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2019-04-21

絵画芸術シンポジウム 「煙台職業学院 中日国際書画学術セミナー」(後編)

絵画芸術シンポジウム 
「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」

 2019年4月13日(土)  8:30~

烟台职业学院(煙台職業学院) 公式サイト - 首页
 http://www.ytvc.com.cn/web/18501/index
烟台职业学院(煙台職業学院) - 百度百科
 https://baike.baidu.com/item/烟台职业学院


 煙台職業学院〔大学〕(中華人民共和国 山東省煙台市)での絵画芸術シンポジウム「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」にご招待いただいたので、私もはるばる中国へ赴き参加しました。

           *

 (前編からの続き)・・・・2019年4月13日(土)、盛大なオープニングセレモニーと展覧会・筆会が終わると、一通りのシンポジウム・セミナーは終了したようです。その後、煙台職業学院責任者・関係者の主催による豪勢な昼食会に、他の招待作家とともによばれました。円卓を囲んで、煙台職業学院の責任者のお話等を聞きながら、山東省の海の幸・山の幸に舌鼓を打ちました。
 宿泊施設は煙台職業学院にお任せしてありましたが、煙台市で一番上等そうな五つ星ホテルの「金海湾酒店」という高級ホテルでした。老舗ホテルらしく外観やロビーはとても立派です。昨日からほぼ寝ていないので、とても眠たかったのですが、部屋で30分ばかり寝ころんだだけで、寝る時間はありません。この後、夕食会にもよばれていたのです。
 夕方6時頃、ロビーに10名程集合して、車で移動して、煙台市繁華街の豪華な中華レストランに着きました。カラオケ付きの部屋を貸切って、またまた豪勢な山海の幸をいただきました。食事はどれも美味しくて、煙台市は中国屈指のブランデーとワインの産地という事で、かなりきついブランデーをチビチビいただきました。中国の方はモンゴルやチベットの雄大な歌を上手く歌われるので、私も日本の歌を数曲歌いました。私は普段、実に質素な生活をしている清貧画家なので、あまり贅沢をすると罰が当たりそうですね・・・。ただ、今日ははるばる日本からの賓客としてもてなされているので、喜んでお受けいたします。
 
 夜9時過ぎにホテルに戻り、日展所属書家・吉澤大淳先生や中国の作家達と別れると、日本画家の伊東正次さんと私の部屋で2人、絵画・日本画談義を続けました。私はほろ酔いの中で、宮崎 駿さんのアニメ「未来少年コナン」と絵物語「シュナの旅」がいかにすごいかを得得と語っていたかと思います~。しかし、伊東正次さんとは近年、グループ展等でお世話になる事が度々あるのですが、なかなか面白くて行動力・画力のある日本画家で、このような方とも久しぶりにお会いしましたね~。夜もふけ12時になったので、伊東さんも部屋に帰り、普段はアルコールが入ると寝られなくなりがちな私でしたが、さすがに睡眠不足もあり、シャワーを浴び、ベッドに入ると、すぐに眠りに落ちていきました・・・・。

2019年4月14日(日)
 本当は少なくとも1週間位は山東省(泰山や孔子廟でも有名です)に滞在してスケッチをしたいのですが、明日は日本画講座の講師の仕事があるので、残念ながら日本に帰らなくてはなりません。
 朝食はホテルのビュッフェですが、今まで中国で食べた朝食ビュッフェの中では一番豪勢で美味しい料理でした。チェックアウトを済ますと、時間がありませんがホテルの外へ出てみました。黄海に臨む海岸線には洋館が建ち並び、日本の横浜の海岸を10倍位にスケールを大きくしたような感じで、おしゃれで素敵です。時間さえあれば、散策してスケッチしてみたかったです。
 車に乗り込み、煙台蓬莱国際空港まで送ってもらいました。伊東さん他、まだ明日まで残る人は、ここで別れて、蓬莱を観光するそうです。私も行きたかったな~。

煙台職業学院煙台市内の豪華な中華レストランで、煙台職業学院関係者・日中作家と夕食&カラオケ会  山東省の海の幸はどれも美味~ ( ^^) _U

煙台職業学院煙台屈指の五つ星ホテル「金海湾酒店」の豪華な部屋  部屋からも少しだけ黄海が臨めます。

煙台職業学院「金海湾酒店」 朝食ビュッフェ  どれも美味しいな~ (^_-)-☆ 

煙台職業学院「金海湾酒店」 外観

煙台職業学院ホテル近くにて、黄海の海岸線  どこかヨーロッパの海岸のようで、中国でないみたい・・・。


 煙台蓬莱国際空港 11:15発 (CA 1546) → 北京首都国際空港 12:35着

 北京首都国際空港 15:40発 (CA 421) → 羽田空港 20:00着 

  ほぼ定刻通りの快適なフライトでした。

 中国煙台市の絵画芸術シンポジウム参加は、とんぼ返りのせわしない旅でしたが、とても有意義で面白い旅になりました。また、改めて中国の経済力のめざましい発展と、文化・芸術に対する資金の投下と力の入れようをまざまざと感じる旅となりました。日本も、伝統文化芸術を振興する政治経済界の手立てをもっともっと考えていただかないといけない事や、私達、若手中堅作家のさらなる踏ん張りも必要だなと再認識しました。
 このような世界各国との文化美術交流を通して、世界中の人と人との平和な関わりがますます進展する事を願っております。また、来年も煙台市に行けるといいですね~~。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁



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2019-04-16

絵画芸術シンポジウム 「煙台職業学院 中日国際書画学術セミナー」(前編)

絵画芸術シンポジウム 
「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」

 2019年4月13日(土)  8:30~

烟台职业学院(煙台職業学院) 公式サイト - 首页
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烟台职业学院(煙台職業学院) - 百度百科
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 煙台職業学院〔大学〕(中華人民共和国 山東省煙台市)での絵画芸術シンポジウム「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」にご招待いただいたので、私もはるばる中国へ赴き参加しました。

           *

 2019年4月12日(金)、この日の午後は日本児童出版美術家連盟(童美連)展覧会実行委員会会合があり、私は展覧会実行委員会委員長なので当然休むわけにはいかずに、中心として会合を進めました。童美連展の時期もだんだん迫って来たので、童美連の新理事長・あんびるやすこ さん も参加して、3時間程、議論しました。
 夕方5時、会合が何とかまとまると、一切間をあけずに、私はそのまま羽田空港に向かいました。

 羽田空港 21:10発 (CA 422) → 北京首都国際空港 00:05着 
 出発時間が1時間程遅れたので、実際の到着は午前1時頃(現地時間)でした。入国手続きを済まして、一旦チェックインカウンターに出てから、再び国内線に乗り継ぎます。国内線ゲートがまだ開いていませんし、とても眠たいので、空港内で1時間程ごろ寝しようとしたのですが、ここで眠ると熟睡しそうなので、仮眠もできません。2時間程するとようやくゲートが開いたので、出発ロビーに向かいセキュリティーチェックを受け、飛行機へ。中国国内線のセキュリティーチェックは日本の国際線より厳しいです。
 北京首都国際空港 06:15発 (CA 1585) → 煙台蓬莱国際空港 07:40着
 機内で30分程、ウトウトしましたが、非常に眠たいです~。空港には、煙台職業学院の関係者の方が車で迎えに来てくれていました。車で1時間余りで、煙台職業学院に到着。広い敷地の立派な大学です。日本画作品2点を持参したので、関係者に預けて、展示室に展示していただきました。
 シンポジウムは8時30分頃から始まっていたようで、私が着くと、建物から大勢の人がぞろぞろ出てきました。オープニングセレモニーが終わり、これから記念撮影を始めるようです。今回、私と一緒に日本人画家として招待されている日展所属日本画家の伊東正次さんがいたのでご挨拶。私も加わり、50人余りの関係者で記念撮影。

煙台職業学院煙台職業学院

煙台職業学院煙台職業学院 「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」

煙台職業学院煙台職業学院 「中日国際書画学術研討会/煙台市社区教育指導服務中心書画院、煙台職業学院 書画芸術研究院 掲牌儀式、中日書画交流・展覧会」

 シンポジウムには、煙台市関係者、煙台職業学院関係者、中日美術関係者など、約100名が出席(ほとんどは中国の方で、日本人は、日展所属書家・吉澤大淳先生と、日展所属日本画家・伊東正次さんと、私だけだったと思います)。
 人がぞろぞろ進む方向に向かうと、広い展示室がありました。参加者一同で50点余りの中国水墨画・油彩画、日本画作品を鑑賞します。私は、日本画作品2点「連獅子〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(F15号)、「傘をもつ娘〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(P10号)を出品。ただ、私は当日の朝に着いたので、作品展示スペースがなくて、窓の所になってしまいました~。案外上手い具合に窓枠にはまっていましたが、逆光で見えにくい~(-_-;)。前もって出品作品のサイズと数を伝えていたのですが、日中間の連絡には間違いがつきものですから、やむを得ませんね。

煙台職業学院日本画作品2点「連獅子〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(F15号)、「傘をもつ娘〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(P10号)

煙台職業学院日本画作品2点「連獅子〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(F15号)、「傘をもつ娘〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(P10号)

煙台職業学院日本画作品2点「連獅子〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(F15号)、「傘をもつ娘〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(P10号) 日本画家・伊東正次さんと

煙台職業学院日本画作品2点「連獅子〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(F15号)、「傘をもつ娘〔ユネスコ無形文化遺産 大垣祭・玉の井軕〕」(P10号) 日本画家・伊東正次さん、中国人画家らと

煙台職業学院日展所属書家・吉澤大淳先生の御作品と吉澤大淳先生、日本画家・伊東正次さんらと

 その後の「筆会」では、多くの画家が即興で水墨画を描くのですが、普段、水墨の速描などした事もない私は、何だか変な絵になってしまいました~~ (-_-;) 。水墨画 「紅梅と少女」と題しましたが、今思うと、「日中友好・・・、文化交流・・・」等の文章を絵に添えれば良かったかなと思います。中国の水墨画家は即興的な絵が巧みで、私もまだまだ勉強不足で、様々な画法を学ばねばならないと実感しました。
 その他、拙絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)と図録「赤穂市立美術工芸館 後藤 仁・後藤大秀 展」の贈呈式も開催しました。

煙台職業学院筆会にて、後藤 仁

煙台職業学院筆会にて

煙台職業学院筆会にて

煙台職業学院水墨画 「紅梅と少女」 後藤 仁

煙台職業学院水墨画 「紅梅と少女」 後藤 仁  悲しいかな、即興水墨画は、あまり上手くは描けませんな~。 ( ;∀;)

煙台職業学院煙台職業学院院長への、絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)と図録「赤穂市立美術工芸館 後藤 仁・後藤大秀 展」贈呈式

煙台職業学院煙台職業学院院長からの返礼(院長の書)をいただきました。 謝謝!!

 この後、豪勢な昼食会があるのですが、ここからの模様は、また次回といたしましょう。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁
 

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2019-04-03

「童美連 総会・懇親パーティー」「東京藝術大学デザイン科 卒業・修了謝恩会」等

「選ばれてあることの 恍惚と不安と 二つ我にあり」
 本当の芸術家には常に懊悩がつきものである。それが無い者は、趣味で生きているのであろう。考えに考えながら、苦しみ悶えながら、最も美しい玉を生み出すのである。その路は計り知れないほど深奥で長大であり、常人には到底、数歩も理解し得ないものである。私はこの過酷な路を行かねばならない。そう定められた天命であるから・・・・。


            *

 2019年3月18日(月)は毎年恒例の、日本児童出版美術家連盟(童美連)「総会・懇親パーティー」(中野サンプラザ)がありました。私は展覧会実行委員会委員長として今年の10月下旬に開催予定の童美連展覧会計画の発表をし、理事選では理事にも再選されました。
 その後の懇親パーティーでは、童美連会員と児童書出版社・絵本関係者、およそ200名程で盛大に交流が持たれました。私はその日の朝からNHK文化センター柏での日本画講座講師の仕事もあり、その他、昨年後半からの多忙で心身共に疲れていたので、今年の二次会には参加しませんでした。

 3月25日(月)は東京藝術大学デザイン科「卒業・修了 謝恩会」(上野精養軒)があり、私はただの非常勤講師(東京藝術大学デザイン科、アート&デザイン)なのですが、ご招待を受けたので参加しました。その前に谷中霊園を抜け、上野の日本画画材店に寄って和紙を買い、藝大の正門前から上野公園を通りました。人も随分多いですが、桜が7分咲き位でとてもきれいでした。

 ~(回想)~私が大学生の時の日本画専攻の卒業謝恩会では、その3か月前に父を不慮の事故で亡くしたばかりで憔悴していた事もあり、また若気の至りにて藝大や日本画界に対する諸々の不満もあり、卒業式だけ出て謝恩会には参加しませんでした。お世話になった後藤純男先生への感謝の念や、一部の仲のよい友人はいたのですが、その当時の心境は、どうしても、「おめでとう」と祝う気になれなかったのです・・・・。私は聞いていなかったのですが、どうも私が応援団の余興をやる計画があったらしく(私は高校の体育祭で美術科の応援団長をやった経験があり、大学でも時折、余興で応援を披露していたのです。)、その後、謝恩会をすっぽかしたのをクラスの気の強い女性2~3名から非難されました。当時は私の父が急死した事を知る人は大学に3~4名しかおらず(私を非難した首謀者もその一人)、その死の真相(警察の判断では、自死によるビルからの転落死という。私は父の死に顔が穏やかだったのが唯一の慰めでした。)を知る人は全くいなかったので、私の非常なる傷心を知らなかったのは仕方ないとしても、他者の心を理解できない人達だと感じました・・・。現在、その人達は多分、もう絵を描いていないでしょう。そんな人に他者の心を打つ絵など描けるはずもありません。~

 昨年は、絵本講義の非常勤講師を勤めていた東京造形大学の卒業謝恩会にも出てみたのですが、年を経て多少は丸くなった私は、そんな訳で一度、藝大の謝恩会を見てみたいものだと思っていたので、今回、デザイン科ですが参加してみたのです。100名弱の学生と先生方がお祝いしました。デザイン科准教授の押元さん以外は知らない人ばかりです。学生は、比較的まじめで、常識的で、おとなしめの人が多いようで、実に行儀良い謝恩会でした。多分、日本画専攻の場合は、表面的にはもう少し、先生に礼を尽くす堅い感じの雰囲気になるでしょうかね・・・(ただ本当は日本画には、ぶっ飛んだ感じの、非常識傾向の人が多いのですが)。
 二十何年越しに東京藝術大学の謝恩会も経験し、人生とは、不思議なものですね・・・。

東京藝術大学デザイン科謝恩会東京藝術大学 音楽学部

東京藝術大学デザイン科謝恩会東京藝術大学 音楽学部 正門 「卒業式」

東京藝術大学デザイン科謝恩会上野恩賜公園  桜がきれいです。学生時代には、日本画専攻のクラスメイトと、ここで花見をしましたね~。

東京藝術大学デザイン科謝恩会上野精養軒

東京藝術大学デザイン科謝恩会「東京藝術大学デザイン科 卒業・修了 謝恩会」(上野精養軒)

東京藝術大学デザイン科謝恩会「東京藝術大学デザイン科 卒業・修了 謝恩会」(上野精養軒) この日参加した先生と学生全員で記念撮影(多分これは大学院生のみ、この他にも、学部生が同じ位います)。

 3月27日(水)には童美連から派遣されて、日本著作者団体協議会(著団協)の研究会に参加し、31日(日)には中国人画家・張 嵩平先生の水彩画展を拝見し、懇親会に参加しました。
 昨年後半の尋常ならぬ多忙と、大型展覧会の大仕事を終えた安堵感と、東京造形大学・絵本講義の終了等の環境の変化で、昨年末から数か月間の鬱期が続いていましたが(そうでなくても私は、父の命日である12月下旬から東日本大震災があった3月初め頃は気が滅入りやすいのです)、ようやくここのところ気分も晴れてきました。中国向けの新作絵本制作もいよいよ佳境に入り、今後ともまだまだ忙しい日々が続きますよ~。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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2019-03-07

J:COM「千葉東葛人図鑑」インタビュアー:北翔海莉、ゲスト:日本画家 後藤 仁、web配信中!!

ただ今、web配信中です!! 

 2019年1月9日(水)は、地元テレビ局の番組収録という事で、朝からスタジオで撮影してきました。上手く しゃべれたか不明ですが、私の画歴や日本画・絵本の事を手短に話しました。日本画作品や、絵本作品『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店こどものとも)も絵本と原画をお持ちしてご紹介しました。
 私も時々、新聞やテレビの取材・撮影等を受けるのですが、このカメラ・ビデオ撮影には未だになかなか慣れませんね~。かなり地域限定の番組ですが、テレビ放映後に現在web配信中で、どなたでもご覧いただけます。インタビュアーは宝塚歌劇団の星組男役トップスターだった北翔海莉さんです。堂々としたオーラのある、とても美しい方でしたよ~。
 
J:COM 「千葉 東葛人図鑑」
 
 インタビュアー: 北翔海莉
 ゲスト: 日本画家 後藤 仁

 テレビ放送:2月11日(月)~20日(水) 期間中、1日数回放送
 【放送エリア】J:COMチャンネル(地デジ11ch) 千葉県 松戸市、流山市、野田市
 ※放送後は、Webサイトや、地域情報アプリ「ど・ろーかる」でも配信。


●J:COM公式サイト「千葉 東葛人図鑑」
 https://jinzukan.myjcom.jp/tokatsu/

●J:COM公式サイト「千葉 東葛人図鑑」 ─ 後藤 仁さん 日本画家
 https://jinzukan.myjcom.jp/tokatsu/post/422





 ところで、何故だか、私がこだわったり、関わったりした後、世間で話題に上る事柄が多々あります。北翔海莉さんも、今回は良い内容とは言えませんが、少し話題になりました。
 気のせいだとは思いますが、良くも悪くも、私が関わった後に、話題になる事象が多々あります。
 日本画家である私が「絵本」を描くと、最近、「日本画家が描いた絵本」等と急に世間が言い出し、つい最近では美術館等でも、やけに多く企画されるようになりました。かつては日本画家の巨匠が絵本を片手間に描くか(秋野不矩先生、堀 文子先生、東山魁夷先生、稗田一穂先生 等)、日本画家(アマチュア・独学も含めて)から完全に絵本作家に転向するパターン(赤羽末吉さん、初山 滋さん、朝倉 摂さん 等)のみで、私のように日本画家でありながら、物語絵の表現として本格的に「絵本」を描く著名作家は皆無でした(私はさほど著名ではないですが)。そんな絵本を描かれた日本画家を代表する、堀 文子先生が、つい最近亡くなられましたのは、誠に残念です。
 時代の偶然の一致かも知れませんが、『ながいかみのむすめチャンファメイ』は2013年の発行ですので、時期的に考えると、私の活動を模倣しているとしか思えないケースも多いのです。福音館書店「こどものとも」では完成に何年(5~6年位)もかかりますが、小さい出版社なら、早ければ半年以内に企画から出版に至りますからね・・・。ただ、模倣・追随される位に私の絵本作画活動が世間にインパクトを与えているとしたら、それは時代をとらえる先見性の賜物でもあり、新しい美術のあり方の先駆者として、良い事なのだととらえておきましょう。
 混沌とした今の美術業界、今後、ますますジャンルや国を越えた動きが加速する事は必至でしょうし、それについていけない作家は淘汰されていくのでしょうね。

 ついでに余談を。最近、拙作絵本・日本画作品を無許諾でネットに掲載したり、読み聞かせ等で拙作絵本が使われる事案が多いのですが、その度ごとに、自動的に印税がかかるシステムでも、誰か作ってくれないかしら~。こんなに資本主義が進んだ世の中なのに、未だに絵描きは、ただで絵を描いてくれる、動いてくれると考えている人が多過ぎますね。
 時間と労力と予算をかけて、良い絵を描けば描くほど、私は貧乏になっていきます。大学卒業以来、ずっと、人一倍頑張っているはずなのに、ずっと貧乏画家のまま・・・、これは苦し過ぎる・・・、本当にいつまで生きていられるやら・・・・。私は根っからの絵描きなので、商売センスがないので仕方ないのだろうか。世の中、正しくない所にばかり、お金が余っているのに、おかしな話ですね。これでは真に優れた作家・文化が日本では育たないはずだ・・・。頑張っている絵描きにも、経済界のご支援の輪をお願い申し上げます。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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2019-02-24

後藤仁 台湾写生旅行 その12(最終回)

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その12 〈最終回〉
 昨年、訪れた台湾の旅ですが、昨年後半は大きな展覧会等が続き、多忙でなかなかアップできずに、丸一年経ってしまいました。今回でようやく完結します。最後までお楽しみ下さい。

 3月14日(水) 旅行21日目(前回からのつづき)。烏來(ウ―ライ)「酋長文化村」での舞踊公演が始まります。民族音楽にのせて数人のダンサーが軽やかに踊ります。なかなか高いレベルです。観光用に現代的にアレンジされていますが、台湾少数民族・タイヤル族の伝統を継承した舞踊は見応えがあり満足しました。今回の旅では、先進国にありがちなのですが、台湾の人はあまり絵描きに関心を示さず、スケッチ中も集まって来る人が少なく、肝心の人物を描く事があまりできませんでした。それがF4号スケッチブックを全ページ完了できなかった原因にもなっています。その部分では少々心残りがありますが、国によっても雰囲気が変わるので仕方ありません。この舞踊公演を観覧できた事で、ようやく台湾取材旅行での「アジアの美人画家」としての取材が完結したような気がしました。
 歩いて烏來老街に戻り、昼食は魯肉飯(ルーロウファン/台湾名物、豚の脂身丼)、野菜炒め(計110元)をいただく。昼過ぎ、バスとMRT(台湾式地下鉄)を乗り継ぎ、台北に帰って来ました。台北では、「松山文創園区」という総合文化施設で展示物や図書館を見物。台北の街をぶらつき、ジュンク堂書店、誠品書店等の台湾の大きな書店や画廊を回って、絵本文化や絵画文化の充実度をリサーチ。夕食はパンで簡単に済ませました。

 今夜の宿は、前もって予約しておいた「ホーミーホステル」ですが、この日は混んでいてシングルルームがなかったのでツインルーム(トイレ・シャワー共同、朝食付き、ツインルーム1300元)に一人で泊まります。台北の宿はゲストハウスクラス(トイレ・シャワー共同、ベットしかない狭い部屋)でも1000元位はしますので、烏來から2時間弱で移動できる事、MRTの運行が安定している事を考えると、30分間のバス移動のみ少しの不安は残るものの、台湾旅の最終日は烏來に泊まって、朝早くに台北に戻って空港(夕方~夜の便)に向かうという選択肢もありだなと思いました。通常は間違いなく日本に帰る為に、最終日は必ず空港に一番アクセスの良い大都市に泊まるのですが、烏來→台北位の短距離移動なら不安も少ないです。宿の価格と設備充実度を考慮すると、次回からはそうしようと思うのでした。
 
 3月15日(木) 旅行22日目。この日は台湾旅行の最終日です。朝食は宿のブレックファーストをいただき、朝から台北街巡り。帰国便まで時間の限りリサーチしておこうと思います。「国立台湾博物館」(入館料30元)を鑑賞。館内は広くて、恐竜の化石や動物の標本等、見所はたくさんです。「国立国家図書館」「台北市立図書館」を見学。どちらも広くて、「台北市立図書館」の児童書コーナーはかなり充実しています。帰国の時間がどんどん迫るので、後半は駆け足での移動になりました。
 最終日に友人・知人用の土産を買っておこうと考えていましたが、色々な人に配るとなると、いつも100個以上は買わないといけないのです。台湾は物価が高め(物価平均は日本の7割位)で、その土地ならではの面白い土産もなかなか見つからなく、いよいよ帰国便の時間が迫って来ました。今回の土産はあきらめです~。
 13:30に台北車駅からMRT桃園機場線で、14:10機場第二航廈駅着(160元)。遅めの昼食は空港のレストランで、豚の角煮麺を食べました。

台湾写生旅行烏來(ウ―ライ) 「酋長文化村」 ダンサーの皆さんと

台湾写生旅行「国立台湾博物館」 外の広場で野生のタイワンリスを見つけました。カワイイけど猫くらいに大きいよ~ (@_@)


 16:20 台北、台湾桃園国際空港 第2ターミナル 発 〈CI106〉 → 20:20 日本、成田空港 着 


 こうして22日間に渡る「台湾写生旅行」は終了しました。特にこの旅で印象に残ったのは、日月潭(リーユエタン)、霧台(ウータイ)、烏來(ウ―ライ)の3か所でした。いずれも素晴らしい土地でしたね・・・。
 今回の旅は、初期の謎の歯痛とカメラの調子が最後まで悪かった事を除けば、ほぼノートラブルの快適な旅になりました。あまりに平穏すぎて、旅の過酷さを知る私としては、少し物足りない位の、日本に近い感覚の旅でした。治安・衛生環境もかなり良くて、交通機関・宿泊・食堂・売店等も日本並みに発達しており、主な施設ではほぼ英語が通じ、日本人なら台湾漢字の繫体字もだいたい読めるので、旅に不自由はありません。海外旅行初心者の方には、台湾は一番おすすめと言えますね。
           *

 今回の取材旅行の「旅行費用」をざっと記しておきましょう。

「台湾一周 写生取材旅行 (22日間)」 
 航空券(ビザ不要)・旅行保険代金等  約6万円
 現地滞在費(宿泊、食費、交通費 等) 約16万5000円
               総計  約22万5000円

 今回も極力安い費用で、最大限充実した取材旅が出来ました。お金持ちならば、費用をかければ、快適で充実した旅が出来るのは当たり前です。しかし贅沢旅では、かえって本来の人々の生活や物事の真実が見えないものです。私のような貧乏絵描きは、いかに工夫して、安くても素晴らしい取材旅をするのかが重要なのです。お金ではなく、頭と足を使うのです。

 旅の成果は、スケッチブック2冊で、計38枚(F4号15枚、SM号23枚)のスケッチ。写真撮影 2550枚。

 私はプロの画家なので、スケッチや原画をネット上であまり公開しないのですが、拙ブログ来訪者に感謝して、特別に2枚だけご披露いたします。

台湾写生旅行「九份」 (2018.3.12) F4号 後藤 仁

台湾写生旅行「嘉義にて、少女」 (2018.2.28) SM号 後藤 仁

           *

 前回の「スリランカ旅行」でも記した内容に追記します。
 台湾は、アジア圏ではトップクラスの経済発展を遂げており、治安も良い国と言われています。私の実感で「旅の快適度・難易度(治安、利便性、雰囲気の良さ等から総合的に判断)」を独断と偏見で比較したら、今回の台湾は、ラオス・ルアンパバーンや日本の地方地域と同じレベルでしょう。台湾の都心部だけを取り上げてみても、日本の都心部より治安が良いのではないかと感じた程です。(ただし、わずか22日間の滞在なので、確たる判断はできませんが。)
 私が今までに旅をした国々の「旅の快適度・難易度」をざっと表にしてみると、以下のようになりました。ちなみに、最近の中国都心部(北京・上海)、中でも上海の利便性・治安の向上には著しいものがあります。

台湾(全域の平均)、ラオス(ルアンパバーン)、ベトナム(サパ・バックハー)、ミャンマー(インレー湖・カロー)、日本(地方)
○日本(都心部)
○中国(北京・上海)、タイ王国(チェンマイ・チェンラーイほか)、イタリア・バチカン市国、ミャンマー(全域の平均)、スリランカ
○中国(貴州省・四川省ほか地方地域)、タイ王国(バンコク)、ミャンマー(ヤンゴン・バガン)
○ベトナム(ハノイほか)、カンボジア(シェムリアップ)、ミャンマー(マンダレー)
  (この間には開きがあり、これ以下は旅の難易度が増します。)  
●中国(チベット)、ネパール(カトマンズほか)、インドネシア(ジャワ島・バリ島)
  (この間には開きがあり、これ以下はさらに旅の難易度が増します。)  
●インド(全域)
●インド(バナーラス)

  (※上方ほど快適度が高い、下方ほど難易度が高い。)

 といった順ですが、これはその国・地域の「良し悪し、素晴らしさ」という判断ではなく、あくまで治安を中心とした「快適度・難易度」です。また、私の訪問年代にもよりますし、たまたま時の状況が悪かったという場合も考えられるでしょうから、私個人の主観としてご参照下さい。
 インド、ネパール、インドネシアなどは、とても優れた遺跡や文化が残っている素晴らしい国です。ただ、これらの国は一人旅をするのは結構難しい地域で、身に危険を感じる場面が何度か起こる可能性があり、特に女性の一人旅はよほど旅慣れた人でないとお勧めできません。また、ツアー旅行の場合でも、注意が必要になってくるでしょう。
 外務省ホームページの危険情報によると、インド辺りは黄色(十分注意)から部分的に薄いオレンジ色(渡航の是非検討)位の危険の程度です。中東やアフリカの紛争地帯では、濃いオレンジ色(渡航延期勧告)から大部分は赤色(退避勧告)ですので、いかにそれらの地域に旅をするのが危険なのかが推察されます。

           *   

 ちなみに、私が今までの海外旅行で、「最も感動したランキング ベスト10」を挙げるとざっと以下のようになります。(それぞれが個々に素晴らしくて、感動要素も異なるので、一概に比較するのは難しいのですが、私の主観による感動度のみでランキングしてみます。)

第1位 ☆インド アジャンター石窟「蓮華手菩薩像」
第2位 ☆ネパール カトマンズ「インドラジャトラ祭・クマリとの遭遇」
第3位 ☆中国 チベット「ポタラ宮」
第4位 ☆インド バナーラス「ガンガーでの沐浴」
第5位 ☆インドネシア ジャワ島「ボロブドゥール遺跡」
第6位 ☆中国 貴州省「トン族村」
第7位 ☆イタリア・バチカン市国「システィーナ礼拝堂 ミケランジェロのピエタ像」
第8位 ☆カンボジア「アンコール遺跡群」
第9位 ☆ベトナム サパ・バックハー「モン族村」
第10位☆インドネシア バリ島「バリ舞踊」
     

 アジャンター石窟やガンガーの沐浴、ポタラ宮では、感動のあまり感涙を起こす位ですし、インドラジャトラ祭ではほぼ放心状態でした。つまりは、より近付く事が困難であるから、より感動が増加するとも言えますので、「旅の快適度・難易度」がそのまま「旅の良し悪し」ではないという事なのです。
 また、お金を払えば誰でも行ける簡単な「ツアー旅行」では、私と同程度の感動は多分、得られないのではないかと思います。現地の文化・美術への造詣と知識を十分に得た上で、長期間の自由旅行で精神を解き放ち、不便を乗り越えながらようやくたどり着いた中での感動なのです。
 不安定な国際状況の中、今後の海外取材旅行でも多くの困難を伴うかも知れませんが、こらからも機会があるごとに私は写生旅行に出かける事でしょう。そこに感動があり、絵画創作へのインスピレーションの源泉がある限り、私は一生、旅を続ける事になりそうです。

 いつもは読者サービス的に、取材旅行を無償でブログ公開していますが、いつか機会がありましたら、文章や写真だけではなく、旅でのスケッチやそれを元にした日本画作品等を掲載した、「旅の絵本」のような紀行書・絵日記と絵本が合わさったような本を書いて、出版できないものかと考えています。今の日本の出版状況を考えると、なかなか難しいのですが、今までの旅の面白い逸話・スケッチ・日本画作品は膨大にあります。もし、ご関心のある出版社の方等おられましたらご連絡下さい。

  絵師(日本画家・絵本画家)  後藤 仁  GOTO JIN


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2019-02-23

後藤仁 台湾写生旅行 その11

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その11

 3月13日(火) 旅行20日目。朝食は、「ホーミーホステル」のブレックファーストです。パンや飲み物等の軽食をビュッフェ形式で自由にいただけ、旅人にとっては便利です。
 台北車駅からMRT(地下鉄のような交通路線)で新店駅まで30分程。新店駅から10:00過ぎのバスで烏來(ウ―ライ)に10:30過ぎ着(15元)。(MRT・市バスは、悠遊カードというチャージ式ICカードを買っておくと便利です。カードは台湾鐵道・コンビニ等でも使えます。MRTのホームでは飲食禁止になっており、あちこちに監視員がいて外国人でも罰金を取られるので、注意がいります。私はホーム・列車内で水を飲む癖があるので、ついつい飲みそうになって危ないです。)歩き・待ち時間を合わせても、わずか2時間弱で台北から烏來に着くのです。
 烏來は台湾で有名な温泉地で、台湾少数民族・タイヤル族の住む土地です。烏來の宿は、温泉街の「情人温泉民宿」(温泉・トイレ、朝食付き、シングルルーム1400元)に飛び込みで決定。温泉街で一番安そうな宿を選びました。昼食は、温泉街の食堂で竹筒飯(タイヤル族の伝統的な料理、竹筒の中におこわ風の飯が入っている。70元)と青菜炒め(50元)をいただく。「烏來泰雅民族博物館」(入場無料)ではタイヤル族の生活文化が詳しく解説・展示されていて興味深いです。特に私は、民族衣装に関心が高いのです。温泉街の烏來老街からトロッコ列車に乗って烏來特定風景区へ(片道50元)。トロッコ路線は短いですが、子供は喜ぶでしょう。
 烏來特定風景区は素晴らしい所でした。「白糸の滝(烏來瀑布)」という落差が50m以上はありそうな巨大な滝があり、私は乗りませんでしたがロープウェイで山頂の雲仙楽園という所へも行けます。「白糸の滝」をF4号スケッチブックに1時間程写生。私はロープウェイよりも、「酋長文化村」というタイヤル族の舞踊が見れるという施設に関心があり、伺いました。ただ、その日は観光客がいないので、午後の舞踊公演は無しという事です。残念ですが、明日もう一度伺う事にして、施設内で土産の小物を手作りしているタイヤル族のダンサー達をスケッチさせてもらいました。女性舞踊家も男性舞踊家も皆、美しい方ばかりです。SM号スケッチブックに手早く3枚クロッキー。最後のページにはあちこちでスタンプを押していたので、これでSM号スケッチブックは全24ページ完了しました。満足です。
 帰りはトロッコに乗らず、歩いて烏來老街へ。夕食は温泉街の食堂で、揚げパン、豆汁(計80元)をいただく。どちらも甘めなので少量でも十分腹にたまります。
 「情人温泉民宿」は日本人からしたら妙な名前に響きますが、普通の民宿です。部屋に入ると結構広くて、かなり大きな浴槽がガラス越しの別室に設けられています。部屋にも大きな液晶テレビがあるのですが、隣の風呂場にも大きな液晶テレビが付いています。浴槽には自分で好きな量の温泉を注げるようになっており、実に贅沢です。温泉を張って、入ってみると何とも心地良く、台湾ではずっとシャワーばかりでしたので、ゆっくり足を延ばして、温泉に浸かれるのは最高です。
 烏來は台北から2時間弱で行ける便利な地域にありながら、人気沸騰中の九份・十分に比べて、まだ日本人にほとんど知られておらず、台湾人観光客はそれなりにいますが、それ程人が多い印象はありません。温泉あり、滝あり、博物館あり、トロッコ・ロープウェイあり、舞踊公演ありと見所も多く、誠に隠れた穴場とはこういう所を言うのですね。ただ、「酋長文化村」には日本のテレビ局の取材も時々あるらしく、ナインティナイン等の日本の有名芸能人の写真が幾つか飾ってあったのは、有名人好きの台湾人の特性でもあり(日本人も同じですが)、通俗性に走るしかない現在の観光地の宿命を表しています。
 今日の夜は、温泉に2回位浸かり、20日間の旅の疲れを癒し、深い眠りに落ちて行きました・・・・。

台湾写生旅行台北「ホーミーホステル(紅米國際青年旅館)」 ブレックファースト  好きな量・種類を食べれてGood! ロビーに置いてある「旅の置き日記」に記載しながらいただく。もし、この宿に泊まられたら、まだ置いてありましたら、読んでみて下さいね💖 

台湾写生旅行烏來「トロッコ列車」(片道50元) 小さくて可愛らしい。子供なら大喜び (^_-)-☆

台湾写生旅行烏來「白糸の滝(烏來瀑布)」 大迫力!!

台湾写生旅行烏來老街「情人温泉民宿」 私の貧乏旅では、一番の超豪華・贅沢な部屋温泉付きの宿です。

 3月14日(水) 旅行21日目。朝一でもう一度温泉に浸かり、朝食は8:30に宿のブレックファーストを部屋に持って来てもらいました。食パン2枚・卵・焼き芋・コーヒーとシンプルながら十分な内容です。9:30頃、宿を出て、歩いて烏來特定風景区へ。「酋長文化村」では、10:20から1回目の舞踊公演が始まります(観覧料500元)。公演まで時間があるので、土産物売り場でタイヤル族の伝統衣装(と言っても新しくそれ風に作ったものですが)を高めですが1000元で購入。この旅で一番高価な買い物ですが、私は展覧会のイベント等でアジアの民族衣装を着る事が多いので、仕事的にも必要なのです。ここでF4号スケッチブックに10分余り、タイヤル族の女性ダンサーを描かせてもらいました。F4号スケッチブックに5枚を残して、この旅では15枚まで描き終えました。22日間では全ページ完了できなくて残念でしたが、残りは日本に戻ってから描き切りました。
 10:20から舞踊公演が始まりました。この日は日本人や台湾人の団体観光客が30人ばかりいて混んでいましたが、私は一番乗りで最前列中央で鑑賞します。

 この舞踊公演の模様はまた次回としましょう・・・。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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2019-02-19

後藤仁 台湾写生旅行 その10

2018年2月22日~3月15日までの22日間の「台湾写生旅行」 その10

 3月12日(月) 旅行19日目。台湾北部の都会地域に戻ってきて、台湾一周の旅も、いよいよ大詰めになってきました。今日も朝食はコンビニで買っておいたパンで済ませて、朝早くのバスで瑞芳から九份に向かいます。九份(ジォウフェン)はスタジオジブリ・アニメ映画「千と千尋の神隠し」の舞台に似ている事で、最近、特に観光客が増えた場所です。夕方以降は大変な人出だろうと予測して、私は朝一で乗り込みます。朝7時過ぎ頃、九份に着きましたが、観光客はまだ全くいません。食堂・売店もほとんど開店前です。いい感じです。人気のない階段通路を上がると、猫がくつろいでいました。
 九份の頂上辺りまで登ると、「九份國民小学」があり、階段に3D芸術彩絵と称する子供達が描いた大きな絵が描かれていました。その下の、「九份聖明宮」に参って、近くの展望所から見渡すと雄大な海が眺められます。人が少ないうちに九份の通路をあちこち巡ります。奇怪に歪んだ重層的な建物の間には提灯がいくつもぶらさがり、たしかに「千と千尋の神隠し」の世界観に似ています。夜はさぞかし幻想的できれいな事でしょう。ちゃっかりと映画にあやかって、「湯婆婆の店」等と書いた店舗もありました。一番いい感じの階段通路に陣取り、F4号スケッチブックに写生します。建築物は基本的に描くのに時間がかかるので、ここでは最初から時間をかけるつもりで臨みました。
 しばらく描いていると人が少しずつ増えだして、その中の一人の年配男性は私が描くのをじっと見てきました。私はスケッチ中を見られるのには慣れているので、全く気にせずに描き続けます。ただ、あまりに長く見ているので、絵に興味があるのかと思い、描きながら話しかけてみました。目の端で見て(私は特に海外でのスケッチ中には、危険回避の為に、目の端で常に周囲を警戒しています)、ラフな風体から地元台湾人かと思っていたのですが、意外にも日本人でした。私はペラペラ話しながらでも、かなり十分にスケッチを描けるという、長年の鍛錬による特異資質を持っています(さすがに本画は集中しないと描けませんが)。左脳(理性脳)で話して、右脳(感性脳)で描くのです。男性と話してみると、度々台湾一人旅をしているらしく、ここで長時間スケッチする人は珍しいので見ていたと言います。初めは私を日本人と思わなかったが、道具に日本人の名前が書いてあったので日本人だと分かって描き終わるのを待っていた・・・等と話します。前に台湾旅行で知り合った若い台湾女性と、何度か、アジア旅行で合流・同行旅行をしていると言います。女性とは、たまたま台湾の駅で突然話しかけられてきて知り合ったと言い、食事代も出してくれる場合もあると言い、日本語を勉強したいというのが目的だと言います。男性は真面目そうな普通の年配男性で、純粋に女性との旅を楽しんでいるようで、やましい目的ではないようですが、話を聞くほど、そんな事があるのかと訝しく感じました。たとえその女性が本当にいい人で語学学習の為だけに日本人に近づいたのだとしても、私はあまり素性の知れない外国人(日本人でも)と海外旅行途中に親しくなり過ぎる事をお勧めしません。何度か海外で会って友達感覚になった頃、本当の目的(麻薬の運搬役や、お金を貸してくれ詐欺等はよくある手ですね)に移行する恐れも十分に考えられます。それ位、海外旅行では気を付けていないと、とんでもない落とし穴に落ちる危険性がぬぐえないのです。ただその人は、いい歳をした男性なので、人それぞれの自由、後は自己責任でしょうね。男性のスマホに女性の顔画像を残している所を見ると、その女性も特に秘密裏に行動している感じではないようですし・・・。話したい事を一通り話されると男性は去って行きました。
(何故、わざわざこの話を詳しく書くかと言うと、海外では様々な詐欺や事件が横行しており、日本人が考え及ばないような奇抜な手口で、私も何度もお金をすられたり、危ない目に逢いそうになった経験があるので、海外旅行初心者の用心の為にも、詳細に書いています。私の海外取材旅行は、決して楽しいだけのお気楽旅ではありません。時として危険も伴う、真剣な絵画鍛錬・修行の場なのです。)
 3時間近く描いてスケッチは完了しました。今回の旅では一番時間がかかりました。複雑な構造の建物を描くのは難しいですね。昼近くになり、人がとみに増えてきました。日本人の修学旅行生もたくさんいて、たぶん多くは初めての海外旅行で、はしゃぎ回って青春を謳歌しています。私の学生時代はそれに比べて、地味で苦労の多い絵描き的下積み時代でしたね~。人が多くなり過ぎたので、ここらで退散です。帰路途中に昼食を、「頼阿婆芋圓」の芋ぜんざい(50元)、「九份古早丸」の魚丸湯(魚だんごスープ、65元)を食べ、「阿蘭」で草餅(15元)を買って途中でつまむ。

 バスで瑞芳に戻り、12:58瑞芳駅発の列車を待っていましたら、先程の年配男性が偶然にも駅の待合室におりました。もうすぐ件の女性が来ると言います。女性は少しリッチで真面目そうな20歳代終盤から30代前半位の台湾女性で、一応、私も軽く会釈をしましたが、私には目を合わせようともしませんでした。知らない他人に自分から話しかける位の外交的な人なら、普通、私にも笑顔位見せるものです(私も怪しい風体ですが)。他人事とは言え、少し浮ついた60歳代と思しき年配男性の行く末に一抹の不安を感じましたが、いい歳をした大人ですので、他人がとやかく言う義理ではありませんね・・・。お二人は外で昼食を取ると言って去って行きました。
 13:40台北車駅着(莒光號、59元)、再び台北(タイベイ)に戻ってきました。宿は最初と同じ、「ホーミーホステル」(トイレ・シャワー共同、朝食付、シングルルーム一泊880元、鍵のデポジット100元)に宿泊。部屋は2段ベッドで狭いですが、ホテル代の高い台北では、ここが安くて交通アクセスも便利なのです。
 午後は台北の街を散策し、台湾の児童書出版社や児童書専門書店等を見物しました。台湾の児童書・絵本を取り巻く環境も今、活気を帯びています。夕食は、「温州大餛飩」という台湾のワンタンチェーン店で、ワンタンスープ、揚げ豆腐(計85元)を食べました。

台湾写生旅行九份・基山街の猫

台湾写生旅行九份の階段  早朝はこんな感じで人がいませんが、夕方からは人混みで進むのもやっとだと聞きました。

 明日は台北から烏來(ウーライ)に向かいます。そこは台湾少数民族・タイヤル族が住む古くからの温泉郷だと言い、台湾の旅、最後の楽しみにしていた地です。ではまた、次回としましょう・・・。

  絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁

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ジャンル : 学問・文化・芸術

プロフィール

後藤 仁(GOTO JIN)

Author:後藤 仁(GOTO JIN)
 ~後藤 仁 公式ブログ1~
日本画家・絵本画家 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画制作、絵本原画制作、写生旅行、展覧会などのご案内を日誌につづります。

  〔後藤 仁 略歴〕
1968年兵庫県赤穂市生まれ。15歳、大阪市立工芸高校美術科で日本画を始める。東京藝術大学絵画科日本画専攻卒業、後藤純男先生(恩賜賞受賞者)に師事。在学中より約12年間、旧岩崎邸、入船山記念館、孫文記念館(移情閣)等の金唐革紙(手製高級壁紙)の全復元を行う。卒業以降は日本画家として活動し、中国・インドをはじめ世界各地に取材した「アジアの美人画」をテーマとする作品を描き、国内外で展覧会を開催する。近年は絵本の原画制作に力を入れる。
○絵本作品に『ながいかみのむすめチャンファメイ』(福音館書店)、『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)、『わかがえりのみず』(鈴木出版)、『金色の鹿』(子供教育出版)、挿絵作品に『おしゃかさま物語』(佼成出版社)。『犬になった王子 チベットの民話』は、Internationale Jugendbibliothek München ミュンヘン国際児童図書館(ドイツ)の「The White Ravens 2014/ザ・ホワイト・レイブンス 国際推薦児童図書目録2014」に選定される。NHK日曜美術館の取材協力他、テレビ・新聞等への出演・掲載も多い。
○東京藝術大学・デザイン科非常勤講師。東京造形大学・絵本講師。金唐革紙保存会 主宰。日本美術家連盟(常任理事:中島千波先生 他)会員。日本児童出版美術家連盟(童美連)(太田大八先生、赤羽末吉先生、いわさきちひろ先生らが創設)会員・理事。絵本学会(太田大八先生らが創設、現会長:松本 猛先生)会員。日本中国文化交流協会(井上 靖先生らが創設)会員。この本だいすきの会(代表:小松崎 進先生)会員。千葉県松戸市在住。

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絵本ナビ「犬になった王子  チベットの民話」絵本ナビ「犬になった王子 チベットの民話」
絵:後藤 仁 /文:君島 久子 /出版社:岩波書店絵本ナビ


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