NzPkuJzkuqzoibrmnK,lpKflraYBMQE2MDABNDAzAWltZy5tcC5pdGMuY24vdXBsb2FkLzIwMTcwNTIwLzdkNGMyNjM2NjQxYjQzNjk5NzM4ZjJhMWFkYWQyM2VkX3RoLmpwZwHnuq,lubLotKcg6LWw6L+b5Lic5Lqs6Im65pyv5aSn5a2mLOaOouenmA==/

iFuun「「偷渡」中國的日本故事」
http://www.ifuun.com/a201801309581638/
(このサイト記事は幾つかのネット情報を上手く組み合わせた内容ですが、最初に出てくる人物は私とは関係のない画像です。)

          *

 捜狐で、「シュナの旅」(宮崎 駿/徳間書店)の原話・絵本版として、私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が紹介されています。これも、幾つかの日本のサイト情報をまとめて作成した記事ですね。

搜狐「宫崎骏和乌苏拉地海世界羁绊之作:シュナの旅」
http://www.sohu.com/a/222722855_99897504

〔類似・転載サイト〕
豆瓣「宫崎骏和乌苏拉地海世界羁绊之作:シュナの旅」
https://www.douban.com/note/657300304/
iFuun「宮崎駿和烏蘇拉地海世界羈絆之作:シュナの旅」
http://www.ifuun.com/a2018021410088862/

 捜狐の記事は事実に基づいているので良いのですが、下記サイトの場合は、何の脈絡で私の作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が使われているのか全く不明です。

就要健康网「原田明絵_原田明繪」
http://www.9yjk.com/原田明絵/

          *

 前程日本「与中央美术学院齐并肩!这所学校坂本龙一也读过!(中央美術学院と一緒に!この学校の坂本龍一も読んで!〈この訳は推測です〉)」という中国のサイトで、私の作画絵本作品『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)が紹介されています。
 上記の、捜狐「纯干货 | 走进东京艺术大学,探秘日本艺术家的摇篮」の記事 等を元に再構成したもののようです。

前程日本「与中央美术学院齐并肩!这所学校坂本龙一也读过!」
http://www.qianchengriben.com/news/detail/id/164

 知乎というサイトの「日本最顶尖的艺术大学,坂本龙一也读过(日本のトップの芸術大学、坂本龍一も読んでいます〈この訳は推測です〉)」という記事は、前程日本「与中央美术学院齐并肩!这所学校坂本龙一也读过!」の記事とほぼ同じですが、坂本龍一さんの画像が足されています。
 東京藝術大学の知名校友(有名な卒業生)として、村上 隆さん(現代アーティスト)、小田部羊一さん(アニメーター・キャラクターデザイナー)、坂本龍一さん(音楽家)とともに、何故か私(後藤 仁 は、中国では后藤 仁 と書きます)が挙げられているのは、誠に恐縮ですね~。李 叔同という人は知りませんが、中華民国の詩人・禅僧・音楽教育者・芸術教育者らしいです。
 これらのサイトは、日本を目指す中国人留学生向けに日本の大学を紹介しているサイトのようです。

知乎「日本最顶尖的艺术大学,坂本龙一也读过」
https://zhuanlan.zhihu.com/p/36537169

 これと同文、もしくは類似した記事は、まだまだ多くの中国のネットサイトに転載されているようですね。韩日联合交流会を来源としているものが多いですが、掲載時期を検証すると、前程日本(画像の容量が一番大きい)と搜狐がオリジナル記事だと推測されます。

〔類似・転載サイト〕
武汉韩日联合交流会「东艺大——这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度(東京藝術大学—この学校の学問的地位は、美術大学の絶対的な高度にある〈この訳は推測です〉)」
http://www.ciickj.com/apply/SchoolChoice/2138.html
搜狐「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
http://www.sohu.com/a/230594572_100053981
金刺猬「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度 - 韩日联合交流会」
http://www.jinciwei.cn/e163479.html
凤凰新媒体「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度 - 韩日联合交流会」
http://wemedia.ifeng.com/59376121/wemedia.shtml
手机中国网「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
http://h5.china.com.cn/wm/doc_1_80781_4335764.html
新浪看点 「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
http://k.sina.com.cn/article_6474472330_181e89b8a0010095bz.html?cre=tianyi&mod=pcpager_fintoutiao&loc=32&r=9&doct=0&rfunc=100&tj=none&tr=9
天天快报 「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
http://kuaibao.qq.com/s/20180506A0D9ZY00?refer=spider
壹读「这所学校学术地位在艺术类大学中处于绝对高度」
https://read01.com/zh-sg/ggnOyPP.html#.Wv9ne0xuK02
壹讀(繫体字ページ)「這所學校學術地位在藝術類大學中處於絕對高度」
https://read01.com/zh-tw/ggnOyPP.html#.WwEF9ExuK00

          *

 その他、最近日本で開催された「問道-2018日中文化交流書画展(絵画展)」(日中友好会館美術館)の開幕式典のニュース記事も幾つか見つかりました。私は作品を出品していないのですが、開幕式典に貴賓として招待され、ご挨拶とテープカットをしました。中文導報では、私(后藤 仁)は、東京藝術大学 美術評論家とされていますね~ (;´Д`) 。

中文导报(中文導報)「“问道-2018・中日文化交流书画展”隆重开幕」
http://www.chubun.com/modules/article/view.article.php/176027/c1

日中商报(日中商報)「艺术为媒:中日美术家携手日本东京“问道”」
https://108jp.com/thread-23201-1-1.html

〔類似・転載サイト〕
华舆 - 中文导报「问道—2018・中日文化交流书画展隆重开幕」
http://cms2.newsduan.com/newsyun/HuaMeiJingXuan/YaZhou/RBZWDaoBao/20180409/56314.html
每日頭條「問道—2018・中日文化交流書畫展隆重開幕」
https://kknews.cc/culture/aaakka6.html

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2018-05-06

「上野の森 親子ブックフェスタ2018」(童美連ブース)報告

 2018年5月4日(金・みどりの日)は、「上野の森親子ブックフェスタ2018」(上野恩賜公園) 日本児童出版美術家連盟(童美連)ブースに参加しました。

               *

 2月~3月の「台湾取材旅行」では体調もほとんど崩さず順調な旅になりましたが、やはり体力的・精神的に疲れが内在しているようで、その疲れが出たのか、旅行の1か月後に39度近い熱が出る熱風邪をひきました。ここ5年余り免疫力の低下と多忙のせいなのか、年に1度は軽い風邪をひくようになってきました・・・。今回の熱は2日程で下がりましたが、熱風邪の後、少し精神的な落ち込みがあり、”絵画~日本画・絵本”とは何なのかという難問について、改めて、少し悩みました。2004年のインド取材旅行の後には4か月間位の精神的な落ち込みがあったりしたので、旅行中はテンションが上がっていて気が付かないのですが、やはり長期の取材旅行は、かなりの身体的・精神的な疲弊を伴うものなのでしょうね・・・。
 ここ5年ばかり”絵本”の世界について深く掘り下げてきました。絵本の業界が見えてくるにつれ、現在そこでは、”絵”そのものの追求より、絵と文のバランスや、いかに効率的に描いて多くを売るか・・・、さらには、イベント等でのパフォーマンスばかりが重要視されている様子が分かってきました。美術大学等での授業や童美連理事としての役割等も忙しくて、この1年位は大学卒業後、最も絵を描く時間が取れない日々が続き、それも大きな悩みの種です。
 私としては、絵本の世界での”絵”の重要性は今後も折に触れて主張していきたいのですが、やはり私は本来、タブロー画家・・・日本画家なのです。やはり何と言われても、売れようが売れまいが・・・、一生、自分らしい、より良い”絵”を描く事だけに拘泥したいのです。他人の展覧会の開幕式典におじゃました時に、中国人のベテラン画家が、「今の日本画は洋画と区別がつかない。もっと薄塗りの良さを見出すべきだ・・・」といった趣旨の話をされていましたが、私が描く日本画も、もっと日本的・東洋的な美意識を追求せねばならないのではないかという根本的な問いかけに、今改めて悩む事にもなりました。”絵”は自己探求の世界であり、他者と比較するのは意味のない事ではあるのですが、どうしても歴史上の絵描き達(伊藤若冲、長谷川等伯、鏑木清方、等々)と比べてしまい、自己の絵のレベルの低さにもウンザリする事もしばしばです・・・・。

               *

 そんな精神的な落ち込みとともに、風邪の後遺症的なダルさ・眠さが1週間余り続き、ようやく体力・精神力が復活してきた頃に「上野の森親子ブックフェスタ2018」がありました。まだ完全には至らない体調のままの参加でしたが、当日、多くの子ども達・大人達が押し寄せる光景を見ると、多少の元気が出ました。特に、昨年も来られたお子さんが、今年も来てくれて楽しそうに絵を描いて、来年も来たいと言ってくれた事、・・・いつの間にか、次世代を担う人々に何らかの影響を与えている事に改めて気付くとともに、やはり、絵本界での活動も重要なのかな~と思わせてくれました。

 今年も私は、「みんなでお絵描き&ぬりえコーナー」で子ども達に絵を描いてあげました。「絵本・児童書画家があなたの絵(肖像画)を描きますコーナー(有料/一枚1000円)」も打診されるのですが、私には日本画家としての立場があり、その世界では印刷物(絵本)ではなく原画そのものの価値が問われ、号幾らという値段が一般公開されており、それより安く販売する事は業界的には基本的にNGなのです。子どもさん達の肖像画を描いてあげたい・描いてみたい気持ちは十分あるのですが、やむを得ない立場なのです・・・。そんな訳で、今年も、簡単なイラストの無料プレゼントに徹した「みんなでお絵描き&ぬりえコーナー」を担当しました。今年のフェスタもすごい人の多さで、童美連ブースは中でも特に大人気でしたよ~!!

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース  開場直後から人が押し寄せます!!

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース 「みんなでお絵描き&ぬりえコーナー」 あんびるやすこ さんも見物に。私はもっぱら、ここを担当 (^.^)/~~~

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース 「みんなでお絵描き&ぬりえコーナー」 パンダ好きの子どもさんにパンダの絵を描いてあげています~ 🐼

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース 「絵本・児童書画家があなたの絵(肖像画)を描きますコーナー」 人気・ベテラン絵本作家さんが描いてくれますよ~

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース 「絵本・児童書画家があなたの絵(肖像画)を描きますコーナー」 人気・ベテラン絵本作家さんが描いてくれますよ~、左は和歌山静子さん

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース  ご来場された、お子さんと記念撮影。拙作作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)と (※個人のプライバシーの保護のために、申し訳ないのですが、お子さんの画像は載せていません)

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース  ご来場された、お子さんと記念撮影。拙作作画絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)と (※個人のプライバシーの保護のために、申し訳ないのですが、お子さんの画像は載せていません)

上野の森親子ブックフェスタ2018「上野の森親子ブックフェスタ2018」日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース  童美連の皆さんと記念撮影。人気絵本作家さんも、いっぱいいるよ~すごいよすごいよ~~ 💛

 フェスタの後は、中国四川省の中華料理が食べられる上野の名店「晴々飯店」で打ち上げをしました。本場の四川料理に比べると花椒・唐辛子の辛さは控えめですが、味の深みは本場同様で、どの料理もとても美味しいです。ただ、さすがに熱風邪の病み上がりで、後半は眠さが襲って来ました・・・。
 今日はまる一日活動して少々疲れはしましたが、実に楽しく有意義な一日でした~。絵や絵本の好きな子ども達、来年もきっと会おうね~ 💛

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

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ジャンル : 学問・文化・芸術

2018-04-30

後藤仁 台湾写生旅行 その4

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その4
 
 2月28日(水/台湾の祝日) 旅行7日目。今日は日月潭から移動します。ところで、旅行初日から痛かった歯の事ですが、2~3日、右下の奥歯が痛み、次に2日程、右上の小臼歯に痛みが移り、それが引いて来ると今度は、左上の奥歯から少し血が出て来ました。歯間ブラシ・デンタルリンスを購入してケアしていると2日程でよくなりました。旅行中は疲れや環境の変化で、日本では起こらない様々な体調の変化をきたしますので、要注意です。この日月潭を過ぎる頃には歯の変調も収まり、唯一、カメラの調子が悪いのだけが問題なのでした・・・。
 朝食前に20分ほどかけて、SM号スケッチブックにパッションフルーツをスケッチしました。今朝も「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」 のおしゃれなブレックファーストをいただき、日月潭のバスターミナルから9:00発のバス(56元)に乗り30分余りで集集線水里駅に到着しました。水里駅は小さな味のある駅舎なので、列車の待ち時間に、SM号スケッチブックに30分弱でホームの情景を軽く一枚描きました。集集線は景色のよい田舎町を走るローカル鉄道路線で、主な駅舎毎に見所があるようです。一日乗り降り自由券もあるので、時間があればそんなのどかな旅もいいでしょう。今回は先を急ぐので、10:25水里駅発、11:10二水駅乗り換え、11:26発(5分遅れ)台鉄(台湾鐵道)で12:30前、嘉義駅に到着(鉄道111元)。

 嘉義(ジアイー)の近くに「國立故宮博物院南部院区」があるので、今回、嘉義に立ち寄ったのですが、ここは「KANO」という学生野球映画の舞台として知られているといい、日本との交流の歴史を持ち、なかなか見所の多い面白い街でした。
 ガイドブックに安いホテルが書いていないので、駅の旅遊服務中心(インフォメーション)で聞いてみると、実に丁寧に教えてくれました。「嘉冠大飯店」という立派なホテルを紹介されたのですが、1泊1300元(部屋シャワー・トイレ、朝食付き)と比較的安く、部屋も清潔で申し分ないので、ここに2泊します。
 午後は歩いて、「嘉義市立博物館」に行ってみます。地図を見ながら歩いているのですが、道を遠回りしてしまい、場所がよく分からないので、若いカップルに聞いてみました。すると「道を案内する・・・」と言い、先導してくれました。博物館は思ったよりも遠くて、10数分も道案内をしてくれて感激!!台湾の人は親日的で親切な人が多いとは聞いていましたが、ここまで親切な若者は日本ではなかなかお目にかかりません~。
 嘉義市立博物館は入場無料なのですが、多数の化石や、「石猿」という石彫の展示等、興味深いものでした。昼食はここらでパン2個をかじって済ませて、博物館の隣に、「阿里山森林鉄路車庫園区」というSL(蒸気機関車)等の古い列車を展示した施設があるので見物。なかなか面白いので、蒸気機関車をSM号スケッチブックに描きました。細部が複雑なので、30分位描き続けていると、女の子が寄って来て、「何やってんの~(台湾語なのでよく分からないのですが、多分、こんな感じ)」と話しかけて来ました。目がクリクリとして可愛らしい女の子です。普段のアジア旅では風景を描き終えた後に、残っている人を描かせてもらったりするのですが、今回の旅では台中公園で話しかけて来た子ども達がすぐ去っていった経験を踏まえ、台湾の人はせっかちだと判断し、一度風景スケッチを中断して、人を描いてみようと考えました。すぐさま「君も描いてみようか~」と切り返し、SM号スケッチブックに5分程の速描で描きました。特に小さな子どもは集中力がもたないので、短時間で素早く印象をとらえないといけません。そうすると周囲の親子が集まって来て、ワイワイとしだしました。こうなるとこっちのものです。親が「家の子も描いて欲しい~」と乗って来ます。ここで5人の子どもをスケッチできました。民族衣装等も着ておらず、普通の洋服なのですが、その土地の人々の日常を描く事は大切です。一通りバタバタすると、人は少しずつ去って行き、静かになりました。絵の取材には、一瞬しかない描けるタイミングを上手くとらえる直観力が必要なのです。その後、ゆっくり蒸気機関車の続きを描き、計1時間余りで完成。絵の完成を見ていた別の親子連れが拍手してくれました。
 ここに来て、ようやく取材らしい取材ができたので、満足して帰路につきました。私は人物画家(アジアの美人画家)なので、やはり人物が描けないと、うれしくないのです。
 嘉義の繁華街の通りの一角に小さな屋台「阿亮Q排」があり、結構混んでいるので、そこで夕食にしました。鴨肉飯(60元)、下水湯(内臓スープ、30元)と安いのですがとても美味しいのです。

台湾写生旅行「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」 ブレックファースト。 台湾感はないのですが、素敵な洋風ベランダでの、おしゃれな朝食です~。

台湾写生旅行「集集線 水里駅」 旅行・鉄道好きにはたまらない。ローカル感が実にいい!!

 3月1日(木) 旅行8日目。嘉義の二日目、この日は楽しみにしていた、「國立故宮博物院南部院区」を鑑賞します。台北の故宮博物院は中華文明の宝物を展示してあるのですが、ここ南院にはアジア各国の文物を展示してあるといいます。「嘉冠大飯店」のブレックファーストですが、この日はいつもの出張料理店が休みだったという事で、ハンバーガーとコーヒーでした。
 バスで移動して「國立故宮博物院南部院区」に到着。朝一番乗りです。入場料は150元ですが、広大な敷地に巨大な建造物が立っています。台湾の文化施策の力の入れようは半端ありません。アジアの仏像展示場やアジアの民族衣装展示等、私の興味の高いジャンルの展示物が多く、台北の本館以上に私には楽しめました。3時間程かけて十分に吟味し、退出しました。
 バス待ちの間に昼食のパンを食べ、バスで嘉義の中心部に戻りました。午後は、嘉義市立博物館近くの「檜意森活村」という日本統治時代の家屋を復元した施設に行ってみました。私が子供の頃に、兵庫の田舎でよく見たような、微妙に古い長屋風の日本建築村が再現されていました。日本風の土産店、カフェ、展示館等がたくさん立っています。地元台湾人の観光客が結構多くいましたが、日本人は全くいません。日本の着物(浴衣みたいな)を貸し出して着れる店もあり、多くの台湾のご老人達が着物で着飾って「こんにちは~、ありがとう~」等と片言の日本語を発しながら記念撮影していました。台湾の人々は日本への憧れ・ノスタルジーがあるのか、本当に日本好きの人が多いようです。しかし、この施設もどこか不自然で、日本の建物・着物の風情とは微妙に異なり、どことなく無国籍的で、色町的な雰囲気が出てしまっています・・・。やはり海外の人は、日本の風情を少し勘違いしてとらえているのかな・・・、しかし、私が描くアジアの風情も所詮は同じようなもので、本場の人の本来の感覚とは異なるだろうから、それはそれで面白い文化交流・文化理解なのだと思いました。
 「檜意森活村」は観光地感が強過ぎて描く対象が見つからないので、また「阿里山森林鉄路車庫園区」に寄ってみましたが、昨日は祝日だから親子連れが多かったらしく、この日は人が数人しかおらずに閑散としていました。これはこれで雰囲気がありますが・・・。嘉義市政府文化局の図書館に伺ったのですが改装中で休館でしたので、美術展示館を見て、文化局の人にご挨拶だけして、宿に帰りました。この日は、面白い文物鑑賞はできましたが、描く対象は見つかりませんでした。本当に一瞬のタイミングをとらえて描いておく事は重要な事なのですね・・・。

 この日の夕食も、屋台「阿亮Q排」で鴨肉飯、魚の頭煮、あさりスープ(計115元)を食べました。台湾庶民の食べ物は安くて美味しいね~。

台湾写生旅行屋台「阿亮Q排」 鴨肉飯、魚の頭煮、あさりスープ(計115元) メニューには「魚頭」と書いてありましたが、文字通り「魚の頭(雷魚のような)」です。台湾庶民のローカルフードは、安くて美味しくて、お腹にも優しい!! 台湾料理は、辛過ぎず・油っこ過ぎず、日本人にも食べやすいのです。


 明日は台南に向かいます。この模様はまた次回といたしましょう。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁


 

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ジャンル : 学問・文化・芸術

2018-04-15

「上野の森 親子ブックフェスタ2018」(童美連ブース)開催!!

上野の森 親子ブックフェスタ 2018

 2018年5月4日(金)
 10:00~17:00
 上野恩賜公園 中央噴水池広場
 
 (東京都台東区、JR上野駅 公園口 徒歩5分)

(※親子ブックフェスタは5月3日~5日に開催されますが、私が参加する「日本児童出版美術家連盟(童美連)ブース」4日(金)のみです。荒天の場合は屋外イベントは全て中止になります。)

上野の森親子ブックフェスタ2018



上野の森親子フェスタ2017

上野の森親子フェスタ2017
昨年の「上野の森親子フェスタ 2017」の模様。日本児童出版美術家連盟(童美連)ブースにて、子供達に絵を描いてプレゼントする私。

             *

〔子どもブックフェスティバル〕

各出版社のブースでは、絵本や児童書をはじめ、約5万冊の書籍を読者感謝価格で販売いたします。
ただし、岩波書店のブースはないので、残念ながら私(後藤 仁)の絵本は会場には置いていません。書店・ネット書店等でご購入してお持ちいただけますと、サインをいたしますよ!!
私は、昼食時以外は、ほぼ終日、会場にいる予定です。

☆岩波書店 公式サイト ━ 絵本『犬になった王子 チベットの民話』  
 http://www.iwanami.co.jp/book/b254895.html

☆佼成ショップ(KOSEI SHOP) ━ 挿絵本(読みもの)『おしゃかさま物語』  
 https://www.koseishop.com/product.jsp?id=25208


5月4日(金)の日本児童出版美術家連盟(童美連)ブースでは、
「絵本・児童書画家があなたの絵(肖像画)を描きますコーナー」(子供のみ対象/有料:1000円 税込)
「みんなでお絵描き&ぬりえコーナー」(無料/後藤 仁 参加)を予定しています。

「月刊保育絵本クロニクル 絵本に見るこどもの背景」(日本児童出版美術家連盟)を、手数料のみの特別価格(1000円 税込)でお分けいたします。

ぜひ、お子さん、お孫さんとご一緒に、皆様でお越し下さい。 (^.^)/~~~

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

             *

○一般社団法人 日本児童出版美術家連盟(童美連)公式サイト 「上野の森親子ブックフェスタ2018」
 http://dobiren2.main.jp/event/uenofesta.html

○一般財団法人 出版文化産業振興財団(JPIC)公式サイト 「上野の森親子ブックフェスタ2018」
 http://www.jpic.or.jp/event/ueno/


〈主催〉
子どもの読書推進会議、日本児童図書出版協会、一般財団法人出版文化産業振興財団(JPIC)

〈後援〉
国立国会図書館、経済産業省、厚生労働省、文部科学省、東京都教育委員会、台東区、公益社団法人全国学校図書館協議会、公益社団法人読書推進運動協議会、一般社団法人日本国際児童図書評議会、一般社団法人日本雑誌協会、一般財団法人日本児童教育振興財団、
一般社団法人日本児童出版美術家連盟、一般社団法人日本児童文学者協会、一般社団法人日本児童文芸家協会、一般社団法人日本出版取次協会、一般社団法人日本書籍出版協会、日本書店商業組合連合会、公益社団法人日本図書館協会、日本図書普及株式会社、文化産業信用組合、公益財団法人文字・活字文化推進機構、ヤングアダルト出版会、読売新聞社 他

〈協力〉
上野の山文化ゾーン連絡協議会

〈協賛〉
花王株式会社、株式会社あんふぁに、公益財団法人住友生命健康財団、図書印刷株式会社 他


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ジャンル : 学問・文化・芸術

2018-04-11

「問道-2018日中文化交流書画展(絵画展)」(日中友好会館美術館)開幕式典


 日中平和友好条約締結40周年記念事業 「問道-2018・日中文化交流書画展(絵画展)」(日中友好会館美術館)の開幕式典に、私も貴賓としてご招待いただきました(誠に恐縮です)。
 開幕式典には、中国大使館の陳 諍 様、賀 怡蘭 様、日中友好会館理事長・荒井克之様、美術年鑑社 代表取締役社長・油井一人様の他、各界の名士の方々が多数、参列されました。
 貴賓・出品者挨拶では、中国大使館参事官の陳 諍 様に続き、私もご挨拶の言葉(祝辞)を述べました。東京藝術大学学長の平山郁夫先生や、私の師で東京藝術大学名誉教授・中国 西安美術学院(大学)名誉教授の後藤純男先生達から続く、日中文化交流の重要性を簡単に話しました。出品者の李 文培先生のお言葉では、日中の絵画史について詳しく述べられており、実に良い内容でした。
 その後のテープカットには私も加わり、中国衣装の女性たちも会場を彩り、華々しい開幕式典が執り行われました。

 日本画家(日展所属)の伊東正次さんや平岡智恵子さん、中国の著名な作家の李 文培先生、賀 偉国先生、王 子江先生、李 振彦先生の、質の高い素晴らしい作品群と、盛大な開幕式典でした。
 出品者の伊東正次さんとは、日展所属 日本画家で元美術予備校の教え子でもある棚町宜弘君のご紹介で知り合ったのですが、近年見た作家の中でも特に画力のある日本画家だと感心しました。伊東正次さんとは、今後、中国や日本でのグループ展でご一緒していく計画です。

「日中商报(日中商報)」 艺术为媒:中日美术家携手日本东京“问道”
 「問道-2018・日中文化交流書画展 開幕式典」が掲載されています。私の画像も大きく載っているよ~。(^.^)/~~~

 https://108jp.com/thread-23201-1-1.html


問道2018 「問道-2018・日中文化交流書画展 開幕式典」

問道2018 「問道-2018・日中文化交流書画展 開幕式典」テープカット (写真提供: 李 振彦先生)

問道2018中国の著名な作家の李 文培先生、日本画家(日展所属)の伊東正次さん、平岡智恵子さん と

問道2018伊東正次さん と

問道2018王 子江先生、李 振彦先生、伊東正次さんと奥様 と


 余談ですが、私は近年、何かとお話(ギャラリートーク・講義・講演 等)をしなければいけない場面が多くなりましたが、元々、お話は上手い訳ではないので、本当なら” 絵(日本画)”で参加できると最も光栄なのですが・・・。今回の展覧会案内を打診されたのは急遽だったので、作品出品には間に合わずに、開幕式典のみの参加になりました。

 開幕式典当日の昼過ぎに、新宿の日本児童出版美術家連盟(童美連)事務所に用があったので、そこから日中友好会館に向かう道をグーグルマップで検索すると、小川町駅から行くルートが出ました。それを信じて向かうと、全く違う場所で、よく分からないので、タクシーで日中友好会館美術館に移動しました。(日中友好会館美術館には何度も行った事があるのですが、日中友好会館は2か所あるのか?、グーグルマップは要注意です。)
 10分程遅れましたが、開幕式典には間に合いました~。日中友好会館美術館は飯田橋駅が最寄駅です。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

テーマ : 展示会、イベントの情報
ジャンル : 学問・文化・芸術

2018-04-10

後藤仁 台湾写生旅行 その3

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その3
 
 2月26日(月) 旅行5日目。この日は台中から日月潭(リーユエタン)に移動します。日月潭は台湾屈指の景勝地なので、とても楽しみです。
 朝食はパンとおにぎり、ジュースですませて、台中駅近くの南投客運バスターミナルから朝10:20発のバス(195元)に乗り、12:00過ぎに日月潭に到着しました。ガイドブックには高いホテルしか書いてないので、バス停近くの水社旅客中心(インフォメーション)で聞いてみますと、安めのホテルを紹介してくれました。「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」というゲストハウスのような宿で、1階のセブンイレブンの店内から2階の部屋に入るという珍しい造りです。一泊1200元(トイレ・シャワー、朝食付き)です。部屋はとてもファンタジックな内装で、クマの大きなぬいぐるみが置いてあります。綺麗なトイレとシャワー室も部屋にあります。共同空間のベランダからは、台湾最大の天然湖である日月潭が望め、あちこちに、となりのトトロ等の置物が置いてあって面白いです。ここは親子連れで来ると、子どもは喜ぶだろうなと思いました💛。後ほど書きますが、朝食もステキで、スタッフも親切なので、ここはガイドブックにも載っていない、まさに穴場のゲストハウスですよ!超オススメです!!
 お腹が空いたので、湖のほとりの「茶老爸麺館」で魯肉飯(ルーロウファン)と豆腐スープ(計110元)を食べました。魯肉飯は台湾定番の丼で、魚の字が入っているので最初は魚の肉かと思っていたのですが、実際は豚肉の丼で、甘辛く煮込まれたトロトロの肉が絶品です。ここで珍珠奶茶(タピオカ入りミルクティー、75元)を買っていって、湖を眺めながら飲みました。
 湖の周囲を歩いてみました。この日は天気も良く、湖を眺めながらの遊歩道散策は最高です。F4号スケッチブックに1時間程かけて、湖と漁舟を描きました。ここは自然も豊かで、描きたいモチーフも豊富にあります。有名な観光地で宿泊代が高い事を想定していたので、当初は1泊だけの予定でしたが、宿の雰囲気が良いし、湖が美しいので、2泊する事にしました。
 夕食は昼と同じ麺館で、また魯肉飯とピータン豆腐、肉団子スープ(計170元)をいただき、夢のメルヘンハウスでおやすみ~~。 (-_-)zzz

台湾写生旅行日月潭の周囲を散策。背景には魚を獲る漁舟や、対岸の山頂には慈恩塔も見えます。明日はあそこまで、自転車で向かいます~。

台湾写生旅行「茶老爸麺館」 魯肉飯、ピータン豆腐、肉団子スープ(計170元) とっても美味しいね~。

台湾写生旅行「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」 日月潭の夕暮れ、ベランダにてパッションフルーツを食す。

台湾写生旅行「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」のメルヘンチック・ドリームルーム💛 私には全く不似合いですな~。

 2月27日(火) 旅行6日目。朝8時に、宿に予約していたブレックファーストが来ました。湖の見えるベランダ席でいただきます。結構、盛り沢山でファンタジックな朝食に満足~☆。
 レンタルサイクル店で、1日150元のオフロード・バイシクルを借りて、出発。今日は自転車で湖の周囲を一周する計画です。途中、向山旅客中心に立ち寄り展示施設を見物。木道風の快適な日月潭自転車道が尽きると、普通の車道を走ります。玄光寺に到着。ここは玄奘三蔵法師を祀ったお寺です。ここから青龍山歩道を30分程歩いて玄奘寺に向かいます。玄奘寺から、また歩いて玄光寺の自転車置き場に戻る途中、SM号スケッチブックに、姑婆芋という里芋の一種らしき植物を30分ばかりかけてスケッチ。遊歩道で昼食のパン2個を食べました。自転車を取りに戻る必要上、この辺りで行ったり戻ったりと時間をロスしましたが、歩く価値のある、誠に心地良い遊歩道でした。
 次に慈恩塔を目指します。この辺りから上り坂がきつくなり、自転車をこぐのも大変です。慈恩塔の頂上からの湖の眺めは雄大ですが、塔自体はコンクリートの新しい建物でした。
 日が傾いて来ました。この先に九族文化村という台湾少数民族をテーマにした大きな施設があるというので急ぎます。長大な日月潭ロープウェイに乗り、「九族文化村」に到着。ロープウェイと合わせて入場料は650元と高めでしたが、これでも子供料金なのです(大人は800元位)。何故だか私は子供料金扱いになっていました(外国人だからか、特別セール期間なのか?)。この文化村は、遊園地も併設した巨大なテーマパークのような施設でした。台湾人らしき親子連れで一杯です。少数民族の民家を復元した建物が多数あり、博物館や、ナルワン劇場での民族舞踊公演もあり、予定していた2時間では全く見きれません。中間地点に桜の広場があり、丁度、桜が満開でした。遊園地地区には行かずに、ここで引き返しました。少数民族の民家もじっくりとは見物できませんでしたが、自転車の返却時間が5時半なので急がないといけないのです。
 ロープウェイに乗って自転車に戻り、車道を進みます。上り坂はきついのですが、下りになると爽快です。ぐんぐんとスピードが上がります。上り坂を自転車で必死に上る私を見て、バイクですれ違った台湾人の若者が「加油(がんばれ)!」とエールを送ってくれました。湖の周囲は20㎞位はあるようなのですが、アップダウンもあり、結構、疲労して足もクタクタです。文化村以降は、変化のない上り下りの車道を1時間以上進むだけです。夕方5時前に文武廟に到着。立派な御廟です。ペットボトルの水もなくなり、のどもカラカラなので、廟内の売店で、昔懐かしい感じの素朴な氷菓子(アイスキャンディー)を買っていただきましたが、このシチュエーションでは実に美味しく感じました。文武廟に感謝です。
 5時30分の少し前にレンタルサイクル店に戻る事ができ、閉店に間に合いました。お腹がかなり減ったので、昨日の麺店で、魯肉飯、ビーフン、漬物(計180元)をいただきました。他の食堂も幾つか見たのですが、やはり、ここが一番手頃なのです。特に魯肉飯は気に入りました~。
 充実した一日でしたが、湖一周自転車巡りに思った以上に時間を要したので、描きたいものはたくさんあるのにも関わらず、描く時間が取れなかった事が残念です・・・。次に来る機会があれば、ここで3~4泊しても良さそうですね。今回は22日間で台湾一周する計画なので、あまり時間的な余裕がないのです。

台湾写生旅行「星月小築 時尚旅店 (STAR&MOON HOUSE)」 ブレックファースト、おしゃれでステキです♡

台湾写生旅行日月潭 自転車道、景色も良くて快適な自転車コースだよ!

台湾写生旅行日月潭ロープウェイ、九族文化村に向かいます。日月潭の景色が美しい。

台湾写生旅行「九族文化村」 ナルワン劇場、台湾少数民族舞踊公演。

 明日は日月潭からバスに乗り、集集線というローカル鉄道路線に向かいます。最初は、台中にバスで戻る計画でしたが、旅の途中でガイドブック「地球の歩き方」を熟読していると、日月潭から集集線に出る、良いルートがある事に気が付き、予定を変更。こんな自由が利くのが自由旅行のいいところですね・・・。
 次回もお楽しみに・・・・。

  日本画家・絵本画家 後藤 仁

 

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プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN)

Author:後藤 仁(GOTO JIN)
 ~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

  〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始める。東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、後藤純男先生(恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学・デザイン科非常勤講師。東京造形大学・絵本講師。金唐革紙保存会 主宰。日本美術家連盟(常任理事:中島千波先生 他)会員。日本児童出版美術家連盟(童美連)(太田大八先生、赤羽末吉先生、いわさきちひろ先生らが創設)会員・理事。絵本学会(太田大八先生らが創設、現会長:松本 猛先生)会員。日本中国文化交流協会(井上 靖先生らが創設)会員。この本だいすきの会(代表:小松崎 進先生)会員。千葉県松戸市在住。

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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